[13373]寒中コンクリートでなくてよいのか
質問者:新築ふあん / 最新の回答・ご意見者:新築ふあん / 回答・ご意見数:3件
カテゴリ:工事ミス・トラブル / 2017年12月08日 23:16
12月,新築用のコンクリート平打ち。夜には初雪が心配される中,午後2時から通常用のコンクリート打ちが始まり,5時過ぎに帰っていきました。コンクリートの上にはシートもなく,夜9時の気温は1℃。その後の気温低下は必至で,翌日も寒さが見込まれるため,業者に対応は大丈夫かと連絡しました。その後,夜10時にブルーシートをかぶせにきました。翌朝の気温は―2℃。結局,初日の平均気温は2℃以下となりました。建築学会の指針では,寒中コンクリートの対象となる気温ですが,保温シートを置いたのは,結局翌日の午後2時でした。指針を無視した対応で,不安が募ります。どのような対応を求めたらよいでしょう。後日,強度検査をしていただけるそうですが,今後の影響を減らすため,端の方ではない部分で検査するとのこと。本来,一番外気の影響を受けやすい,端の方で検査すべきではないかと思いますが,いかがでしょうか。また,今後立ち上がりのコンクリート打ちが残っております。暖かくなる季節をまってということになると,3・4か月先になります。この場合,むき出しになった鉄筋の保護は可能でしょうか。不安や不満は募るばかりです。ご意見を聴かせていただければ幸いです。
これまでの回答・ご意見数3件
アドバイザーからの回答
アドバイザー 相談者栃木 渡
一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2017年12月09日 15:44
所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…
栃木 渡
一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2017年12月11日 09:54
所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
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※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見
一般ユーザー 相談者現場監督A
所在地:東京都
2017年12月11日 12:14
URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…
栃木先生とは違った視点で書きたいと思いますが、
寒さの中での一番の心配点は凍結です。若い頃に低い擁壁でしたが、一度だけ凍結をさせてしまったことがあります。雪が降りそうな寒い日でしたが。コンクリートは凍結すると固まりません。脱型後にボロボロ触っただけで崩れます。固まっていれば凍結の問題はなさそうです。あとは強度の発現の問題ですから数日余分に養生を見る程度で良いのかなと思います。
うちの会社も午前配筋検査で午後打ちが多いんですが、できれば晴れた日に朝から打ちたいですよね。午後遅く打つと日が落ちるまでに時間がないので。それでも凍結さえしなくてその後日がさせば問題がないと思いますが。
住宅の基礎ってかなり強度を余分に見て施工します。設計基準強度が必要強度とすると、品質の波を吸収するために品質補整でプラス、冬はそれに加えて温度補整でさらにプラス、実際には4週強度で設計基準を満たしているか確認しますが、実際は4週目でかなり上回ります。その後も数十年に渡って強度は上がり続けていくので、5年後とか10年後には過剰なほどの強度なんですよね。あ、ここまでの強度とはコンクリートの負担する圧縮強度のお話です。凍結さえしていなければ問題ありませんし、凍結してるかどうかは一目瞭然です。
加えて鉄筋の引っ張り強度を方がぼくは大事だと思いますが、それは気温はあまり関係ないのかと思います。3-4ヶ月程度では致命的に問題のあるサビには至らないと思いますがあまり意味あるのかな?と思います。施工業者さんは場合によっては「それで納得いただけるなら」という判断をするかもしれませんが。
寒中コンクリートも配筋工事の施工基準も鉄筋コンクリート工事の施工基準自体がそうですが、木造住宅の基礎工事も基本的にRC造のスラブや立ち上がり壁の施工基準を採用しているんですよね。他に公の基準がないので。建設規模がまるっきり違うのに大きなマンションやビルと同じ基準なんです。膝くらいの高さしかないのですが。
寒さの中での一番の心配点は凍結です。若い頃に低い擁壁でしたが、一度だけ凍結をさせてしまったことがあります。雪が降りそうな寒い日でしたが。コンクリートは凍結すると固まりません。脱型後にボロボロ触っただけで崩れます。固まっていれば凍結の問題はなさそうです。あとは強度の発現の問題ですから数日余分に養生を見る程度で良いのかなと思います。
うちの会社も午前配筋検査で午後打ちが多いんですが、できれば晴れた日に朝から打ちたいですよね。午後遅く打つと日が落ちるまでに時間がないので。それでも凍結さえしなくてその後日がさせば問題がないと思いますが。
住宅の基礎ってかなり強度を余分に見て施工します。設計基準強度が必要強度とすると、品質の波を吸収するために品質補整でプラス、冬はそれに加えて温度補整でさらにプラス、実際には4週強度で設計基準を満たしているか確認しますが、実際は4週目でかなり上回ります。その後も数十年に渡って強度は上がり続けていくので、5年後とか10年後には過剰なほどの強度なんですよね。あ、ここまでの強度とはコンクリートの負担する圧縮強度のお話です。凍結さえしていなければ問題ありませんし、凍結してるかどうかは一目瞭然です。
加えて鉄筋の引っ張り強度を方がぼくは大事だと思いますが、それは気温はあまり関係ないのかと思います。3-4ヶ月程度では致命的に問題のあるサビには至らないと思いますがあまり意味あるのかな?と思います。施工業者さんは場合によっては「それで納得いただけるなら」という判断をするかもしれませんが。
寒中コンクリートも配筋工事の施工基準も鉄筋コンクリート工事の施工基準自体がそうですが、木造住宅の基礎工事も基本的にRC造のスラブや立ち上がり壁の施工基準を採用しているんですよね。他に公の基準がないので。建設規模がまるっきり違うのに大きなマンションやビルと同じ基準なんです。膝くらいの高さしかないのですが。
新築ふあん
所在地:岐阜県
2017年12月12日 19:31
丁寧なご説明,ありがとうございました。最後の内容になるほどと思いました。大きなマンションもビルも同じということ。必要な強度もちがってくるのでしょうから,規準が同じというのも変ですね。初期の凍結だけ気にすればよいということが分かりました。