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[12711]住宅の品質確保の促進等に関する法律の瑕疵担保責任に該当するか知りたい

質問者:Yoji0418 / 最新の回答・ご意見者:現場監督A / 回答・ご意見数:3件
カテゴリ:構造・建材 / 2017年06月04日 15:49

新築建売を購入して9年8か月が経過している。
屋根の再塗装をしようとしたら、業者から屋根の傷みがひどく、再塗装はできないとの報告をうけた。
屋根材は メーカー:ニチハ 品名:パミール で多数のクレームが出ている。
写真のように、お菓子のパイやミルフィーユのように薄い層状に浮き上がり、剥離した屋根材がボロボロと剥がれ落ちている。
層状の浮き上がりは、ほぼすべての屋根材にみられる。
塗装業者は、この状態で再塗装してもすぐにはがれてしまうとのことで、葺き替えかカバー工法による修繕が必要だという報告であった。

屋根裏を可能な限り目視したが、雨漏りはないように見えた。
ただし、屋根裏はスレートを固定した釘が突き出ていて危険なため、素人が可能な範囲でも目視である。

このような状況で、品確法の瑕疵担保責任に該当するか、ご教示をお願いします。
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これまでの回答・ご意見数3

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2017年06月05日 08:47

所在地:北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
PR:「家は創り上げ、育て続ける…

住宅瑕疵担保履行法がスタートしたのは平成21年10月1日です。
本件は、施行前の建造物と思われ、本法律の対象に入らない可能性があります。
仮に対象案件だったとしても本法律は、雨漏りが生じた事象に対し、施工者の責任を負わせるものです。

本件のような自然劣化に関する事案は、販売者(屋根材メーカーも含む)の道義的責任を問う事になります。
写真で見ると10年足らずの状態では、相当な痛み方に見えます。
質問者が出来るだけ有利な状況で補修を願い出る交渉を行ってください。

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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タンドリーチキン

所在地:東京都
2017年06月05日 00:23

URL:
家づくりの想い:地元の住宅建築に携わってき…

パミールの対応は何件も手がけたことがある。質問の品確法の瑕疵担保責任を問えるのかという点では「これが原因で雨漏りをしていない限り問えない」というのが回答になると思う。

そして次に塗装をできないと言っているその塗装屋さんはその屋根を塗装したことがあるのか?ということを問いたい。この症状はパミール特有の症状だ。そもそも塗装したことがない、見たことないから塗りたくない、というのが本音だと思う。塗装の基本は下地処理をして剥がれにくいようにしてから剥がれにくいように剥がれにくい材料を塗るということだ。例えば金属などに塗装する場合はサビをよく落とし、錆止めを塗ってから塗装を施す。

自分の判断だとそこをしっかりしてから通常よりも丁寧に施してから塗装をすれば「塗装をしてもすぐにはがれてしまう」ということは起こりにくいと思う。剥がれかけている部分はしっかりと落とし、下塗りをしっかり行ってから塗装をする。「塗れない」と言っているのがもし施工経験のなさからきているものなら、その業者には頼まない方が良いと思う。もちろん葺き替えかカバー工法の方が屋根が新しくなり安心だ。しかしそれだけ費用がかかる。費用がかかるということは業者の売り上げは上がる。そういうメリットがあるからリフォーム業者は費用がかかり確実な方法しかオススメしない。というカラクリだと思うよ。ネットの情報のほとんどはそういったリフォーム業者の情報だ。
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現場監督A

所在地:東京都
2017年06月05日 12:48

URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…

ニチハのパミール。こちらでもご質問がきましたね。ぼくも散々対応にはいつも苦労しています。基本的にこのボロボロとなっていることが直接原因になって雨漏りしていることが明白でない限り、10年以内の保証という形での対応はどこの会社もしないと思います。品確法じゃなくてもそうじゃなくてもです。

メーカーの対応としてはこの症状は経年劣化だと言われます。リコールなどの予定もないとのこと。なので基本的には何か特別な対応は期待できません。10年以内にこういった症状をメーカーに主張されると建築した業者にて対応できる場合に限り、新しい屋根材を無償提供してもらえるケースもあります。が、その屋根材の施工は無償ではないので、結局塗装以上の費用がかかってしまいます。

塗装をする場合、タンドリーさんのおっしゃる通り、破損箇所はよく取り除き神道系のシーラーを十分塗布した後に塗装をすることで剥離は押さえられると思います。ぼくの経験上だと特に北側で屋根が緩やかなほど症状がひどいと思います。今回の写真は年数にしては結構進んでいる状況に見えます。13〜4年目くらいかとはじめは思いました。

パミールは無石綿屋根材です。98年頃から発売されていると思います。政府や社会からの無石綿化傾向にニチハが早く対応した結果パミールが生まれました。他メーカーはこの時はまだ有害なアスベストを使っております。無石綿化する上で屋根材が割れにくくするために積層状の構造になっているそうです。一般的なコロニアルは硬いので破損をする時は割れてしまうので葺替えが必要ですがパミールは下までパキンと割れてしまうことはありません。一方で構造上表面が剥がれるといった劣化をすると考えたらいかがでしょうか?

塗装をする場合、他のコロニアルだと高圧洗浄をしてシーラー、塗装x2と施工しますが、パミールの場合、戦場前に一度は剥離箇所を取る作業が必要になります。そしてぼくの場合はシーラーも2回塗ります。破損個所の吸い込みが一回のシーラーだと止まらないのでそこに塗装すると剥がれやすくなってしまいます。普通に塗ると1〜2年で塗った塗料がはがれてしまいますが、そうすることで剥離を押さえられます。ただ何しろ年月の浅い商品なのでそれ以上の実績がありません。ぼくが施工した一番古い物件では、99年新築、2012年に屋根塗装をしましたが、昨年秋に点検したところ剥離はありませんでした。パミールは当時他の石綿含有屋根材と比べると高価であったので、施工数が少ないです。なのでいろんな当て物を施工しているリフォーム屋さんだと対応を嫌がると思います。この症状が知られるようになってから結構年月が経過しておりますので、今現在で「見たことない」とか「塗れない」という業者には塗装をしてもらうと無意味になると思います。新築をした業者であればその対応や施工も慣れている可能性があります。そもそも他のコロニアル屋根と全く異質の屋根材ですので、比べると嫌な気持ちになってしまうかもしれませんね。屋根防水の役割をしているアスファルトルーフィンゴの保護材という考えをしたら良いのかなと思います。あとは見た目ですか。見える立地であれば。。