住宅クレーム110番

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亜鉛メッキされた軽量鉄骨は錆びない?


<愛知県豊田市・IHさん(公務員・35歳・男)>


 軽量鉄骨2階建て瓦葺き住宅を約7年前に、大手ハウスメーカーに建てていただきました。住宅の引き渡しを受けてからすぐに、軒天井の辺りから雨漏りがしていることに気がつき、ハウスメーカーの担当者が点検に来られるたびに、その旨を伝え、補修をお願いしました。
 ハウスメーカーの担当者は、その都度「これは結露だ」とか「住まい方に問題がある」「気候や風土によっては、雨漏りに似た現象が起こる場合がある」などと言って、当初は全く対応していただけませんでした。5年目に入り、軒天井全体に「雨染み」が発生してしまい、とても見苦しくなってきましたことから、再三再四ハウスメーカーと根比べをするつもりで、「これは結露ではなく、雨漏りだ」などと言って補修をお願いしましたところ、ようやく担当者が「実は、これは雨漏りです」「鼻板の周囲に、板金(雨仕舞い)を取り付けるのを忘れ、防水工事(コーキング打ち)もやり忘れていました」旨を言って、工事のミスを認め、補修を受け付けてくださいました。
 補修工事がはじまり、私も足場に上がって屋根の状態を確認しましたところ、所々瓦がズレている箇所が認められましたので、ズレている瓦についてもついでに直していただくことになりました。職人さんが瓦のズレを直すところを確認していましたところ、ズレている瓦の下には、瓦桟(桟木と呼ばれる木材)が入っておらず、瓦の切れっ端が桟の代わりに固定されることなく置かれていましたので、結局、瓦の葺き直しもお願いしました。
 瓦の葺き直し工事を見ておりましたところ、今度はさすがに、きちんと桟木が取り付けられていましたが、所々「釘」がクニャクニャと曲がっておりましたので、「なぜ、最後まできちんと釘を打たないのですか」旨質問させていただきました。ハウスメーカーの担当者の説明によれば、「釘が鉄骨に当たってしまい、釘が打てない」とのことでしたので、さらに「鉄骨に傷がついて、錆びてしまいませんか」と質問しました。担当者は、「ウチの鉄骨は亜鉛メッキなので、傷がついても、絶対に錆びませんから、安心してください」「鉄より先に亜鉛が錆びますから、鉄自体に錆びは発生しません」旨説明してくださいましたが、どうも、これまでの対応の仕方などから、ハウスメーカーの担当者が言うことは信用できません。
 亜鉛メッキが施された軽量鉄骨は、傷がついても、本当に錆が発生しないのでしょうか。
 長い文章になりましたが、ご回答をよろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
鈴木しんいち設計室
鈴木 信一(北海道建築士会 札幌支部青年委員)
電話:011(681)6900


ホームページ:http://homepage3.nifty.com/Architect-suzuki/
Eメール:byd03624@nifty.ne.jp

 質問の結論としては、「亜鉛メッキが施された軽量鉄骨は、傷がついても、本当に錆が発生しないのでしょうか」。この一行ですよね。亜鉛メッキというのは正式には溶融亜鉛メッキ(ドブ浸け)といいます。どのようにメッキするのかというと、みなさん一度はチーズ・フォンデュウとかいうものを食べたことがあると思います。
 チーズと白ワインの液体混合物の中に、ウインナーとかアスパラとかを串に刺して入れて、チーズを絡めて食べる料理です。時間がたつと、冷えて液体混合物が固体化しますよね。冷えたものを食べてもそれはそれで美味しいですが…。
 話は最初からそれました。話を戻します。溶融亜鉛メッキというのは、まず酸で洗い、油分を取り除いた製品を、溶融した亜鉛のプールに付けます。その後、お湯で湯煎して出来上がりです。ちょうど先に言ったチーズ・フォンデュウの冷えたものと製造原理は同じです。
 担当者は、「ウチの鉄骨は亜鉛メッキなので、傷がついても、絶対に錆びませんから、安心してください」と言っていますが、釘で傷を付けても、この亜鉛メッキがはげなければ、本体の鉄が未だ亜鉛の被膜に守られていることになるので錆びることはありませんが、被膜が破壊された場合は当然そこから酸化(錆)が進みます。これより弱いメッキ方法として電気メッキもあります。利点として、電気メッキのほうが仕上がりが美しいです。弱点は、被膜厚さが薄いことです。間仕切り壁に使用する軽鉄はこの電気メッキの製品です。古い軽鉄の断面を見ると、錆びているものがありますが、当然メッキがされていないので錆びます。
 要するに、質問に対する単純な答えは、表面の亜鉛が剥がれれば当然酸化するといえるでしょう、ということになります。しかし、この世に完全な物は無いという観点から考えれば、その屋根のタルキの錆が進行して、屋根の重みに耐えられなくなるまでの時間は何年かというと、おそらく15〜20年は十分タルキの機能はあると思います。そのころになると、建物のあちらこちらに経年劣化が当然進み、また家族構成も当然変化しますので、大きな心を持って、あわせて改修工事をするという考えで対応されたほうが健康な生活ができると思います。

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三角屋根は隣家とどのくらいの距離があれば安全?


<北海道札幌市・Kさん>


 こんにちは。このたび札幌近郊に新築予定です。良きアドバイス、よろしくお願いいたします。
 2階建ての三角屋根を建設予定です(大屋根タイプではありません)。高さは屋根の頂点(?)から軒下まで7メートルくらいあります。屋根全体の大きさは、10メートル(頂点から両サイドに5メートルずつ)×10メートルくらいです。両サイドの隣家と、どのくらいの距離があれば安全でしょうか(4メートルくらいは土地をとる予定でいます)?? その年の雪の量とかが関係してくるとは思いますが…。
 新築にあたって一番心配なのが、隣家とのトラブルだと思います。良いアドバイスなどありましたら、よろしくお願いいたします。お忙しいところお手数とは存じますが、よろしくお願い申し上げます。



アドバイスいたします
北野木材販売(株)
専務取締役 山田直登
(北海道建築士会 空知支部滝川分会 青年部)
電話:0125(23)1178


ホームページ:http://wb-hokkaido.com/

 この件に関しましては、北海道建築基準法施行条例第13条の規定中、落氷雪により危害を生じる恐れのある建築物の屋根面についての判断基準が規定されております。実際には「雪止め設置基準」というもので、屋根の勾配、屋根の形状により隣地境界線や道路境界線との水平距離を算出し、その距離以下であれば雪止めを設置しなければならないというものです。逆に言えば、その距離以上あれば雪止めを設置しなくても良いということになると思います。基本的には建築確認の際にこの事項は確認されるはずなので、申請が受理されれば問題はないと思いますが、スムーズに設計を進めるためには事前に行政に相談し、屋根勾配を決めることをおすすめいたします。

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2階床が最大で1.4センチも傾斜!


<埼玉県川口市・Tさん(会社員・34歳・男)>


 2階床(フローリング)が最大で1.4センチも傾斜しています。昨年5月にレーザーで数値を測り、今年2月にもう一度計測したところ、ほとんど誤差はありませんでした。作り手側は初めからの施工ミスとの判断で、これから先これ以上傾くことはないだろうとの見方。直すなら、この床の上にパッキンを敷き、その上に同じフローリングを敷いて傾きを平らに直す(?)方法を考えているようですが、この方法でこの先何年と住んでいて大丈夫でしょうか? 作り手は「さらに床や柱などの強度が増します」と言っていますが、どうなのでしょうか? 助言よろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
針ヶ谷 拓己(北海道建築士会 札幌支部 青年委員)

 床の傾斜の原因は、大きく次の2つに分かれると考えられます。
1)床の施工精度が悪いことや、根太などの下地材の収縮によるもの
2)建物の沈下によるもの
 住宅の床の施工精度というものは、1000分の3未満(床長さ1メートルにつき、高さ3ミリの傾斜未満)と言われております。新築したばかりで、施工精度を超える異常な床の傾斜があれば施工者(作り手)に連絡し、修繕していただくべきです。2については、建物に大きな症状が現れると考えられます。例えば、基礎・外壁・内壁に異常な亀裂が発生したり、1階の床にも2階と同じように傾斜が生じていたり、建具のしまりが悪くなるなどです。この場合、建物への構造的ダメージは大きく、修繕する場合は莫大な費用のかかる大工事となります。
 現フローリングの上に、パッキンを敷いてフローリングを張るという修繕方法ですが、床鳴りを起こす可能性が出てきますし、床仕上げの高さが他の部屋よりも高くなります。また床(新設フローリング)の重さが加算されますので、少なからず床や柱の構造に負担をかけることになるので、床・柱の強度が増すことにはなりません。
 ご質問の内容では情報量が少ないため、明確にお答えをすることは難しいです。傾斜の原因がはっきりせず、心配のようでしたら、施工者とは別の第三者(建築士)によって調査されることをおすすめいたします。

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マンションのバルコニーの排水について


<広島県広島市・NKさん(会社員・46歳・男)>


 2年前、新築マンションを購入しました。バルコニーの排水について教えてください。
 バルコニーの排水は上階からの樋管が床面で開口され、その階のバルコニー排水を合流させて下に流す方式になっています。物件によっては、階下の天井部分で合流させるようになっているものがあるようですが、コスト面からでしょうか、私のところはそうではありません。このため、上階からの排水が床面に溢れ出ることがあります。特に大量の排水を行われたり、洗剤を使われると間違いなく溢れ出てきます。バルコニーで洗濯排水を流されるのか、髪の毛やゴミが出てくることもあります。
 共用部なので仕方のないことかもしれませんが、ハード面での対策として、何か良い方法はないでしょうか? 管理組合に申し入れたら、大量の排水をしないよう注意喚起するとのことでしたが、上の階の方も気兼ねなく排水できたにこしたことはないのは当然です。



アドバイスいたします
ハウテックさん

 基本的にお話の内容がちょっと腑に落ちません。なぜかと申しますと、通常バルコニーで考えられるマンションの排水設備は、バルコニー先端部のドブの雨水を排水するドレン配管(雨樋)とガーデニング用の掃除流しの2種類が、その代表的なものです。雨樋は呼び樋といって、必要箇所にドレン皿をつけて横引きで配管して縦管につなぎます。縦管に直接ドレン皿をつけて各階の雨水を拾う方法は、中継ドレン方式といいます。NKさんがおっしゃるように、横引きの呼び樋配管が減る分、確かに金額は安くなりますが、ドレン皿の芯を各階通さないと配管できませんし、大量降雨時のドレン皿での溢れ、ハネ水が嫌われて、近頃は減ってます。もちろん、どちらも雨水専用の配管ですから、他の水は流せません。厳密に言えば、クーラーのドレンも雨水ではないので、本来は流せませんが、日本では水道の蛇口から出た水を排水と認識する風潮があるので、これは役所も黙認してます。ですから、昨今のガーデニングブームでバルコニーに掃除流し設置がはやっても、決してこのドレンとは接続せずに単独の縦管を立ち上げて、各階の掃除流しからの排水をこれで処理しています。そのため、ここでいくら運動靴を洗おうが植木鉢を洗おうが、状況としてドレン皿にその排水が溢れるような事態は決して発生することはありえません。

結論としては、
1.ドレン管に掃除流しがつながったインチキ工事
2.上階の人がドレン皿かドブの部分で洗濯をしている。

 この2点しか考えられないので、1であれば、どう直すか管理組合より正式に売主に要望を出す。2であれば、上階の人に洗濯場じゃないからどうあっても「やめろ」とはっきり申し入れすることです。1は考えられないですけどねえ。検査だって通りませんし、といっても、昨今の信用ガタ落ちの検査機関じゃアテにならんといわれますか? でも、施工者の良心というのはあるんですよ。みんなK建設ではありません。2はわかりません。そういう方がいるのは経験上、何度か耳にしてます。以上を念頭に対策をたててください。

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新築マンションで畳にカビが発生!取り替え費用は?


<大阪府吹田市・OTさん(会社員・35歳・男)>


 新築で昨年購入したマンションで、まだ1年4ヵ月しか経っていないのに、和室の畳にカビが発生しました。
 丁度、妻が出産で1ヵ月おらず、私の帰宅も夜中になるため換気が良くできていなかったのかもしれないのですが、朝晩はしっかり換気をし、毎日各部屋除湿機を2時間以上かけ注意をし、また、畳下には調湿剤を入れていたにもかかわらずです。
 この場合の畳の取り替え費用は、やはり全額入居者が払うものなのでしょうか?



アドバイスいたします
ハウテックさん

 畳にカビというお話ですが、畳の取り替えの前にまず原因を探しましょう。その原因の出所で畳の交換費用の支払い者が決まります。
 換気をそこそこしていれば、普通はカビは生えません。ましてや、奥様がしばらく不在とおっしゃってもOTさんが住んでいるんですから、おいそれとカビは生えないでしょう。本当は畳をはいで、床下の湿気の状況をまず確認したいところですが、うまくはがせないと思われるのであれば、売主に事情を説明して2年のアフターサービス内であるのですから、床下の湿気の状況を点検してもらいたいと要望を出してください。まさか、いやとは言いませんから。OTさんが1階であれば、配管ピットあるいは土間からの湿気の上がっている可能性がありますし、ほかの階であれば、外壁からの雨水浸入、サッシュ下からの雨水浸入、あるいは給排水管からの漏水といくつかの原因に絞られてきます。
 いずれも瑕疵ですから、畳の交換はもちろん、そもそものカビの原因もあわせて手直ししてもらうことになります。畳だけ交換しても、そちらの原因をつぶしておかないと何度でもカビは発生しますから、まず原因の究明が先決です。

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工務店が倒産したら修理は自己負担?


<兵庫県神戸市・Mさん(主 婦・32歳・女)>


 住宅の保証についての質問です。2003年の10月に現在の家を新築で購入したのですが、その工務店が倒産しそうな状況との話を聞きました。購入してから約2年、建具やサッシなどのこまごまとした不具合があり、最近も原因不明の窓ガラス破損で工務店に無償での修理を希望していた矢先に知った倒産話。倒産した場合、今後10年の新築住宅の保証はどうなるのでしょうか? 法律での品確法以外の保証機構の保証などはないと思われます。
 工務店が倒産したら後は重大な欠陥を発見しても、自己負担で修理するしかないのでしょうか?



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
Eメール:sudohome@sudo-con.co.jp

順を追って説明します。
1.「住宅の品質確保の促進などに関する法律」いわゆる「住宅品確法」は2000年4月1日からの施行なので、今回の物件は年数的には該当しますが、対象となるのは基本構造部分「基礎・柱・床」等の部分と雨水の浸入を防止する部分である「屋根・外壁・サッシ」等のため、建具等の仕上げの不具合は該当になりません。
2.JIO(日本住宅保証検査機構)などの第三者機関の保証がついている場合は、ビルダーが廃業しても倒産しても10年間(新築で引き渡しから)は保証を受けられますが、対象は主要構造部と雨水の浸入を防止する部分(地盤の不同沈下と雨漏れ)の瑕疵に限られます。
3.民法上の瑕疵担保責任(民法638条第1項)の存続期間は、引き渡し後、木造住宅で5年、鉄筋コンクリートで10年ですが、請負契約を締結する場合は、この期間より短縮されることが多く、工事請負契約約款のモデルとなっている民間(旧四会)連合協定工事請負契約約款の27条において、木造の建物で1年間、石造・金属造・コンクリート造及びこれらに類する建物、その他の土地の工作物もしくは地盤については2年間と短縮(ただし、その瑕疵が故意または重大な過失によって生じた場合1年を5年、2年を10年)されています。判例は、このような契約書について、この合意は有効であり、民法第638条1項に違反しないとの判示になっています。
 上記の法律をよく把握し、今回の売買契約書の内容を確認の上、ご判断ください。

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漆喰壁のセルフメンテナンスについて


<匿名さん>


 庭の壁を漆喰にしたのはいいのですが、思った以上に汚れ(特に雨後の雨垂れの黒っぽい線など)が発生し、当惑しています。漆喰は汚れると認識はしていたつもりでしたが、想定以上に汚くなっているという実感です。漆喰にできた自然の汚れ(前述の雨垂れ後など)を取るなど、セルフメンテナンスの方法をご教示いただけないでしょうか?



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
Eメール:sudohome@sudo-con.co.jp

 雨垂れの汚れを自分で取るには、スポンジを濡らし(水だけで)表面を擦ってみてください。最初は目立たないところで試すと良いと思います。カビのようなものであれば、カビ落としを使用してください。ただし、汚れが中まで浸透していない場合に限ります。石灰の汚れが雨と共に中まで染み込みこんだ場合は、砂漆喰のところまで剥がし(漆喰の上に漆喰は塗れません)塗り直しになります。
 普段のメンテナンスは、汚れの原因になる埃をよく掃除をして取り除くことです。水をかけない(打ち水に弱く表面剥離を起こす)こともポイントになります。
 漆喰の特質は、防火性に優れ、湿気を吸収し調節するところにあり、気候が季節ごとに変化する日本にふさわしい建材といえますが、乾燥後の収縮率が高いためヒビが入りやすい欠点を持っています。したがって抜本的には、昔の建物のように漆喰を使用するならば庇を大きく出し、壁を守るという考えを基本にすることが必要です。参考にしてください。

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