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[1368]セルローズファイバーの施工

質問者:ss−bj / 最新の回答・ご意見者:ss−bj / 回答・ご意見数:3件
カテゴリ:工法 / 2011年02月02日 08:56

断熱性能についての相談です。
といっても、もう家は出来上がり、暮らしている状況ですが、初めての冬を迎え、意外と寒い室内に、工法について不安になりました。

我が家は設計士の勧めでセルローズファイバー「ダンパック」による“外張断熱”で、セルローズファイバーの性質や、外張断熱にして通気を良くすることで、断熱効果と壁の内側に湿気を溜めないことがメリットだと聞いています。

そのセルローズファイバーは30でサイディングの内側の板に吹き付けています。

ペアガラスの採用などもあって、確かに温かいとは思いますが、部屋の温度の下がりも早く、断熱効果に疑問を持ちました。
また、セルローズファイバー関連のサイトを見ると施工が大抵100mm程で、不安になってきました。

設計士は身内で、普段一般の住宅を手掛けることはほとんどなく、この工法での家づくりも初めてだったようです。

設計士にもいろいろ確認してもらっていますが、なかなか返事の無い状況です。自分も設計士任せではなく、いろいろ調べておくんだったなぁ、と今になって思っているところです。


居住地は九州の少し山あいです。

よろしくお願いします。

これまでの回答・ご意見数3

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
myph

竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2011年02月02日 09:44

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

 いまいち、(不勉強で?)わからないところがあります。
申し訳ありませんが、外側からでも、内側からでもどちらでも結構ですので、
順番に仕様部材を教えていただけませんか?

 たとえば、
外壁材(サイディング)−ドウブチ(通気層)−タイベック(通気防水シート)
−グラスウール100mm−ポリシート(防湿層)−石膏ボード9mm-クロス
 のように。
蛇足のように思えても、なるべく詳しくわかれば、いろいろ考える要素になります。

 お願いいたします。
myph

ss−bj

所在地:大分県
2011年02月02日 14:20

お世話になります。

説明が足りず申し訳ありません。自分の家ながら熟知しておらず詳しくを現段階でご説明できませんが、わかる範囲で書かせていただきます。


外から、サイディング − 通気層 − 防水シート − セルローズファイバー  − 石膏ボード − 珪藻土

セルローズファイバーが30mmで吹き付けということで、石膏ボードまでの間に空間があると思います。


myph

福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2011年02月02日 13:26

所在地:北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
PR:「家は創り上げ、育て続ける…

セルローズファイバーはグラスウールなどと同様の空気を静止させて断熱を行う断熱材です。
透湿性が良く、湿気を含有し難いなどの特徴を持っております。
外断熱との記述がありますがセルローズファイバーは、外周壁の外側に面する素材に吹き付け密着する構造が基本です。
厳密にいえば、これを外断熱とは云いません。

特殊なセルローズファイバーを圧縮して支持力を持たせ、柱の外側に張り付け、その外側に外壁を取り付け施工すると外断熱構造になります。
本件は吹き付け施工なので外断熱ではないと思われます。

仰せのようにセルローズファイバー30ミリでは、地域が九州と云えども決して満足な断熱の厚さと云う事でありません。
断熱材は、その素材の厚さ(M)を熱伝導率(λ)で割った数値が熱抵抗値(R)です。その逆数を熱貫流率(k)<平方メートル当りから逃げる熱量>と云います。つまり家の断熱材の厚さも重要な要素になっています。

セルローズファイバーは、他のロックウールやグラスウールより熱伝導率の低い高性能である事に違いはありません。
セルローズファイバー断熱材の厚さを壁いっぱい(100ミリ以上)に吹き付けするとこれは完全に内断熱になります。
昨今、過剰に評価されている外断熱の構造に似せるため、本件のような施工を行った可能性も考えられます。

本件の出来あがった家のセルローズファイバーは、優秀な断熱素材である事に変わりありません。
断熱材の薄い分は暖房負荷を大きくするしかありませんが昨今は、高機能エアコンと云う、APF(通年エネルギー効率)の極めて高い暖房機がありますので、上手な使用法を熟慮すべきでしょう。
myph

ss−bj

所在地:大分県
2011年02月02日 18:16

ご回答ありがとうございます。


竹沢様のご回答に補足したように、外壁の内側の防水シートに30mmで吹き付けを行っており、構造的には外断熱なのかと思いますし、そう説明もうけました。

やはり最近の大手ハウスメーカーの家のような断熱は期待できないので、暖房器具等についての情報収集や検討をしていきたいと思います。

ありがとうございました!
myph

竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2011年02月02日 14:59

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

>外から、サイディング − 通気層 − 防水シート − セルローズファイバー  − 石膏ボード − 珪藻土


>セルローズファイバーが30mmで吹き付けということで、石膏ボードまでの間に空間があると思います。


 福地さんの回答の中にもありますが、
材料として、良いものを使用しています。安心してください。厚さが足りないだけです。
本当に壁の中に空間があるのであれば、そこに、「セルロースファイバー」を吹き込んでもらえば、良いのではないですか?ちなみに、グラスウールでも、良いと思います。
 石膏ボードをはがしての施工になるので、大変ですけど、北海道並みに暖かい家になるかも?
 この順番で行くと、石膏ボードのしたに「ポリフィルム」要するに「ビニールシート」が、必ず!!必要です。これが、「気密層」です。
無い場合、内部結露を起こします。

 通気層の下の「防水層」ですが、商品名「タイベック」とか、同等品を使用してますか?
昔ながらの「アスファルト紙」(黒いタールを固めたような紙)では、いけません。

 


myph

ss−bj

所在地:大分県
2011年02月02日 18:33

ご回答ありがとうございます。


細かい資料が手元にないため、透湿防水シートは商品名はわかりませんが、黒い紙ではないです。

また、石膏ボードの下にフィルムはないです。

セルロースファイバーにしても、ポリフィルムにしても、こちらの要望に応える内容になっていない、という現状が把握できました。

もう1度施工するとなると大変ですが、長い目でみた時のことを考えると、やり直しも視野に入れてもいいかとも思います。

今後どうするか、設計士と話をしたいと思います。



ありがとうございました!

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