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[13644]家を減築し(特に地下)、冬寒くない家にしたい。

質問者:マイホーム大好き / 最新の回答・ご意見者:マイホーム大好き / 回答・ご意見数:6件
カテゴリ:工法 / 2018年02月04日 09:08

よろしくお願いします。
地上2階(伝統工法による建築)および地下(コンクリート)に住んでいます。
地上が約6間×4間の総2階、地下が約30?です。

困っていることは
1.地上部は、断熱材が全く入っておらず(竹木舞と塗り壁)壁板の収縮で数?の隙間のあるところ有り。年のせいもあり、冬ものすごく寒いです。
2.地下の強制排水(水中ポンプ)のトラブルがある。
3.年と共に2階や地下への昇り降りがきつくなってきました。
以上が、主に困っていることです。

工事する場合、前面道路に重機は進入可です。
また、自宅塀の一部分取り壊せば、敷地内にダンプ等入れます。

予算の関係もあるので、優先順位として
1.地下を埋め戻す。(強制排水が無くしたいです。)
2.平屋にし、機密・断熱のある建物にしたいです。

1.を進めるに当たり
工法や予算・工期はどれくらいでしょうか。
どのような業者さんが適切なのでしょうか。
仮住まいは必要でしょうか。

1.と2.を行う場合
現在の柱等の材料は活かせるのか。
工法や予算・工期はどれくらいでしょうか。
どのような業者さんが適切なのでしょうか。


お願いいたします。

これまでの回答・ご意見数6

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2018年02月05日 12:41

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

先だって福井の空き家活用に関してのレクチュアーで、お呼びいただき、伺いましたが、「伝統工法」とは、、、うらやましい。福井には、いっぱい残っていますものね。

さて、「伝統工法」の場合、そのほとんどが「束石」「束立て」あるいは「掘立て」と呼ばれる基礎で、コンクリートの地下が無いように思うのですが、もしやして、見た目は「瓦屋根」「しっくい塗壁」ではあるけれど、実際は「在来木造工法」と呼ばれる、現在の構造様式ではありませんか?

その前提でお答えいたします

・基礎の埋め戻しについて
 恐らく、常水位と呼ばれる地下水位が地下室床面より高いのだと思います。だとすると、お話の状況は合点がいきますし、確かに埋め戻すのは理に適っていますし、相応の効果はあるかと思います。ただ、やはり、想像以上に手間がかかる事も事実です。おそらく、埋め戻す範囲の1階の床は、一度全て撤去する必要があろうかと思います。

・断熱化について
 2階を撤去解体するとなれば、自ずと屋根も解体撤去し、新たに作る事になろうかと思います。新たな屋根を瓦から金属系にすると、耐震的な効果も期待できます。また、結局、1階の壁もほとんど解体することになろうかと思いますので、壁の耐震補強もしたほうがいいでしょう。

 その時に、どこまで高断熱化するかは、現状を拝見しなければ、何とも言いようがありませんし、ご予算にもよるかと思います。仮に「束立て」のような基礎形式であれば、耐震化もあまり意味がないのですが、コンクリートの布基礎があるのであれば、断熱・耐震化のいづれも、知恵を絞れば何らかの方策があるように思います。

 いづれにしても、福井でそこまで対応できるとなると、相当に技術的に熱心に勉強されている工務店さんでなければ対応は難しいかと思います。工務店選びに留意してくださいね。

 予算的なお話は、ついでに住設(ユニットバスやキッチンなど)まで取り換えちゃえ!!となると、新築トントンとなってもおかしくないですね。

 個人的には、そうだとしても、長年住み続けたお宅は、大事に使い続けて欲しいなぁ、、とは思います。
myph

マイホーム大好き

所在地:福井県
2018年02月06日 07:48

いろいろなアドバイスありがとうございます。
礎石の上に柱を乗せることまではしておりません。
地震の時、基礎まで動くのは、個人宅ではどうかなと思ってもので。ただ石の上に木を載せるのは、コンクリートよりいいとは思っていますが、そこまではやりませんでした。べた基礎です。よって地価も可能でした。
私の素人考えでは、木造は柔構造であるべきとの考えがありまして、木組みを筋違や金具で固定する中途半端な剛構造は、好きではなかったので、金具を出来るだけ使わずに施工してもらいました。本来なら筋違もやめたかったのですが、熟練の大工さんの「昔の蔵のように窓がほとんどないのなら可能だが、今のように窓のある家なら、筋違があった方がいい。」と言われ、何十年もやってこられた方がそういわれるのならと、断念しまました。
費用のかかる点、業者選びが難しい点(全壊しならまた別ですが)想像していましたが、おっしゃる通りだと思います。
myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2018年02月07日 06:30

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

実際の建物の具体が見えないので、歯がゆいい思いをしております。


コストという価値観のみで判断すれば、建替えという選択が最も合理的だったりするのですが、「住まい」というのは、一面的な価値観で割り切れないものだと思います。

新築に関する様々な技術は相当に進化、深化していますし、知見の蓄積もありますが、まさしく、あなた様がしようとしている事は、これから住宅業界全体で取り組んでいかなければならない事だと私は思います。

是非とも、いい設計者、いい工務店さんに巡りあえますよう、お祈りしています。
myph

マイホーム大好き

所在地:福井県
2018年02月07日 17:01

度々のお返事ありがとうございます。
今回ご相談した内容は、費用的にも手間から言っても壮大なものになるのではと思っていました。家を建てた時はまだ若く、こんなにも寒いことがつらいとは、わかりませんでした。
回答者様より若干年上という事もあり、大改修でなく、敷地に余裕はないですが、断熱、気密を考えた小さな小屋を建てようかとも考えています。
よろしければ、回答者様の考える最良の断熱材は何でしょうか。

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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タンドリーチキン

所在地:東京都
2018年02月05日 01:38

URL:
家づくりの想い:地元の住宅建築に携わってき…

1.排水しないと水がたまる。水がたまると湿気る。これは地下構造物をそのままの状態で埋め戻してもほぼ変わらないんじゃないかなー。埋め戻した土ごと湿気ると思う。コンクリートで埋め戻せばそれもなさそうだけど、そんなことしたら壊すとき大変そうだし、沈みそう。
2.実際できないことないけれど、なんか新築するよりもお金がかかりそう。申し訳ないけれど、建て替えか住み替えしか思いつかなかった。リフォームでやるとすると、やりたがる会社、できる業者を探すのが大変そうだなと感じた。

仮にポンプの問題が機械的なことならば、ポンプのメーカーにその解決をして貰えば、あとは断熱と気密の話だけになるからまだリフォームの現実味が出てくるかもしれない。
myph

マイホーム大好き

所在地:福井県
2018年02月06日 07:36

ご回答ありがとうございます。
地下の撤去については、機械に頼らなくてもいいようにしたい。(水中ポンプ故障時、浸水の経験あり、そのため現在は2台使用しています。)
地下撤去について、曳家の方にお願いし、地上のみ移動し撤去・埋戻しという考えもあるかなと思い、質問させて頂きました。

myph

キ?44

所在地:北海道
2018年02月05日 09:28

URL:
家づくりの想い:

>1.地下を埋め戻す。(強制排水が無くしたいです。)

具体的な間取り?が不明ですが、不可能ではないと思います。
「人海戦術」でやるか、RC壁の一部を解体、開口して行うことができるのか?バックホーなどの機械が入れるか?ようは、機械化をどこまでできるか?
それにより、工事の可否、費用等、大きく変わると思われます。
こればかりは、ネット上の相談では、無理でしょう。お近くの施工会社との相談かと思います。
ちなみに 
>地下の強制排水(水中ポンプ)のトラブルがある。

地下室として、掘り下げている。ということが原因であれば、埋め戻しにより地下水位より上まで埋めるのなら、不要になるのではないか?と思います。防湿対策は、いつも、だれかかれかのアドバイスにある、ポリフィルム、押さえ砂・・・等の施工で良いので無いでしょうか。あくまで状況は想像の上の話です。
騒音等に問題が無ければ、住み続けての施工は可能と思われます。

>2.平屋にし、機密・断熱のある建物にしたいです。

気密ですね。
一つは、外断熱で、「家ごと断熱でくるんでしまう。」という考え方。
もう一つは、「スケルトン」にして、つまり、柱や主だった構造体だけ残してリフォームしようと言うことです。これは、規模と、工法によりますが、高気密高断熱で新築した時と同じ性能を期待できるでしょう。
このときに、二階を撤去することは、もちろんできます。
>工法や予算・工期はどれくらいでしょうか。

施工の詳細により変わりますが、ほぼ、新築と同等くらい前後?かな。
施工は、「高気密高断熱」に詳しい。あるいは実績のある業者をお薦めします。


myph

マイホーム大好き

所在地:福井県
2018年02月06日 07:33

ご回答ありがとうございます。
>地下室として、掘り下げている。ということが原因であれば、埋め戻しにより地下水位より上まで埋めるのなら、不要になるのではないか?
地下室を辞めたいと考えているのは、この機械的なものをなくしたいという事です。

質問したことをかなえるには費用的にかなりの額になりそうですね。
myph

キ?44

所在地:北海道
2018年02月06日 11:14

URL:
家づくりの想い:

曳家・・・という方法もありましたね。
私自身はあまり得意分野ではないので、・・・(経験はありますが)
これなら、(あくまでも状況によることですが)移動させなくとも、あげるだけでも良いので、埋め戻しそのものは、楽かもしれませんね。上物をいじらない。という条件ならば、これが良いかもしれません。
 いずれにしても、曳家の経験のある業者は少ないかもしれませんし、業者により得意不得意もある事です。実際には業者と密な相談が必要かと思われます。

myph

マイホーム大好き

所在地:福井県
2018年02月06日 15:33

度々のご回答ありがとうございます。
曳家につきましては、実績のある業者さんを存じ上げてはいるのですが、計画すべて実行すると、費用対効果(自分の年齢、今後何年生きるか)や仮住まいの手間を考えると大変だなという気持ちも正直あります。
敷地がもう少し広ければ、気密・断熱の優れた小屋を建てたいなとも思います。
まとまりのないお礼になってしまいました。
myph

現場監督A

所在地:東京都
2018年02月07日 19:16

URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…

こんばんは。
ぼくが自分の会社で以前に建てたお客様に建物の維持管理についてアドバイスする内容の中で、果たしてその建物を後何年使用する予定があるのかということを考えましょうということをよく言っております。もちろん「あと何年生きるおつもりですか」なんて失礼な受け取り方にならないように注意してお話をするのですが。その中にはお子さんなどがそこに住む予定があるのか、他にもう家を持っているのか、お仕事やまたそのご家族によってのお考えがあると思うので、それに対しての対費用効果を考えましょうと言います。そんな中では減築ということもお考えなところをみると、広さとしては
現状十分すぎるのかなという印象ですので、必要最低限の暖かい小さな生活空間を作って、水周りは現状のものを使うようにしたら一番費用は安くすみそうですね。
栃木先生の懸念することもなんとか形として残せそうですし。ストックをいかに生かすかっていう視点がこれからは必要になってきていますから。

断熱材はやはり甲乙ありますが、あとは施工精度も大きく左右されます。グラスウールは一般的な断熱材ですが正しく精密に施工をする事でかなりの断熱性は確保できます。僕の経験上で一番良いなと思ったのはセルローズファイバーですかね。真冬でも床暖房だけで80を超えたお客様が半そでで過ごしてたのが印象的でした。今年は例年にない寒波が襲ってきているので特に寒く感じると思いますよ。氷点下になる日も多いですし、日中の気温も例年になく伸びません。本当は地下空間はそれほど寒くならないはずなのですが、機械の故障という精神的な不安はとりのぞきたいですしね。快適な空間が得られるよう祈っております!
myph

マイホーム大好き

所在地:福井県
2018年02月08日 06:51

現場監督A様
お返事ありがとうございます。
地下の話と減築の話で輻輳することがあり、説明不足でした。
地下については、私自身60歳を過ぎ、昇り降りが面倒になったことと、機械による強制排水が好きでないことがあります。現在も1台のポンプの調子が悪く、ゲボゲボ言っております。ご存知かもしれませんが福井は大雪のため、材料手配で止まっております。
地上部については大きすぎるため、地下と併せて減築したいと思いました。
ただ、素人考えですが、現在の建物の外に断熱し、外壁を施しても、床と天井も断熱しなければ効果が得られないのではと思います。
そうすると、自分の年齢から言っても、費用、労力から再考してしまう自分がいます。

小さい小屋を別にという話をしたのは・・・(ここからは自分語りです)
法隆寺の再建にたづさわっておられた宮大工の方がおり、この方に建ててほしいと思っていましたが、設計士の方の反対もあり断念しました。自分の心の中にこの方もしくはその弟子の方に建ててもらい、死んでいきたいというのがあると思います。

また質問に戻りますが、宮大工の方の刻み、継手、仕口等については言うまでもなく満足できるものですが、直接宮大工の方に発注しても、最近は、断熱等も考えておられるのでしょうか。