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[10232]半地下室の結露防止

質問者:yoshiASCII / 最新の回答・ご意見者:クラビア / 回答・ご意見数:4件
カテゴリ:結露と換気の問題 / 2015年07月13日 09:49

傾斜地に半地下室を基礎とした上に木造2階建ての住宅です(半地下の高さは2,2Mあり、基礎は升状の形でドライエリア等は有りません又天井は木造です)
半地下の山側(L字型)「土の被っている部位」が7月?8月初めの蒸し暑い時期に結露が発生します、24hの換気扇は作動しています、当初は床、壁を仕上げていましたが、今は一部を解体しています、結露防止の対策をお教えください。
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これまでの回答・ご意見数4

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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大杉 崇

1級建築士事務所 株式会社ATELIER O2/アトリエ オオツウ
2015年07月13日 12:05

所在地:北海道札幌市手稲区富丘5条3丁目1-26
URL:http://atelier-02.com/
PR:設計の実務歴が2014年で18年で…

まず、結露の原因ですが
ご存じと思いますが、空気が冷えた物質にあたり
露点に達すると結露となります。
ですのでまずは、今回の場合はコンクリートの表面温度を露点以上にする必要があります。

では、どのように露点温度以上とするかですが
本来ですと
コンクリートの外側(土地側・外壁側)でしっかり土の影響を受けないよう
土間(スラブ)及び壁を断熱しておく必要があります。
ですが、コンクリートの場合は熱容量が大きいため湿度の高い外気を入れると
すぐ湿度は高くなる傾向はあります。
なるべく通風をよくする、場合によっては部屋を住め切り除湿する必要もあります。
おそらく24時間換気では湿った外気を少しずつ入れるため、むしろ冷えた室内で湿度が高くなるだけではないかと思います。

室内側での断熱ですと
かなり難しいと思いますが、、、、
コンクリートにウレタンなりを吹付け(多めに吹き付けたほうが良いと思います)、さらに室内側の下地材下(床および壁)に防湿措置を行う必要があります。
ですが、コンクリートに含まれた湿気を本来ですと外部へ出さないと、コンクリートと断熱材の間で結露を起こす可能性が大きいため、将来的にかび臭いにおいや、壁にカビが出る可能性が考えられます。
そうしますと、断熱材と室内の壁・床の下地材の間に空気を通し常時、湿気を出したくなります。
と、内側で断熱を行う場合は色々と行わなければいけないように思います。

また、機械的な方法になりますが
コンクリートの表面温度が露点に達しなければ、結露は発生しませんので
夏でも、少し暖房を入れ、コンクリートの表面温度を露点以上にしてあげれば解決はできます。




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yoshiASCII

所在地:東京都
2015年07月13日 16:21

ご教授ありがとうございました
室内側からの対応策になるものと思いますが
・コンクリート壁に発泡ウレタン吹付として、仕上工事はしない
・床は防水シート張りの上に断熱材を敷、コンクリートの仕上とする
上記のような内容で工事の依頼をする場合、気を付ける点がありますか?
また、発泡ウレタン吹付のままの状態ですので、火気に?です
お教えいただくと幸いです。


※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
myph

現場監督A

所在地:東京都
2015年07月13日 13:50

URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…

漏水じゃなく、結露なんですよね。結露のメカニズムは大杉様のおっしゃられる通りなんですが、築年数がまだ浅いのではないでしょうか?コンクリート中の水分によって湿度を高めているのだと思います。湿度を下げるには温度を上げるか除湿ですが、温度を上げるだけだと飽和水蒸気量が増え、また温度が下がった際にたくさん結露します。電気代がかかりますが、大きめの除湿機&サーキュレーターを数週間回してみることをお勧めします。塗り壁などをする際も現場で使うこともあります。
湿度の高い空気は重くて下へ下へ行くので、地下室ですと換気扇ではあまり効果がなさそうですね。
写真は仕上げ材を一部解体しているとのことですが、どちらかというと壁や床も空気の流動のない空洞は作らないことが望ましいです。コンクリートに直接仕上げるか床ならがらりをつける方が湿気が淀まないと思います。
ご健闘をお祈りします。
myph

yoshiASCII

所在地:東京都
2015年07月13日 16:42

ご教授ありがとうございました
築は15年すぎですので、コンクリートは乾燥しているものと思いますが
竣工後すでに結露が発生していたならば?です
ただし、竣工後7年位は仕上げ工事がほどこしてありました
床は上げ床でしたので床下換気扇を回して排気はしていました
壁は確かに空気の流動性はありませんでした
7月?8月の蒸す時期での発生ですので「漏水」ではないと思っています
除湿器は夏場はONの状態です、サーキュレーションは設置していません
ありがとうございました。
myph

クラビア

所在地:新潟県
2015年07月13日 15:33

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

実際に施工が可能かどうかは、現場を見ないと分かりませんが、抜本的な解決策は、基礎の外側から断熱することです。
山側の結露する部分の外側を一旦掘り返して、結露する基礎の外側の部分に断熱材、例えば発泡ガラスを貼り付けます。
その後、掘り返した部分は、土で埋め戻しても構いません。
こうやって、コンクリートが冷えるのを防げば、あとは風通し良くしておけば、結露は防げます。
最初から基礎断熱になっておれば良かったのですが、今となっては、リフォームでそれが可能かどうかを検討されると良いでしょう。
これが現実に難しい様であれば、次善の策としては、コンクリートの結露する部分に、内側から現場発泡のウレタン断熱材を吹き付けて断熱する方法もあります。
もしかして、DIYでされるようでしたら、ホームセンターにスプレー缶の発泡ウレタンが市販されていますので、それで、実験的にやってみて様子を観察されるのもいいかもしれません。
なお、この種の発泡ウレタンは湿気と反応して発泡しますので、施工の際に、コンクリートは多少湿っていても構いません。

myph

yoshiASCII

所在地:東京都
2015年07月13日 16:05

ご教授ありがとうございます、
基礎の山側には断熱材及び防水シートが張っておりますが
ジョイント部分が上手く処理されていなかったのかも知れません
ご指摘道理に一度山側を掘り返し再度、断熱材と防水処理をするのが一番の方法だと思いますがなかなか難しい工事になる様です
ご提案にありました
・コンクリート壁に「発泡ウレタンを吹付」(厚みは?)仕上はしない
・床には防水シート敷の上に断熱材を張り、コンクリートを打ち込む(厚、90mm?)やはり、仕上はしない
上記の工事を行ない状況を見てみようかと思っています
施工会社からもなかなか受け入れられる様な案が出てきませんでした
室内側からの対応は難しい様です
ありがとうございました。
myph

クラビア

所在地:新潟県
2015年07月13日 23:02

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

ウレタンの吹き付けは、結露防止の点では、40ミリ厚以上も吹けば十分でしょう。
断熱の観点では100ミリ厚あれば申し分ありませんが、均一に拭くのはなかなか難しいと思います。
あらかじめ、樹脂製の下自材を仕込んでおけば、内装も可能です。
床の仕上げは、とても良い方法だと思いました。
防湿材の上にEPSを敷いて、その上にコンクリートを流し込むことができます。
もしも、居室にされるのでしたら、床暖房の管をEPSの上に配管して、それからコンクリートを流し込んで、床暖房にされると冬も快適になるでしょう。
配管はシームレスの架橋ポリエチレン管が良いでしょう。