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[10632]浸水のある土地で、道路より下の玄関

質問者: FLOWER / 最新の回答・ご意見者:山本 廣資 / 回答・ご意見数:2件
カテゴリ:家の外回り / 2015年11月22日 18:35

はじめて相談させていただきます。

現在都内で新築の木造一戸建て3F住宅を建築中です。

表題の通り、浸水ハザードマップに掲載がある土地ですが
基礎工事が終わり見てみると、玄関土間が道路より15cm程下がっており
家族でかなり困惑しております。
確認したところ、設計の段階で15cm下がった作りだった事が分かりました。設計図にもGL−150と書いてあります。

私たちが素人なため、間取り等にばかり注意がむいており
そのような数値やGLの意味等分からないまま
建築士さんにお任せでした。
また平面図と立面図は見せて頂きましたが、パースや外構などの
イメージ画像等は全く無しで数字を見て頭の中のみでイメージする状況でした。

浸水ハザードマップに掲載があるので、かなり浸水には気を使っており
当初はそのことばかり不安と話していたのですが
盛り土というものを提案していただき、すっかり安心しておりました。

しかし基礎工事が終わって現状を見て質問してみると、盛り土は地盤調査のときと状態が変わってしまうのでできなかった。その事を報告するのを怠っていたとの事。
また、玄関などが15cmも低いと浸水するじゃないですか?と言う質問にも
設計図通りの施工で、私たち施主もその説明で同意したはずとの事。
またその下がったところにグレーチングで溝を作ったから大丈夫とのこと。
ちなみにフローリング等が入る1階の床がGL±0です。

盛り土ができず玄関が下がるのであれば
説明してくれていたら、絶対に何か方法を他に考えたはずでした。
※もっと言えばそのような事を考えてくれるのが建築士さんではないのでしょうか?

この件について浸水に対する考慮を一切欠いた
建築士さんの設計ミスだと考えますがご意見伺いたくご相談させていただきました。
只今工事をストップしておりますが、他に解決策等あればご教授願いたいです。よろしくお願い申し上げます。






これまでの回答・ご意見数2

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2015年11月23日 09:42

所在地:北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
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家づくりにおいては、床下面が外部地盤面(GL)より高くなるのが基本です。
大雨や洪水の際に水が浸透してこないようにするためです。
浸水ハザードマップに掲載地域と言うことであれば、不安になるのも理解できます。
この浸水ハザードマップは、いつ来るかわからない津波や洪水を想定しています。

私達が一般に住まいする住宅は、平素の雨水対応がなされているかが課題となります。
水の浸透性の高い地質の敷地なら、床下面の高さを気にする必要は殆どありません。
多少、浸透率の良くない敷地でも側溝への水捌けが良い場合は、問題など起きないものです。
浸水ハザードマップ記載と床下面、GLだけで判断せず、上記のことも考慮しているかどうかを確認すべきです。

本件の場合は、業者側から図面や仕様書が提示され、工事が此処まで進んでおり、施主と、施工者側とのトラブルになれば、大きな紛争になることも想定されます。
水浸透の悪い敷地であっても、側溝水捌けとドライピット設置などの「ハード的な対応策」はありますので、業者側と前向きに相談することが賢明だと思慮されます。

myph

山本 廣資

有限会社 環境設備コンサルタント、山本技術士事務所
2015年11月27日 02:26

所在地:東京都杉並区清水1-30-13
URL:http://masakanohirosan.livedoor.blog/
PR:建築設備は、いろいろな工学…

初めに質問です。

玄関土間が道路から150下がっており、図面表示はGL‐150となっていることは、GL=道路レベルと考えてよいですか?
また、敷地のレベル(GL?)と道路レベルの関係はどうなっていますか?
1階の床レベルがGL±0と云う事は、GL=道路レベルとすると道路冠水時に床上浸水するということになります。
基礎の上端のレベルはどの程度ですか?
基礎には高さがありますから基礎は殆んど地中に潜っている状態となりますね。

ウォーターハザード地域と云う事ですが、水位はどれほどですか?近くに河川がありますか?最近は都内でも集中豪雨による道路冠水はよくみられます。
どのような解決策を考えておられるのですか?建築士からアイデアが提案されていますか?

玄関土間及び1階床レベルが低いのは、3階建てのせいです。地域の高さ制限や斜線類の制限の中に、最大の容積率を入れようと努力した結果と思います。
この際に、浸水に対する配慮を忘れたとはお粗末なことですね。

浸水対策としては、床を上げるか、敷地の周りに浸水防止用の塀か土手を作るかです。
床を上げるには、基礎を増し打ちして、1階のレベルを上げることが必要です。(玄関土間も増し打ちする)全体の階高や、高さ制限・斜線制限が不明ですが、制限をオーバーする分は3階の階高を低くすることにより、現在施工中の図面は使えます。
居室として使えるかどうか、3階の用途しだいですね。
構造のチェックは必要です。いずれにしても確認申請は出しなおしとなるでしょう。
 
提案はしましたが、周囲に塀を作る案は賛成できません。玄関部分に止水板が必要ですので、豪雨のたびに設置するのは面倒です。(夜中に道路冠水したら床上浸水です)。また、道路が冠水すると、排水管から逆流します。

 建物が計画される敷地には、高さ制限・斜線制限がありますから、初めから、浸水に配慮した設計をすれば、3階は十分な階高は取れなかったはずです。
今から、設計しなおしても同じことです。
1階の床レベルを安心できる高さに上げて、3階をどうするか打ち合わせるのがよろしいかと思います。


※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

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