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![]() 光触媒って必要なものなのでしょうか?<札幌市北区・G.Yさん(会社員・35歳・男)>![]()
新築マンション入居予定ですが、光触媒を部屋にコーティングすることをインテリアコーディネーターからすすめられました。カーテンだけや、部屋ごとのコートもあるようですがどうなんでしょう? 陽当たりの良い南側の部屋だけで十分なのでしょうか?
アドバイスいたします 住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株) 副社長 須藤芳巳 ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/ Eメール:sudohome@sudo-con.co.jp
光触媒とは光で働く触媒で、光を吸収して化学反応を促進します。一般に使われている酸化チタン光触媒では酸化反応が起こり、光触媒表面に吸着した有機物が空気中の酸素によって酸化分解されて除去されます。これにより脱臭・殺菌・防汚・公害物質除去等ができ、酸化チタン表面は光によって超親水性になるので、鏡やガラスの曇り防止ができるほか、汚れが水で落ちやすくなります。
このようなことから、特に外壁材などの表面加工としての使用が注目されており、コーティングのさまざまな製品が紹介されています。 室内においても、蛍光灯の弱い光で除去できますが、汚れがひどい場合、弱い光では間に合わなくなるので、使用条件を考えて使う必要があります。 光触媒の効果が持続するかどうかは、光触媒の表面にやってくる汚染物質の量と光の強度のバランスによって決まります。一般に室内では紫外線の量が少ないので、汚れのひどい場所には不向きになりますので気をつけてください。 このごろ、汚れても目立たない仕上材・色に!という要望。いやな匂いもこれひと吹きでOKの脱臭剤のコマーシャルなどが気になります。今回の光触媒の宣伝にも「わが家の環境問題、全てこれで解決!」というがありました。これらのことは補助的なこととして捉え、基本は基本としてキチンと行うことにしないと問題は解決しません。 新居にあたって、ハード的に全館暖房・計画換気などをしっかり行い、内装にはできるだけ自然素材を使用し、基本的に快適な室内環境が守られる住み手に優しい家を第一に考え、光触媒はそれからのプラスαとしてください。
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![]() 外壁下地の胴縁の方向について<(会社員・38歳・男)>![]()
現在、一戸建て建築中のものですが、胴縁方向等について教えてください。防湿シートの上にサイディングの下地として張る胴縁?ですが、通常、通気を考えて縦に張るものとばかり思っていたのですが、わが家の場合、継ぎ目のない長い胴縁を横に張っているため、とても通気するとは思えません。サイディング会社のHPを見ても、釘打工法と通気工法(金具)は別もので書かれていますので、釘打ち施工の場合には通気がないものが普通と考えていいものなのでしょうか?
釘打ち施工のサイディング情報が少ないため、その他、一般的な釘打ち施工の特徴や通気工法との差異など教えていただけると幸いです。よろしくお願いいたします。 アドバイスいたします 住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株) 副社長 須藤芳巳 ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/ Eメール:sudohome@sudo-con.co.jp
通気工法の目的は、ひとつには室内からの湿気および構造材の水分をタイベックから排出すること。ふたつには外装材からの漏水をタイベックで食い止め排出すること、にあります。
ご質問に防湿シートとありますが、これは間違いで、タイベックシートのように内部からは湿気を出し、外部からの雨水に防水効果のあるものでなくてはいけません。確認してください。 通気工法は、腰水切りから空気を取り入れ、軒天・屋根裏から排気する換気としての流れの役割と、外装材からの漏水を腰水切りから排水する役割を持つことになるので、当然ながら、それを防ぐような通気胴縁の入れ方にしてはいけません。 サイデングが横張りのときには通気胴縁は縦に入るので良いとして、サイデングが縦張りのときにはご指摘のとおり、通気胴縁をいきなり横に入れると換気・排水できなくなるので、このような場合には横の通気胴縁を12ミリほど浮かして換気・排水を妨げないようにします。 一般的な、浮かすための施工法としては、9〜12ミリ厚の合板を40ミリに引き割って間柱ごとに縦に入れ、その上から通気胴縁を横に入れ、縦のサイデングを張ります。釘も金物工法も全く同じです。 そのほか、通気工法の場合、タイベックが防水層の役割を果たすので、防水を意図した張り方に細心の注意を払ってください。
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![]() 寒さで悩んでいます<北海道札幌市・NKさん(会社員・58歳・男)>![]()
平成元年に新築し、入居後2年目に雨漏りがあり、ハウスメーカーの診断で原因不明との判断で、11年目に4度目の修理で雨漏りは止まったようです。その間、浸水が原因による漏電があり、外壁が一部火災となる等、精神的苦痛大なるものがありました。因果関係はわかりませんが、入居後2年目の冬から暖房をいくらとっても温まらず、どこからともなく風が入ってきます。最近では窓際のカーテンも揺れるほどです。屋根も無落雪タイプですがいっこうに融けていません。
今、冬に向けリフォームを検討していますが、どこをどのようにリフォームするとよいか、ご指導ください。 アドバイスいたします ジャパン・リフォーム・ネットワーク 正会員 勇和建設株式会社 齋藤 保雄 ホームページ:http://www.yuuwakk.co.jp/ Eメール:info@yuuwakk.co.jp JRNホームページ:http://www.jrn.jp/
文面だけで、個別的状況・現象が十分に把握できないので、一般的な回答にならざるを得ないことをお許しください。
Q1.「原因不明の雨漏りが止まった」 A1.(屋根からなのか外壁からなのか、わかりませんが)「雨漏り」→「漏電」→「火災」という危険な状況があったようですね。また、10年間も雨漏りが続いていたならば、外壁材の凍害・木材の腐朽・蟻による木材被害などが心配されます。「原因不明」と判断された雨漏りがどのような処理で改善されたのでしょうか。「原因不明の雨漏り」ではなく「どこから浸入しているのか明確ではないが、おおよその見当はできるので、その部分に何がしかの処理をした」のではないでしょうか。もし、コーキングで雨漏りが止まっているのであれば、コーキングの寿命はそれほど長くはないので、数年の内に再度漏水がはじまります。長期的な対策をすべきではないでしょうか。 Q2.「屋根も無落雪タイプですがいっこうに融けていません」 A2.無落雪タイプの屋根には、スノーダクト型・フラットルーフ型・非滑雪性屋根葺き材による勾配屋根型の3タイプがあります。どのタイプでも共通していることは、屋根上の雪を室内からの熱モレで融雪させないことです。もし室内熱が漏れて屋根面で融雪が促進されると、ツララとスガモリ現象が発生し、障害となります。その意味で、融けないことは「正解」なんです。たぶん、室内熱が相当量小屋裏に漏れているものの、十分な小屋裏換気が確保されているので、障害が発生するほどではないという状況なのでしょう。 Q3.「入居後2年目の冬から暖房をいくらとっても温まらず、どこからともなく風が入ってきます。最近では窓際のカーテンも揺れるほどです」 A3.窓まわりからの隙間風防止ならば、サッシ調整と適切な気密材交換である程度は対応できるはずです。また、サッシ内側にさらに樹脂製内窓を新設する方法もあります。 住宅全体の性能向上を考えると、窓よりも、住宅の気密性能そのものに問題がありそうです。気密性能基準が要求されるようになったのは、平成4年の「新省エネ基準」からです。さらに平成11年に発表された「次世代省エネ基準」によって、より高レベルな気密性・断熱性が要求されるようになりました。平成元年新築ですと、床100ミリ・壁100ミリ・天井100―200ミリ程度の断熱材(グラスウール)は使用されていると思います。このころの断熱材であれば、現在の断熱材に比べて大きく性能が劣っていることはありません(その差15%程度です)。 外壁断熱材充填部の気密性が良くないので、断熱材が本来持っている断熱性能が100%発揮されていないのです。また、住宅全体の気密性が確保できていないので、暖房された室内空気が天井裏や外部に漏れて冷たい外気が床下や壁の下部から室内に侵入してきているのです。 リフォームの重点課題は、「通気止め」です。通気止め工事により、外壁断熱材充填部の気密性と住宅全体の気密性を同時に改善することができるのです。「通気止め」を施工すべき箇所は住まいの各所に存在します。 1)外壁断熱材充填部の通気止め 外壁断熱材充填部の上下を「通気止め」により閉鎖して、壁内上昇気流を発生させない構造とし、断熱材(グラスウール)の断熱性能を100%発揮させること。人の生活に例えるならば、「どれだけ高性能なセーターを着てもうウィンドブレーカーのような風を遮る上着を着ないと、セーターの繊維に冷気が侵入して暖かく感じることができない」ということです。 2)間仕切り壁の通気止め 床下につながる間仕切壁下部と小屋裏につながる間仕切壁上部に「通気止め」処理をして、室内空気を外部に漏らさないことです。間仕切壁上下が開放されている状況は、「煙突」に似ています。室内暖房で暖められた間仕切壁内の空気が小屋裏に上昇気流として漏れていくことで、床下の冷気を間仕切壁内に吸い上げます。また、室内の暖房された空気が、間仕切壁上部から小屋裏に漏れ続け、床下の冷気が間仕切壁下部から室内に侵入することになります。この現象は、前述の「通気止めがない外壁断熱材充填部」でも起こっているので、「すきま風」を感じるのです。 3)1階小屋裏と2階床下の通気止め 小屋裏は、換気口や通気層などにより、外気が自由に出入りしている空間です。2階床下と1階天井の間の空間(フトコロ)は、あくまでも室内空間です。この境界に明確な通気止めがないので、1階小屋裏と2階床下の間で空気が自由に行き来しています。ここをしっかりと塞がないとなりません。 4)室内と床下や小屋裏との通気止め 屋根直下の天井と壁の取合部分は、実は細い隙間が連続しているのです。ここから、上昇エネルギーを持っている暖房された室内空気が小屋裏に漏れていきます。一方、1階床と壁の取合部分(巾木部分)にも、細い隙間が連続しているのです。天井裏に漏れた空気の分だけ、床下や外部から冷気を引き込む力が働きます。これらの取合部の通気(空気漏れ)を止める工事も必要です。 これらの「通気止め」の施工で、「外壁を全部剥がしてグラスウールを入れ替える」という大きな工事をすることなく、断熱気密性能を向上させることができます。 Q4.「どこをどのようにリフォームするとよいか」 A4.築17年の住まいを今後も長期(数十年)にわたって快適に住まうためのリフォームのポイントは、「気密断熱性能を改善して、適正な全館の暖房と計画換気を採用し、耐久耐震性能を確保すること」にあると思います。最低限の目標とすべき省エネ性能は、「平成4年の新省エネ基準」であり、できることなら「平成11年の次世代省エネ基準」に適合させたいものです。不注意なリフォームは、壁内結露を発生させ、耐久性を著しく低下させますのでご注意ください。 どこをどのようにリフォームするかという質問に具体的に回答するには、現地調査に基づいて、さまざまなリフォーム技術の中から部位別に対応する必要がありますので、明快な回答をここですることはできませんが、前述の「通気止め」が最重要であることをご記憶ください。また、最新のリフォーム技術として、「圧縮グラスウールによる通気止め工法」「基礎外張り断熱工法」などの新技術が開発され実用化しています。「圧縮グラスウールによる通気止め工法」は、壁の上下にビニルパックに封入された圧縮グラスウールを挿入し、壁内で復元させることで、通気を大幅に減少させることができます。「基礎外張り断熱工法」は、既存の床断熱材の補強として、床下ではなく基礎の外側に断熱層を新設して、床下空間の温度をあげることにより、床全体の断熱瀬能を強化する方法です。 <最後に一言> 最も重要なことは、「気密・断熱の改善に十分な知識と施工技術を持った建設業者」といかにして出会うかということです。その選別キーワードが、前述の「通気止め」です。「通気止め」をしっかり理解していて、わかりやすく説明できる技術者がいるかどうかが判断基準のひとつになります。 「外壁を剥がしての断熱材を入れ替えれば、断熱気密性能が良くなる」「ウレタン断熱材入り金属サイディングを張ると暖かくなる」などという営業トークをする業者は、断熱気密理論をまったく理解していない可能性がきわめて高いので十分にご注意ください。
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![]() 漏水箇所のモルタル補修について<北海道札幌市・ONさん(会社員・44歳・男)>
築2年目のマンションの地下駐車場の壁面から、雨が降った後に漏水する箇所があり、新築当時から何度か補修しているのですが、今年も同じ箇所のエフロを取除き、モルタルを1週間ほど前に塗ったようです。昨日から今日にかけてかなりの降雨があり、そのモルタルを塗った場所が全体的に湿っているのです(まるで塗りたてのように)。
「塗ったモルタルがまだ完全に乾ききってなくて染み出してきたのかな」とか「周りの水分を吸ったのかな」などと素人考えを巡らしたのですが、実際にモルタル内部の水分が染み出したり、色が変わるほど空気中の水分を吸うことがあるのでしょうか? それとも止水処理を行わないで見た目だけの補修を行ったと考えてよろしいのでしょうか? 以上よろしくお願いします。 アドバイスいたします ヒガシノデザイン ひがしの雅司 電話:011(717)5166 ホームページ:http://homepage3.nifty.com/hi_design/ Eメール:hi_design@nifty.com
地下の防水は、外部から行うのが基本です。今回のように完成後に内部から漏水を止めるのは、樹脂の注入や防水材の塗布等、とても難しい作業になります。
ご質問からは、ヒビ割れを埋めただけなのか、止水処理が不完全だったのかわかりませんが、再び水が染み出ているようなので、今後も漏水する可能性が大きいと思われます。 分譲マンションの場合は、瑕疵責任の関係もあるので、早急に補修方法の説明を求める必要があると思います。 マンション以外の住宅でも地下室の防水には、地下水位の調査をはじめ、外壁面地下水の排水方法の検討、防水の方法等の適切な仕様を選択する必要があります。 完成後の補修はコスト的にも心情的にもストレスになってしまいます。
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![]() 断熱リフォームに対する不安<北海道札幌市・SMさん(会社員・33歳・男)>![]()
去年、築35年の家(札幌)を購入したものです。現在リフォームを考えております。範囲は1階部分の床壁天井の断熱+水まわりです。
現在は冬はさすがに寒いですが、低気密・低断熱のおかげで結露知らずです。しかし、断熱リフォームをすることで結露を起こすのではないかと不安があります。 現状は建坪約18坪の在来木造2階建で、床壁天井は全て断熱なしで、窓は3重窓(1枚ガラス×3)の構成です。壁はサイディング(通気層なし)+モルタル+断熱材無し+クロス床下は土のままで、床下換気扇(2ヵ所)が入っております。それ以外の換気口は外から見あたりません(サイディングが地面近くまであるため)。 これを、今回の改修で 暖房:石油のセントラル(床暖なし)を1階に設置 (2階のセントラル化は、今回は見送り、 現在使用中の煙突ストーブを設置予定) 断熱:天井:グラス吹き込み200ミリ、 壁:羊毛かグラスウール100ミリ 床:羊毛かグラスウール50ミリ前後 床は無垢材、壁天井は珪藻土仕上げにしたいと考えております。断熱材は予算が許せば天井も含めて羊毛にしたいと考えています。2階、窓は既存のままとなる予定です。 この際、気密施工も行うことになると思いますが、以下のような不安、疑問があります。 ・2階部分は気密化していなくても24時間換気が必要になるのか?(2階部分は基本的に手を付けません) ・床下が気密化されて湿度が上がらないか? 全ての床下を見たわけではありませんが、床下換気扇を回しているおかげか、見た限りではひどく湿った感じはありません。土の上に気密施工をして地面からの湿気を止めたほうが良いのでしょうか? ・2階部分は局所的な暖房のため、暖房から遠い床部分で結露発生の可能性は高くなってしまうのでは? ・リフォームのため気密施工がきっちりできるかどうかが不安。経年劣化による気密性低下も気になります。羊毛や、珪藻土の調湿作用に期待して、気密シートなしにできれば気密の確実性や経年劣化は気にしなくていいのですが…。しかし、吸湿量にも限界があるので、北海道のような気温差がある場合、吸湿作用があったとしても気密施工が必要になってしまうのでしょうか? 何かアドバイスがいただければと思い、投稿させていただきました。以上、よろしくお願いいたします。 アドバイスいたします ジャパン・リフォーム・ネットワーク 正会員 勇和建設株式会社 齋藤 保雄 ホームページ:http://www.yuuwakk.co.jp/ Eメール:info@yuuwakk.co.jp JRNホームページ:http://www.jrn.jp/
築後35年の木造2階建て無断熱住宅の断熱改修ですね。今後も長期に安心して快適に暮らせるようにするには、安易なリフォームでは対処できません。1階だけの断熱・気密改修では、効果は半減以下となります。暖房された室内の熱(空気)が2階を経由して簡単に外部に逃げていきます。1階の上下室内温度差も改善できず、暖房費もほとんど減らないはずです。ご予算を再検討していただいて、1〜2階全面のリフォームをご検討ください。断熱・気密改修と同時に耐震改修も行うべきです。新築された35年前と現在とでは、耐震基準が大きく変わっていますので、現在の耐震基準に適合するように耐震補強も同時に施工すべきです。
・1階床まわりの断熱改修のポイント 基礎外断熱工法がおすすめです。基礎の外側に押出発泡ポリスチレン板(B類。種)の50ミリ以上を接着します。地盤面からは15センチ程度掘り下げるだけで良いです。仕上げは、その上にモルタルを直に塗るか、木下地工事をして金属板を張り付ける方法をおすすめします。可能であれば、床下防湿工事も施工すべきですが、床下の地盤が乾燥していて、水はけが良い状態ならば、床下防湿工事を省略できます。防湿工事をしない場合に比べて相対湿度は高くなりますが、断熱改修の効果で、結露に至るようなことはありません。また、最近では、撥水性高密度グラスウールボード(密度64kg/m3)60ミリ(30ミリ二層)による基礎外断熱工法も開発されております。 ・外壁まわりの断熱改修のポイント 既存のサイディング・モルタル・下地板を全て撤去して、外から断熱・気密改修をすることになります。この場合、防湿層工事が難しいのが問題です。吸放湿性のある羊毛断熱材であっても、防湿層・壁上下の「通気止め」・外壁通気層工法は必要と思われます。このようなリフォームの場合は、吸放湿性のあるセルローズファイバーを接着剤と共に壁内に吹き込む断熱工法が有効です。断熱材が接着剤で固まってしまうので壁内の上昇気流を止めることができるので、「通気止め」も省略できます。注意しなくてはならないのは、1階小屋裏空間(外気)と2階床下空間(室内)が自由に通気している状態なので、この部分の「通気止め」を確実に工事をすることです。内装仕上げに無垢木材や珪藻土を使用しても、室内水蒸気の吸放湿効果はありますが、壁内結露防止にはなりませんので、ご注意ください。 ・小屋裏まわりの断熱改修のポイント 小屋裏は、吹き込み断熱(グラスウールでもセルローズファイバーでも可)を採用すべきです。重要なのは、間仕切り壁上部の「通気止め」です。ここを塞がないと、室内空気が間仕切り壁から小屋裏に上昇気流として漏れ続けるので、断熱・気密効果を半減させます。 以上のように、断熱改修は、住宅各所の「通気止め」が最も重要な施工となります。この「通気止め工事」のために、布団圧縮袋の原理を応用した「圧縮グラスウール」という商品が開発されました。壁の内部に圧縮された状態で挿入し、壁内でビニルパックに穴を開けることで復元し、壁内の通気を止めることができます。 ・窓・玄関ドアの断熱改修のポイント 既存外壁を撤去するのですから、この際に、窓は全て樹脂製サッシに交換することをおすすめします。ガラスは、アルゴンガス入りLOW−Eペアガラスを使用。日射侵入率の高いガラスのほうが太陽エネルギーを有効活用できるので、さらに有利です。ご予算の都合で2階の窓を既存のままとする場合でも、内窓をペアガラス入り樹脂製内窓にするなどの工事をしないと、窓結露を防ぐことができません。窓結露水が壁内に浸入し、木部を腐らせる場合があります。玄関ドアは、リフォーム専用断熱玄関ドアを採用すると、既存のコンクリート床・木枠などを傷めることなく取り付けでき、便利で高性能です。 ・暖房のポイント 1階をセントラルヒーティング・2階を既存の煙突型ストーブでも良いと思います。しかし、住宅全面の断熱・気密改修をした場合は、台所のレンジフード運転時には室内が減圧状態になるので、煙突型ストーブの不完全燃焼が起こる場合がありますので、ご注意ください。レンジフード運転時には、台所の窓をほんのわずか開けるなどの「給気の確保」などの対策が必要です。部分的な断熱・気密改修の場合には、全く問題にならないでしょう。 また、基礎外断熱工法を採用した居間の床下にセントラルヒーティングのパネルヒーター(12畳用程度)を1ヵ所設置しておくと、室内の床板表面温度が室温と同じになるので、さらに快適になります。 ・換気のポイント 断熱・気密化された住宅では、計画換気が必要です。といっても難しいことはありません。トイレに小型の換気扇を設置して24時間回し続けること・浴室の換気扇を浴室を使用していない時は回し続けること・各部屋に給気口を必ず設けること、の3点で大丈夫です。2階のホールにもう1ヵ所換気扇(100φの壁付けパイプファン程度で可)を設けるとなお良いと思います。部分的な断熱・気密改修の場合には、計画換気を導入しなくても良いでしょう。 ・耐震改修のポイント 外壁断熱改修時に、既存のアンカーボルトや羽子板ボルトを締め付けることを忘れないでください(ほとんど緩んでいるはずです)。できれば、木製の土台と基礎コンクリートを緊結する補助金物を住まいの四隅に取り付けすることをおすすめします。外壁断熱工事後に構造用合板9ミリを土台から桁までの1枚物をタテ張り付けして、面材耐力壁による耐震補強をしてください。正しくは、工事前に建築士に「壁量計算」を依頼し、設計に基づいて耐震補強をすべきです。 長々とした回答になりました。築年数35年の無断熱・低気密住宅は、無断熱であるがゆえ、結露もなく木材が自由に呼吸できるので、長持ちしていたのです。不注意な断熱改修工事は、壁内結露を発生させ、木材の腐朽が促進されることにつながりかねません。また、部分的な断熱改修は、住宅全体の気密・断熱性能が向上せず、熱と空気の逃げ道を残すことになるので、ぜひ再検討くださるようお願いいたします。 正しい断熱・気密改修を全面的に実施すると、壁内結露の不安もなく・省エネで快適な生活が、今までの築年数と同じ年数(35年)以上の続けられると考えていただいて良いです。
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![]() リフォームで柱が半分の太さに削られた!<神奈川県川崎市・IKさん(会社員・45歳・女)>![]()
2階にあるキッチンのリフォームを依頼したところ、流し台が収まらないからと、柱の下半分が半分に削られていました。柱は通し柱ではありませんが、素人目にも太い梁を支えている重要な柱であると思えます。図面では当然柱は削ることになっていませんし、打ち合わせの際も、この柱はどかせないのでそのまま…ということで進めてきました。業者は柱の下半分が半分の太さになっても問題はないといいますが、地震が多い昨今、たいへん心配です。元に戻してほしいと要求していますが、明確な回答がありません。工事はまだはじまったばかりです。
アドバイスいたします 建設大臣賞受賞 リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員) 代表 廣瀬 誠 電話:011(882)1200 ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/ Eメール:home@do-ko-bo.co.jp
工事は現在進行形なので、回答も悠長なことは言っていられませんね。「太い梁を支えている重要な柱」とありますが、もしそれが本当ならば、柱の断面積と積載荷重は密接な関係があり、当然削るのはとんでもない話です。併せて、このような判断をする業者の信頼性が問われます。まず問題を解決するためにはいろいろな選択肢がありますが、次のポイントでお考えになったらいかがでしょうか。
・問題を解決するためには、誰に相談するかが最大のポイントになります。構造にからむ技術的な問題も発生しますので、「業種に精通し、話が客観的で納得でき、人間的にも信頼できそうな方」に相談するのが一番の解決方法です。そのような方が見つかれば問題も早急に解決できると思います。 ・上からの重みは柱の太さと密接な関係があるため、この柱が本当に荷重を支えているかどうかを確かめなければなりません。そのため、柱を削っても大丈夫かどうかの判断基準を明確にしてもらってください。 ・構造的に重要な柱の場合は現状復帰をしてもらうか(ただし、削ったところを付け足したりということではなく、新たに入れ替えなければなりません)、または、梁の架け替え等で、荷重を別な柱に分散させたりすることができるかを検討してみてください。 ・現状復帰の場合、キッチンが入らないという問題が残ります。その場合の選択肢として、少し小さくはなりますがキッチンを切りつめたらいかがでしょうか。問題は一気に解決すると思います。既製のキッチンかとは思いますが、私どもの工場でも時々メーカーから「現場に持って行ったら入らないので」と切りつめを頼まれることがあります。あとはレイアウト変更が可能かどうかも検討してみてはいかがでしょうか。 ■ためになるかどうかわからない話 住宅の新築需要が少なくなるのを見越して、住宅に関連する会社はどこも「リフォームという看板」を掲げております。工務店・ハウスメーカー・外壁系・設備系・内装系・ホームセンター系・訪問販売系・詐欺系?、ありとあらゆる業態からの参入で、リフォーム業界は混沌とした状況にあります。病院にたとえると、掲げてる看板はすべて「病気承ります。○○医院」なのです。そこには命に関わるガンや心臓外科的な病気もあれば、日常の歯医者さんや産婦人科もあるわけです。今回のケースは簡単な治療で済むはずが判断ミスで、「しなくても良い体の中の重要な部分まで手術してしまった」という話に似てるかもしれません。医師免許を持っていてもピンキリのレベルがあるように、リフォーム会社にも歴然としたレベルがあります。ただそれはお客様からはなかなかわかりません。どんな経緯でリフォーム業をするようになったのか、その会社の歴史や実績をご自分の目で判断してみてはいかがでしょうか。最近はえっと思う会社でも「業者選びが大切!」とか言っております。情報化時代、何が本当かわからない時代になってきました。お気をつけを!
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