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[13259]造作の浴室の施工ミスについて

質問者:midori2010 / 最新の回答・ご意見者:midori2010 / 回答・ご意見数:2件
カテゴリ:工事ミス・トラブル / 2017年10月26日 00:40

数年前に建築家に設計を依頼し新築で住宅を建てました。
その後造作の浴室に問題が発生し、昨年浴室を全て作り直す工事をすることになりました。しかし工事は雑な点が多く、何度かやり直しを行い、3ヶ月近くの間浴室は使えず常に家に工事関係者がいて、騒音や粉塵にも悩まされ、不毛な業者とのやりとりに心底疲れ切ってしまいました。結局修理は終了しましたが浴室は新築でオーダーしたものとは程遠いものでした。
たくさんの箇所に歪みや傷が発生し、また工事により浴室以外の場所も傷ついてしまったりと、この家で今後の人生を過ごしていくと思うとつらい気持ちになります。このような場合、私たちはただ運が悪かったと我慢することしかできないのでしょうか?建築家や施工会社は賠償したりといった事はしてくださらないのでしょうか?家を建てた事を後悔さえしてしまいます。

これまでの回答・ご意見数2

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2017年10月27日 17:14

所在地:北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
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質問者に心から同情しつつも明快な解決法は難しいのが実情です。
施工工務店が設計施工を行った場合は、良くても悪くても工務店に対して様々な交渉が出来ます。
本件の場合は、どちらからに責任放棄される可能性が高いと思われます。

本件浴室の問題は、建築家の設計に無理があった場合もあります。
また施工工務店の施工技能に難があった事も考えられます。
先ずは、施工当事者と設計士に交渉を試みることです。
埒が明かない場合は、裁判所の民事調停の申し立ても一策のひとつですので、諦めずにしっかりと交渉をすべきです。

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midori2010

所在地:北海道
2017年10月28日 02:54

ご丁寧な説明をありがとうございます。そのように言っていただけて本当に救われる思いです。

今回の造作の浴室に関して、建築家の方では他の物件で何件も手掛けているような浴室で、自分には責任はないと思われているように見えます。
ただ工事監督という事にも料金をお支払いしているので、その責任を果たしてくださっているのか疑問に思っています。

施工会社の方はまさに技能に難があるという状態で、毎回修復のために連れていらしゃるタイル屋さんや、左官屋さん、ガラス屋さんなどことごとく何か更なるミスをしてしまい、新たに傷を作ったりといったことが続いており、しかもそれを毎回私たちに嘘をついて隠そうとしたりといった態度なので全く信用できなくなってしまいました。

一応今後10年は、浴室に不具合があれば対応すると施工会社は言っていますが、どこまでしてくださるのか、本当にしてくださるのか不安に思っています。実際に美観が損ねられている以外にも、浴室ガラスドアの金具が何度か脱落したり、歪んだタイル部分に水が溜まりやすかったりと、困った事も多くあり、最低限の修復希望部分の連絡をすると、新築の案件が立て込んでいるからと一年近く後回しにされて、やっときた修復業者に更なるミスを重ねられるといった状況です。いつになったら落ち着いて暮らせるのか、本当に解放されたい思いでいます。

この浴室は特に今後も不具合が生じやすいかと思いますので、今後修復してもらう事を考えると、賠償といった事で関係を悪くしてはいけないのか、それとも法的手段をとるという事もあり得るのか悩んでおります。

一応修復には来るという状態の場合、賠償などは難しいと聞いたことがありますが、実際にはどうなのでしょうか?また建築家の方にも、賠償といったことは要求できるのでしょうか?


myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2017年10月28日 11:49

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

一応、建築家の末席、、という事で、少々、言い訳じみたアドバイスを。

>ただ工事監督という事にも料金をお支払いしているので、その責任を果たしてくださっているのか疑問に思っています。

正確には「監理」という言い方になりますが、施主の意向をくんで行った設計、、という前提で、、、基本は「その設計図通りに施工しているかどうか」の確認をするという立場になります。
おっしゃっている「工事監督」は、施工者の立場で、現場の職人さんの段取りや、設計図通りの形を作るためにどのような段取りで工事を行うべきか、考え、実行する立場です。

誰がどう考えても、作るのが難しかったり、あきらかに将来不具合が起こる事が容易に想像できる形を設計で要求(設計ミス)しているのでなければ、「設計、監理」にその責任を求めるのは厳しかろうと思います。

>一応修復には来るという状態の場合、賠償などは難しいと聞いたことがありますが、実際にはどうなのでしょうか?また建築家の方にも、賠償といったことは要求できるのでしょうか?

修補責任と賠償責任は異なります。

賠償責任に関する訴訟となると、「では、そもそもその損害額はお幾らですか?」という質問に、明確に、合理的な説明が出来る答えを「あなた様が」用意しなければなりません。まず、その部分が第一段のハードル。
次に、その金額が、多分、専門家にご相談なさると、あなた様がご想像になっている金額よりも、相場的としては低いであろうことが、二段目。そして、成功報酬である弁護士の先生が、その低い賠償金額のために真剣に動いて頂けるか??という第三のハードル。そして一番高いハードルは長期にわたり、精神的・金銭的(訴訟費用など)負担を強いられる事。

よほど、先方を懲らしめたい、、、というような、ある意味積極的で強固な動機(つまり、、、私は損してもいいから、相手をぎゃふんと言わせたいという覚悟)でなければ、お勧めできません。

福地さんのおっしゃる「調停」の方が、法的手続きとしては実質的な歩留まりは良いような気が、私は致します。

修補責任は、契約約款に定める期間は、ついて回りますので、その権利を最大限利用するのがいいように思うのですが、、、、如何でしょうか?
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midori2010

所在地:北海道
2017年10月30日 01:07

丁寧なご回答をありがとうございます。いろいろと本当に参考になります。

やはり、訴訟といったことも難しそうですね。現状ですと、施工会社はこちらの修復の要望を聞かないわけではないので、調停というのもまた時間的、精神的負担を考えると割に合わないのかなとも思いました。

施工会社に修復の要望をすると、かなり時間をおいてからいらっしゃいますが、またずさんな修復工事を繰り返し、さらなるミスを増やして行かれます。しかし一応要望には対応しているという形にはなってしまうのかなと思います。

こちらの求める事はただ一つ、最初に契約し、料金をお支払いしたような浴室を作っていただく事なのですが、既にそうではないものができあがってしまっていますのでこれからまた全てを壊し、作り直す工事をしていただけるとは思っていません。
また小さな子供達もおりますので、また以前のような大変な工事の日々が始まる事は耐え難い状態ですので我が家の場合、これ以上望む事はできないのかなと思いました。

建築家や施工会社にとっては数ある案件の一つに過ぎないかと思いますが、こちらはこの家で今後の人生を過ごしていかなくてはなりませんので、他の会社を選べば良かったという思いは消せず、リプランさん等で同じ会社による家を見ると嫌な気分にならざるを得ません。
極力謝らない方針なのか、ミスを犯した後の態度も度々本当に参ってしまいます。家を建てることでこのようなつらい日々になるとは思いもしませんでした。

今後は不具合がでたときにはまたミスをされる覚悟で、どうしても修復していただかなくてはならない場合だけ相談していくという事しかないのかなと思いました。

施工会社は一応10年は対応するとの事なのですが、その後は自己負担での修復となるというのは通常の対応でしょうか?

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

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