[14388]鋤取り着工後に擁壁根入れが少なく再築造が必要だと言われました。
質問者:honesty / 最新の回答・ご意見者:栃木 渡 / 回答・ご意見数:7件
カテゴリ:工事ミス・トラブル / 2018年08月07日 14:37
土地は親族所有の土地で片面が接道、もう片面が約2mの崖地になっていて建設予定地は接道より約1m高台となっていてRC擁壁で接道との間は土留めが成されています。
この度ビルトインガレージも併設するにあたり勾配は急ですが最小限に留めるためにGLを20cmほど現況より下げる鋤取り工事を行いました。
すると崖側の既設のRC擁壁(がけの土留め)の根入れが浅く鋤取りが続行できないと話がありました。
提示された解決策は1擁壁の再築造、2擁壁の補強工事、3GLを上げて再設計もしくはこれらの複合というものでした。
GLを上げることが一見一番簡単なように見えるかもしれませんが、現時点で接道からガレージまでの勾配は最急部で17%もあります。
これ以上はがけ条例の関係で配置も変えられず勾配も増やせないのでGLは下げたいのです。
擁壁の工事に関しては工務店も想定外だったようですが、「鋤取り工事」をする際に鋤取り面に隣接する既設擁壁の根入れ深さは事前に確認すべきだったのではないでしょうか?
費用も50?60万程度かかるようですべてこちらが負担するような言い方をされました。
見積時点では電気引き込みの電柱施設の費用のことも言われなかったのに着工後にやはり必要ですと追加されたりと不信感が否めません。
非常に一生懸命に設計さんがやってくれているのにいざ工事となったら次々とボロが出てきてがっかりしています。
太陽光やZEHの申請もしており今更ご破算白紙撤回も出来ない状況ですので
せめて擁壁の費用負担は工務店側の瑕疵であるということを主張したいのですがアドバイスをいただけましたら幸甚です。
よろしくお願い致します。
これまでの回答・ご意見数7件
アドバイザーからの回答
アドバイザー 相談者栃木 渡
一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2018年08月08日 04:54
所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
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栃木 渡
一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2018年08月08日 18:32
所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
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栃木 渡
一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2018年08月08日 18:50
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栃木 渡
一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2018年08月11日 10:59
所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
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※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見
一般ユーザー 相談者現場監督A
所在地:東京都
2018年08月07日 16:21
URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…
約2mのがけ地ということですが、2m以上かどうかで対応が変わると思います。2m以上ならガケ条例の対象になるとおもわれるので工作物の完了検査済み書がないと家が建たないと思います。その際は申請時にその事実がわかります。おそらくこのパターンではないんじゃないかなと思います。
ガケ条例の対象でないとすると完検済み書もありませんから現状どうなっているのか、擁壁に瑕疵があること、家を建てるための敷地の瑕疵、という視点ではその責任は土地所有者になるので、工務店にその瑕疵を無償で直す義務はないと思います。歌詞という言葉とその責任の所在を一度整理して考えられた方が良いと思います。
完検済み書のない擁壁に対してその機能がどうであるかはわからないので、通常は擁壁はないものとして考えて建物を設計することも多いです。例えば建物側の基礎を深基礎にして擁壁に土圧がかからないようにするなど。そういった処置をしておらず、その可能性も事前に案内をしないまま工務店が工事を進めたのであれば工務店にも落ち度はあるかと思います。ただ、そこは工務店の能力や、事前調査にどのくらい費用をかけるのか?(その分はお客様への見積に加えられます)にもよると思いますので、当たり前のように事前に案内がなかったから全て負担をお願いしますという話の持っていき方ではスムーズにお話は進まないと思います。工務店の方でももし負担割合をかぶることになる場合、すでに提示してある提案の中から費用のかからないやり方をやりたいはずです。
そういった利害の中から冷静に話し合いをしつつ、ご自分の希望通りに進めるにはというスタンスで、話し合いにのぞまれた方が良いと思います。不信感のある状況では工事をすすめないほうが良いと思います。何とか一生懸命の設計さんに頑張ってもらって話がまとまると良いですね。
honesty
所在地:群馬県
2018年08月07日 17:45
補足させていただきますと、がけ条例ギリギリのラインと聞いております。
基本的にはがけ条例を考慮して既存のがけ側擁壁部からは芯芯で1400mmほど建物を離して配置しております。(がけ条例ラインを回避するギリギリ)
建築確認申請は既に承認がおりておりますが、がけ条例に関しては今のところノータッチで工事を進めているようです(先述の様に考慮はしています)。
工務店としては2m近い崖の土圧を支えているので見た目には表面に20cm程しか露見していないRCの擁壁ですが相当に根入れはあると踏んでいたようです。しかし想定よりもはるかに根入れが浅く20cmの鋤取り工事もままならないといった状況でした。
さきほど工務店からあった解決方法は現状の擁壁のまま設計GLも上げずに建物と擁壁の間を法面処理してしまえば良いのではないかと言われました。
費用負担は無いと言われています。(当たり前だと思いますが、、)
法面処理することで敷地が平らでなくなってしまうことと長期的に雨などにより法面が崩壊しがけ側の基礎高が土で埋まってしまい低くなってしまう事と本来の2m近い崖の土圧を支えることが出来なくなり擁壁の倒れや崩壊が心配です。このような対処は費用負担を無くすため安易に提案されているようで今のところは拒否しています。
またアドバイスがあれば一言いただけますと幸甚です。
当方は群馬ですが台風も近づく中で、既にとりあえず鋤取り工事を概ね完了してしまったようです。土留めの養生もまったくしていない為、隣地との高低差が30cm近くあり風雨による影響が心配です。根切分も考慮して鋤取りをしたようで隣地への影響が無ければいいのですが、、
問題のがけ側の土留め擁壁も支える側の土圧が無くなり心配です。。
現場監督A
所在地:東京都
2018年08月07日 22:07
URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…
こちらで技術的にどうすれば良いのか?というようなアドバイスや提案を聞きたいのであればもう少し図面に近い立体的な情報が必要です。崖側、隣地側、道路側の位置関係やそれぞれの敷地との高さ関係などがよくわかりません。
単純に工務店に全負担させられるか?というご質問であれば、御契約内容によることかと思います。現状の先方の話からは全てご要望通りのことを負担なしでできるかというのはハードルが高いと思います。費用負担が厳しいのであれば費用のなるべくかからない方法を、費用負担ができるのであればより安全な方法を、工務店の説明不足は攻めながらも歩み寄らないと話はまとまらなそうです。折半や多少の値引きなども検討材料に入れてみてはいかがでしょうか。
honesty
所在地:群馬県
2018年08月08日 14:52
度々ご丁寧にご返答ありがとうございます。プロのご意見を伺えることはなかなかできませんので本当に感謝いたします。
昨日工務店から詳細な擁壁の状況が報告されました。
概ね折り返し面上端より天端まで600mm高の擁壁に対して、現状の地盤面が200?250mmでそこから200mm鋤取ってしまうとL字の折り返し部がほぼ露呈してしまい土留めとしての有効性はかなり低くなるとのことでした。
そもそも崖側の擁壁の正確な断面は把握できておりません。少なくとも敷地側にL字の折った擁壁であることはわかりますが、がけ側にも同様に折り返された逆T型の擁壁かどうかは不明です。
本来は土留めはL字の折り返しを土圧が掛かる側に折って施工するものかと思いますので、仮に敷地側にLに折られた擁壁であれば崖からの土圧に対してはほぼ土留めとしての役割は果たしていなかったとも考えられます。十分な安息角が取られているとは言えませんが、幸い崖側は法面になっており土圧は見た目ほど高くないのかもしれません。
個人が特定できるは消しましたが参考までに図面添付致します。
今回の崖は西側で測量データを見る限りは2mにギリギリ達していません。
しかしがけ条例を考慮した配置には「念のため」している状況です。
気になったのは南側隣地との境界擁壁ですが、こちらもやはり根入れは浅く単純に造成時に隣地との境界を明確にすることを目的に築造された擁壁であることが分かります。
スロープ部にあたっては一段擁壁が低くなるのですがそこでは高い方の擁壁に対して地盤面は下り坂で下がっていくので擁壁下端に対してわずかに数センチ擁壁にかかっているだけでした。
しかもスロープ側にあってはT型やL形の擁壁断面にもなっていません。
皆さまのご意見を伺って、工務店側に全面的な瑕疵を追求することは難しいと私も判断します。
しかし200mmの鋤取り工事をするにあたり、工務店として事前の想定が不十分であったことは否めないのではないかと思います。
事前に未確認の擁壁断面や根入れ深さの調査の検討機会を設けるべきだったこと、少なくとも根入れ深さによっては擁壁の再築造、補強や設計GL見直しが必要となり大幅な費用増もあり得ることは施主側に対して事前の説明があっても良かったのではないかと思います。
この点を主に工務店側とは協議をして、対策の折衷案含めて工事を前向きに進めるための議論をしていこうと思います。
工務店側としては基礎高もある程度あるので敷地内で既設の擁壁に対して法面処理してしまうのが一番と言われています。私としては敷地が平らではなくなるので活用しにくくなり抵抗感はあります。場合によっては西側と南側のみGLに対して200mmくらいは土を盛ってしまってもと言われました。
※深基礎仕様ではありませんが200mm程度なので深基礎同様の地盤面にしてしまうという提案。
あとはご提案の通りガレージ部のみ深基礎仕様も検討しておりますが、玄関アプローチやガレージ内勝手口へのステップ数が増えるのと費用も相当に増大するので慎重に検討しております。
まとまりませんが何かアドバイスありましたらお願い致します。
現場監督A
所在地:東京都
2018年08月08日 23:38
URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…
図面を拝見すると正確な数値はわかりませんが、山側の擁壁は全く配慮しない条件で安息角をとって設計しているようですね。だから、擁壁がなくても大丈夫ってことになると思います。問題は土圧がどうとかってことではなく、建物の周りのお庭が平らにならないという問題だと思います。まずは山側のその敷地をどのように使用するかを考えるのが先決と思います。何か平ではないと困る使用方法がすでにあれば、その代替え案を相談したらいかがでしょう。
honesty
所在地:群馬県
2018年08月10日 17:57
度々ご丁寧にありがとうございます。
昨日工務店の責任者の方も含めて協議を行い、まずは良好な形でお話をまとめることが出来ました。こちらの瑕疵という表現も過大でしたし、必ずしもすべてを想定出来ないことは私も理解出来ますので今後はより慎重に検討を進め双方合意の元で工事を進めることとなりました。
法面処理に関してはまだいくつか問題がありますが、詳細なご提案もいただけることとなったのでそれを踏まえて再度方向性を決め工事を進めていただこうと思います。
この度は大変貴重なアドバイスありがとうございました。