■宮城県仙台市・Nさん
■家族構成/夫婦40代、子ども2人
■設計施工/ヒノケン(株) TEL:0225-94-8130
 北海道札幌市近郊にある実家がオール電化を取り入れており、その良さを実感として知っていたので、自宅を建てるときにも迷わず採用しました。暖房は、電気温水器で沸かした低温水を放熱パネルに循環させる方式だから、暖気が肌に柔らかい感じ。火による燃焼がないため、空気が汚れず健康にいいのが何よりですね。IHヒーターは10段階の火力調節ができるので、ケーキづくりなどはオーブンやレンジよりも上手にできます。食洗器、炊飯器、洗濯機はタイマーセットで夜間電力を活用。建てるときのイニシャルコストが心配でしたが、実際に暮らしてみると、電気代が以前の暖房費を含めた総額の半分からそれ以下と、経済面でもお得でした。 ヨーロッパ陶器瓦と塗り壁の質感が、シンプルな三角屋根にマッチ。ガーデニングも思わず力が入ったという仕上がり。家の裏側に、給湯用と暖房用の2台の電気温水器が外置きで設置してある。

玄関から内部を見る。吹き抜けが2階のリビングとの一体感を演出。



玄関ホールと寝室、それぞれのスペースに合わせて設置された放熱パネル。



1階和室の放熱パネルは、室内の趣に合うよう落ち着いた色合いのものに。縦型のパネルにして、掃き出し窓を生かしたのもポイント。

2階リビング全景。屋根なりの天井の木張りがダイナミック。
  クッキングヒーターで、手入れも楽なキッチン。

  リビングからの眺望が、暮らしにゆとりを与える。


■建築データ
構造規模/木造・2階建て
延床面積/150.01m2(約45坪)
<外部仕上げ>屋根/陶器瓦、外壁/ジョリパット仕上、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:断熱樹脂サッシ(Low-E・ペアガラス)
<特徴的な内部仕上げ>床/サクラ無垢材(1F)・パイン材(2F)、壁/紙クロス、天井/紙クロス・パイン材
<断熱仕様>床下/FPウレタン断熱パネル100mm、壁/FPウレタン断熱パネル105mm、天井/セルロースファイバー250〜300mm
●工事期間/平成15年4月〜7月(約3ヵ月)

※住宅全体の取材記事はリプラン東北版vol.3に掲載