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[10912]クラック&気泡多数(ベタ基礎)

質問者:林川 / 最新の回答・ご意見者:栃木 渡 / 回答・ご意見数:2件
カテゴリ:工事ミス・トラブル / 2016年02月16日 02:39

こちらでいちど御回答をいただきまして、ようやく安心しておりましたが、
昨日、全部のカタ枠が外されて唖然。

添付のような、気泡やクラック上塗りみたあなのが全面にあります。
あまりにも多いし、思った以上な穴たちも大きいので、不安が再燃しました。
施行会社の担当に写真を見てもらったら、

一、季節的に出やすい
一、カタ枠に油を塗布してあるので、その影響

(参考)スランプは15です。


との回答でした。
イマイチ腑に落ちないのが正直なところです。
強度不足はやはり必至でしょうか??
御見識のある専門家様に、もう一度御指南いただきたく、
よろしくお願いいたします。
画像 »



これまでの回答・ご意見数2

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2016年02月16日 06:06

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

>一、季節的に出やすい
>一、カタ枠に油を塗布してあるので、その影響

季節的影響に関しては承知していませんが、型枠に剥離剤が塗られていますので、コンクリート打設時に気泡を巻き込みやすいのは事実です。


同様のご質問が、数多くあり、同じようなお答をしているのですが・・・

一般木造住宅基礎程度の規模の建物の基礎では、コンクリートの物理特性としての強度は、極端なお話、「ほぼ関係ありません」。私も実務上は、鉄筋については本数や位置を相当に細かく計算しますが、コンクリートの強度(正確には許容応力度と言います)については、ほぼ計算しませんし、仮に 設計強度の1/3以下程度に設定し計算したとしても、計算上はクリア出来てしまいます。
基礎は全体的にコンクリートでは無く鉄筋によって成立していると思って頂いて構いません。

そんなに大事な鉄筋なので、出来るだけ錆びたりしないように、コンクリートで保護しておこうね・・・・程度とお考え下さい。

よって、あまりにも「深い(大きいではありません)」気泡は、塩梅悪いよね。。という事になりますが、拝見する限り、そのような状態では無いですね。

気になる部分をモルタルで補修して貰ってください。

不安を増大させるかもしれませんが、、、そもそもコンクリートは凍み豆腐やスポンジのように、内部は気泡だらけのスカスカの物体です。たまたま、表面なので、その気泡が目立ちます。よって、表面をいくら補修しても、実は、内部の気泡だらけの状態は何も変わりません。

よって、表面の補修も、実はまぁ、、物理力学的には気休めと言えば気休めなのですが。。。


myph

林川

所在地:宮崎県
2016年02月16日 10:04

栃木 様

早速の専門的知見からの御回答、誠にありがとうございます。
コンクリートについて、過度に期待、勘違いしておりました。
そもそもスポンジで鉄筋を支えているだけというのは、
大変勉強になります。

ということは、私は耐震強度に期待して、本基礎工法選択したのですが、
コンクリート打設「ベタ基礎工法」というのは、気休め程度の施工法だった
ということでしょうか?




myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2016年02月16日 14:47

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

>そもそもスポンジで鉄筋を支えているだけ

判りやすくご説明するのに、極端な例えをしています。コンクリートが決してスポンジのような強度とは申し上げておりませんので、誤解なきよう。コンクリート自体に、そもそも気泡が一杯含まれているという事です。

また、私は「工法」には何も言及していませんよ。拡大解釈して、また余計な心配事を増やさないで下さいね。また、コンクリートの表面をモルタル補修する行為は、構造強度的な見地からは「気休め程度」とは申し上げましたが、

>コンクリート打設「ベタ基礎工法」というのは、気休め程度の施工法

などとは、一言も申し上げておりません。

「基礎工法」と「コンクリート強度」と「耐震強度」と「表面のモルタル補修」には直接的、相互的な関係はありません。



基礎は住宅建築の現場で一番最初に目にする工事で、巷間、様々な情報がありますので、困惑されることも多いとは思います。それらの情報に振り回されるタイプのお方かな?と失礼ながら想像しましたので、あえて木で鼻をくくったような物言いをしております。ご容赦くださいね。

よく判らない言葉を、中途半端にご自分の解釈で理解すると、ますます混乱するだけです。

現在、日本では年間数十万戸の住宅が作られています。無論、残念な例が無きにしもあらずですが、大多数の住宅は、良心的な技術者によって作られています。また、多少の間違いや、担当者の理解不足などはあるにしろ、それを包括しても充分にお釣りが来る程度の安全基準で作られています。

お宅を担当されている、設計、施工の担当者さんを信じてあげてください。




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