2010年01月28日
ブログ移転のお知らせ
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薪ボイラー

こういう機械、面白くて使いたくなる気持ちはわかる(笑)。
これは薪など、なんでもいいのですが、
どんどん投げ入れて燃焼させてエネルギーを得ようという
非常に単純なシステムです。
長野県の取材先で利用していました。
わたし的には家の中にあってもいいのではないかと思うのですが、
まぁ、多くの場合、屋外に物置を造ってそこに収めているようです。
わたしは北海道の生まれ育ちなので、
石炭ストーブ以来、こういう燃焼物投入口が明確なものって
見慣れている部分があるので、家の中の土間的な部分に設置してあって
ラフにエネルギー源を投入して暖房装置として利用することにためらいはない。
というよりもより積極的に、寒さと立ち向かっていくのだという
暮らしの中での決意が感じられて、むしろ爽やかな心境が得られる気がする。
というようなことなのですが、
これで燃焼エネルギーを得て、
給湯エネルギーは熱交換して、およそ200リッター程度の温水として
利用することができる。
また、暖房設備としては、同じく温水に加温させて家の中の土間ピットに
放熱器を設置してそれに加温水を通して暖房させるようになっている。
燃焼させる薪などは、結構な量になりますが、
この住宅は農家住宅であり、バイオ燃料は供給可能、ということ。
で、この暖房システム、実は工務店さんが自分で配管とか
全部工夫しながら、組み立てているのだそうです。
そう言われてみたら、確かに配管のつなぎ目など、ユニークな(笑)
仕上げぶりが目に付きます。
まぁ、石炭ストーブが自分でメンテナンスするものだったことを考えれば
こういう事も理解できますね。
むしろ、暖房機すらすべて専門業者さんに依頼しなければならない
という状況は、あまりサスティナブルとは言えないかも知れませんね。
なにはともあれ、
施主さんと設計施工者、取材者と3人で
屈託なく、エネルギーのことを話し合ってみましたが、
そういう正直に本音で話ができるような雰囲気が
この薪ボイラーからは、オーラが発信されているように感じた次第です。
まことに気っ風のいい、清々しさを感じました。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
2010年01月27日
長野県日本アルプス

取材キャラバンの旅、きのうは長野県でした。
朝、ホテルで起きたらびっくり。
すごい寒いんですね。
白々とした山々の様子を見ているとさもありなんなのですが、
アルプスの山々に囲まれて、山からの吹き下ろしの風の冷たいこと。
北海道では札幌はそんなに風が強い町ではないので
こういう種類の寒さという、ちょっと異次元な感じがいたしました。
伝導的な寒さについては感覚が問題はないのですが、
伝導温度的には北海道よりも遙かに「温暖」なのだけれど、
それに冷たい風が吹きすさぶ厳しさということでしょうか。
風が吹き付ける場面では、絶対にダウンコートが必要だけれど、
じゃぁ、日が差してきたらどうかというと、そこそこ暖かい。
だから、逆に言えば、隙間風の寒さは防ぐようにできていない住宅では
体感温度はもっともっと厳しいものになる。
これはなかなか難しいタイプの寒さだなぁと実感できますね。
ホテルには大きな浴槽のお風呂がありましたが、
早朝に入ってみると、なんと昨晩入った方が扇風機を付けっぱなしにしてあった。
たぶん、その前の晩には風が収まっていたのでしょうね。
なので、風呂上がり、暑くて扇風機を回したままだった。
ところが、朝になると風も出てきて隙間風も、内側の暖房をすればするほど
激しく中に入ってくる。
そういう状態のところで裸にならなければならない(笑)。
まぁ、扇風機は消しましたが、薄ら寒さは否めない。
窓面からは容赦なく冷輻射が下りてきていて
浴槽の水温もこころもち熱を奪われている感じで
なかなか温もりぬくい。
ある種、気合いを入れて体を洗っておりました。
取材先では、建て替える前の住宅のことを聞いていましたが、
こどもたちは家の中ではじっと暖房機にかじりついて離れないのだとか(笑)。
気合いを入れて動かなければならないっていうのは、
やらなければならないことの多い大人は仕方なく動くけれど、
まぁ、なかなか、動き出さないものでしょうね。
北海道ではもうすでに相当以前に脱した寒さの状態の中に
多くのみなさんが置かれているのが実態なのだと思いました。
いや、寒かったです・・・(笑)。
北のくらしデザインセンター
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2010年01月26日
中尊寺金色堂

岩手県奥州市水沢での講演会の帰路、
同行の武部建設専務さんと、建築散歩して参りました。
正法寺の茅葺き屋根を見に行って、その後、
世界遺産申請している平泉にも足を伸ばしました。
でもそのあと、福島県に移動しなければならなかったのに、
っていう意味では、スケジュールは無謀に近かったですね(笑)。
でもまぁ、なかなか来られない武部さんのことも考えて
あえて、ハードスケジュールに。
「世界遺産になれるかどうか、みてやろう」みたいな意気込みが
武部さんから発せられていて、
わたしもつい引き込まれてしまっておりました。
わたしは何回か見に来ているので、どうしても好意的にしか見ることができませんが、
予断のない見方というのも重要ですよね。
なんですが、そういわれてみると、
ということで、わたしも気になる点がありましたですね。
写真は金色堂へのアプローチ画面です。
よく知られたアングルで、杉木立のなか、
たたずんでいる金色堂・覆堂の表情であります。
で、なかを見学してきたのですが、
わたしには、この覆堂がなんとも言えずさみしいものに感じられてなりませんでした。
なにがって、これってコンクリート製なんですよね。
中に収められた金色堂は、精巧な復元作業などで
平安期の工芸技術の素晴らしさ、末法思想の生々しさを今に伝える
そういう雰囲気を持っていると思います。
ところが、あまり考えていなかったのですが、
世界遺産の認可委員の立場になって考えてみると、
それを覆っている建物の方に目が行ってしまうなぁと感じた次第。
外観的には、雰囲気を壊さないようにしたものでしょうが、
木造の建築デザインをなぞるように柱や梁のような
「贋物」的な表層デザインが施されているのですね。
まぁ、単純に金色堂を保護するという機能であれば、そういうデザインの贋物さは
不必要であり、もっといえばまったくふさわしくないとも言えます。
金色堂のデザイン、そのありように敬意を持っていれば
このような安直なコンクリートデザインはありえないのではないか。
まぁ、この覆堂がたてられた時期は、そういう感覚はなく、
防御的な機能で考えた正直な結果だったのは無理からぬと思います。
しかし、ひとたび世界遺産申請をするのであれば、
こういう覆堂のありようや、中尊寺高台からみえる平泉遺跡跡地に
景観を破壊するように建設されたバイパスなど、
コンクリート建造物への無自覚な開発姿勢というものは、
世界遺産にふさわしいものかどうか、
評価員にけっしていい印象を与えられないのではないでしょうか。
どうもそのように見直してみている自分がおりました。
少なくとも覆堂、大型木造建築として再建できないものでしょうかね。
できれば、「東北らしさ」を表現する大建築コンペとして
やれないものか、と夢想が膨らんでおりました。
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2010年01月25日
屏風

つかの間、札幌にいられたのですが、
本日早朝から名古屋に向かいます。
そのまま、本州中部地域から関東、東北というかたちで行脚します。
結局その用意と、講演で2日間費やされました。
で、なぜか、本日のお題は屏風です。
まぁ、なんの脈絡もありません(笑)。
でも、なぜか屏風というものに惹かれる部分があります。
とはいっても自分で所有したいというものではありません。
わたしの一番好きな絵画は、俵屋宗達の「風神雷神」なのですが、
これは金地に描かれた屏風絵なんですね。
屏風という家具装置は、古く新羅から日本に7世紀渡来されたとあります。
ですから日本のオリジナルではないのですが、
その後時代が下がって、明の時代の日中交易では
必ず3幅の屏風が日本側から送られる慣例だったということ。
受容して変容させ、オリジナリティを加えていくという
まことに日本的なプロセスを経てきている文化なのですね。
で、写真は江戸期の北海道松前藩城下町の再現旅籠のなかにあった屏風。
庶民的なこういう風景装置として、根付いている文化なのです。
いまでもホテルなどでの記者会見などでは
おめでたい席には金屏風が欠かせない背景装置。
西洋では絵画は、キャンバスに描かれるのが一般的。
あちらの建築は石造りが多いので、その壁に絵画を貼るには
油絵のような芸術展着形式がふさわしかったのでしょうが、
こちら日本では、着脱式の壁面そのまま、家具一体型展着方式の芸術になった。
このあたり、日本の住宅様式と大きく関係しているのかも知れないと想像します。
なぜ、東アジア世界でも中国では発展せず、日本で発展したのか、
どうも建築のスタイルの違いが大きいのかなぁと。
それは、中国でも石造りが住宅の基本で、木造が主流というのは
日本に特徴的なことが考えられるのです。
で、木造では構造が線的であって、必ずしも閉鎖的な壁面が必要ではなかった。
障子や襖といった建具で部屋間を仕切分けるのが一般的で、
場合によっては建具を全部取っ払って
大変開放的な空間を作っていた。
そんな民族性のなかで、屏風という簡易的な壁面に絵画が展着された
というのは、そんな背景が大きかったのでしょうね。
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2010年01月24日
公共建築と地域の暮らし

写真は江戸深川の八幡神社です。
出張先での楽しみのひとつ、早朝散歩で出かけたのですが、
道を歩いていると、この神社のまわりを
多くのみなさんが通勤のため、通りかかっていきます。
で、境内側から眺めていると、
男女にかかわらず、また年代にかかわらず
みなさんの多くが社殿側に向かって一度立ち止まり、
会釈してから、ふたたび通勤に向かって行かれていました。
地域の暮らしのなかで、このような施設・建築が果たしている役割の大きさに
目の見張るような思いがしてきます。
江戸期まで、というか神社の類では例外的に北海道では明治初期まで
このような宗教的施設というのは
国家体制の重要な一部分でもあって、
建築されることについては、公共事業もしくはそれに準ずることだったと思います。
で、建築された公共建築の側でも、
祭りの開催とか、縁起の開示、縁起物の発明、商業施設に対する配慮など、
地域に溶け込もうとする努力を積み重ねてきたと思うのです。
仏を作って、きちんと「魂を入れる」作業を行ってきていた。
そういうものが、やがて地域のみなさん全体にとって
欠くべからざる「地域アイデンティティ」の中核に育っていった。
この八幡さんでも、熊手などの名物を考え出して
御利益の演出などで、地域経済まで考えて存続させる努力を怠らなかった。
そんなことからふだんは地域と関係なく
東京都心地域で勤務する生活を営みながらも
抜けがたく、このような地域性のマユに包まれたいという
いわば地域らしい暮らし方の断面を生んでいるのではないでしょうか?
ひるがえって、
現代では多くの公共的建築がたくさん生産されました。
しかし、その運営を見ていると、
いかにも「お役所仕事」という無駄と、不合理が蔓延しています。
江戸期までのこのような公共建築、公共事業は
これからも長く存続し続けていくことでしょうが、
戦後建てられていた公共建築って
果たして、そのような地域のみなさんの評価を受けられるものは
果たしてどれくらいあるものでしょうか?
確かに宗教と権力は分化したので、という要件はあるのですが、
それにしても、公共建築物としての存続性を担保するような
地域文化を育もうという志向性はまったく感じられないのです。
現代の公共建築、博物館や美術館は多くが午後5時とか6時とか
現代人の日常生活では考えられない、そんな時間で入場できなくしている。
そこに働いている公僕の労働時間を遵守するためだけの制限としか思われない。
こんなような姿勢で、はたして地域に長く愛されていくのか?
自明ですね。
ちなみにこのような江戸期までの地域の公共的空間は、
概ね、どんな時間に行っても、それなりの楽しみ方が考えられているし、
いわんや入場制限など、発想がなかったのではないかと思う。
基本的な運営姿勢において、江戸期までのものにまったく敵わないでしょうね。
存続のための基本的努力の仕方がまったく見られない。
こんな姿勢の公共建築は、すべて事業仕分けでなくなっても、
ユーザー側からは存続させたい気持ちは起きないでしょうね。
日本の公共というものは、その精神性の部分で、
江戸期までのものと比較して、現代はあまりにも退化してしまっていると思っています。
みなさんいかがお考えでしょうか?
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2010年01月23日
ホテルのシェービングフォーム

さて、きのういったん札幌に戻って参りました。
月曜日から、仙台〜青森〜北上〜秋田〜奥州市水沢〜福島県飯館〜仙台空港
っていうようなスケジュールで動いてきまして
ようやく週末札幌で過ごせる次第です。
なんですが、土日は頼まれた講演がありまして、
また月曜からは、今度は名古屋に飛びます。
っていうような旅の暮らしの毎日のきょうこのごろ、
あるホテルで出会ったシェービングフォームのことであります。
普通わたしが仕事先で泊まるようなビジネスホテルなどにはこのような備品は置かれていない。
まぁ、そこそこのランクのホテルでのことです。
ふだんは常時携行している、Shick社の泡の出るタイプを使用するのですが、
ふと部屋の洗面をみると、写真のような瓶があったのです。
普通この手のシェービング材料は良くても袋詰めのジェル状製品が多いのに
なんと、きちんとした瓶に入っているタイプなのです。
しかし、どうも置かれている場所が「???」だったのです。
3点セットの、洗髪と液体石けんとは離れて
それも一番端っこの方に、消え入りそうになって置かれている。
まるで使って欲しくない、とでもいいたげな微妙さなのであります。
しかし、よく見ると瓶の形状とかデザインはなかなかいい。
って、メーカー名をみると女性化粧品の大手、P●LA化粧品製となっている。
へ〜、P●LAがこんな男性向け製品、出しているんだ、
という興味が湧いてくる。
じゃ使ってみっかなぁ、と「使用法」を確認しようとしたが、
きわめて読みにくい(笑)。
いや、老眼が進んでいるので、小さい字が辛いという高齢化の影響ですね(笑)。
でも考えたら、風呂や洗面で使う製品ならメガネをはずしたカラダの状態が一般的。
であれば、日本のメーカー・消費者の製品コミュニケーションの現状に鑑みれば、
こういうポイントを重視していないのは、どうなのか?
で、こっちは裸なので、早く使用したい。
で、写真右手の説明書きを見る。文字がすべて同じ大きさで
並列的でしかも量が多い。
その最初に、液体なのに、「ピンポン球2個分位を手のひらに取り・・・」と書いてある。
「???」、どうすればいいんだこれ?
ピンポン球というのは固体を想像する言葉。
それに対して、内容物は液体なんですね。
これでコミュニケーションはほぼ絶望的な状態に置かれてしまう。
ここで、「いいやもう、面倒くさい。シェービングフォームだろ、これ」
っていう心理になって来るのは自然とは言えないでしょうかね。
で、いつものShick社製の使い方の習慣行動で瓶を振った。
瓶のなかで液体が白くにごった部分と、透明な部分に分かれた。
どうも不可解な状態になった(笑)。
心配になって説明書きの先を読み進めてみた。
「頭部を上向きにして振らずにご使用ください」と、書かれている(!)。
え、振らないで、液体が「ピンポン球になる?」
っていうような状態がどうしても、素人には想像力が湧いてこない。
こういう状態に追い込まれると、
「もういいよ、適当に好きなように使ってみよ」という自暴自棄的な状態になってしまう。
で、それから出してみると液体のサラサラ状態に多少、泡がたっている。
それを顔に付けてみる。
「あ、だめだこれ」という印象が襲ってくる。
ふつうの石けんで泡立てたのと違わないような肌の感覚。
シェービングフォームのなめらかさが、まったく感じられない質感。
でもこうなるとしょがないので、そのまま、髭剃りを始める。
書いたような、案の定の感じですね。
まぁ、ひげはそれる。けれど、そのあとにどうしようもないつっぱり感が残る。
大体、こういう感じだと一生懸命に顔を洗っても
つっぱり感が消えないのです。
でも、石けん水とは少し違って、つっぱり感は多少少なかった気がします。
説明書きにはご丁寧に、「お肌に合わないときはご使用をおやめください」と書いている。
絶妙な言い回しだなぁと、一本取られた感じ(笑)。
念のため、このブログを書くに当たって、
P●LA化粧品のHPでちょっと確認したのですが、
この商品は見あたりませんでした。
どうもよくわからない、キツネにつままれたような感じであります。
まぁ、よく使用法を確認しないで使ったこちらの問題が大きいのでしょうが、
もうちょっと「男性髭剃り」マーケットへの調査が必要なのではないかと思われた次第です。
って、買ってもいないのに大きなお世話ですよね(笑)。ではでは。
北のくらしデザインセンター
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