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[10807]外断熱にしたのに夏暑く冬寒い

質問者:CHIACHIA / 最新の回答・ご意見者:山本 廣資 / 回答・ご意見数:3件
カテゴリ:構造・建材 / 2016年01月18日 15:27

外断熱の注文住宅に住み始め約1年、夏は暑く冬は寒く、住み心地が良くなく悩んでいます。
施工会社の社長は、外断熱の施工には自信がある、快適だと契約前には言っていたのに、実際住んでみると、夏は暑く、とくに2階が暑苦しい、冬は寒く、部屋の温度差はあり、結露も出て、冬ではヒートショックを起こしそうな家で、社長に相談すると、快適か快適ではないかを比較するのは難しいだとか、しまいには外断熱は夏暑く冬寒い、と言い出しました・・・。いろんな住宅メーカーを見てきたつもりなのに、なんでこんな会社で契約してしまったのかと後悔の日々です。
外断熱はちゃんとした知識と技術を持つ会社が作れば本来は快適なのだと思うのですが、こんな住み心地なので、家族の誰も高いお金を出して外断熱の家にして良かったと思っていません。今まで住んできた家が冬すごい寒かったので両親に冬暖かい家に住んでもらいたくていろいろ調べて外断熱がいいと思い建てたのに、この住み心地で泣けます。
もう建ててしまったのだから、この家に住み続けるしかありません。少しでも快適にしたいと思いますが、社長に聞いても言い訳ばかりで何の案もありません。私も素人なので、家の何が悪いのかわかりません。
間取りや窓の大きさなど(掃き出しが多い)悪いのかなと、素人なりに考えますが・・・
誰に相談したら良いのかわかりません。お金ももうかけられません。
このまま我慢するしかないのでしょうか。

これまでの回答・ご意見数3

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2016年01月22日 09:23

所在地:北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
PR:「家は創り上げ、育て続ける…

外断熱の施工法は、構造部材の外側に断熱材が敷設される工法です。
内断熱構造の柱や間柱、梁や桁などの構造木材(木材の熱伝導率0.16で断熱材は0.035)で断熱断点が無い分、理論的には断熱性能が高くなります。
本件には心情的なことだけしか記述されておらず、肝心のどのような断熱材をどのように施工し、更にはどのような暖房方法をとっているかが解りません。

外断熱工法は、施工方法によって大きく性能が異なる場合があります。
床面と外壁との接合部分、外壁と屋根、天井との取合いなどの納め部分には最新の施工精度が要求されます。本件においてもその施工精度を確認することが必要です。

次に肝心なのが煖房手法です。
外断熱工法は、構造部分が熱を吸収し、熱容量(蓄熱)が内断熱の10倍にも及びます。
このため寒い部屋で暖房稼働させると構造部材が熱を吸うため室温が温まり難いのです。
外断熱の家では、暖房機を連続稼働させる方法が快適で省エネになる場合もあります。
それも外断熱の施工が正確に行われていることが前提です。

この記述を参考に施工工務店さんと感情的にならず、調査と対応策を要請すべきです。

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CHIACHIA

所在地:埼玉県
2016年01月30日 23:54

お忙しい中ご回答ありがとうございました。
断熱に関しては、ダウ化工のシステム・資材を採用しています。断熱材はスタイロフォーム、構造用耐力壁はサーモプライです。
C値は、以前までは測っていたようですが、何棟測ってもほとんど変わらないからと、うちは測ってもらえませんでした。平均0.5と言ってました。
うちはわかりません。
暖房はエアコンです。
エアコンをつけていればまぁまぁ暖まりますが、足元は冷える感じがするので快適とまでは言えません。
施工会社は、床暖房はなくても十分暖かいと言っていました。
外断熱は部屋と部屋の温度差が少ないと言っていました。
外断熱のことが書かれている本には、床暖房はしなくても、廊下やトイレも温度差がほとんど出ないことを実現することも可能と書いてある本もありました。
可能なのでしょうか・・・?
暖房がない廊下やトイレ、脱衣室は、暖房が入っている部屋から一歩出れば寒いです。
内壁が暖まるほどの暖房とはどのようなものなのでしょうか?
エアコンも施工会社が提示したものより性能の良いものを家電量販店で購入しました。
エアコンでは不十分でしょうか?設定温度は何度にすれば良いのでしょうか?
高い設定温度や連続運転で省エネになるのでしょうか。
部屋は暖まったとして、洗面所、脱衣室、トイレを寒く感じないためにはどうしたらよいのでしょうか?
何か暖房器具を置くしかないのでしょうか。



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山本 廣資

有限会社 環境設備コンサルタント、山本技術士事務所
2016年01月26日 13:45

所在地:東京都杉並区清水1-30-13
URL:http://masakanohirosan.livedoor.blog/
PR:建築設備は、いろいろな工学…

住宅の室内が「夏暑く、冬寒くなる」原因はたくさんあります。

外断熱は、これを防ぐための一つの手段にすぎません。
外断熱の家とわかっているだけで、構造、規模、吹き抜けの有無、断熱仕様、開口部の構造と大きさ、冷暖房の方式と運転時間、等々何の情報もなくてアドヴァイスは出来ません。

また、暑い寒いとおっしゃっておられますが、室温は何℃程度なのでしょうか?
設備の専門家の見解としては、部屋の冷暖房負荷に応じたエアコンを設置すれば上下の温度差や隙間風の影響はあるでしょうが,通常は快適な範囲に入るはずです。
各室にはエアコン又は暖房機はあるのですか?
暖房している部屋同士の間で、ヒートショックを起こしそうな程の温度差が発生することは考えられません。また、24時間換気設備の運転状況も不明です。
福地さんのおっしゃるように、連続暖房で内壁が暖まっていることも必要です。

少しでも快適にしたいという事ならば、上記情報のほかに、暑い寒いの具体的な内容を教えてください。また建設地は埼玉県の寒冷地(秩父方面等)なのですか?

質問からだけでは、掃き出し窓が多いのではないかと疑問をお持ちの様です。サッシの一部なのか、掃き出し専用のものかは不明ですが、気密度が低い場合は、換気扇運転時に冷たい外気が浸入しやすく、足元が冷たければ不快感は大きくなります。






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CHIACHIA

所在地:埼玉県
2016年01月31日 00:24

お忙しい中ご回答ありがとうございました。
木造枠組、65坪弱、吹き抜け無し、エアコンは主に朝晩、日中も寒い時はつけます。建具は全て引き戸。断熱材はスタイロフォーム、構造用耐力壁はサーモプライ、ダウ化工のシステム・資材を採用しています。

エアコンは各部屋には設置していますが、廊下洗面所脱衣室トイレにはありません。
朝などで、寒い部屋では11℃前後です。2階の方がやや寒い感じがします。シャッターを2階にはつけてないからでしょうか。
脱衣室は今日は12℃くらいでした。

夏の2階は34〜35℃くらいになります。外断熱はこんなものなのでしょうか。エアコンをずっとつけてないと2階にはいられないです。階段を半分上がるとすごい暑い空気に変わります。

埼玉の東部なので秩父方面ではないです。家の周りは川や田んぼに囲まれていて隣に家はありません。

24時間換気も一日中つけています。第1種の熱交換型です。

確かに暖房をしている部屋同士なら温度差はさほどないと思いますが、
やはり廊下脱衣室洗面所トイレは仕方ないのでしょうか。
外断熱は夏涼しく冬暖かく、結露がなく、部屋の温度差が少なく、という説明をよく見ますが。
結露もほぼ毎日出てます。全部屋で。
たまに出ない日、出ない部屋もありますが。

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山本 廣資

有限会社 環境設備コンサルタント、山本技術士事務所
2016年02月02日 13:09

所在地:東京都杉並区清水1-30-13
URL:http://masakanohirosan.livedoor.blog/
PR:建築設備は、いろいろな工学…

先ずは暖房の快適性についてです。

冷暖房設備を設計する際は、初めにどの部屋を対象とするかを決めます。
廊下や洗面所、脱衣室、トイレ等は寒冷地以外では暖房は設備しませんが、お年寄り対策で暖房器を設置することはあります。暖房設備がなければ、室温が低いのは当然です。暖房機の設置をお勧めします。

ただ、断熱性・気密性の良くなっている最近の建物で、外気温度は不明ですが朝方に11?12℃程度まで下がったとしても、それは「外断熱」以外の要因によります。(我が家では、昨年は居室の温度が10℃以下の朝もありました)
建物が65坪と大きい住宅ですから、暖房していない部屋の影響も大きいかもしれません。

 エアコンによる暖房で足元まで暖かくすることは難しいですね。
窓の仕様が不明ですが、ガラス面で冷やされた空気は床面に流れます。
エアコンの温風は部屋が大きいと室内の上の方に溜まりやすいですが、天井カセット型の場合は天井吹き出し・天井吸い込みとなりますから、足元に温風を届かせるのは難しいです。いずれの場合もエアーサーキュレーターまたは扇風機で室内上部に溜まった温気をかき混ぜてください。
床暖房はいまさらできないでしょうから、電気カーペットで快適性を改善するのが効果的でしょう。
 また、床まである引き戸のカーテンは床面に接するようにして、この隙間から冷たい空気が床面に流れてこないようにする工夫も必要ですが、結露対策にはなりません。

 いずれにしても、結露対策も含めて、住宅暖房設備設計の専門家に、見直してもらってください。

夏に2階の室内が暑いということですが、外断熱はエアコンの代わりではありません。屋根面、壁面、ガラス面が太陽に熱せられ、その熱が室内に侵入してくるのですから、室内が外気温度以上になるのは当然です。冷房をつけるのはもったいないでしょうから、2階を使わない場合は窓を開けて風通しをよくすればいかがでしょうか。

結露については、原因もいろいろあり、窓の仕様も不明ですからここでは何とも言えません。ただし、暖房をしていない部屋の窓面温度は低いですから、暖房をしている部屋の暖かく湿度の高い空気が流れてゆけば結露はやむを得ません。
第一種換気ということですが、フィルターが付いている場合に清掃していますか?
フィルターの目詰まりで換気風量が落ちていることも考えられます。




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