■山形県酒田市・Tさん
■家族構成/夫婦40代、子ども2人、両親
■設計施工/(有)三浦工務店 TEL:0234-24-4449
 酒田は、気温はそれほど低くならないものの、風が強く、気密の悪い家はすきま風が吹き抜けて、ひどく寒いという地域。そのため家全体の性能を高くするためにリフォームしました。以前から暖房はエアコンを主体としていたので、オール電化はその流れ。設備関連の仕事をしている関係で、その良さも知っていました。旧宅の壁や柱を生かしているので、1階の間取りは変わりませんが、両親は「手間がかからないし、こたつから出ても寒くない」と大喜び。2階に増築した部屋に入った子どもたちは薄着になり、特に中学生の長男は冬でも短いズボンをはいているほどです。室温が20℃を保ちながら、暖房費が昨年の約半分というのはありがたいですね。


リフォーム前の外観。

デザイン面でも付け柱と窓の配置などに留意して、モダン和風の雰囲気に。

←1階の大きな窓の下には冷気流防止のため、階段室(左写真)同様、床暖房にした。この暖気を2階にも回すべく、天井を兼ねた2階の床はすのこ状にしている。窓は全面的に樹脂サッシに取り替え、性能の向上を図った。




以前和室だった部屋を階段室にリフォーム。床暖房(土間コンクリートの中に熱線を埋設し蓄熱させる、蓄熱式電気床暖房)にしているので、洗濯物干し場としても活用。上下階の温熱環境を一体化するため、吹き抜けとしている。


広々とした子ども室内部。

階段室の吹き抜け見返し。


以前の2階居室方向から、増築したホール、子ども部屋方向を見る。屋根で断熱していることにより、ロフト空間まで利用可能に。

増築した2階ホールにはファミリーコーナーも。窓下にはすのこ状の床があるが、これは階下の床暖房からの上昇気流を利用する工夫。

■建築データ
■工事費用/約2,000万円(増築部分含む)
■リフォーム面積/182.41m2
■増築面積/63.39m2
■工事期間/約3ヵ月  

※住宅全体の取材記事はリプラン東北版vol.3に掲載