お買い求めになる前提のようですから、まずは、先方にこの事に関して告知してください。先方の告知義務の有無の心配をする前に、現に、あなた様はこの事を知っている訳ですから、このまま受け取ると「（売主目線で言うと）僕は気が付かなかったけど、あなたは気が付いてて引き渡しをうけたんだよね・・・今更、、、」という事になります。

さて、、その後ですが、売主さんが「宅建業者」か「宅建業者以外の者」かで、対応が変わるでしょうね。。
売主さんが宅建業者の場合、「契約後」最低でも2年の瑕疵担保責任が発生します。よって、原則的には補修義務があります。
売主さんが宅建業者さん以外の場合は、契約書に「瑕疵免責」の特約が入っていると、既に契約後であることから、義務として直してもらうことは厳しいかもしれません。「瑕疵免責特約」が入っていなければ、当然に、補修義務は発生します。

さて、、そもそもの、このクラックに関してですが、お話の内容と写真を拝見する限り、開口補強筋が不足しているような印象を持ちました。ヒビ割れを埋めるだけでなく、アラミド繊維などで補強した方がいいかもしれません。注意すべきは、因果関係として、あくまでも不同沈下が進行しているのでクラックが発生したのであって、このクラックがあるから（開口補強筋が不足している？から）不同沈下しているのでは無い。。という事。良く理解しておく必要があります。つまり、このクラックを補修したからと言って、不同沈下の進行が止まる訳では無いという事です。

不同沈下対策は施した、、、という事なので、今後進行が止まるのを祈るしかないのですが。。。。
そのあたりのリスクと、立地性と、違約金との天秤で、最終的にお引き渡しを受けるかどうかの判断になるでしょうね。

不同沈下が原因とすると、このクラックは一日二日で出来るような代物ではありません。という事は、これから1?2か月、観測しても、それほど変化はないと思います。また、不同沈下の補正をした時に（ジャッキアップした時に）下部から、過剰な力が加わると、このような症状が発生する可能性もあること、つまり、クラックの原因が不同沈下ではなく、不同沈下を補正しようとした事が原因、、という可能性もある事、申し添えます。そうであれば、さほど心配する事象では無いでしょう。