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[13495]床下の、防湿シート

質問者:タナ / 最新の回答・ご意見者:タナ / 回答・ご意見数:3件
カテゴリ:結露と換気の問題 / 2017年12月31日 09:15

現在、築45年の戸建をリフォーム中です。
そこで、床下に敷く「防湿シート」をどうするか?悩んでおります。
諸事情により、「防湿シート+コンクリート」ができません。
そのため、下記のどちらが良いかと検討中です。

(1) 防湿シートと、その上に重しの土?砂?

(2) 防湿シートを敷かずに、床下炭などの調湿材のみ

防湿シートは確かに、地面からの蒸気を遮断してくれるのは理解しています。
しかし、砂などの下に敷く防湿シートの更に下(地面)は、

・行き場のなくなった水分がシート下に滞留し、
・シロアリの温床にならる事例
・防湿シートの下に、カビが生える事例

という情報を見ました。
長いスパンで見ると防湿シートの端から、
シロアリが出てきたり、シート下のカビに繋がる事態になるのでは…と考えてしまいます。

■我が家の床下環境は、湿気の多い環境のか?

現在、床下は剥がして、土間がむき出しの状態です。
少し掘ってみますと土が黒くなっている場所もありまし、実際に湿り気もありました。
が。決して劣悪な湿気状態には、素人目には見えません。
(あくまで自主判断ですが。。。)
床下の土台などは、少しシロアリ被害が見られました。が、土台がボロボロという感じではなく
3カ所ほど、土台が少し食べられている程度です。
(ただし、これも素人目に見ればの話ですが。。。)

この状態で約45年経過し、大きな問題が無かったということは、
防湿シートを敷かずに、竹炭などの調湿と床下の自然換気の方が良い気がしています。

・床下敷炭での調湿
・基礎の換気口を通じた自然換気

そして、今後は定期的に床下点検を行い、必要であれば防腐処理・防蟻処理を行うつもりです。
そのため、防湿シートの下(地面)に滞留する水分によって、シート下のシロアリ・カビの可能性を考えれば、竹炭などの調湿で対応した方がリスクが少ない気がしています。が、あくまで素人目線です。
リフォーム会社は、防湿シートを絶対に敷くべき。シート下の水分は問題ない。。。ということです。
敷くこと自体は良いのですが、何より気になるのは、防湿シートの下の地面です。
防湿シートの下(地面)が、湿気でシロアリやカビなどが繁殖すると思うと、どうしても悩んでしまいます。
わたしには、45年間あの状態で大きな問題が無かったので、
我が家の地面は湿気が特別多いようには思えないものですから。
下記、どちらが良いか?ぜひアドバイスをお願いします。

(1) 防湿シートを敷かなくても、定期点検を行う
(2) 防湿シートの下(カビ・シロアリ)は気にする必要が無く、敷くべき

よろしくお願いします。



これまでの回答・ご意見数3

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2018年01月06日 09:51

所在地:北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
PR:「家は創り上げ、育て続ける…

防湿シートの有無とシロアリを関連付ける事に無理があります。
シロアリは完璧な施工を施しても入り込んできます。
シロアリは、周辺土壌の定期的なシロアリ駆除対策が効果的です。

また防湿シートを敷設してもその上にコンクリート打設や鉄筋工事なので人が歩き回れば彼方此方に傷がつきます。
防湿シートは無いより有った方が良い程度で湿気を多少抑制する気休め程度でしかありません。
防水シートに拘らず、防水コンクリート打設などの方法があります。
また炭や活性炭なども防湿が完璧である事が前提です。

安価で完璧な方法としては、むしろ乾燥した砂を床下に敷設して、床下地盤面を高くした方がはるかに効果的です。
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タナ

所在地:東京都
2018年01月14日 02:00

ありがとうございます!
乾燥した砂ですね。知らないことでしたので、とても参考になります。
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前林 十三男

株式会社 青山プリザーブ
2018年01月06日 13:56

所在地:北海道札幌市清田区平岡3条3丁目1-5
URL:http://www.aopuri.co.jp/
PR:室内から庭までの家庭環境に…

ヤマトシロアリかイエシロアリか、お住まいの地域によって、種類が違うことがあり、被害の程度も対応も違ってきます。防湿シートを敷き詰めても、床下をコンクリートで固めても被害に至ることがあります。
近年では、外国製の材料を使った家具などに混入して持ちこまれる事案も発生しています。これはまた違った種類のシロアリ被害です。
カビは空気中にも含まれて浮遊している可能性が高い微生物です。換気量が少なく湿度が高めの床下環境では多く浮遊している可能性が高い存在です。
45年間シロアリ被害がほとんどないということは貴邸の実績です。今後も間違いなくその実績が維持される保証はありませんが、被害に至る可能性は低いと思われます。防湿シートを施工してもその確率は変わらないでしょう。
カビは、床下にそよ風程度でも気流があって、換気ができているのであれば大きなコロニーになって何らかの被害に至る可能性はほとんどないものと思われます。この場合45年の実績を信用してもいいのではないでしょうか。ただ、リフォーム等によって床下の換気や気流が遮られるような状態になれば、被害につながる可能性が出てきます。その可能性を防湿シートで低くすることはできません。
調湿剤を施工しても、シロアリ、カビ、湿気に対して何らの効果が顕著に現れることはないように思われます。
定期点検では、何を点検しその記録をどう扱うのかしっかりと決めてから実施されるとよいでしょう。浮遊カビ数など評価の難しい値を調べてもその結果を役立てるまでには至らないと考えられます。
できればご自分で、屋外と室内と床下の温度と湿度を、毎週一回等としてミング決めて継続して測定し記録されるよいと思います。その記録が積み重なるとご自宅の健康診断になり、何かの異常を早期に察知できる効果が得られるかもしれません。

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タナ

所在地:東京都
2018年01月14日 02:04

ありがとうございます。
定期点検を怠らないことが大切なんですね。アドバイスを受けて、床下点検口を3カ所設置してもらうことにしました。
ありがとうございました!

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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現場監督A

所在地:東京都
2018年01月06日 14:17

URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…

45年で目立ったシロアリ被害がなかったというのは、床下の換気が良くされている証拠だと思います。その場合、防湿シートの下に湿気がどうこうの前に、なぜ防湿シートを施工する意味があるのか?というのが疑問に思いました。

数か所あった虫食われもシロアリとは限らないかもしれません。蟻道がなければラワン虫や他の虫の可能性もありますし、黒アリの場合もあります。その辺は湿気はあまり関係がありません。この辺は正直なところ工務店では詳しい方はそんなにいないので、より詳しい防蟻業者に床下点検をしてもらってどうなのかという現状を把握することだと思います。(防蟻業者も商売なので床下換気や調湿材を進めてはくると思いますが)

どちらにしてもぼくの経験上、ユニットバスではない昔の在来の浴室下の土中には結構な確率でシロアリがいたり、その原因も土中の湿気というよりは水場の水漏れです。あるいは雨漏りです。床下の湿気という意味では、調湿材を設置する程度で現状で換気は良くされているレベルなんじゃないかと思います。
合わせてリフォームをするのであれば、在来浴室をユニットバスにしたり、水漏れのしやすい部分は床下点検がしやすいようにするなど、水漏れ対策をいかにしやすいようにするかがシロアリだけではないですが建物を長く維持管理するためには必要だと思います。(そういう意味では調湿材があまりにたくさん入っている場合は床下に入りにくくなる場合もあるのですが。。)
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タナ

所在地:東京都
2018年01月14日 02:06

ありがとうございます。
別の方のアドバイスにも、床下点検の重要性が記されていましたので
床下点検口を3カ所つくるようにしました。
貴重なアドバイスを、ありがとうございました。