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[1188]「施主と工務店の関係」及び「住宅」という商品についての質問です。

質問者:悩み沢山 / 最新の回答・ご意見者:悩み沢山 / 回答・ご意見数:1件
カテゴリ:その他 / 2011年01月07日 11:09

建築側から発せられる言葉の中に、「あれ?と思うこと」・「重箱の隅をつつく」・「気にしすぎ」と言った内容はどう捕らえたら良いのか分からず困っています。
クレーマー的な発言(感覚的な指摘や致し方ない誤差の指摘)をする気は毛頭ないのですが、「可能な限り完璧な状態で受け取りたい」と思う施主は沢山みえると思いますし、何処までが工務店さんが受け入れられる範囲で、何処からが工務店さんが困る(対応出来ない)範囲かが分かりません。
例えば、引渡し時の床下(基礎)に小さな木片やゴミが残っていたとします。この指摘は「クレーマー」的な指摘でしょうか?
施主としては「掃除しておけば済む問題であり、工事の怠慢ではないか?」と指摘も出来ます。
又、建築中の柱に「何か物が当たった跡があり、角がささくれている」といった指摘はいかがでしょうか?
これも、注意して作業していれば防げた事例と感じますが、不可抗力で起きてしまった事は仕方が無いので、施主に対し傷が付いてしまった事や、構造上問題ない旨の説明が随時あれば施主が気にする事も無いと思うのですが。
この2例は「材料から生じる誤差や初めから対処不可能な事例」では無いと思いますが、人によっては細かすぎると言われる方もいると思います。
でも逆に、「躯体に何ら影響が無く、いずれは汚れたり傷が付くものだから」といった考え方をされる工務店さんがいらっしゃればその考え方は怠慢だと感じます。

めんどくさい事を書いてしまいましたが、極端な事を言えば、躯体に関連する事(性能から材料や工事、工事中に起こり得る傷やその他全て)は全て依頼主に対する説明責任があって当然であり、説明なき部分を指摘された場合、改善責任を負わなければならないのが「契約」だと思います。
契約書に「工事の最中、木材を切断、加工、ビス止めをする際にヒビ割れを起こす可能性や、人為的な不可抗力により木材端部にヘコミやササクレが生じる可能性があるが、躯体の構造に影響及ぼす可能性や、完成後の美観を損なう恐れがなき場合は甲(乙)は乙(甲)に申告する事無く作業を進める事がある。」とか、「契約物件(建物)に対し、工事中及び引渡し前後を問わず居住空間以外の屋根裏や床下などの汚れやゴミに関しては、乙(甲)の責任にて清掃してから引渡しを行う事とするが、天井裏や床下は外気が常時循環する場所であり、程度の異なる異物などが進入する可能性がある部分であり全てを排除する事は不可能な為、引渡し時に甲 乙共に確認を行い、問題が有る場合は双方で現実的な範囲で協議する事とする。」といった文面が記載されていれば問題は無いのでしょうが、実際私の契約した「契約書」にはそこまで書いてありませんでした。

だからといって「損害賠償」とか「工事のやり直し」を求める気も無く、
ただ、施主の不安や疑問に対して「明確な回答」が欲しいだけなのですが、
これら全てをぶつけたら「工務店との関係」が損なわれそうで言えません。
冒頭で書きました「あれ?と思うこと」・「重箱の隅をつつく」・「気にしすぎ」
と捕らえられては、こちらにその気は無くても「クレーマー」になってしまいそうで・・・

世の中、私みたいな人間もいれば、こんな事は全く気にされない方もいらっしゃると思います。
住宅に対する価値観や期待度の違いだとは思いますが、私は「住宅」に対し求めすぎでしょうか?又、この様な考え方は住宅関係者にとっては「クレーマー」でしょうか?
私のいる狭い世界「法務・金融・保険」関係では約款が全てであり、記載無きものを指摘される事もありますが、それについては指摘側への説明責任があり、そのことを「クレーマー」と捕らえる事は無いのですが・・・

スミマセン
まどろっこしくなってしまいましたが、
上記を工務店に求めた場合、私はクレーマーでしょうか?
住宅という商品は私が気にする部分を気にしてはいけない商品でしょうか?

よろしくお願いします。

これまでの回答・ご意見数1

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2011年01月07日 12:26

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

「悩みたくさん」さんのお悩みはもっともと思います。

>指摘側への説明責任があり、そのことを「クレーマー」と捕らえる事は無いのですが・・・

全くその通りです。施工者には「説明義務」があり、更に言えばその前段階で「不安」にさせないようにするのがプロの仕事だと思います。

ただですね、、建築業界、そういった意味ではたいへん「遅れている」世界で、良い意味で「ゴチャゴチャ言うな!契約なんかどうでもいい!俺に任せておけ!!」的な工務店の社長がいたり、日々更新されている技術に少々遅れ気味の棟梁がいたり、、、言い出せばきりがありません。「悩みたくさん」さんのおっしゃる「理」だけで押し続けると「情」の世界の人間は、過敏に拒否反応を示します。

「説明する技術」「顧客対応」は下手でも、「義」に感じて動いている工務店さんには、やはり、「情」の対応が必要でしょうし、「理」で対応する工務店さんには「理」の対応が必要です。

このあたりは、「相性」というこれまた曖昧な概念でしかご説明できません。極論すれば「相性」さえ良ければ、幸せな家づくりは確約されていますし、「相性」が悪ければ「後術的には問題の無い事」もたいへん不幸な結果を招く事になります。私が見て「性能的に」いかがなものか?と思う住宅でも「相性」さえ良くオーナーが満足して住み続ければ、これは結果「幸せな家づくり」が出来たと考えていいと思いますし、客観的にはどんなにいい家でも、感情のしこりや悔いが残っていれば幸せな家づくりとは思えません。

>何処までが工務店さんが受け入れられる範囲で、何処からが工務店さんが困る(対応出来ない)範囲かが分かりません。

私達も判りません。これは、オーナーと施工者の相対的な関係なので、どこかの基準から0.1でも違ったら全てNGという事では無いと思っています。現場、現場で対応は全て異なっています。

ただ、いづれにしても工務店が第一に考えるべき事は、前の回答でも申し上げましたが、「お客様を不安にさせない事」だと思います。

「不安」に思う事は「率直」に伝えてください。変な取り越し苦労は不要です。

>ゴミが残っていたとします。この指摘は「クレーマー」的な指摘

普通に指摘してください。クレーマーとは思いません。

>建築中の柱に「何か物が当たった跡があり、角がささくれている」といった指摘

普通に指摘してください。クレーマーとは思いません。

ただ、、その上で、対応できる事、出来ない事もある事もご理解下さい。

>施主の不安や疑問に対して「明確な回答」が欲しいだけなのですが

「説明技術」が下手な施工者がいるのもご理解下さい。彼らはテレフォンオペレーターのようにマニュアルで訓練されてたオネェさんではありません。ただ、彼女らには無い「意気」や「矜持」は持っているはずです。

>全てをぶつけたら「工務店との関係」が損なわれそうで言えません

相性さえ良ければ大丈夫です。損なわれるのであれば、そもそも「相性」が悪かったのだと思います。その時は遠慮なく「理」の対応で宜しいと思います。それが本筋なのですから。

今、私が一番心配するのは、どちらかと言えば「理」の世界の「悩みたくさん」さんと、「情」の世界の施工者とのミスマッチです。「理」の世界の施工者であればなんて事無く受け止められる話が「情」の世界の施工者には、とんでもない話になりかねません。

ここの回答者の皆さんは、皆さんプロ中のプロなんで、臨機応変に対応できますが、そうでもない施工者はいっぱいいます。

曖昧なお答えかもしれませんが、既に着工されているようで、今更施工者を変更も出来ないと思います。と、なると、、、何とか「折り合い」をつけて、幸せな家づくりをしてください。




myph

悩み沢山

所在地:愛知県
2011年01月07日 13:33

栃木様

早速のご回答ありがとう御座いました。

工務店さんとの付き合い方に今回のご回答を生かして生きたいと思います。

「理」と「情」の不一致
正にそうですね。

実は以前、今建築中の工務店さんとトラブルがありました。
内容は、私が建築中新築現場のブログを立ち上げ、自分の建築現場を写真を入れて契約までの経緯や、建築中現場の心配な点、「これは何だ?」と思った点を店舗名など実名を入れてインターネットで紹介した事が原因です。
誹謗中傷などは一切していませんが、対応などで嫌だった事などはストレートに記載していました。非難だと言われれば否定はできませんが、私の思いは、工務店さんがコレをみたら「施主はこういう感じ方をしているんだな。工事を人に見られているんだな。悪い部分は気をつけよう。誤解がある部分は誤解を解こう。」と思ってくれる事を来たしたものでした。
しかし、これを見た工務店から連絡が入り、「見方によって悪いイメージで捕らえる人もいるから掲載を中止して欲しい。この掲載はうちとしては業務妨害の損害になる」との事。掲載を中止してもらえないなら工事を中断すると言ってきました。
私の思いが届かなかったブログはすぐにでも中止できますが、この「脅迫」と捕らえられる言い方に憤りを感じました。

実名を紹介した理由は「契約書にそういった記載は無く、建築現場には実名の看板が連絡先入りで立てられており、これについての紹介や公開の制限を受けていない」からです。インターネット的には「ネチケット違反」になりますが、違法行為ではありませんし、自社HPに私の使用した実名が記載されいるので、問題に発展する可能性は低いだろうと判断したためです。

その後、和解はしましたが、「理」と「儀」の和解でした。
私としては「上記内容のつもりで立ち上げたが、工務店さに迷惑を掛けてしまい申し訳なかった。」と謝罪し、工務店もそれを受け入れました。
そのとき工務店さんが言った言葉は「うちは間違いなく良い家をつくります。施主さんがうちと契約した時点で、施主さんにはもうウチしか無いんだからという気概を持って、間違いない家を作ってそれを引き渡すのがウチの仕事ですから。」と言ってました。

私にとってはとても難しい問題ですが、皆さんから頂いた貴重な意見を参考に、工務店さんと良い付き合いが出来るようガンバリます。

ありがとう御座いました。

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

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