住宅クレーム110番
J110 News

タタミにかびが生えてしまいました


<匿名さん>



 山形県の住宅会社の者です。今年2月に完成してお引渡しをした住宅(36坪)で、1階の和室(10畳間+床の間、押入れ付き)のタタミと押入れにカビが生えてしまいました。お客様がタタミが臭うということで剥がしてみたところ、タタミの側面に茶色の粉みたいなカビと薄い緑色(黄色?)の粉っぽいカビが生えていました。押入れは、布団をじかに床置きしてあったところで、床に緑の粉をふいたようにカビが生えてありました(押入れの背面は洗面所です。側面は床の間、反対側面はホール)。

カビの生え方は、
  • タタミの側面と下面(タタミ同士を突き合わせた部分で、畳表を巻き込んである部分)(化粧畳へりの下はカビは見当たらなかったと思います)。

押入れ床はシナベニヤです。建物の構造は、
  • タタミ厚さ60ミリ(コンビボード+スタイロの下地です)。
  • 基礎はベタ基礎(布基礎天端と同レベルの土間コンで、タタミの部分は60ミリ下げています)。土間下はスタイロB-3種25ミリ、ポリエチレンフィルム0.2ミリを敷いています。
  • フローリングもタタミも土間コンの上にころがし根太(30×105@900平使いの上に、60×45@450縦使いをクロスして)を敷いて、その上に、構造用合板(タタミ下は杉のザラ板)を敷いています。
  • 水まわりの土間コンは配管スペースとして400下げています(GL+100)。24時間換気の排気パイプを1ヵ所設けて、ころがし根太(60×45の部分)の排気と配管スペースのピット部分の排気を兼ねるようにしました。壁まわりは幅木の内側の所を1センチほど通気するように空けています。
  • 外壁は21ミリ通気層、外断熱スタイロB-3種60ミリ(基礎同じ)の内側にポリエチレンフィルム0.2ミリです。
  • 国内メーカーの24時間集中換気システムを使用していて、和室には給気口1ヵ所があり、排気口はありません(押入れ襖、ホール側障子下の框に高さ1センチ幅60センチほどの通気口を空けています)。

 以上のような内容ですが、問題点と良い解決策があればお教えいただければと思います。お客様も家中全ての床下がそうなっているのか心配されており、また、施工する我々もはっきりとした原因を知った上で、改善しなければと思っておりまして、どうすればいいのか危惧しています。よろしくご指導のほどお願いします。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 文書だけでは断定できませんが、現象から考えられることは、床下空間に冷気が入り込み、床下側から床に低温部分をつくっているものと思われます。押入れについては、布団などに含まれた湿気で内部が80%近い湿度になる場合があります。そのような時の露天温度は室温が20度のとき16度ですから、床下から冷やされるとその部分に湿気が凝縮して含水量が増加し、カビとなります。畳の場合もスタイロ畳の場合、スタイロ部分は低温になりませんし、湿気も通しませんが、突き合わせの部分に居住することで発生する湿気が、床下から冷やされた部分に凝縮してカビになったと考えられます。
 対策としては、床下換気口などをしっかり断熱したり、床下を冷やさない工夫を現場の状況に合わせて行うことをおすすめします。ただし、春になったら、床下が常に通気できる環境を整えておくことが前提です。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。

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