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■最初のベークアウト
 ベークアウトというのは、暖房で室温を上げて有害な化学物質をどんどん放出させ、それを強制的に換気することで室内の化学物質濃度を下げる方法だそうです。新築住宅に入居するときや、リフォームしたときに実施すると効果的だと聞き「それで少しでも症状が良くなれば」と、我が家でも実施する事にしました。
 1回目のベークアウトは工務店さんとも相談して3月にしました。工務店の方はアトピーが悪化した原因が家だということを思ってもいなかった。親切ないい人だったので、私たちも家のせいだと思いたくなかったのも事実です。だから原因は家だと伝えた時の不穏な雰囲気。両親もせっかく家を建てて一緒にすんでいるのに、なんでそんなけちを付けるんだいう感じでした。
 ベークアウトは工務店さんに立ち会って貰って、1階、2階合わせて、8〜9日間かけてやりました。室内を閉め切って室温を40度にするんです。家具や作り付け収納の扉、流し台下、点検口など開けられるところはすべて開けます。暖房は灯油のセントラルヒーティングで、暖房機のサーモスタットを外して、全開にするんです。
 でも外気温が低いので、なかなか温度が上がらず、3日目にやっと40度になりました。上がり切るまで室内は閉め切っていて、上がってから、高い位置の窓を1箇所少しだけあけておくんです。その状態で1週間位暖め続けて、最後の2〜3日は窓を全開にして、換気をするんです。本当は10日以上やるといいそうですが、アパートを借りていたので、やれる日数だけやりました。
 その間に何度か家に入ったのですが、つんとくる匂いがきつかったです。新築のいい匂いだと思っていたのが、実は悪い匂いだったんですね。主人はお風呂やシャワーを浴びに2〜3回、1時間位中に入ったんです。そうしたら「唇がしびれた」と言っていました。中の材料がすっかりさめるまで待って、家に戻ったのですが、入居した時と同じ匂いがしました。

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