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2005年10月31日
盛り上がったQ1.0セミナー

昨日30日の日曜日、札幌で「そうだったのか、高断熱住宅」と題された
一般ユーザー向けのセミナーが開かれました。
このブログでも以前から取り上げてきているQ1.0〜キューワン〜住宅を
一般のみなさんにアピールしていく試みです。
天気は一日中雨。という悪コンディションでしたが、
なんと120人という多くのみなさんが熱心に集まりました。
正直、ここまでの参加があるとは想像以上。
う〜む、すごい熱気。
中心は、地元・北海道新聞で執筆記事が連載された、
新住協代表理事の鎌田紀彦・室蘭工大教授の講演です。
めざすべき住宅性能の基本をわかりやすく解説しました。
やっぱ、まだ寒い住宅がたいへん多いというのが現実なんですね。
みなさん、食い入るように真剣に聞き入ります。
新聞記事を見た人から「断熱改修」の要望が相次ぎ、現在4件の工事が進行中とか。
多くのユーザーにとって、既存住宅の性能環境はもっとも関心の高い点。
住宅性能の向上で暖房消費の熱エネルギーを半減させようというのが、
このQ1.0〜キューワン〜の最大ポイントです。
折からの灯油の値上がり、エネルギー価格の上昇を受け、
この運動、大きく盛り上がりそうな予感です。
多くのみなさんもきっと不安な気持ちでいるのが、
鎌田教授も指摘した現在のエネルギー価格の上昇ということ。
単にイラク戦争の趨勢にかかわらず、中国の経済発展にともない
今後かなりの長期にわたって、
世界的に石油不足基調が蔓延しそうと指摘されました。
エネルギーへの依存率を下げ省エネな住環境を実現することは、この状況のなかでは、まさに待ったなしの課題です。 そういう危機感が、多くのひとたちに広がりつつあることが、ひしひし実感できました。
エネルギーを大量に消費して
室内熱環境を、いわば力づくで快適にしようというのは、
もう許されなくなって来ています。
限りあるエネルギーを、効率よく活用していく知恵と工夫がなにより大切。
住宅建設の場での省エネに向けた研究努力を、
あらたなレベルに押し上げていく必要性が、さらに高まっています。
来週土日から、このQ1.0〜キューワン〜住宅の公開も開始の予定。
いくつかの住宅を取材しようと考えています。
みんなで、いっしょに考えていきたいですね、省エネ住宅。
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2005年10月30日
おいしい、会津の漬け物

福島県出張から、札幌に帰還しました。
って、また2日には仙台に戻ることになるんですけど。
まぁ、きょうは久しぶり坊主と過ごせます。
そういえば、坊主が頑張った「学習発表会」の劇のビデオもまだ見ていないんですよ。
あぁ、あんまり。 の悲惨なくらしといえましょう。
出張取材といっても仙台から日帰りで行くので、べつに観光スポットとかに行けるわけではありません。
せいぜいが、高速道路のSAでちょっとその地方の名物をながめられるくらい。
この漬け物、東北道安達太良SAで昼食時に出店で売ってたやつ。
気前よく大量に試食用が盛ってあったので、ついひとつまみ。
「・・・うめ〜!、これ」
紅花がはいっていて、ちょっとぴりっとしていて、
甘酢の味付けが、なんぼ食べてもあきない。
だいこんも、「会津高原」なんていわれたら、ちょっといいっしょ!
食感もシャキシャキしていて、とれたてのだいこんのみずみずしさが口いっぱいに広がります。
秋のだいこんはやさしい。
福島会津の風土が立ち上るように感じられる漬け物でした。
翌日仙台から札幌への飛行機なので、まぁ常温でも問題ないだろう。
で、つい購入。
1袋525円、なんですが、おいしいから、2袋1050円。
飛行機のなかでは、ほとんど存在を忘れてましたが
売り子さんに話したら、きちんとビニール袋で厳重に梱包してくれていたんです。
乗客やスチュワーデスさんたちに迷惑掛けられないしね。
で、札幌に帰った、ほっとした食卓で、家族でかこんでつまみ食い。
お茶受けにぴったり、
会話を弾ませてくれる、ちょうどいいお土産でした。
安上がりで、最高でしたが、味も最高!でしたよ。
きょうは庶民的な話題で恐縮です(笑)。 住宅の話はまたあしたネ。
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2005年10月29日
「亜鉛閣」訪問記

亜鉛閣。 っていっても、なんのことかわかりませんよね。
これは、金閣・銀閣をもじった建物の名前ということです。・・・が、
なんか、印象としては名前からして
孫悟空に出てくる妖怪のほうが思い起こされるかなぁ。などとついつい。
ホントは、日本建築学会賞も受賞された建築家・山下和正さんの
ご自身の「ついの住処」に付けられた名前です。
28日に福島県の南端に近い川内村のこのお宅に取材に伺いました。
最後は、舗装道路も絶えて、林道みたいな道を心配しながらスズキアルトを走らせ、
ようやくたどりつきました。 ふぅ〜。
広大な敷地。
周囲のわき水を貯めた池。
四方が山で囲まれて、やや色も薄めながら
紅葉が見事な豊かな自然環境のなかに、この家はたたずんでいます。
山あいの早い落日を心配されて、さっそく撮影ポイントを的確に教えてもらいました。
池の水面にこの「亜鉛閣」が写り込んで、
「そうか、これで金閣・銀閣じゃない、亜鉛閣か!」と遅まきながら気づき、
山下和正さんのにこやかな笑顔に、ぐぐっと引き込まれた次第。
2×4工法のごく初期から、取り組んでこられたということで、ディテールに至るまで、熱心に説明してもらいました。
なかなか本州地区では設備や工法の詳細まで、建築家自身から語っていただくケースは多くないので
正直、たいへんうれしく、また興味深くお話しを伺うことができました。
この地は、冬期にはマイナス10度ほどにはなる土地柄とか。
そして一方で日照率は高く、そうした条件を設備設計などに織り込んで、さまざまな建築的工夫を凝らしています。
そのいちいちが道理にかなっていて、うなずけることばかり。
こうした内容については、近いうちにリプラン誌面でご紹介したいと思います。
ぜひお楽しみに。
札幌ナンバーの軽自動車で、ぜいぜい言いながら伺いましたが
たいへん楽しく取材させていただきました。
福島川内村ってなんかいいよなぁ、というのが、余韻にひたっている、いまの実感です。
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2005年10月28日
東大に入った!

って、バカなことで喜んじゃって、まったく。
すいません。
実は、先日25日に東大本郷にある「一条ホール」という場所で
「ヨーロピアン・ウッド・デー」というシンポジウムが開かれ、取材に行ってきたワケなんです。
この催しは、木材資源を世界に輸出しているヨーロッパ各国が共同で行っている輸入拡大促進のためのイベント。
日本人に働きかけていくのに、日本人がもっとも弱いブランドである「東大」をこっそり利用していることが明らかで、
う〜む、なかなかやる。 こんなかたちでわたしもすぐ喜ぶ。完全に彼らのペース。
これは昨年も行われており、昨年は北海道室蘭工大の鎌田紀彦教授もシンポに参加していました。
テーマは、木材利用は地球環境にサスティナブル。もっと木を利用しよう、ということ。
たしかに、ヨーロッパ各国はたくさんの木材を輸出していながら、森林面積を年々増加させつつあるということ。産業と地球環境の調和には、建築材料のメインを木質材料に転換することが肝要だ、というワケなのです。
ヨーロッパの木造建築技術、とくに集成材をつかった大型建築がいま、大きく進歩してきています。シンポでもそうした事例がふんだんに紹介され、各国都市のランドマーク的な建築が木造に置き換わっている様子が報告されていました。
昨年からの1年間で、主要な問題点であるヨーロッパと日本との木材基準の違いの調整が進みつつあるという報告がされていました。北米と日本のあいだでは、定期的な調整の場があったけれど、日欧の間ではなかったそうです。
ことしのイベントの後援に、国土交通省など日本の当局も名を連ねていて、そうした事実が確認できました。
シンポのなかでも、また記者会見などでも取り上げられていましたが、洋の東西を問わず「性能とデザイン」というテーマがインターナショナルな住宅建築の基本テーマ。
リプランも、こうした取り組みには賛同する部分があり、また最新のヨーロッパの木造デザインを誌面で紹介するという点でも、読者・建築関係者などにメリットが多いということから継続的に取り上げていく予定です。
ということで、記載内容がタイトルとあんまり関係がない点を、ひらにお詫びいたします。 許してください。
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2005年10月27日
家にもウォームビズ

北海道、東北、だんだん寒くなってきました。
朝晩、冷え込みがきびしくなってきています。
この時期ってのが、いちばん気候が違う感じですかね。
とくにわたし、ここしばらく関東にも行ったり来たりしてるもんですから、感じます。
ことし政府の肝いりで小池環境相がPRしたクールビズがヒットしました。
その2番煎じになるかも知れませんが、ウォームビズ、いわれていますね。環境問題待ったなしのなかで、いいことだと思います。ぜひこの省エネのこころみ、運動、大きくなってほしいところ。
住宅レベルで言えば、住宅のエネルギー性能の向上に尽きます。新築の家づくりももちろんですが、既存住宅の性能アップも社会的にたいへん重要なウォームビズ。
さてその断熱向上リフォーム、需要が大きそうで、その実なかなか、盛り上がりが起きないのが現実のようです。
基本的な考え方は、図で表したとおり。 壁の中を風が吹き渡るのが寒さの根本原因なので、それを上手に遮断することができれば解決できる問題です。
ただし、その技術をしっかりわかっている建築会社には、ということなんですが。
で、このあたりが難しさをはらんでいるのです。
というのは、ハウスメーカーにしろ工務店にしろ、技術的にはたいへん孤立しているものなんですね。
プロとしてユーザーに建築技術を持っている、ということで商売しているのに、案外技術向上って、機会がないんですよ。
そういう孤立した存在にたいして、技術向上機会を提供しているのが、新住協 という民間のNPO組織。このブログでも何回かふれていますね。
会の趣旨の基本に「技術を独り占めすることなく、お互いに分かちあうことで、より安価で高品質な汎用技術へと育ててきました。」というポイントがあって、ここがきわめて重要。
本州地区で、新住協に違和感をもっている会社に聞いたら、「セミナー受けに行ったんだけど、そのあとなんも言ってこないから」という言葉を聞きます。 まさにその辺が新住協のユニークなところでしょうか。
一方で、本州地区では、板状断熱材メーカーさんが、工務店さんにその断熱材を使った「高断熱高気密」住宅パッケージ性能商品、というものをセールスしている、という現実があります。
片方は情報はほとんどオープンで安価だけれど自分から聴きに行かなきゃならない。
そうでない別のところからは、わざわざ売り込んできてくれる。少し割高だけれど、まぁどうせ消費者負担だから・・・。
こういうのが、どうも現実のように感じられます。
新住協では、安価なグラスウールを断熱材として考える仕様が基本になりますが、それ以外の断熱材メーカーさんは、すこし高価な断熱材を使った仕様が基本になります。 もちろん新住協では、そうした断熱材も適材適所で考える、というスタンスなのですが。
しかし、どうであれ暖かい家にする、というときには上の図のような工事をするのが基本です。
こういうことがきちんと理解できているビルダーさんを選んでください。
とくにことしは灯油の値上がりが顕著。
寒い家のままだと、光熱費の負担は去年までの1.5倍近くまでなりそうです。
家にもウォームビズ。 よくお考えになることを、お勧めします。
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2005年10月26日
ナラの無垢板

あるときから、きれいにデザインされたテーブルとか、なんとなくうっとおしく感じるようになった。
で、以前のわが家リフォームの時、居間には無垢の板をブロックに乗せたまま、というテーブルにすることに。
ごらんの写真が、置かれた当初の状態。
この板は、厚みが約10cmあるというナラ材。芦別の木工所の人から
「原木をスライスした状態で置いてあるから、欲しければ見に来たらどうですか」、というお誘いをいただいて、さっそく行ってみたワケ。
樹齢は少なくとも300年近い本物。5年近くは天日乾燥させている、ということで状態もよさげなので、さっそく購入した。
価格は3m×1m×10cmで、10万円。
そのまま、懇意の工務店さんの土場に運んで、表面をきれいに仕上げて、わが家に持ってきてもらいました。
2階居間に運ぶのに、大人4人掛かりだったほど、チョー重かった。
当初は、まさに感動した。
「そうだよ、この自然そのものの風合いが・・・」
などといっちょまえのことを語ってうれしがっていた。
1週間ほど経って、驚いた。
5年乾燥させたはずなのに、縁がねじれはじめたのだ。
1ヶ月経った。ねじれはどんどん拡大する。
ついには、端と端で、10cm以上の水平ラインの乖離が発生した。
そもそもテーブルとして必須条件である、水平面にもなっていない。
スライスし直しても、いま成形してある形は維持できない。
そう、自然そのもの、この木はまだまだ、「生きている」んですね。
ナラの木は、その後も長期にわたって変形して、1年くらいしてどうも安定した様子。
専門の人に聞いたら、そもそもこういう木材は素のまま使う場所に持って行って、そこで1年間くらいほうっておいて、それから現場で、職人さんに仕上げてもらうべきなのだとか。
そうしないと、わが家のような事態が起こりうる。というおはなし。ひぇ〜。
まぁ、しょがない、とあきらめておりまして、ついつい忙しいので、でこぼこ・ねじれの状態のまま、7〜8年。
いまも水平でない、笑えるテーブルとして大活躍しております。
ときどきこれで食事すると、汁物など、慎重に扱わねばなりません。
でもその度に、いろいろなことがらが思い起こされて、楽しい気分にもなります。
やけくそになっているのか、どうなんでしょうかね。
そのうち、職人さんに仕上げてもらったら、どんなかたちになるものやら。
逆に、たのしい空想が広がっている、わが家のメインテーブルです。
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2005年10月25日
新潟県村上の家

仙台から、はるばるとやって参りました、新潟県村上市。
でも緯度的には仙台と村上ほぼおなじで、ひたすら西に向かった先にあるのが村上。
約200km。
リタイヤされて、ついの住処〜すみか〜として建てられたお住まいを取材。
品のいい端正な外観たたずまいで、古くからの農家らしく、庭の植栽もみごと。
室内にはいると、縦横に走る軸組の構造がそのままあらわれています。
この構造に使われた木は、このお宅の所有される山林から切り出された木材なんだとか。
と、なにげないひとこと。
・・・はぁ〜、豊かですね〜。
自分の敷地にあった材料で、家が建てられるんですか?
聞くと、山道を作るときに必然的に伐採された木材を3年間、天日乾燥させていたのだそうです。
それを地元の製材所で木割りしてもらって使ったわけです。
精度を高めるのが大変なので、床材だけはあらたに購入されたものですが、その他、外壁から天井の仕上げ材にいたるまで、この家一軒まるごと自前。
さすが、大国新潟、奥行きを感じるお話に呆然。
新潟の農家集落って、数軒単位で集合して建てられています。
それと、屋根勾配がみなほぼいっしょ。 なもんで、きれいな統一感を感じます。
このふたつのこと、どちらも「雪国」という条件からうまれたものかなぁと思いました。
雪処理しやすい屋根角度って、おのずと経験的に定まるだろうし、また、大雪の中で隣近所、たすけあって暮らして行くには、集合形態が有益なのでは、ということ。
軒先の木に、ざくろの実、発見。
北海道人のわたし、はじめて見ました。
「すっぱくって、うまいもんじゃぁないよ」ということですが、温暖さが違うんですね。
ものなり豊かで、おおらかさと奥行きを感じる新潟での取材でした。
東北版リプランで、1〜2号以内に掲載予定です。ぜひごらんください。
きょうはこれから、朝1番の新幹線で、東京に移動。
さ、がんばりませう・・・、ふうぅ〜。
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2005年10月24日
住宅性能向上と北海道

10月のはじめにサッポロファクトリーで、「北方型住宅フェア」という催しが行われました。イベントでは、「北方型住宅」クイズ、なんてのまでやっていて、なんとわたし、引っかけ問題で無惨に脱落しちゃいました。
だって、写真にあるマスコットは、リスかどうか、なんていう問題で、正解は「エゾモモンガ」だって。
そんなの、知るわけあっか!
ってことですが、主催者の道の建築担当者もやられていました(笑)。
なんだおい、それって。まぁ、ご愛嬌だけど。あぁくやしい・・。
国の基準とはまったく別に、北海道は独自の住宅性能基準を策定しています。
「北方型住宅」というのがそれなんですね。。
厳しい風土条件、多くの先人たちの苦労の積み重ねの上、さらにこうした基準設定などで全国大手ハウスメーカーまで含め、地域に似合った性能を持つ住宅が増えてきたといえます。
北海道では戦後の田中知事の時代に「三角屋根ブロック住宅」という地域住宅運動を展開した歴史までありました。これは、断熱性や気密性の高い住宅建築を目的に、地元で大量に産出する火山灰をコンクリート成形したブロックを積み上げる高性能な企画住宅を北海道民に提供しようとした大プロジェクトだったのです。
政治家としての知事が、「日本建築学会賞」を受賞したこともあるほど。
それだけ、暖かい家というのは官民上げた北海道全体の共通問題だったのですね。
こうした北海道の取り組みは、紆余曲折を経ながらこんにちまで続いていて、その現在形態がこうしたイベントなわけ。
東北や関東以南地区の、住宅業界と行政との関わりにこういう有機的な関係は少ない。
こうした住宅性能向上にむけた運動の水準は、国全体の取り組みとはまったく違った意味で、非常に実践的で、民間の技術の底上げも誘導してきました。
こうした点が、もっとただしく評価される必要があります。
同時にそろそろ北海道という地域限定ではなく、よりひろい「寒い日本全体」への技術情報の提供、という方向性が志向されてもおかしくはないのでは、と考えます。
縮小ばかりを優先する現在の公務員制度改革に、別の視点を持つことにもつながりますね。
いいと思うんです、べつに国土交通省ばかりが全国の住宅産業を一元的に「指導・監督」しなくても。官の世界にも「競争原理」を導入して、すぐれた自治体がその枠を超えて、ひろい影響力を持つ、って、ホントの改革という気がします。
いろいろなパンフレットや資料をちょっと、手にしてみたら、みなさん、きっとびっくりします。
とくに東北以南のみなさんは、行政の偏りのない情報として、ここまでわかりやすく住宅性能を開示している、ということに驚かれることと思います。
一度ご覧ください。 道庁(建設部建築指導課)HPは、
http://www.pref.hokkaido.jp/kensetu/kn-ksido/kanri/index.html
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2005年10月23日
棚

ウチの事務所の様子です。
出版という仕事は、やはり資料など個人ごとに多くの書棚が必要です。
それにたいして、家具などでの対応を考えたら、すごく高くつく。
また、現場造作でやってもらっても、同様に労賃が当然反映してくる。
そこで考えたのが、断熱の仕方を工夫して、外張り断熱にして、構造を内部にあらわして、この構造の柱・間柱に横に棚板を渡せば、もっとも安価に大量の書庫が造作できる、というものでした。
ポイントは棚板を受ける金物をカンタンにすませること。
わが社では、ダボ金物だけですませています。おかげでダボ金物だけで1000近い数に上りましたんで
「こんなに、ダボ金物、つけれってか!」と大工さんには、悲鳴をあげられちゃいましたけれど。
ごめんなさい。ケチでたいへんすいませんでした。
でもおかげで、ごらんのような大量の書棚が、大変ローコストに、っていうか
構造工事に毛が生えたくらいの作業手間で、完成できたんです。
基本をしっかりわきまえていれば、断熱の方法はいろいろに、デザイン要素を織り込んで選択できます。
なにごとも「ばっかり」はよくない、適材適所が一番だと思います。
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2005年10月22日
本日、仙台と石巻で夫婦別々に講演

本日、朝1で札幌から仙台へ移動。
わたしは宮城県石巻で「東北フォーラム」一般ユーザー向けセミナーの講演。カミさんは、仙台メディアテークで仙台デザインフォーラム・日本建築家協会セミナーで「建築家との家づくり」というテーマの進行役。
最近は、いろいろなところでこういう依頼があり、こちらも雑誌の宣伝にもつながるということから基本的にありがたくお受けしているので、スケジュールが重なってしまうこともあるんです。でも、今回はさすがに、先約の方にわたしが行って、あとからのほうにカミさんが行く、という綱渡りのようなことになりました。彼女はアナウンサー志望だったということもあって、けっこう話が出来るようなんです。って、心配なんで、直接わたしが聞いたことはないんですが・・・。札幌ではときどきテレビにも出演させてもらっています。 まぁ夫婦で一緒の仕事をしていて、こういうときはよかったと思えますかね。
で、本当はわたしたちふたりとも、札幌できょうはそれぞれ高校の同窓会が開かれているので、そっちも行きたかった。(カミさんはトンボ帰りで10時過ぎくらいからの2次会出ると張り切っておりました) わたしは明日以降も取材が東北・東京であるので、残念ながらそっちはパス。
北海道以外での仕事の機会が増えてくるので、スケジュール的にはきつくなってきますが、でもそういう活動が、北海道の家づくりの現在を東北以南のみなさんにお伝えできる貴重なチャンスでもありますよね。
けっこう、高断熱高気密の家づくりへの誤解や、場合によっては中傷に近いようなおかしな情報がまかり通っているのも、本州地区の住宅業界の現実。 北海道でおおくのみなさんが積み重ねてきた「高性能住宅」のそのままの姿を、もっと多くの本州地区のユーザー、建築関係のみなさんにお伝えしたいと思っています。
機会がありましたら、直接、多くのみなさんにお会いしたいですね。
<写真は、リプラン事務所のエントランスです>
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2005年10月21日
iPodって、はまるね。

出張先ではどうしても移動時間が多くなるので、最近iPodゲットしました。
iTunes Music Storeが日本でもオープンしたので、とても使いやすくなったこともありますね。 まぁ中年男って、すこし世間の流れとは遅れたタイミングで行動するものなんで、こんな時期に入手することになったのですが。
ずっと人生の時間、仕事と家族中心になって、自分自身の音楽生活なんて、ほとんど顧みる時間がなかった、っていうのが多くの同年代なんじゃないでしょうか。 わたしは完璧でして、iPodプラスiTunes Music Storeに出会って、久しぶりに「音楽を楽しむ」暮らしが戻ってきました。それもチョー快適・便利になって。
iTunes Music Storeって、左の写真が開いた状態ですが、音楽のブラウジングに使いやすさを考えた設計で、しかもワンクリックで楽曲を購入できる。って、忙しくて音楽ショップなんかにぜったい行けない中年男には福音。
音楽をデジタル化するっていうのは技術の問題だけれど、「音楽を楽しむ暮らし」をデジタル化しちゃったというマーケティング計画に拍手。やっぱAppleって、「世界を変えた」集団だと率直に思います。
だって、使いやすくコンパクトなデバイス(IPod)と、ベースになるコンピュータ、そしてソフトウェア(iTunes とiTunes Music Store)、さらに音楽業界全体をまとめられただけの企業信頼性、全部が一体となって提供されているわけなんだよね。かなわない「仕事」ぶりだなぁと。
ということはさておき、ほぼハマっておりまして、毎日1曲150円から200円というワンクリックを繰り返しております。
最新のヒットおねえさんの曲から、自分たち年代の懐かしいサウンド、クラシック・ジャズと幅広く楽しんでいます。移動というとすぐにイヤホンなので、声が大きくなったりしてまして、迷惑掛けないように注意しなきゃなりません。
うれしいなぁ、なんか時間を取り戻しつつあるっていう、不思議な感じを味わっている毎日です。
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2005年10月20日
学生の匠リフォーム、工事完了

さてこのブログでずっと紹介していた、学生の匠によるリフォームの工事も完了しました。
きのう、施工に当たった沢井建築工房・沢井さんと現地見学。
思わず、目を見張るほどにすばらしい住まいに一新していました。まずは、大変お疲れさまでした。
わたしたちのような、現場をよく見ているものが、足を踏み入れれば、だいたいの標準的な建築コストが体感的に感覚出来るのですが、ズバリ感じた工事費用は、最低2,500万円。(って、実際には約半額の予算になっているんですが)
まず、現在の基準レベルからいえば、耐震性・構造耐力・断熱・気密という基本的住宅性能の点で、既存の建物はまったくの不適格物件。とくに、鉄骨造の土台がなんと塗装だけで、外部にさらされていた、という恐ろしさ。これでは、明確に外気温を室内にヒートブリッジしてきます。
さらに、そこから立ち上がる鉄骨の柱や梁は、ボルトナットによる締め付けだけで持たせていた、というもの。だから「揺れる」んです・・・。本来であれば、外壁材もすべてはずすべきところ、構造耐力維持の点で、外壁材にもかなり依存していることが確実に推定され、外壁材をはずせば、崩壊の危険が高かった。そこで、
・・・というようなことをそのまま書き続けると、問題も出るかも知れないのでこの辺で。
解体してみてから明確に特定できた、こうした既存建物の現状に合わせて、行うべき建築的処置を不足なく行っています。 そういう性能面のケアがまずは基本。とくに床面が異常に寒かった、というオーナーの基本的な要望については、その原因の完全な特定と、この建物の条件に合致した適切な処理ができました。
デザインの面でも、学生の匠によるコンセプトを随所に活かした空間構成になっています。
とくに、写真右側の2階のインナーテラスは、さまざまな使い方を想起させてくれるユニークな空間。未来的で、北国の暮らしに大変おもしろい提案になっていると思います。
階段も、蹴込みをはずしてデザイン的に軽快感を表現して、玄関からはいってすぐ、この建物のデザインコンセプトを明確にしています。
以前のこまごまとした間取り計画は一新され、落ち着きのあるモダンデザインに。ひろびろとした伸びやかな夫婦ふたり暮らしの、ちょっと素敵な空間装置ができあがりました。
この週末、23日・24日の日月、一般公開を予定しています。
ぜひ多くのみなさん、住宅リフォームの可能性を、体験してみてください。
申し込みは、リプランの窓口、電話011-641-7855まで。
工事の様子や、入居後の様子など、またここでふれてみる予定です。きょうは取り急ぎ報告まで。
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2005年10月19日
ラーメン大好き

そろそろ寒くなってきました、さっぽろ。19日には北海道各地零下の気温が予想されています。
朝夕は一定時間、暖房も入れるようになってきています。お〜寒!
ということで、きのうは自宅で子供のリクエストに応えて特製ラーメンをつくりました。
わたしは実家がもやし製造業でして、小さいときは毎日、札幌ラーメンの草分けといえる「味の三平」の大宮守人さんがウチに、メイン食材のもやしを買いに来ていたのを対応したりしていたんです。
自動車免許を取得した学生の頃は、よくラーメン屋さんへのもやしの配達に行っておりました。
そんなことで、けっこう縁もあり、大好きです。
でも最近のさっぽろの有名店とかは、パス。 なんていうか、商売の仕方も含めて、なんもかも「濃いすぎ」。
脂ギトギトのスープ見ると、いーかげんにせーよって、思います。
確かに大宮さんは、それまでの常識的駅前ラーメンとは違って、ラードを使って栄養分のバランスを高めて、それだけで1食分になるラーメンにしたのですが、いまどきのこれでもか、というものはあきらかにおかしい。
三平さんのラーメンは、しっかりとした野菜の甘みをスープに引き出した上でのコクなので、基本的に「あっさり」していてあきがこないのがポイントだった。(しばらくご主人他界後の店には行っていませんが)
で、札幌では、自分でつくるのが一番なんです。こどもたちがうれしがってくれるのが楽しい。
ベースに使う挽肉のやわらかい風合いが、さっぽろの基本だと思うんですけどね。って、まぁいいや。好みもあるし。
いまでも行っていいなと思う店は、ほぼこの挽肉を使った店。
最近は、仙台などのほそい麺で、ごくあっさりしたシンプルな味が、好きになっています。 でもあれだと、すこしパワーが弱いのが・・・、もうすこし・・・。
先日、岩手県久慈市の近郊の大野町に昼どき移動途中、ちょっとよさげな雰囲気だった「ふるさと物産館」に立ち寄り。
そこで食べた写真の「赤鶏ラーメン」がおいしかった。600円。
三平の味の基本に近くて、大宮さんも「できれば基本で使いたかった」キャベツ・もやし・薄切り大根といった野菜がほどよく甘みを引き出し、挽肉の代わりに使っている地元の赤鶏の肉が、いいダシと食感でハーモニーしています。味付けは、すこし薄目の赤みそ仕立て。 田舎風も感じられて、センスもわるくない。
麺も最近のわたし好みの、ちょい細め。 スープの柔らかさと、いい相性で絡んでいました。
具、麺、スープと口に運ぶのに、なーんにも考えない。
一気にどんぶりが空になっちゃいました。
ごちそうさまでした。
おなかが減っていたので、つい「キビ入りおにぎり」も先に頼んでいましたが、この1杯で十分以上満足。おにぎりはラップしてあったので、そのままテイクアウトできて、無駄にもならず。そこまで考えてラップしてあったのなら、ホントすばらしいんですが、どうなのかは不明。
田舎の主婦パートさんとおぼしき店員さんたち、サービスの身ごなし、受け答えの印象のやわらかさも、合格点。
というラーメン談義でした。 きょうは住宅テーマ、すいません、おやすみ!
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2005年10月18日
茶髪のわかい大工さん

いま、わたしが住んでいるわが家は、以前は事務所兼用。
新築が1991年でしたが、仕事やスタッフが増えていくので、5年ほどで増築に踏み切りました。そのまえの外観や内部空間など、すごく好きだったのですが、仕事と家庭生活、ギリギリのなかでの選択としてやむを得ませんでした。 工事としては、地下を作ったり、そのうえに2階建ての変形スペースを増築したり、吹き抜けをつぶして床を広げたりと、とにかく仕事のスペースを確保させるのが目的。
その工事、土工事や構造工事が一段落して、木工事の仕上げ工事になって、やってきたんです。一発でそれとわかる大きな音のする車に乗った茶髪の青年が、工事現場のわが家に。 リフォームなもんですから、仕事や生活しながらの工事で近隣のみなさんへの配慮も必要。 こっちとしても、「おい、大丈夫なのか」と、気がかりだったですが、まぁ、人間、なりだけでは判断は出来ない。 って、見ていると、工事にはいるとけっこう身ごなしもよく、カンの良さそうな仕事ぶり。
施工の工務店の責任者の方に聞いたら、「わかくて、格好はどもこもならんけど、筋はいい仕事できるんですよ」という評価なんだとか。 わが家はちょっと変わった家ですから、仕事としては難しく、大工職人としての現場対応力やセンスのようなものが必要とされる工事。 どうも話しぶりから、ハラハラしながらもこの茶髪の青年の成長を期待しているんだな、って感じました。事実、ここはこうしようみたいな判断力や、仕上げの修まりが瞬間的に目にみえている様子で、作業に無駄が感じられず、仕事中は私語も少ない。
やっぱ、見かけだけじゃわかりません。
さて、工事も順調に進んで佳境になってきた、ある晴れて天気のいい朝、かれがこない。 電話連絡もない、仕事に完璧に穴が空いた。チーム制でやっている大工さんたちからすると、その日の工程の組み替えや段取りが大狂い。四苦八苦の様子でした。
で、翌朝、なにごともなさそうに明るく登場したかれ。
「すいません、きのう彼女と海、行っちゃって・・・」
「バカやろー」と、いうのも、なんか気が抜けてしまうような明るいあっけらかんぶり。 ま、しょがない、ついにやったか。みたいなヘンなあきらめも感じられて、見ているこっちも楽しく感じるやりとり。
きのうの分を取り返すからな、ということで、注意処分。
ということも折り混ざりながら、突貫工事のリフォーム工事も完成。
大工さんたちも、もう現場に来ることもありません。ようやく静かな環境が訪れたな、と思っていたある夜。
あのけたたましい音の車が家の前に停まりました。
「おう、どした?」って、ちょっとなつかしくて扉を開いたら、
「すいません、彼女に、俺のやった仕事、見させてもらっていいっすか?」
というお願いだったのです。
茶髪の青年からこんなまじめな、自分の仕事への誇りが感じられるセリフが聞けるとは、びっくり。
いっしょに海に行ってた彼女をエスコートして、おもに自分が担当した右側写真の3階を説明しながら案内してました。
「ありがとうございました」って、あの屈託のない笑顔で帰りにいわれたとき、
いいやつなんだな、って納得。
「おう、彼女とうまくやれよ」。
いまごろ、どうしているんだろうか。
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2005年10月17日
アル中の電気配線工おぢさん

ってタイトルを書いちゃうと決めつけですね。
事実は、このおぢさんの会社のかたから、そういうように、たぶん冗談交じりとは思うのですが、紹介されたからなんです。
まぁブログなんでそのあたりの真偽の解明まではご容赦いただき、おもしろそうかなぁというノリでご理解ください。
きのう書いたわが事務所の「オール電化」のデザイン表現第2弾です。
で、ご登場いただいたおぢさんは、たいへんな職人技術のまぎれもない継承者。まぁ、写真が出ているから、わかりますよね。要するに、電気配線の専門工なんです。
ただし、体得している技術が、残念ながら時代にそぐわなくなったのです。
いまは、電気配線というのは、めったなことでは「露出配線」ということは行いません。
インテリア的に邪魔者扱いで、ほとんど壁の中で、必要なところにコンセントボックスや、照明配線として、その一部が現れるくらい。 当然の流れといえましょう。ただ、おぢさんが元気な現役バリバリだったころは、まだ電気をはじめて建物の中に入れるという、初期の電気導入期と同様の「既存建物」への配電工事という需要が存在していたのですね。そういうときには、いかに美しく配線するのか、という「職人芸」が存在していたのですよ。その仕事領域のなかで、このおぢさんは他の追随を許さない方だったということです。
が、いま、そういう需要はついにほぼ消滅。
かれを雇っている会社のなかでも、惜しいけれど腕の振るわせ用がない、戦力になっていたのです。
冗談交じりに「アル中」といって紹介されたのは、そういう背景のなかから出た言葉だったのだと思います。
さて、わたしの事務所建築では、きのうのような「レトロな時代の電気」というデザイン表現を模索していました。でも、外部のデザインで資金も底をついた。まぁ、しょがない、内部での「レトロな時代の電気」表現は、あきらめっか〜 となる寸前だったのです。 そんなときに、電気工事屋さんが、このおぢさんのことを話してくれました。
一気に、プランに灯りがともった! そうか電気工事か。
そうです、電気の配線も露出にして、むかしの懐かしい配線を美しくみせよう、デザインにしてもらおう、となったのです。そのうえ、電気工事屋さんからは、お金は、その分のアップ分なんかはいりません、といってくれました。 「あのおぢさんに、もいっかい腕を振るわせたい」という会社の方の暖かい心くばりから出たことなんですね。 露出配線の場合は、碍子というセラミック製品が必要になります。 これもほぼ流通していない。それっ、と買い付けてもらいましたが、北海道には在庫がなくて、なんでも横浜の方から取り寄せたとか聞きました。
はじめての工事現場での打合せ。
設計事務所と、電気工事屋さん、わたしの3社打合せに来たおぢさん。
「アル中」などと聞いていたはなしとは、まったく豹変の元気の良さ。なんと工事現場の外部足場を、足取り軽やかに2階にスイスイ上ってきます。 しかも目がキラキラしている!
若い私たちの方が、あぶなっかしいくらい。
あとで聞いたら、現場が近づくにつれむかしの様子を取り戻したんだとか。
露出の配線工事って、時間がかかっても、ひとりで作業するんです。なぜかというと、スイッチとの連絡を計算しながら、仕上がりの美しさ(たわんだりせず、ピンと過不足なく整然と電線が張られる)のには、けっこう複雑な現場的計算が必要であるからなんですね。それと、はじめに決めた配線計画を途中で変更したりしないこと。こうした複雑なおぢさんの頭の中の作業マッピングが、すべて狂っちゃうんだそうです。 でもホントは、1カ所だけ、変更をお願いしました。 おぢさん、親切に「・・大丈夫です!」と言ってくれましたが、よくやってくれたものだと思っています。
時間がかかって、おぢさんに付き添っていてもなにも手出しできない電気工事屋さんのコンビを見ていて、なんともほほえましいなぁ、と思ったりしていました。
電線は、赤と白2種類を用意して、なんとなく電気が入ってくる回路と、出て行く回路、というイメージを表現しましたが、実際はそこまでの厳密性はありません。 しかし、作業が進行していくと、どんどんノリがよくなってきて、当初は壁の中での配線を予定していた場所も、「全部、露出でやってみますから」という申し出をいただいて、結局ほとんどが、美しい碍子による、露出配線となりました。
完成後、多くの北海道電力や東北電力社員のみなさんが来社されましたが、社歴の古いみなさんは一様に、感激の面持ち。 電力社員さんたちは、この露出配線工事が、仕事生活の原点のようなものだったのですね。「いやー、なつかしいなぁ」って、うっとりしたような表情で、見て行かれます。
多くの建築家のみなさんも、この電気配線にいたく感激したようで、「そうか、この手があったか」という言葉が聞かれました。最近はログハウスや、構造素地あらわしの建物も増えてきていますね。そういう建物では、ひとつのデザイン手法に取り入れられるな、ということから、くだんの電気工事屋さんに、「こんど、見積もり欲しいんだけど・・・」という注文もでたりしていました。 なんかこっちもうれしく、誇らしかったです。
いい職人仕事と出会えたら、なんか、気持ちがよくなるものです。
こんな記憶こそが、建物への愛着のよすがになるものなんだなぁって、思い至った次第。
おぢさん、ありがとう。 わが社の電気は元気いっぱい、配線のなかを走り回っていますよ。
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2005年10月16日
古電柱の再生利用

事務所は、オール電化で建てました。
設計者といっしょにそのことをどういうようにデザイン表現しようか、考えました。
内部でもいろいろなことを考えたのですが、事務所でしかもミニイベントなどの施設としても使いたいという希望もあったので、けっこうファサード表現も重要。
そこで考えついたのが、古い木製電柱の再利用。北海道電力さんに聞いたら「なんも、協力しまっせ」とありがたい言葉。
電気が果たしているやわらかく暖かな雰囲気を、古電柱を外部照明として再利用することで表現できないかと思ったわけなんです。
以前の三内丸山の話題のときにも書きましたが、日本の掘っ立て技術というのは世界有数なんだとか。実はそれ、この工事の時に、教えてもらったのです。
右側は工事途中のものですが、実物の古電柱を半分に切ってもらったものを6本立ててもらいました。いまは、コンクリートで基礎の枠を固めてから立てます。むかしは一生懸命、立てる場所の土を付き固めたんだそうですが。
そこに立ててから、土で脇を固めて、しっかり付き固めるわけですね。いまは天圧機で作業できますが、むかしはひたすら人力での作業でしょうね。仕上げに砕石を敷いて完了。
むかし、というかいまでもどこかにはあると思いますが、街頭照明の、あのランプシェードを探してきて、ごらんのようにつけた次第。 って、これがけっこう大変だったみたいで、品番の確認からして大変だったと思います。 「え、あんなもの、何で今頃、注文すんのさぁ?」と、信じてもらえなかったのだろうと思います。
仕上げに、電線のたわみ具合にもこだわって、電気工事屋さんにお願いして、やわらかい曲線にしてもらいました。
電気が人間の社会に登場して、家に届けられるようになったレトロな時代のたたずまいを意識したデザイン。
ベースになった古電柱、表面炭化の具合もいい味わいを見せてくれています。
こんな、おかしな計画に大まじめに取り組んで、しかも笑いながらもそれぞれ真剣に、真摯に尽力していただいたみなさんに感謝しています。ちょっと大げさかなとは思うんですが、こういう職業的良心・誠実さが、地域に残していくべき「製造業」というものの一部分かと思う次第。
みなさん、どんなふうに感じられるででしょうか?
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2005年10月15日
えりちゃん家

リプランの創刊から18年。
実にたくさんの家を見続けてきたものです。
そんななかでも、こころに深く残っている家というものがあります。
写真の「えりちゃん家」というタイトルで発表された家は、なにか原点のような思い入れがあります。
建築家・倉本たつひこさんの作品。
札幌から車で2時間弱くらいの鵡川町の山中にある森の家。
癒しを求めて、自然のなかにそっと置かれたような印象。
床面積はとても小さくて、母屋で確か12坪程度、ゲスト用の離れは3坪くらいだった記憶があります。
車で向かう道は、ずっと緑の回廊のようで、すこし緑がまばらになったな、という場所に建っていました。
なるべく周辺の樹木に手をつけず、必要最小限の伐採にとどめ、2棟をつなぐ円形のデッキもところどころ自然の樹木のために、すき間を空けてあったりします。
母屋内部に入った位置から、内部奥に向かって正面から撮影したのが、この1枚の写真。
数少ない住宅を構成する要件・生活装置、柱・梁というシンプルな要素だけが、展開しています。
ほんのすこし、横架材に丸く穴をうがってあるのが、めぼしいデザイン要素。
これだけで構成された空間ですが、なんとも言いようがない、奥行きを感じました。
北海道の建築家たちが、住宅の賞をじぶんたちで作ったのですが
この家が、第1回の受賞作になったのは、ごく自然だったといえると思います。
ふるい写真をさがすうち、もういちど目がとまってしまった住宅でした。
みなさんは、いかがですか?
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2005年10月14日
盛岡焼き肉・・めちゃうま体験

きのうは盛岡で講演を頼まれました。
わたしは、しゃべるのが本職でもないので、あんまり役に立つのかどうか、毎回不安なのですが、引き受けた以上は全力で、ということで、無事終了。東北電力さんの講演会ですが、集まったのはほとんど建築工務店さん。それも技術レベルの高いメンバーのみなさんでした。釈迦に説法みたいになっちゃたかな・・・。
講演が終わったあと、おおくのみなさんとすこしアルコールが入ってから、歓談することが出来まして、こちらも大変たのしく有意義に過ごすことが出来ました。北国岩手ですが、みなさん、ホント、心暖かくって感激しました、
ありがとうございます。
で、そのかんは全然食事できなかったのを気遣っていただいて、なんと本場の焼き肉と冷麺をごちそうになりました。
!!! う〜〜〜んんまかったぁぁぁ!
(どうも表現が、beyond discripshon!〜って、スペルもあやしい。許して)
写真を撮るのを忘れちゃったので、読者のみなさんすいません、文章だけです。(頭↓)
特上の焼き肉を、たれと、ときたまごにつけて、サンチュに包んで食べるんですが、ベリースィートで、とろけるような味わいが口いっぱいに広がりました! 焼き肉って、こういう味なんだ、とはじめて「体感」したって感じ。
なんか、メニューの上の方に書いてあった肉ばっかりだったので、特上・格別だったのかなぁ〜。
連れて行っていただいたみなさんに深〜く感謝。
前の日、仕事立て込んでいて、あまり寝られなかったトリあたま状態のわたし。 またこんど、食べたいなぁって思ったのに、店の名前すら確認しておきませんでした。
けさ、これから散歩に出るので、店の前を通ってきます。
とりあえず、アップしてから、あとでお店の情報を載っけます。
ということで、二日酔いじゃないのに、トリあたまで申し訳ありません。

店、わかりました。
「元祖平壌冷麺食道園」
019-651-4590 岩手県盛岡市大通1丁目8−2
冷麺〈特辛、辛、普通、別辛〉 850円 その他焼き肉等のメニュー有り。
盛岡冷麺を語る上で欠かせないのがこのお店、その歴史は他サイトに譲るとして、冷麺の発祥となったことで知られています。
ひと昔前の焼肉店を想像して貰えばわかりますが、今どきのような凝りに凝ったデザインや若者向けの雰囲気をもったお店ではありません。ついでに言うと、今はやりの「炭火焼き」ではなく、旧態式の「ガス火穴あき鉄板焼き」です。ところが、それがどうした?そんなの関係ないぞと言わんばかりの質の良さで、一般の炭火焼肉店を一蹴する力強ささえ感じます。
価格帯はややアッパークラスにもかかわらず、ひっきりなしにお客さんが出入りしています。常日頃から地元の方々で混雑しているところをみると盛岡の経済事情は悪くないのかなと感じずにはいられません(^^;
という評価がインターネットで出ているお店でした。チャンチャン!
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2005年10月13日
三内丸山遺跡

古民家、ではないよなぁ。
でも米づくりの吉野ヶ里と対比できるような、縄文の首都、といったロマンを掻き立ててくれるのが三内丸山遺跡です。
青森市の市街からやや離れた丘陵地になった地域ですが、昔はすぐそばに海が迫っていて、豊かな海の幸と、DNA的に同一であるとされる栗(ということは栽培)などの山の幸の豊かな土地だったとか。採集生活の時代としては、きわめて大きな集落が栄えていたと言うことです。土器の発明から、栗などの木の実を食することがきわめて容易になって、縄文の食生活は飛躍的に豊かになったのだそうだ。
海から上ってくる坂道には、その沿道両側に死者の墓が埋葬されていた。縄文の死生観からすると、ひとの交流の道に死者をあえて介在させるという意味は何だったのだろう。 そして、復元された物見の塔のような建築物。この建築物の柱の掘っ立て技術は、こんにちで考えてもたいへん高い技術レベルだと言うこと。
もう、いろいろな想像力がわき出てきて、とまらない。
農耕だけに依存しなかった縄文世界では東日本、北方日本がきわめて人間の生存に適地だったそうです。ものの腐敗進行が早く、しかも食料採取が難しいという夏を長くもつ南方はむしろ、人間生活に適していなかったのだそうなんです。食糧の冷蔵貯蔵が可能な冬をもっていた北方は、縄文世界で日本の主邑であったのは自然なことだったのだとか。
北海道に暮らすものにとって、こういう事実が近年、考古学の発展で明らかになってきているのは、なんとも愉快な気分にさせてくれます。
もちろん、われわれが米を生産し続けてきたDNAの末裔であることは、紛れもないとしても、この私たちの暮らす土地の寒冷条件が、違う意味合いで認識できるようになってきたことは、なんともわくわくさせてくれることだと思うのです。
機会があれば、ぜひ多くに人が体験してほしいものです、三内丸山。
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2005年10月12日
登別の湯はやっぱイチバン

きょうは、久しぶりに閑話休題。
3連休は、登別で親戚の集まりがありました。
今週も忙しくなりそうなので、骨休めとばかり、風呂→寝る、の繰り返し。
おかげでからだバラバラになって、しばらくしてすっきり。
硫黄のニオイはやっぱ登別が格別ですが、そのほかに鉄泉、食塩泉などの風呂を楽しめました。
まえに一度、バスガイドさんの教師という大ベテランの方に聞いたことがあるんですが、登別の湯は、やっぱ日本一といえるんだそうです。 写真左の地獄谷の露出する火山活動、それと年間の降雨量が多いという温泉の基本的な条件で、ほかとは比較にならないんだとか。
登別に伯父が住んでいて、ボランティアのガイドをやっています。
「世界中の温泉の成分は17種類だけなんだけど、登別はそのうち10種類の成分が確認されていて・・・」と温泉耳学問を聞かせてくれました。
老舗の「第一滝本」は、初代の滝本金蔵さんの時代に、高級旅館として宮様や大金持ちが来たときの施設を充実しろ、といわれても断わり、庶民の温泉というポリシーを貫いたんだそうです。泊まった「登別グランドホテル」というのは、そういう時期に高級旅館として建てられたものなんだとか。 いまは、「第一滝本」もどれも似たようなものですが。 ふーん・・・、初耳。
あさ、地獄谷まで散歩。
雨で地獄谷の硫黄のニオイ、比較的よわくは感じられましたが、間近で見るとまさに自然の恵みそのもの。
カメラ構えていたら、手振りでシャッター押してくれ、というひと発見。で、押してあげたら台湾の方。
ちょっと悲しいんだけど、こういうとき、片言でしゃべりあうのは決まって英語。
アジア人同士、会話できる言葉って、ないんですよね。
やっぱ人口から言って中国語、覚える方が、国際ルールかなぁ。
北海道の温泉は激しい競争の結果、もっとも現代的なサービスシステム。だから料金と施設、そして自然環境という観光資源のバランスで、すごく魅力的なようですね。 施設が大型でゆったりしていて、アジアの人たちにも受け入れられやすく、インターナショナルスタイルってことかな。
ともあれアジアの人たちに大人気だっていうのは、なんかうれしい。
もっと来てね、と親愛の気持ちを込めてお話ししました。
いいところですよ、北海道。
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2005年10月11日
あたたかい家の基本、気密化

家の中の温熱環境を、いかに心地よいものにするか
その基本になるのが、まずはそれをコントロール可能にするということ。
そうしたときに気密化は大前提になります。 外部の温度環境に左右されない室内気候の実現は、こうすることではじめてみえてきます。
写真は、わたしが設計プランに関わった住宅の気密化工事の完成段階の様子。
室内側からの生活で発生する水分湿気を、断熱層や構造材に影響させないように、このように防湿のビニールシートで囲い込むわけです。 こうしたしっかりした防湿層をどうしたら作り出すことが出来るのか、という点が住宅の性能向上のためにはきわめて大きなポイントで、以前にご紹介した室蘭工大の鎌田教授と、オープンな技術研究民間機関としての「新住協」が探求してきた成果が、こんにち広く活かされているわけです。
構造材工事との段取りや取り合わせの部分の作業手順なども、多くのみなさんの現場的な工夫と実践活動の結果、建築工法として完成してきたものです。
比較的安価に住宅の性能向上を図るために、特定のメーカー断熱材に左右されない、広く出回っている入手しやすい材料だけで可能で、誰もが取り入れられるオープン工法システムが、確立してきているわけですね。
こうしたスタンダードな作られ方で建築されたこの家、じつはわたしのカミさんの実家です。
建ててからもう6〜7年になりますが、延べ床面積が36坪。主暖房は1階にFFストーブ1台で、補助で2階に1台ポットストーブを使用しています。
高齢者たちの住まいですが、快適そのもののようで全員元気いっぱいに過ごしております。 っていうか最高齢はもうすぐ100歳になるひいばあちゃんもいまして、(現在は認知症の進行で施設に入っていますが)つい最近3ヶ月前までここで元気に暮らしていました。
はじめはその前の家とまったく違う環境になるので、暮らしの移行に伴うストレスなどの面を心配したのですが、まったくの杞憂でした。 「あったかくて、たいした、いいわぁ」と口癖のように言ってくれて、安堵できたものです。
で、この家、建築費は1,260万円(税込み)というコスト。
なんですが、この気密化工事のうえに、断熱は100mmグラスウールの充填にプラスして、50mmの板状グラスウールを「付加断熱」しています。あったかくする工事は、しっかり手抜かりなく。
そのうえ、内装工事はもちろん豪華には出来ませんが、それでも仕上げは基本的に自然素材だけで構成しています。床は無垢のパインフローリングなんですよ。
基本的な性能向上のための費用というのは、だから、それほど全体コストに響いてくると言うことはないといえるのです。 よく本州地域で聞く言葉に、高断熱高気密仕様にするから工事費が高くなる、みたいなのがありますが、よく理解できない部分があります。
高断熱高気密の家づくり技術に取り組む初期段階でこそ、この写真のような気密化工事には、きちんとした現場段取りの管理ということが必要にはなると思いますが、経験を積めば建築のコストアップとは関係のないことだと理解できると思うのです。
ということで、ぜひ多くの全国のビルダーさんが、
こうした基本的な技術をつかんで多くのユーザーに、
「安くていい家づくり」
を提供して欲しいと希望してやみません。
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2005年10月10日
変わった連中と都市人口〜カナダ住宅探訪_10

さてふたたびカナダ住宅探訪。
高級住宅を見続けて、頭がドルマークで一杯になったので、すこし楽しくて変わった住まいを見たくなって、カンを働かせて探してすぐに見つかったのが、ウォーターフロントのエリア。
やっぱ、案の定むかしのヒッピーのようなひとたちの住まいを発見。
この辺は、古くから開けた港町で、倉庫なども多く、想像力を持った芸術家のようなひとたちが集まってきているんだそうです。この家は、そんななかでも水の中に基礎を建てている、できれば水上生活をイメージしたような住まい。
なんか、楽しくワクワクさせるような家なんですね。家自体はドルマークの感じられないシンプルなもの。
ひとの社会って、人口規模が一定を超えるといろいろなタイプが現れてくるんじゃないか、というような誰に聞いても???という反応が返ってくる仮説を実はわたし、信奉しているんです。
その理論、(っていうかあくまで仮説。なんの検証手段もないんですから)でいろいろ都市を見ていくと面白いことも見えてきます。
たとえば、なんで地方の中心都市って30万人くらいのが多いんだろう? という点。
私の身近な、北海道・東北で言えば、旭川・函館・青森・秋田・盛岡・山形・福島・郡山っていう、中心的な地方都市が判で押したように30万人前後なんです。
ひとによっては、「それはさ、それ以上発展しない、ってことなのさ」となんか禅問答のような答えが返ってきたりします。
前にNHKで、イスラムの古い都市の紹介があって、そこでの人口がちょうど30万人。城郭都市なので、面積は増やしようがなく、道路の面積が極限まで小さくされ、もちろん自動車などが入ってくる余地は全くない。
自動車がないのに、タクシーまである。?。 って人を乗せるんじゃなくって、荷物を頭の上に載せて買い物の品を家まで運ぶというタクシーなんですけどね。
ここで面白かったのが、人口が30万人になると、人間生活に必要な仕事が、だいたい現れるという哲学的な考察。ということは、逆に言えば、現代の都市というものの機能性は、30万人規模になって、ほぼ満たされるってことなのでは、ないでしょうか、ねぇ。(なんか仮説が説得力持ちそうで、ワクワク)
そういう意味で、日本の地方の中心都市の人口と符帳するものがあって、おかしい。
で、バンクーバーはゆうに100万を超えるビッグシティ。これくらいになると逆に、きっと普通の人間生活にはほとんど不必要な、「ちょっと変わったひとたち」というのも現れるんじゃないか、という仮説。
で、その仮説通り、ちゃんとヒッピーみたいなのが住み着いている、ということなんですよ。 どっちかといえば、わたしも多分、そうした人たちと近似した人間だと思っているもんですから、カンが働くんだなぁ、と同行したビジネスマンのひとたちにヘンな自慢になりましたが。
なんとなく、わかるんですよね。気持ちが。
ということで、みなさん、この仮説、どんなもんでしょうか?
なにを調べたらいいのかも、まだ不明というヘンな仮説なんですが、
やっぱ、おかしいかなぁ。
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2005年10月09日
大きなテーブル

毎日使うテーブル。
インテリアって、いろいろな嗜好があるから、とくにこうすべきだっていうのはないけれど、家族の関係をけっこう表しているのは、その家のテーブルなのかも知れない。
写真は、事務所の自由スペース(約15坪)に置いたテーブルです。
この場所は、ふだんは来客を迎える応接になったり、スタッフ全員が集まる会議になったり、ときには会食の場になったり、いろいろに機能が変化する場所。
って、べつに事務所に限らず、家庭でも同様だと思います。
ふつうは家族の食事の場であり、来客との語らいの場だったり、こどもの勉強の場だったり、しますよね。
そんな多目的な自由さが、いまのわたしたちの暮らしには不可欠だと感じます。
このテーブルは、とにかく多目的で大きなものがほしい、ということで特注したもの。長さが4mあり、幅は1.2m以上あります。長さ3.6mまでって、結構探せますが、4mってなかなかない。
Be-h@usという、合理化された建築素材で豊かな住空間を作ろうという提案してるところが採用している、多用途の木質仕上げ材料を使ったものです。床材に主に使われるのですが、そのほかにも仕切の造作家具工事、あるいはこのようにテーブルなど多用途に使われています。このテーブルには、(最大で)1枚が33cm×4mという材料を4枚組み合わせたわけです。
素材を持ってきてくれて、現場で足を組んで組み立ててもらいました。
値段はジャスト10万円。
同じような大きさ、って探してもなかなかないと思いますが、あったとしてもこの価格って不可能だと思います。
もう3年以上使ってますが、多少はmm単位で木材の変形はあるかも知れませんが、まったく不都合は出ていません。
やっぱ大きいので、移動の時などちょっと重たいくらいかなぁ。でも大人ふたりでなんとか水平移動は大丈夫。
最近はスタッフが増えた(現在18人)ので、さすがに全体会議の時は詰め気味になりますが、このあいだやった会議もこのテーブルで過不足なし。
ときどき、打ち上げなどのパーティもここでやっています。春にはオホーツクの毛ガニパーティなんかを楽しんでます。なんたって、大きいテーブルって、やっぱ落ち着きますよ。
よくね、「腰を落ち着けて」なんていいますが、あの言葉って、こういう装置的な要素がもたらしてくれる部分ってものも大きいと思います。 忙しい現代生活で、家族といえどもなかなかコミュニケーションの時間がとれないですが、こんなテーブルがあると、なんとなくすわって、たとえそれぞれ違うことをやっていても、なんとなく同じ場所を共有して、会話がしやすくなるものだと思います。
いかがですか?
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2005年10月08日
石油値上がりで、電化リフォーム大人気

わが家は、以前事務所兼用住宅だったので、毎年のように建物に手を入れ、増築などもしていました。
3年前にようやく、歩いて5分の場所に事務所を別に新築して、平和なすまいになったのです。 ・・・が、
そのあいだのやりくりの結果、床面積が86坪にもなっちゃって、そのうえ吹き抜け空間もあるもんですから、基本的な気積(空間の大きさ、平米ではなく立米)が大きすぎるんです。寒冷地住宅の基本である「暖房」ですが、わが家は灯油セントラルヒーティング床暖房。でも現状は局所暖房化しちゃって、まだらな室温状態。さらに暖房費用も高くて、とても住宅レベルじゃないんです。 おまけにロードヒーティング費用(自宅と事務所2カ所の雪かきはノーサンキューなもんで)もかさんだこともあり、今シーズンは待ったなしで、暖房計画の見直しを迫られています。
ところが灯油セントラルの床暖房を増設したら、たいへん割高だし、工事も大がかりになりそう。
ということで、わが家の熱環境的な弱点である、大きな吹き抜け空間のコールドドラフト(冷気流)対策には、電気蓄熱暖房器を設置することにしました。
もともと調理の方には、16年前新築時からクッキングヒーターを入れて200v配線が設置済みなんで、その面の工事費が軽減できるから、いちばん工事も簡便、合理的。 やって見なきゃわからない部分はありますが、わが家は気密性能で言えば1cm平米クラスと熱効率もいいので、計算的にはコストダウンできるはず。
ちょうど、ほくでん電化生活情報館「MADRE」がリニューアルオープン。
札幌市中央区のサッポロファクトリーのなか。電化リフォームの情報もさまざまに情報提供されています。
「電化ってeね、キャンペーン」もやっているので、運がよければDVDレコーダーも当たるかも! やった、って、まぁ、とれそうもないタヌキの皮算用ってとこかな。
10月8日(土)きょうオープンってことですが、その前にさっそくスタッフが行ってきました。
写真はその様子。
安全・クリーンな電化のくらしがイメージできる体験型の展示になっています。また、機器とシステムの進化ぶりも一目瞭然。暖房については最近は一時の蓄熱暖房器一本やりから変化してきて、バラエティがぐっと広がって、暮らしに合わせて選択できる機器がずらり。
とくに今年は、灯油の値上がりがご存知のように目をむくほど。
わが家の工事をお願いする電気工事店さんに聞いたら、いまから目が回るほどの忙しさだとか。(雪国では、12月に向けて新築・リフォームの工事が追い込みになるんです。) みなさん目の付け所は一緒なんですね〜。
いろいろなエネルギーを複合させて得られる電気は、エネルギー価格をある程度緩和出来る柔軟性があります。
コスト的なメリットも出て、しかも安全クリーン。こんな状況にはぴったりというわけですね。
ということで、さて、わが家の暖房リニューアル計画、どうなっかなぁ。
工事進行など、これからここでご紹介します。
ケチケチ、コスト削減実現できたら、いいよなぁ、
って夫婦でにんまり顔見合わせたら、かみさんから先に
「暖房費浮いたら、わたしiPod買うかんね」って言われちゃいました。
なんか、納得できないなぁ。 でもきっと押し切られそう・・・。
とても逆らえません、くわばらくわばら。
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2005年10月07日
屈斜路湖畔に暮らす〜北海道への移住者たち.1

屈斜路湖って、知ってますか?
最近、知床の世界自然遺産指定で、北海道東部の観光人気が盛り上がっています。で、屈斜路湖は体験型の観光拠点として人気も高くなってる。
この家は、その湖の近くに建つ大阪からの移住者の方の家。
ネイチャー志向の建て主さんと、意気投合した地元の大工さんの建てた家です。
建て方は、真壁木造。
というかポスト&ビーム。
構造の柱や梁をそのままあらわしで作るわけです。
で、暖かい家にするには100mm程度の断熱もしなければならない、そうすると勢い、よく使われる材料の倍くらいの太さのものが必要になるのです。
北海道では規格(105mm)以上のあんまり太い構造材は入手しにくい、出回っていないのですが、「あんな細い柱や梁はイヤだ。どーんとぶっとい本物で家作りたい」ということで、いろいろ手を尽くしてふんだんに地元の原木が使われています。どれもこれも200mm以上もある野太さ。
(といっても、知恵と工夫を一生懸命使って、お金はそれほど使ってないんですけどね。)
窓の枠に使っているのがようやく普通の構造材105mm。
「はぁ〜・・・」と、しばらく声を忘れるほどのこだわりぶり。
「あんな細い窓枠なんて、使いたくなかった」ということだったのですが、まぁ確かにバランス的に似合わないのはわかる。
大きな三角屋根で、軒の出も十分にとって、雄大なまわりの環境にもぴったり。
建て主さんの仕事は、夏場は屈斜路湖で観光関連業を経営。冬になると大阪での仕事に戻るという2重生活なんだとか。(取材したのが10年前くらいなんでいまはどうされていますか、不明ですが)
奥さんも京都の出身とかで、台所の作られ方もシステムキッチンをポンっていうのじゃなく、細かく造作で作り、冬はクッキングストーブで調理するという本格派。
道東の暮らし良さは、こういう移住者のみなさんがむしろ一番理解しています。
「この辺、なんもないんだゎ」と愚痴ってばかりの地元民が多いなかで、自然のなかでの暮らしをおもいっきり楽しんでいる様子が伝わってきます。
楽しみ方、暮らし方っていう部分で、ホント、教えられることが多いんですよね。
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2005年10月06日
くさる家、くさらない家

雨漏りのはなし、みんな好きみたいですね。
で、きょうはもっと深刻な建物の「くされ」です。 これ、「腐れ」と書くと、ちょっとキワすぎそうなので、オイオイ過激だ、まてまて、とちょっと自己規制。
でも写真はウソつかない、隠せない。何より雄弁。
右と左で、明らかですよね。
(グラスウールの色が違うのは製品による違いです)
左側は、築後たしか15年くらいの札幌市北区の建物。石狩湾からの風が強い場所で、建て売り住宅だったんです。 とはいっても建て売りとしては気密性能は悪くないレベルで、たしか6cm2(平米)くらいでした。
<注:気密の性能は1m2あたりの隙間の面積であらわします。6cm2というのは、初期の北方型住宅の基準値が5cm2でしたから、そう悪いとはいえないわけです。>
でも、寒〜〜かった!んだそうです。(すこし訛りいれると感じが出るんだけどなぁ〜テキストじゃ表現、こんなとこ)
家族の誰かが玄関を開けるたびに、室内から「オイ、はやくドア、閉めれヤ」と、怒鳴り声が飛んでいたほどだとか。
やっぱ、風や空気流動って、寒さを倍加させるものなんですな。
で、「断熱やりかえるべや、そうだリプランだかプリランだかって、いい雑誌あったべさ」(希望的推測)ということで、あったかい家にするべくリフォームしたんです。この写真は、そのときに土台廻りの状態をチェックするために壁をはがしたところ。
土台の木材、黒々としております。木って、水分を含めば含むほど、くされが進行していき、最終的には、まぁ土に戻っていくんですね。その過程で構造的耐久力はどんどんレベルが下がっていく。
どうしてこんなに黒くなっているのか、原因として考えられるのはまず「結露」。 これは室内の暖かい空気にふくまれる水分が、急激に冷やされる部分に集結して発生するもの。あと、もうひとつは雨漏りなど漏水によるもの。その複合というケースも多い。
ってことですが、こうして状態を確認しなきゃならないんですね。
リフォームで価格が明確に出来にくい要素は、こうした部分。
状態を確認するために開けたが、土台や構造材を取り替えるべきかどうか、まぁ大丈夫と判断してひきつづきそのまま使用するか、あるいは一部だけ取り替えるか、いろいろなケースがあって、あらかじめ、見積もり立てられないんですよ。まぁ、予測はある程度はもてるにせよ。
極端に言うと、こうやって壁を開けたときに、新築の時の手抜き実態が赤裸々に、っていう・・「オイ、どうする?」なんてことまであるんですね。リフォーム業者が新築業者の尻ぬぐいをさせられるみたいなケースもあると聞きます。
こういうの、なかなかオープンには出来にくいんです。
いっぽう右は、これは清く正しく施工されている、北海道の建築技術をしっかり勉強した青森県十和田市での例です。
築後7年目の木造住宅なんですが、まじめにきちんとした断熱・気密ぶりと、その下部に見えている土台の乾燥ぶりがくっきり。
きちんと施工できればユーザーにとっては、なんといっても安い! 価格的なメリットが高いグラスウールの充填断熱。
より簡易だ、という主として作る側の論理優先の外断熱大流行ですが、一部にはグラスウールをきちんと施工するという基本をすっとばしたいんだ、という困った風潮も散見します。世界的にも圧倒的にグラスウールが断熱材の基本なんですけどネ〜。
こういう現場もユーザーのみなさん、しっかり見てくださいね。
断熱材を選ぶと言うよりは、やっぱ、しっかりした施工の出来るプロを選んでください。
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2005年10月05日
雨漏りの水平天窓

1991年に建てたブロックのわが家。
たいていの人には失敗があるように、家には困った問題点も出るものです。
入居した頃は、ホントわくわくドキドキが毎日連続長編ドラマ。音ひとつとってもそれまでのマンション暮らしとは全然違う。だって、話していてドルビーサウンドに聞こえるほどの反響音で、すっげー高級な空間という感じだったんですよ。 あんまり音楽の趣味はないのに、BOSEのスピーカーを天井に仕込んで環境音楽やら、ジャズやら、ハッキリ陶酔してました。
家族がどこから呼んでも、所在がすぐにはわからない。まるで迷宮のラビリンス気分。
採光面では、家の真ん中に3層分の吹き抜けがあって、なんと無落雪屋根なのに水平な天窓に挑戦したんです。
はじめは3階の床も張っていなかったので、家族そろって2階の寝室から川の字で寝ながら、天窓からロマンンチックな星空を見て、夢のなかに落ちるという・・・。家の楽しみを満喫してました。
ってこれは気持ちよかったけど、お察しのとおりやっぱ問題発生!
木製窓だったのですが、フラットな屋根への取り付けは想定の範囲外。
ある雨の日から、きたんです、ぽたり・・・ぽたり、って。
で、この天窓は玄関の吹き抜け空間にあるわけで、
最高に気持ちいい場所が、あちゃーとなったわけです。
しばらくの間は、フラット木製窓の上部に張っていたポリカーボネイト板が防水していたのですが、時間の経過で隙間が出来て、雨漏りになったんですね。
それからは、工夫の日々。
とりあえず雨漏りの場所に観葉植物作戦。
ちょうどポタポタの位置に合うようにつり下げて、インテリアとしても楽しむという作戦でした。これはけっこう有効でしたね、・・・って、まったく本末転倒です、ふーっやれやれ。
しばらくのあいだは、雨というとヒヤヒヤの日々を過ごしておりました。
いくつか対症療法をおこなった後、増築時にフラット屋根をやめて、ハイサイドライトに変更して、窓は壁面に垂直に移行させたので、根本的な解決を見た次第です。
でも、あのフラットな天窓の気持ちよさは、捨てがたいものがありました。
こういう組み合わせ構成でやったらいいかなぁ、などとときどきプランを妄想している自分がいます。
喉元過ぎれば熱さを忘れる、トリ頭でもうしわけありません。
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2005年10月04日
夫婦ふたり、仲よく老いを迎える家

カナダシリーズどっぷりはまっちゃって、抜けられなくなった。まだテーマあるけど、ちょっとお休み。趣向変えます。
団塊の世代、ってよく言われる年代の、ついの住処〜すみか〜と言うんですが、これがいま話題ですね。 地方の自治体では、首都圏からこの年代のみなさんが移住してくることを期待して、熟年移住プロジェクトが大流行。 北海道でもかなりの期待を持って取り組んでいます。 考えてみると官僚によるこの年代の年金受給開始にかかわる財政危機大合唱が、日本の活力を奪ってしまった、空白の10年を演出したとも言えますよね。最近、「団塊の世代」という言葉の生みの親である堺屋太一さんが、この年代のリタイヤメントが日本の危機の始まりとは言えない、いやむしろ超リッチな熟年世代の出現で、大型の消費が実現する。 しかも、それは世界に先駆け「高齢化社会」のモデルを創出することで日本が先陣を切ることであり、巨大であらたな消費産業が勃興するチャンスなんだ、と主張されています。
まさに、その通りだと考えます。住宅に関わるものとしても、おおいに刺激になる意見でした。 住宅の側から言えば、新築需要の大減少が必至であるというだけの、暗い将来展望ばかりだったのが、そうか、このひとたちの「ついの住処」需要が本格的に始まるんだ、という認識が出てきたのです。 そういう意味で、取材してきた住宅の建て主さんの建築動機を再度みつめなおしてみると、けっこう面白い事例が見られて楽しいんですね、これが。
写真の家は北海道川湯の硫黄山ふもとに建てられた熟年夫婦ふたりだけの家。 なんと玄関ドアには見つめ合うふたりのキスシーンを想像させるデザインが刻まれている、という楽しさ。 子どもたちも巣立って、小さい頃の原風景をいちばん感じるというこの硫黄山のふもとで、人生の夕陽の照り返しの中でふたりっきり、過ごしていきたいという家なんですね。周辺の自然が織りなす季節の移ろいが、静かに迎える日々の豊かさを演出していました。 こういうのを、そうてらいもなく出来る、という微笑ましさに、深くうなずかされたんです。
こんな家が似合うような、熟年に、わたしもなれるんだろうか?
はて、さて・・・。
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2005年10月03日
ウェストバンクーバーの3〜カナダの家_9

さて、わかりやすい高級住宅街、ウェストバンクーバーの高台の頂部に近い位置に建てられている、たぶんいちばん金持ちと目される人の家。まったく説明のしようもない、そのものという感じですね。あまり趣味はよく感じられないけれど、ごつごつとした岩肌に似た外壁が、まるで城壁のようで、ちょっと威圧的とも思えるのはわたしだけでしょうか。ただ、建築的にはこういう高級住宅も、スターターハウスもまったく部材その他、基本は同じで、どこで材料を仕入れてもそういうポイントでは差異はありません。仕上げの材料・設備がグレードアップしているだけなんです。
こういうあられもない豪華主義というか、欲望自然主義というか、なかなか日本人には似合わないタイプでしょうか。でも中国や香港、アジアの国なんかには、わりと多いかも知れません。やっぱ日本人はすこし感じ方が違うということなのでしょうね。まぁ、わたしは遠慮したくなります。少なくとも白い外観は、ちょっとなぁ。 って、ぜったいこんな家がもてるような身分にはなれないので、たんにやっかんでるだけかなぁ? よくわかんないですけど。
欧米の価値観、というよりもアメリカンスタンダードというべき、こういうわかりやすい成功のイメージ、明確でよい、というひともいますね。知人の札幌の2代目経営者で居をバンクーバーに移した人がいますが、かれなんかはこういう感じ、いいと思うんでしょうね。人生の目標が、こういうふうに明確になっていて、これをゲットすることが成功のイメージそのものなんです。アムウェイなんかが成功者の家でパーティを仕掛けて、多くの人の自然な欲望を喚起する手法が、まさにこういうスタイルですね。
ただただ、むむむ、すごいなぁ、と。
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2005年10月02日
ウェストバンクーバー2〜カナダの家づくり_8


バンクーバーで成功した寿司レストラン・出前寿司を経営している日本人Mさんのウェストバンクーバーの家です。
「わたしなんかウェストバンクーバーでも、高台じゃなくって、下の方ですから(笑)」って、謙遜してますが、広大な庭があってその庭に向かってテラスがあり、そこでジャグジーを満天の星空の下で楽しめるようになっています。敷地が3000坪くらいあって、確かに成功した人かも知れないけれど、たぶん同じくらいの成功者でも日本にいれば、まぁ普通の、ちょっといい家程度を購入できる、くらいなんです。日本では都市の中の高級住宅街のなかの「一般的」戸建て住宅くらい。百坪くらいの敷地にコンクリート住宅ってとこかな。
って、最近はたとえばホリエモンなんかのような、桁が少し違うような成功者を出してきているデフレニッポン、ですからその面では少し似て来たのかも知れないのかなぁ。
バンクーバーでも、香港からの移住者が急激に増えてきて、かれらのなかからの成功者がでてきているとか。中国人って、海外に生活するとすぐに現地で同胞扶助組織を作り、つよい連帯でその移住国のなかでの力を作り出していくんだそうです。世界中で見られますね。そういう文化伝統を持っているらしい。ところが、海外で生き抜いていこうという歴史的経験を持っていない日本人社会は、「日本人会」っていっても、任期がくれば本社に戻る、いい会社の支店長程度がトップに座る親睦会が関の山。
このとき同行した建材輸入の仕事をしているIさんは、Mさんのお店でアルバイトしながらチャンスを作って独立した人。その後も有形無形にMさんのバックアップを受けているようです。仕事で同行したわたしたちの接待まで引き受けてくれているわけなんですね。Mさんのように、現地に住み続けてそこでの成功を考え、さらに自分に続く人たちを支援したいと考えるタイプの人なんて、なかなかいないでしょうね。でもそうした人の広がりがこれからの、世界の中で生きるニッポン人としては非常に大切な部分になっていくものなのでしょうね。
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2005年10月01日
ウェストバンクーバー〜カナダの家づくり_7

バンクーバーって、札幌よりずっと北緯が高くって、カナダだしきっと寒いんだろなぁ、と思っていったら何のことはない、出発前東京で咲いていなかったサクラが満開で、あったかい街なんです。
聞いたら、メキシコからの暖流があがってくるんですね。で、沖合で寒流とぶつかるそうで、だから魚種も豊かで水産業も大きな産業になっているんだそうです。それに目を付けて、すしのケータリングで儲かっている日本人もいます。パーティなんかで出前寿司が人気あるんですね、ジャパニーズでヘルシーメニューなんだそうで。
一時期、関東以南で大騒ぎの「輸入住宅ブーム」がありましたが、そのころ大量に住宅屋さんがバンクーバーに押しかけて現地の建材を買い付けていったそうです。かれらはカナダは寒冷地という頭があるから、そこで流通している材料なら大丈夫、性能もいいのだろうと安易に考えて買い付けていったそうですが、バンクーバーは暖かい地域なのでチープでプアーな建材も結構出回っていて、そういうのを掴まされたんだそうです。
で、結果、安かろう悪かろうでクレームの山を抱えて、そうした住宅屋さんはぶっ倒れ、「輸入住宅はダメだ」なんて本末転倒の話になった、と聞きました。
写真は、バンクーバーの西、高級住宅が建ち並ぶウェストバンクーバーの「わかりやすい高級住宅」。規格的なツーバイフォーが多い中で珍しくアーキテクト風の住宅でした。
湾入りした海越しにバンクーバーの街が広がるロケーションに向かって建てられています。
っていうか、街全体がその方向にだけ住宅が集まっているのですね。ロケーションに応じて土地の値段が決まっていて、いい場所に建っている人ほどお金持ち、というわかりやすさです。 う〜む。
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