住宅クレーム110番

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J110 News

基礎のヒビ割れ


<東京都北区・TJ さん>


 1.実は、わが家の布基礎の立ち上がり部分(床下内部)には、多数のヒビ割れが入っています(この3月末で築6年です)。現状では、わが家の基礎のヒビ割れの程度は、布基礎の立ち上がり部分で、0.15ミリ3本、0.2ミリ11本、0.25ミリ4本、0.3ミリ12本、0.35ミリ2本、0.4ミリ2本、0.5ミリ11本でした(完全に見切れていないかもしれませんので、数本の見落としがあるかもしれません)。また、9割がたのヒビ割れは基礎の上から下まで走っています。
 イ)これらのヒビのうち、床下基礎のヒビ割れの一部(点検口の上部および他の基礎の一部、全部で10ヵ所以上)に、おそらく基礎を貫通して4〜5年になると思われるものがあります(この3月末で築6年になり、ヒビ割れの発見は昨年12月28日なので、乾燥収縮と仮定するとして貫通して4〜5年ではないかと考えています。施工業者と一級建築士に確認してもらったところ、不同沈下はありませんでした)。4〜5年も経つと、すでに鉄筋が空気に触れ、腐食乃至サビている可能性があるかもしれず、エポキシ樹脂で処理(業者はエポキシ樹脂を注入乃至塗布するといっています)しても爆裂現象が早まるのを避けられないのではないかと危惧していますが、エポキシ樹脂を入れる以外爆裂現象への懸念を払拭する方法はないのでしょうか?
 ロ)私としては、将来、万が一すでにこうした箇所の鉄筋にサビが生じていてエポキシ樹脂注入乃至塗布(シール工法)を施しても、爆裂現象が早く生じる可能性が恐ろしく、また、爆裂現象が生じた時には保証期間切れになってしまい、家の寿命も下手をしたら30〜40年で終わってしまうのではないかと恐れていますが、何かよい補修方法・修理方法はないでしょうか??



アドバイスいたします
一級建築士事務所
ATELIER AG-PLANNING
今井優子(北海道建築士会 札幌支部青年委員)


ホームページ:http://www2.odn.ne.jp/hokkaido-agp/
Eメール:ha-na@pop06.odn.ne.jp

1.コンクリートのひび割れと補修方法について
 まず、相談の内容の中に「ヒビ割れが貫通している箇所が10ヵ所以上」とあります。基礎の厚み(120mm〜150mm)を貫くほどのヒビが10ヵ所以上もあるとは、通常考え難いのですが、事実ならば、単なる乾燥収縮によるヒビ割れではない可能性もあります。現地を確認しないと断定はできませんが、できれば第三者の(施工者と利害関係のない)建築士に見てもらったほうが良いかもしれません。
 今回は、一般的な乾燥収縮によるヒビ割れと仮定して、以下アドバイスします。
 コンクリート構造物において、ヒビ割れを100%なくすことは不可能であり、施工時の許容ヒビ割れ幅として、一般的なコンクリート構造物で0.3mm以下に抑制すべきとされています。また、劣化・経年変化によるヒビ割れでは、コンクリートの耐久性から見た場合、補修の必要があるヒビ割れ幅を一般的な条件では0.4mm〜0.8mm以上と「日本コンクリート工業協会:コンクリートのひび割れ調査・補修・補強指針」の中にあります。そして、建築工事標準仕様書・同解説(JASS5 コンクリート工事)において、コンクリート打設後の不具合とその補修方法について、ヒビ割れに関して乾燥収縮ヒビ割れについては、エポキシ樹脂注入もしくはVカット、Uカットの上ポリマーセメント充填とあります。また、日本建築学会の「鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断及び補修指針(案)・解説」において、補修材料の種類として、ヒビ割れ注入材に「エポキシ樹脂注入材、セメントスラリー注入材、シーリング材」の3種が挙げられています。
 現地を見ていないので、あくまでも一般的なものとの想定の上で考えます。ヒビ割れ幅0.2mm 未満程度の細いヒビ割れについてはシール工法、幅0.2〜0.3mm程度以上のものについては、エポキシ樹脂による注入を行うのが一般的です。一般に、ヒビ割れ注入のためのエポキシ樹脂は、住宅基礎に使用されるコンクリート以上の引張強度を有します。したがって、補修したヒビ割れ箇所の耐久性は、元のコンクリートと遜色ないと考えて良いと思います。
 コンクリートの中にある鉄筋は、コンクリートのアルカリに守られており、水分や空気に触れていても酸化することがありません。しかし、硬化したコンクリートは表面から空気中の炭酸ガスを吸収し、徐々にコンクリートのアルカリ性が失われて行きます。これをコンクリートの中性化といいます。この中性化が鉄筋の位置まで進むと、アルカリに守られていた鉄筋が発錆しはじめます。ヒビ割れを放置しておくと、コンクリートと空気が触れる部分から中性化が進行を早めることになりますが、エポキシを注入することで、以降、空気も、水も供給されなくなりますのでその心配も無くなります。
 鉄筋が直接空気に触れるほどに、ヒビ割れ幅が過大な場合には、鉄筋の状態を確認し、もし発錆しているようなら、コンクリートをある程度はつり、鉄筋のサビを落としてから、修復する必要があります。この場合も、きちんと補修されれば、以降その箇所が建物の耐久性に悪影響を与えることは無いと考えられます。補修方法については、前述の「日本コンクリート工業協会:コンクリートのひび割れ調査・補修・補強指針」または日本建築学会「鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断及び補修指針(案)・同解説」にありますので、業者との打ち合わせに、それらを拠りどころとするように申し入れるのも良いかもしれません。

2.保証について
 根本的なところで、誤解・誤認があるようです。建築の「保証期間」は家電製品などの「保証期間」とは性質の違うものです。まず、TJさんがおっしゃっている「基礎の保障期間20年」とは、品確法で定められた構造上主要な部分についての瑕疵担保保証の義務10年に特約をつけて、20年に延長したものだと思われます。ヘアクラックを含めあらゆるヒビが保証の対象となっているとありますが、常識的には考えられません。なぜならば、20年という年月の中で通常劣化としてもヒビは発生します。それらを全て保証して、無償で補修することは、到底できないことだからです。
 では、瑕疵担保保証とはどういうものかというと建築工事において、引き渡し時には隠れている不具合がある可能性があります。床下や天井裏に隠れている電気・設備類、コンクリートの中、造作家具の裏の止具などなど大きなことから小さなことまで、さまざまです。これら、完成時に不具合として現れていないものも、現象として現れた時点で、無償で修復することを約束するものです。ただし品確法で定められた10年または20年(特約をつけて)の対象になるのは、基本構造部のみで、梁や柱、土台、基礎など、構造耐力上重要な部分と外壁・屋根などの雨水の浸入を防止する部分に対してのみで、設備や内装、造作家具、建具などはその不具合の原因が、基本構造部のゆがみなどでない場合は、10年の保証対象外です(これらの瑕疵は、たいてい住み始めて1〜2年の間に発現するので、各社、通常のアフターサービスの範囲で対応していると思います)。また、コンクリートの収縮による構造強度に支障をきたさない程度のヒビ割れや、通常予測される自然劣化は保証の対象外です。
 不具合を確認しているにもかかわらず、TJさんの意思で19年になるまでそのまま放置し、そのことが要因となって他の不具合が発生しても、それは保証の対象外とされることもありますので注意してください。場合によっては、発見後1年以内に申告しなければ、免責となることもあります。修理をしてからの10年保証というのは、瑕疵担保期間が時効期間ではなく、除斥期間と考えられているためで、具体的な修補請求権が生じてから、その権利が10年間存続するということで、瑕疵担保期間全体が延長されるわけではありません。
 TJさんが今考えるべきは、保障期間の延長ではなく、現在ある不具合の原因究明と適切な修繕であり、建物として本来持つべき必要性能の確保ではないでしょうか。業者の言うエポキシ樹脂の保証が5年というのは製品自体の性能保証だと思われますが、おそらくTJさんとは直接関係のないことだと思います。
 元請である建設会社と下請けであるエポキシの業者、もしくは製品メーカーとの間でのことです。
 建物の通常劣化・経年劣化については、持主の責任において維持管理されるべきものです。瑕疵担保責任とは、明らかに違いますので、その点は区別をするべきです。保証についての誤まった認識の下に、保障期間の延長を画策することは愚考としかいえません。契約書の約款などを、今一度確かめることをおすすめします。

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温水ボイラーの寿命について


<埼玉県・片岡住設技研>


 ボイラーの決定的寿命は缶体の腐食→穴あきですね。
 腐食は水側からと炎側からの両面から進行します。水側からは水質と溶存酸素・塩素により、炎側からは燃料中の硫黄分が硫酸化して腐食が進みます。缶体の高寿命化をはかるには、水側は密閉方式とし、不凍液を入れることです。水は沸騰すると3%程度膨張するのでそれを吸収する膨張タンクを付けます。
 これの大きさはシステムの全水量から算出します。面倒な計算なのでメーカーに頼めばやってくれます。これで酸素・塩素などの有害分が補給されなくなり高寿命化し、かつ凍結防止にもなります。ただし自動補給は難しいので年1回は手動で不凍液の補充が必要になります。
 炎側の対策ですが、硫黄分のゼロ燃料といっても普通は無理ですね。湧き上がり温度が低いと硫酸分は伝熱面で結露して付着します。省エネからは反しますが湧き上がり温度をあまり低くしないほうがいいことになります。


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キッチン下の排水管から漏水(新築入居2日目)


<川崎市・h.s.(26歳・女)>


 ただいま、漏水被害に対しての調査及び保障などを詰めている段階です。みなさんのお力をお借りしたく、こちらに投稿させていただきます。

 新築一戸建てに入居2日目にして、キッチン下の排水管から漏水しました。LDKのフローリング70%に漏水しました。すぐに水道局と売り主立ち合いのもと調べたところ、排水管の結合部分の締め忘れという初歩的なミスであることが確認できました。

 この場合、どのような保障、弁償などを要求するのが妥当なのか。具体的な修理、点検、金額(精神的苦痛に対する保障など)について、教えていただけたら、とても助かります。

 施工会社としては、こちらが声をあげていかないと、「含水率調査の結果、問題ないことがわかったので...」と、適当に幕引きをしそうな気がしているので、防御策をしておきたいのです。

 このようなケースの場合、どのような経過をたどり、どのような決着をつけるのが賢い選択なのか、また、今後の話し合いの進め方についても併せて、アドバイスいただきたいです。

どうぞよろしくお願いします。



アドバイスいたします
NPO住宅110番より

たいへん辛い経験をされていらっしゃること、お察しいたします。
検討いたしましたが、貴意が「慰謝料」的な内容と拝察されますので、建築的な問題ではないと判断いたします。
ですので、残念ながら、この件については当HPでアドバイス差し上げるのは適当ではないと判断いたしました。
 消費者センターや、弁護士さんなどにお尋ねになるのが適当ではないかと思います。なにとぞ、あしからずご了解いただけますようにお願いいたします。

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隣に新築されたマンションの屋上アンテナについて


<愛知県豊川市・なごり雪さん(会社員・50歳・女)>


 隣接している新築マンションの屋上アンテナが、当方(賃貸として貸している部屋)のベランダの目前に配置されました。毎日「窓を開ければ、アンテナが見える」という日々で、住人から相談が来ました。
 当方は4階、隣のアンテナは3階屋上。アンテナの設置位置について、位置をずらしてもらう要請(屋上で良いのですが、スペースのある左右どちらか)は可能でしょうか? ちなみにマンションの建設は終了段階です。できるとすれば、誰に交渉するのが良いでしょうか?



アドバイスいたします
NPO住宅110番より

賃貸住宅として貸し出されている住宅に住んでいる方が、そのオーナーに申し出る苦情としては、ちょっと理解を超えることのように思われます。
このHPは「健全な住宅についての世論を考える」趣旨で運営しています。
お申し出られたような内容は、その趣旨に照らして適当とは判断できかねます。大変申しわけありませんが、このような「個人主義的な主張」と判断すべき事柄については、弁護士さんなどに相談されるのが適当と思われます。どうぞあしからず、ご理解ください。

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