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■新築の家に入る前には絶対ベークアウトが必要
家を建てる時、いくら「安全な建材を使って下さい。」と言っても、文書に書かないと、どうにもならないんですよね。皮膚の弱い人が住んだらどうなるか、具体的な打ち合わせまでしっかりして欲しい。建材だけじゃなく、塗料や接着剤に関する説明をしてほしいし、責任の有無をはっきりしなければと思います。
家を建てる時に、工法や間取りのことは勉強したつもりですが、建材まではしなかった。建材に注意書きがあるといいですよね。この建材は防腐剤を使っているので、腐りにくいけれども、皮膚の弱い人に影響が出るかもしれないと書いて欲しい。専門家に丸ごと依存して、任せていたのも良くなかったと思います。 業者さんには、現実にこういうことがあることに気がついて欲しい。工務店さんは床にF1の建材を使って、気は使ってくれてはいたんだけれど、認識が足りなかった。それに「今まで新築した家に入った人で具合の悪くなった人は居ない。」というんですけど、具合が悪くても、シックハウス症候群と診断されないと分からない。その意味でもお医者さんの診断は大切です。 新しい家に入って具合が悪くなったら「生活できるからいいや」とか、「入居して頭痛がするけれどいいや」で済ませないでください。子供や年配者、家に長くいる人が一番影響を受けやすいんです。入居した最初の年の冬に、義母は「のどが乾いて夜眠れない」と言ってたし、義父はおなかに化膿した大きなできものができました。今思うとあれもシックハウス症候群なのかもしれません。 新築の家に入る前には、必ずベークアウトをしてから入ったほうが絶対にいいです。それとシックハウス症候群についてもっとたくさんの人に知って欲しい。一歩間違えると、家族全員がまともな生活ができなくなるケースもあるんです。 |
北海道アトピー環境研究会とは?
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NPO団体「北海道アトピー環境研究会(正式名称:アトピー性皮膚炎など室内環境が関係する疾患への対策研究会)」は、アトピー性皮膚炎など室内環境と関係が深いアレルギー疾患に悩む患者さんが、室内環境を改善するお手伝いをするために、1998年8月に設立されました。小児科や皮膚科の医師、建築関係者、ダニやカビ、 室内環境の研究者が会員として参加しています。
ボランティア活動として、メンバーの医師が患者さんの経過をみて室内環境の調査が必要と判断したケースについて、患者さんの希望があれば、専門家が室内環境、特にダニ、カビ、化学物質などについて必要な調査をしています。 札幌市白石区南郷通1丁目 西尾皮膚科医院内 Tel/011(865)0671・Fax/011(865)0651 http://www.atopy-hokkaido.net/ 相談できる医療機関や関連団体の紹介、フリートーク掲示板など、 アトピーやアレルギーで悩む人は必見。 |
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