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JYROGO.gif 前回8.22に「許せないマンションの内装デザイン」として紹介した高生加 英樹さんから、具体的な部位を特定した写真データと、説明文が届きましたので、1ページとして掲載します。(若干重いのは許してください)〜リプランより。

これがデザインに問題あり、のマンションです。
〜許せないマンションの内装デザイン・続報〜


<神奈川県横浜市・高生加 英樹さん(会社員・27才 男性)>


 モデルルームにてデジカムで撮影し、画像データを用意してみました。コメントを作成しています。 造形的な問題と操作性にからむインターフェイス的な問題を挙げました。 何かのお役に立てればと思います。



110IL241.jpg ■ズレ その1
 ちょっと手持ち撮影だったのでレベルが出ていませんが、それでも良くわかるズレです。
 下がり天井と呼ばれるマンション特有の造形問題なのですが、これだけ経験を積んでも治らないと言うのは作り手に意識がないと思って間違いないと思います。
 寸法上の広さばかり気にして人間が持つ「安心感」「美観」をまったく考慮しない工夫のない設計だと考えます。
 この場合、下がり天井の下がり寸法を左右揃えるべきでしょう。左を下げることになっても。
 もう一つ、バルコニーに通じるサッシの高さとその左にあるふすまの高さがわずらわしいズレを作っています。これは、見学時いた設計者に問いただしたら簡単に意識がなかったと認めました。55戸あるマンションしかもメーカのマンションシリーズ標準の設計のようでコストがらみの問題はまったくないといっていいでしょう。工業製品では考えにくいことです。
 もともとふすまの寸法は決まったものはないと聞きます。その家にあった寸法で作るのが日本建築のすばらしいところだと思います。
(私の選んだタイプの間取りでは和室がないのでこのようなズレは視覚上表れません)
 


110IL242.jpg ■ズレ その2
 これは、バルコニーに面する洋室の角です。補助線は少しオーバーに引きました。ここは下がり天井が二段になって、しかも柱の出っ張りと重なって大変奇妙な空間を作っています。マンションの構造上仕方がない出っ張りですが、きっちり寸法を調整すれば以外とすっきり見えるところです。下のミドリの線を揃えて、ピンクの線を揃えると(結果として出っ張りが大きくなりますが、空気清浄機機能やダウンライトとして使えば、存在意義が明確になります。)本当にすっきりしてイメージが良くなります。
 


110IL243.jpg ■ズレ その3
 これは、リビングダイニングと左の和室と中央のキッチン、そして玄関につながるドアを一望したものです。
 もう理解に苦しむズレです。営業は大きなドアでいいでしょうと言っていましたが、やっちゃいけない間違いをしています。せめてキッチン出入口と右のドアの高さは揃えないとダメでしょう。
それだけでもかなりバランスが整います。もぐらの穴蔵ではないのですから大量生産であるマンションで山のように作っているのですから注意して欲しいものです。
このズレは、私の選んだタイプでも見れるので設計者に改訂を願います。
 


110IL244.jpgf ■ズレ その4
 これは、バルコニーに通じるサッシの角部分です。リビング等の壁下をぐるっと回っている名前はわかりませんが、木の部材とサッシの木の部材がすっきりと揃っていない。みぞを彫るならバルコニー側も彫るべきだし、高さも揃えることが出来そうなのに揃えていない。設計者に問いただしたら、大した返答は返ってきませんでした。これは、設計者に改訂願います。
 


110IL245.jpg ■板目
 フローリングの板の割目が気持ち悪いところが所々定期的にみてとれました。こういうところは、視線がいってしまい均一であるフローリングの床にムラを感じさせて品位が低くなります。これは、設計者に調整してもらいます。
 
 
 


110IL246.jpg ■危険なところ その1
 これは、バスルームのドアノブ部分です。線で示したようにノブを持つと指が当たります。爪を伸ばした女性だとどうなるでしょう?アメリカなら訴訟問題になりますね。身体寸法が整備されている現在でこのような設計がなされているのは情けない限りです。
 
 
 


110IL247.jpg ■危険なところ その2
 これは、洗面所の引き戸です。線で示すように取っ手の深さが浅く、握力のない高齢者や爪を伸ばした女性には、かなり苦痛になると思います。昔の住宅からこの取っ手はありましたが、これからの高齢化社会では見直される部分のひとつでしょう。
 
 
 


110IL248.jpg ■バリアフリー?
 このマンションは、パンフレットで脱衣所とバスルームの段差が2cm未満ということと浴槽が床下に沈んでいることにより、またぐ高さが低いということでバリアフリーをうたっています。しかし、結局そのバスルームにいく途中にこんな段差があります。どう考えてもバリアフリーとは言えません。
 これから設計者にこの段差はなくせないか、検討してもらいます。
 


 以上、おおざっぱですが、契約をし一契約者として実践的なマンション向上化活動をやっていこうとしています。結果として契約破棄されても良い経験になると思います。たぶんすごくいい客か悪い客かに意見が分かれることでしょう。なぜこれだけ問題を発見した物件の契約をしたのか、それは基本的には良くできたマンションだからということとこれから基礎工事から始まる新築だからです。基礎工事も見学して壁や土台の確認をしていきます。施工業者とも対話し、現場の大切さを味わいながら来年末の入居を向かえれば幸いです。 では。
 
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