住宅クレーム110番

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J110 News

マンションのベランダ雨水配管の音について


<OHさん>


 大雨時のベランダ縦樋の音についてご相談です。
 13階建てのマンションの4階に住んでおりますが、大雨時に樋からの「ゴボゴボ」という音に悩まされております。聞こえているのはたぶん、ベランダにある排水口からしているのと、多少、排水口から水が吹き上がっていると思われますが、関係各所に尋ねても「音はするもの」「しぶきは上がるもの」というばかり…で納得できません。

・樋のサイズ:縦樋100ミリ、呼び樋75ミリ
・調べていただいた内容:
 縦配管内にスコープを入れて、配管内の確認(特に詰まりがなかった)

 縦樋から音がするのは、当たり前なのでしょうか? あわせて、音がする原因は何かあるのでしょうか?



アドバイスいたします
山本技術士事務所
所長 山本廣資

Eメール:hyk488@ybb.ne.jp

 ベランダの雨排水だけを処理するなら、樋のサイズは十分な大きさです。バルコニーの排水枝管75ミリが竪樋100ミリに接続されていて、大雨時とはいえバルコニーの排水口から水が吹き上がるのは普通は考えられないことです。

 考えられる原因としては、以下の2つが考えられます。

  1. 大量の雨排水が流れ込んでいる:ベランダの雨排水管はベランダの雨だけでなく、屋上の雨も排水しています。屋上のルーフドレイン(雨排水口)のメンテナンスが悪く、落ち葉などで詰まっていて、OHさんの排水管に雨が集中して流れている可能性があります。また、上の階でセットバックしていて、そこの屋上の雨水が流れ込んでいる可能性もあります。

  2. 雨排水の竪管がOHさんの下の階で横に振られている:建物のプランニングを見ていないので何ともいえませんが、排水竪管が何らかの理由で横に振られていると、上からの雨水の流れがそこで阻害され、枝管のほうから吹き上がることがあります。

 OHさんの下の階や両隣のお宅ではいかがですか。1.の原因なら下の階や両隣でも同じ現象があると思います。他の住戸ではこの現象がないなら、2.または、そのほかの原因で、OHさんのお宅特有の現象でしょう。

 大雨時に排水が吹き上がるような状況ですから、OHさんのバルコニーには水が溜まっていることと思います。他の住戸と比べてみてください。他のお宅では水が溜まらずスムーズに流れるのに、OHさん宅だけ吹き上げて水が溜まるのなら、改善を要求できるでしょう。他所も同じようなら、吹き上げ現象やゴボゴボ音はOHさんのマンション共通の現象となります。

 外の雨音もあることなので、バルコニーの雨排水音が室内で気になるということは、今までで初めてのトラブルです。排水がスムーズに流れれば音は気にならなくなると思います。

 「音はするもの、しぶきは上がるもの」との関係各所の答えだそうですが、許容範囲はあくまで他の住戸と比較の上、判断されることであると思います。

 原因が1.でしたら対策は簡単ですが、2.の場合は、上からの配管とOHさんの階から下の階の配管を分離するのが解決案です(対応してもらえるかどうかは何ともいえません)。

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換気システムにスズメバチの巣


<岩手県胆沢郡・OKさん(会社員・30歳・男)>



 平成11年に新築で一戸建てを購入しました。8月6日に、換気システムの排気側ダクト内にスズメバチの巣が出来ていることに気がつき、ホームセンターにて殺虫剤を購入し、自分で駆除しようと思ったのですが、巣がダクト内ということもあり、蜂の様子がなかなか確認しにくく危険と思い、あきらめました。そこで8月10日にハウスメーカーの方にどのようにしたらいいか電話にて相談したところ、「設備業者が盆休み中なので、盆休み明けに業者に連絡します」とのことでした。その後、ハウスメーカーの方から答えがないまま11日が経過し、8月21日に室内に蜂が侵入してきました。慌ててハウスメーカーのほうに連絡をしたところ、担当者がいないため連絡を取り、折り返し電話すると言われました。ところがハウスメーカーより電話がないため、その後、何度か電話したのですが、一向に対応してくれる様子もなかったので、換気システムの設備業者に直接きてもらい見てもらいました。すると「駆除業者を頼んで駆除してもらってください」と言われ、次の日、駆除作業が始まったのですが、排気ダクトの奥のほうに巣があったため、換気システムの設備業者にまた来てもらい、ダクトを外して長さ1メートルものスズメ蜂の巣を取り除くことができました。
 その後、外の換気の穴を見たところ、風呂と換気システムの吸気側にはネットが付いていたのですが、蜂が進入した排気側にだけネットは付いていませんでした。これは施工ミスでしょうか? 駆除費用と換気のダクト交換の費用はハウスメーカー側に請求できますか? アドバイスお願いします。



アドバイスいたします
山本技術士事務所
所長 山本廣資

Eメール:hyk488@ybb.ne.jp

 別荘など使われていない建物で給気口や排気口に鳥が巣をつくったり、蜂の巣が出来たりは、よく聞く話です。一般住宅やマンションでは給気口には鳥や虫除けのネットを付けます。しかしこれは、工事業者や換気口メーカーの自主基準的なものです。排気口には付けない事例のほうが多いようです。理由は排気口にネットを付けると汚れが早く、機能低下によりトラブルが発生しやすくなるからです。

 また、排気側は通常ダクト接続されており、内部が暗いのと、排気時の風速が大きく、巣づくりやそこでの生存に障害となるので、このようなトラブルが少ないためと思われます。

 OKさんの換気システムがどんなものかわかりませんが、どのようにお使いになっていたのですか。24時間排気でなくとも、厨房や便所の排気ダクトでは時々強い風が流れるので、蜂が巣をつくるのに適当な場所とは思えません。日常使っていなければ、蜂がちょうど良い所と思って巣をつくることは考えられます。排気を使っているのに、そこに巣が出来たとすれば珍しいケースです。

 今回の状況では、排水管にトラップや通気がないというような、これがなければ必ず機能障害が発生するといった状況ではありませんので、費用の請求は難しいと思います。

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湿気・カビに悩まされて…


<神奈川県・はなまる さん>



 今回こちらのホームページを拝見して、住まいについての疑問等すごく勉強になっています。素人の私には専門書を見てもなかなか理解ができず、このようなわかりやすいホームページを探していました。ぜひアドバイスいただきたいと思い、メールをさせていただきました。
 平成5年築の木造3階建て賃貸アパートを、平成14年12月30日に(1階部分1世帯のみ約68平米3LDK全て洋室フローリング)を2人で借りました。内見したとき、全室にあるクローゼットの異様な臭いと湿気を感じました。不動産の人曰く、約8ヵ月、空家状態で雨戸も閉めていたため換気をすれば問題ないだろう、ということでした。ちなみに以前は大家さんが住んでいたそうです。私たちはまだ引越しの荷物が届いてない状態で、敷布団をリビングに敷いて寝ました。もともと設置してあるのは、掘りごたつのみ。すると入居した次の日に朝起きたら、敷布団の裏がべたべたに濡れていました。びっくりして不動産に連絡したところ、空家だったから換気をして様子を見てくださいのことでした。外に回り、換気口を見てみたら、猫の毛等が詰まっている状態でした。それらを自分たちで取り除き、その後もとにかく換気・掃除に気を使いました。
 しかし、床からの湿気はあるし、クローゼットの臭いはするしで、クローゼットも開けっ放し状態、フローリングもすごくひんやりしていました。様子を見ても一向に良くなる気配もありませんでした。私たちは不動産に言われるように、泣く泣く換気と掃除をし続けました。3月末頃、他の部屋を使用してみようと洋室にゴザを敷き、ベッドマットを置き、寝ていました。1週間後、ベッドマットを上げてみると、ゴザが真っ黒の状態で、マットもカビだらけになっていました。この状況を説明したら、そろそろ梅雨の時期になるから床下換気扇を付けましょう、ということになりました。5月にここを建てた工務店が来て、付け方の説明では、換気口は全部で9ヵ所あり、その内、北東側の4ヵ所に床下換気扇を取り付け、南西側の換気口から吸気させるというものでした。全て外からの取り付けでした。効果が出るまで1〜2ヵ月、徐々に良くなるので様子を見てくれといわれました。
 その後も湿気の状態は変わらず、6月末頃、それどころか全部屋、クローゼットにかかっていた衣類、タンスの中に入っていた衣類、フローリング床に白い斑点、床の上に置いてある家具、その家具の下、床に面しているところから次々カビだらけになりました。掃除しても掃除しても手に負えないくらいでした。洗濯しても、またカビる…。毎日がカビとの戦いでした。衣類などのカビはとにかくすごい状態でした。部屋、クローゼットの匂いもすごく、このあたりから私の体調に変化があったことに気がつきました。鼻がむずむずし、風邪もひいていないのに咳が出続け、皮膚が痒くなり、顔にまでボツボツ赤く出るようになりました。自分の大切なものが次々カビるのが、正直、精神的にもきていました。本当に苦痛の毎日で、カビの臭いがすると怖くて寝ることもできず、カビを探しました。洋服がカビるという話は聞いていましたが、今まで体験したことがなかったし、衣類のカビの生え方も異常、衣類だけでなく、かばんや帽子、家具やパソコン等にまで本当にショックでした。
 この間、何度も不動産に来てもらい状態を見てもらいましたが、「大家と工務店が来て床下換気扇を4台も付けたし、万全な状態だ。湿気はないはずだし、カビが生えるほうが理解できない。私たちが住んでいた頃は何もなかったし、湿気もなかった、換気の仕方が悪いのでは…」と言われて、私たちも何も言えませんでした。納得はいきませんでしたが、専門家が言うのだからと…。
 しかし、状態は変わらないし(賃貸だから状況報告だけはちゃんとしていました)、私たちはなぜ床が湿っぽく、次から次へとカビが生えるのか、とにかく原因を調べて欲しいと依頼しました(夏でも部屋はひんやりしているためクーラー要らずでした)。それでもそんなはずはないと言われ、まともに考えてくれないのです(現状をみていても)。ただ納得できず、9月に床下無料診断というのを知り、大家に了解を得て業者に来てもらいました。
 台所の床下収納から床下に入ってもらいました。しかし、台所から他の部屋に行く通り道がなく、先に進むことができず、それ以上判断することができませんでしたが、床下の土はかなりの湿気ということでした(雨が降った土みたいな感じでした)。フローリングの板は薄く、下の面には多くのカビが付着していました。
 その後、大家と業者との話し合いで基礎のハツリ工事をすること、調湿剤を入れるということになり、まずはハツリ工事をして中の状態を見ることになりました。すると、全ての部屋、廊下、各部屋のクローゼット、トイレ、すべてが基礎コンクリートで仕切られており通気口もなく、通気が遮られている状態でした。台所の下と同様、他の部屋下の土もかなり湿っていて、板にはカビが付着していたそうです。白蟻の道もあったそうです。ちなみに、アパートの外は塀でおおわれています。内基礎ハツリ工事は結局8ヵ所行われ、調湿剤は560キロ敷き詰めました。2〜3ヵ月また様子を見てくれと言われましたが、すぐには効果が見られず、リビングにある床に直接置くソファをずらすと、ソファの形で濡れていました。私は病院でカビ・アレルギーと診断され、これ以上被害にあうのが耐え切れず、その後、退去することにしました。
 今年の2月からまた新しく入居されてる方がいるそうですが、その方も大家と同様、湿気・カビ等、何もないとおっしゃっているそうです。今思えば、鍵をもらい、初めて部屋に入ったとき、全部屋の床下は真っ黒い汚れ(細かいすすのような汚れ)でおおわれていて大掃除しました。あと、入居してすぐに2人とも原因不明の咳に悩まされました。
 今振り返ると、入居当時からの異常な湿気、臭い、カビの原因は何だったのだろう? 5月の時点で床下の原因も調べることもなく、床下換気扇を付け、工務店の話していた説明は正しかったのか? 空気の流れないところの床下換気扇の設置は適切だったのだろうか? 初めから床下の状態を調べておけば、私たちの被害も少なくてすんだのではないか? 入居したときの状態で、私たちができたことは何だったか? 入居当時いったい何が原因だったのか? そして、私たちが入居する前と今現在は、何もないということは?
 考えられることがあれば、アドバイスいただきたいと思います。今は引越しをして、湿気もなく快適に過ごしています。体調も絶好調です。いまだにトラウマになってクローゼットは開けっ放しですが。床下の状態、基礎がいかに大切であるか、家は住む人の健康状態まで変えるということを、今回のことで身をもって知ることができました。本当に無知でした。
 今後、家を買うときに同じことにならないためにも、考えられた原因等、アドバイスいただければ幸いと存じます。細かい経緯は抜けていますが、取り急ぎ要点だけまとめました。
 お忙しいと思いますが、よろしくお願いいたします。トラウマが早く直りますように…。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 大変なご経験をされましたね。
 まず、地下水面位といって、地盤面のすぐ下まで地下の水位が上がっている地盤であったものと思われます。そのような地盤に、縦横に布基礎で間仕切りが施工されていたものです。いずれにしても時間の問題で、大家さんもカビの被害に遭われたことと思われます。大家さんが8ヵ月の間、閉めきりにしたことで一気に床下のカビが増殖したものと思われます。このような基礎の場合、床下換気扇を取り付けても、家の中央部分が通気しないため、効果が現れなかったものと思います。床下の基礎に通気口をたくさん開けて、中央部分の通気が良くなったとしても、壁の中や床部材の内部にたくさんの湿気が停滞して、カビが除去できていなかったものと思います。
 抜本的な対応策としては、床下全体の通気を促す工事を行うとともに、地下からの湿気を止めるために、床下湿気防止のポリフィルムの敷設が行われたかどうかが、記載されておりません。それでも、調湿剤を大量に敷き込んだことで、かなりの改良が見られるはずですが、床部分の断熱材や壁の中の断熱材が湿気を抱えたままになっていたものと思われます。
 質問者が退去したあとに入居されたときは、大量に敷設した調湿剤で、壁(床下付近)の中や床断熱の湿気がかなり除去されたものと思われます。しかし、地下水面位の上昇を防ぐ施工が未完成の場合、調湿剤もいずれ飽和状態となり、質問者が遭遇したようなカビ問題が、また再発することが十分に考えられます。
 新築をするときは、外の地盤面より床下の地盤面のほうを最低150ミリ以上は高くすることと、床下の通気が東西南北に抜けるような構造にすることが肝心です。質問者が入居されたタイミングは、まさに最悪の時で、本当に気の毒な体験だったと思われます。退去されたことは賢明な処置であったと思われます。
 しっかりとした見識を持った設計施工を行うと、このような問題は起きません。早く、トラウマから解放されることを願っております。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。

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電気温水器の下を通る排水管の耐久性について


<愛知県岡崎市・FEさん(主 婦・28歳・女)>



 はじめまして。やっと夢のマイホームが完成というとこまできたのですが、一つ問題になっていることがあります。キッチンからの排水管が(直径約15センチほどプラスチック製)、建物に沿って浄化槽につながるのですが、途中、電気温水器のタンク(360Lタイプ)の真下(コンクリの土台の直ぐ下)を通っているので、そのタンクの重さに耐えられるか心配です。地中には(タンク用に)地盤改良の柱があるのですが、配管がコンクリの土台とサンドイッチの状態なので、数十年の間、重みで亀裂が入ったりしないのでしょうか? 配管の周りは簡単に割栗石が敷かれてあるだけで、重みに対する十分な対処をしているようには見えません。施工サイドは「配管はトラックの重みでも耐えられるように出来ています」と言って、対処は配管業者に任せてはっきりとした答えはしてくれていません。「建物よりも温水タンクのほうが重さの比重は大きい」とも聞きました。ちなみに、すぐ近くには大きな国道が通っていて、揺れを感じるときもあります。どなたか良いアドバイスをよろしくお願いします。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 配管を温水器を受けるコンクリートの下に埋設することは、維持管理上、好ましいことでありませんし、そのような配管をしないように、住宅品質確保促進法の法律で指導しております。しかし、結論から言って、あまり心配をなさることはないと思われます。
 360リッターの重さは温水器の本体も入れて400キロ程度ですが、コンクリートの上に載っているのであれば、ある程度、等分布加重されますので、配管がその重みで破壊されることはあまり考えられませんが、万が一破壊されたときにその補修がたいへんに難しい工事となります。
 施工者に、その万一の場合の完全補修を、今のうちから無償の補修ということで約束をしておくことが賢明でしょう。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。

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電気温水器の排水口からの悪臭


<匿名さん(主 婦)>



 平成13年築の木造2階建て8軒(4×2)の集合住宅に住んでいます。電気温水器(オール電化住宅)の排水口からの悪臭に悩んでいます。電気温水器はLDKの一角にあるため、食事時は不快ですし、玄関まで悪臭が漂うので困っています。施工業者に相談したところ、普通トラップは使用しないというのですが、どうなのでしょうか? 今まで電気温水器使用の住宅を2軒経験していますが、こんなことは初めてです。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 典型的なトラップ不備の現象です。温水器の配管にトラップが付いていないものと思われます。温水器の配管が、取水枡の汚水の溜まる水面の上に出されているものと思われます。配管の端部にエルボという90度の曲がりパイプを取り付けて、汚水枡の汚水の内部に端部が届くような工事は簡単にできますので、施工業者にすぐに行ってもらうことです。
 業者が通常、トラップを使用しないというのは、汚水枡に配管をつながない場合においてのことです。本件の場合は、汚水枡からの悪臭が上がってきていることが要因と思われます。また、上記したような、汚水の中に配管を突っ込むこともトラップの一種なのです。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。

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中古住宅での床のきしみについて


<高知県高知市・SMさん(会社員・33歳・女)>



 こんにちは。今の家に引っ越して1年が経過します。中古物件を購入し、今年で築12年です。
 家の悩みですが、2階のフローリングの廊下の一部分のきしみ。わりと深く沈み、きしみます。あと、2階のフローリングの部屋。廊下のきしみがある部分から1メートルくらい離れたところがきしみます。ここもわりと深く沈みます。1階は洗面所、システムキッチン前できしむ音がします。ここは音だけで沈んだ感じはしません。
 上記のような状況ですが、これは築年数が経過したことによるものなんでしょうか? 早く直ししてもらうべきでしょうか? 手直しするとしたら、張り替えるしかないですか? アドバイスお願いいたします。



アドバイスいたします
建設大臣賞受賞
リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員)
代表 廣瀬 誠
電話:011(882)1200


ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/
Eメール:home@do-ko-bo.co.jp

 床のきしみについてお答えさせていただきます。
 床のきしみの原因はいくつか考えられますが、代表的なことでいうと、
  1. 木材の乾燥により、フロアー材と構造材との間に隙間が生じたため
  2. 釘と接着材の併用でフロアーを張っている場合の、接着剤の粘着不備が生じたため
  3. フロアー仕上げの際、下張り材を使った2重張りの下地材の木口がこすれるため
  4. 構造材の床組の間隔が300ミリより広いために、フロアー材のたわみが大きいため
  5. 木材の乾燥により、構造材のたわみやねじれが生じたため
  6. 構造的欠陥があるため(構造材の腐れ等)
等が考えられます。
 また、きしみ音がする場所も、
a.フロアー材などの仕上げ材そのものが鳴っている場合
b.2重張りの場合の下張り材が鳴っている場合
c.フロアー材や下地材のすぐ下の根太材が鳴っている場合
d.根太材を支えている構造材が鳴っている場合
等があります。
 今回のご相談の住宅がどんな構造かにもよりますが、2階の廊下ということで構造材の腐れ等は考えにくいと思いますので、1や2が原因でないかと考えられます。図面があればよりはっきりしたことがいえるのですが、建てられた当初がそもそも、建て売りの規格住宅であったか、個人の注文住宅であったかによっても、4が関係することもあります。洗面所やキッチン前の床材が何なのかわかりませんが、これも1や2、または3が原因のことが多いのですが、水を使う場所なので5や6ということも否定はできないと思います。質問の中にあるように、床のしずみ方で違いがあるのは、しずみ込む部分が部材の継ぎ目なのか中央部分なのかによって動き方が違うので、同じ原因でもしずみ方に違いが出ます。
 直し方は、aやbなどである場合は、仕上げ材の補修で我慢できるのであれば、現状の仕上げ材の上から釘やビスなどで締め直すこともできますが、cやdになると、1階の部分であれば床下に潜ってできる場合もありますが、2階の場合には床を剥がすか1階の天井部分をあけるかになると思います。いずれにしても、気になるのであれば、信頼できる会社に図面を見てもらいながら、点検を依頼することをおすすめいたします。
 中古物件を購入する場合は、新築と同等というわけにはいきません。時々、中古車センターでとても安いドイツの高級外車を見かけることがあります。中古住宅も程度と価格のバランスを見極めることが、とても大切です。

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擁壁の費用負担について」への私のコメント


<匿名さん(会社員・35歳・男)>


 結論としては、境界線上に擁壁のコンクリート等があれば、擁壁は隣地所有者との共有となりますので、両者折半が原則となると思います。一方、境界線の隣地側に全て擁壁が入っている場合には、擁壁は隣地者の所有となります。擁壁を他者に損害を与えないように安全に保全するのは、所有者の責務と考えられますので、費用は所有者負担となります。
 ただし、単に汚いとか欠けている等の美観の問題である場合には、通常、補修義務までは認められないと思います。管轄の市役所等にご相談されてはいかがでしょうか。


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これは昔から続く悪い習慣です」の匠の会さんへ


<東京都世田谷区・J.Kさん>


 あなたのような方がいるから、ユーザーは救われるのです。でも、これは建築業に関わらず、日本の企業の体質なんではないでしょうか。たまたま、建築業は1つの単価が高いくせに、現場代理人と称する工事管理の人間に全てを表面的には仕事を預けてしまうため、個人の係わりが大きくなってしまうのではないでしょうか。
 例えば、工場でも同じようなケースで無理して生産ラインを動かして、出荷量を決算期前に増加させても、工場は工員さん一人ということはないですから、みんなで共有できるはずです。工場長一人で、ひょっとして本社の無理な注文に悶々としているのかもしれません。でも、現場は、たとえ上司がいても矢面に立つのは代理人だけなんですね。そう考えると因果な商売かもしれません。
 完工していないのに完工したというのはイヤだ。確かにそのとおりでしょう。でも、売上げが目標に達していないと、上司はヤレと言いますよね。その意味では粉飾だと言えば粉飾ですが、日本人は何でも事前の報告どおり、滞りなく進んでいないと怒ります。だから、内容はどうでもいいから、計画どおり進んでいることを強調したがります。みんな、突っ込まれるのがイヤなんですよ。こんなんだから、ディスクローズなんてありえません。日本全体がそうなんだから。ゼネコンだってひどいもんです。赤字の工事だって、終わると赤字じゃありません。そう、原価移動は日常茶飯事です。でも、正直にこれは赤字だったけど、こちらが黒字だったので何とか総額では黒字になったなんていう開かれた論理が、なぜか通用しないんです。そして、それぞれのポジションで小さくみんなして、この誤魔化しをやっているから、最終的な実態なんて数字では見えません。結局、やった人間しか本当のことはわからないのです。ただ、建築業はそれが顕著で、かつ、個人の責任になりやすい構造で、請負という制度が成り立ってしまっているから、「匠」さんのように悩んじゃうのです。
 極論すれば、日本を出るか、少なくとも建築業を辞めるかしか、このジレンマからは逃れられないでしょう。あとは、手を染めていてもせめて心の清貧だけは持ち続けようと、私のように自分を甘やかすぐらいしか方法はありません。でも、この頃はお客さんも行儀の悪い方が増えて、手直し工事をしにいったら、迷惑料を寄越せなんて言う人もいますから、なんか殺伐としていますよね。
 崇高な精神は尊いものですが、仕事はある意味で生活の手段です。給料は安くても役所の天下りを重ねる奴よりはマシに生きている、とでも思って我慢しましょう。


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