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[14404]屋上パラペットの笠木と外壁塗装

質問者:はな87 / 最新の回答・ご意見者:はな87 / 回答・ご意見数:4件
カテゴリ:工法 / 2018年08月10日 15:26

屋上のウレタン防水をシート防水でリフォームしました。
提案された工事は既存の笠木を除去し、パラペットごとシート防水で覆うものでした。
(歩行部はディスク固定と溶着です)
施工から1年後、パラペットの立ち上がり部分が膨れていることに気づきました。(写真 左:上手く回転できませんでした。左を上にして見てください。)
友人に相談すると、「そもそもパラペットに笠木がない工法は聞いたことがない。標準仕様書通りなのか工事会社に問い合わせた方が良い。」と促され、実際に問い合わせたところ、「パンフレット通りに施工しました。」との回答しかありません。
また、外壁塗装も同時に行いましたが、外壁には屋上から何本もの黒いシミができています。(写真 右)不思議に思い、シミの無い外壁面を虫眼鏡で良く見ると無数の穴(直径:裁縫針が通る位、奥行1?2ミリ)が見えます。

そこで質問です。
1.パラペットに笠木を取り付けるか取り付けないかは、法律や何かで決められていないのでしょうか?
2.特に設置基準がない場合、笠木を取り付ける目的は何でしょうか?
3.笠木をつけるメリットとデメリット、笠木をつけないメリットとデメリットは何でしょうか?
4.外壁にできた黒いシミの原因は何が考えられますか?(まさか防水シートが溶けた可能性はありませんか?)
5.外壁の無数の穴は存在しても良いのでしょうか?防水機能上、問題にはならないのでしょうか?

どうぞご教授いただきますようお願い申し上げます。
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これまでの回答・ご意見数4

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2018年08月11日 15:12

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

1.パラペットに笠木を取り付けるか取り付けないかは、法律や何かで決められていないのでしょうか?

法律では決められていません


2.特に設置基準がない場合、笠木を取り付ける目的は何でしょうか?

笠木を取り付ける部分(立ち上がり天端)の防水層の養生や、防水の貼り終いの保護が主な目的です


3.笠木をつけるメリットとデメリット、笠木をつけないメリットとデメリットは何でしょうか?


前記のメリットが無い事がデメリットです。
ほとんどの場合、「予算」で最終的に笠木を付ける付けないが決まるようです。

北海道ですと、笠木が無いと、凍結などの問題がありますので、予算が無くても、なんとか取り付ける方向で、検討しますが、本州ですと、取り付けていないケースが多いですね。私も、昔はびっくりしました(北海道では笠木があるのが当たり前だったので)

何をもって「標準」なのか。。。。難しいところですね。特に改修工事では。


4.外壁にできた黒いシミの原因は何が考えられますか?(まさか防水シートが溶けた可能性はありませんか?)

空気中の塵、ホコリが雨水に混じり、滴り落ちた時についた跡ですね。

防水シートはよほど強烈な劇薬や溶剤などでもかけなければ、溶けださないと思いますよ(実権なんぞした事はありませんが・・・)


5.外壁の無数の穴は存在しても良いのでしょうか?防水機能上、問題にはならないのでしょうか?


言葉の情報だけですので、推測ですが、塗装時の細かなエアの跡かと思います。

防水機能上は、下塗りも含め正しい塗装工程を踏んでいれば、問題無いと思いますし、、そもそも外壁にはさほど「防水性能」は求められておりません。

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はな87

所在地:兵庫県
2018年08月19日 17:48

ご回答いただきまして、ありがとうございます。
お礼が遅れまして、大変申し訳ありませんでした。

パラペットの笠木には見た目以外の意味があり、地域によって重要性は変わり、つけるつけないは予算次第...なのですね。 何をもって「標準」なのか、難しいとは思いますが、いつかは定めて欲しいと願うばかりです。

防水シートが溶ける可能性はやはり低いのですね。
では仮に、笠木があれば、改修後1年以内で外壁の汚れに悩まされることがなかったかもしれませんか?笠木にはそのような機能もあるように想像するのですが、可能性としてどうでしょうか?

そして、外壁にさほど「防水性能」は求められていないとのことですが、ここが良く分かりませんでした。もう少し教えていただけますか?
我が家は鉄骨造ALCで、外壁塗装は雨漏りを止める為に必須と理解して工事に踏み切りました。

よろしくお願い致します。

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
myph

現場監督A

所在地:東京都
2018年08月21日 14:56

URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…

栃木先生ではないですがとても興味深い内容だったので。

笠木の意味としては屋根材などのように防水層を保護する意味があると思います。例えば壁面は雨が降っても重力で水分はすぐに乾きますが、水平面は水が溜まったり施工時に踏まれたり耐久性が求められます。私は都内ですが、40ー50年前くらいのモルタルの外壁ですと笠木がない建物も多いです。そのまま吹き付けなどで仕上がっています。そうすると日々などが起きた際に中に水が入り手すりが錆びたり、中野木部が濡れればシロアリがついたりします。そうなる前にクラック処理や塗装をします。今では笠木はつけて当たり前ですが、改修の場合はその状況によってになっちゃいますね。予算もありますし。既存で笠木が付いていればできれば外したくないですね。一度外したとしてもまたつけたいです。外したものがまたつけられれば一番いいんですが、外せるようにつけられてない場合も多く、その場合は壊してまた新品をつけるようになりますからその分費用がかかってしまいます。なので防水で一緒に巻いてしまったのかと思いました。

雨の降った際に水の流れ方によって黒い雨染みは着きますので、笠木によってその流れ方は変わる可能性はありますが、絶対に雨染みで黒くならないわけではありません。むしろ防汚性の高い塗料だと黒ずみがつきにくくなると思いますし、色によっても変わるでしょう。

「外壁にさほど「防水性能」は求められていない」
外壁の素材によってまちまちですが、基本的にはまず防水層があり、それを守るために外壁があり、外壁の耐久性を保つために塗料で撥水するといった感覚だと思います。外壁を防水することもできますが、一般的ではありません。そういう意味での言葉かと思います。
ただ、鉄骨ALCの多くの場合はALCの工場出荷時にALCに防水処理をしていて施工後に目地のシール、この一次防水だけが頼りなので、この下に防水対策をしていない場合は外壁塗装=防水くらいの感覚で考えないとならないケースもあります。
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はな87

所在地:兵庫県
2018年08月22日 07:41

具体的な説明をいただきまして、感謝しております。

笠木に防汚機能は無いようですね。

「外壁にさほど「防水性能」は求められていない」について
防水は他で確保し、外壁塗装に頼らないという考え方が基本にあるようですね。
ALCの場合、室内側に防水部材がないので塗装に頼らざるを得ないが、基本的に塗装は外壁の耐久性や見た目を改善する目的で行うもの。...という考え方で宜しいでしょうか?

よろしくお願い致します。
myph

医王山

所在地:滋賀県
2018年08月22日 23:14

URL:
家づくりの想い:

笠木の必要性と汚れは・・・
防水材の取り付け部分からの漏水を防ぎ、防水材取付部(始まり)コーキング部分(AS
ではコーチングですが)の耐久性、取付部分からの水の侵入防止から設置します。
笠木は上部に埃等が付くため、外壁面に汚れが少ない様に、屋上側勾配とし汚れを屋上にながします。
ALC防水性については、H社資料では、(インターネットで資料・・・いただけます)
・ALC吸水性がありますので、・・・
吸水すると、断熱性が低下し、強度も下がり欠け易くなり・・・・
・屋根・外壁とも必ず防水仕上げをする。
防水性の高い仕上げ材(外壁材、シーリング材)を選定することが必要です。
(ALCテクニカルハンドブックより H社)

・吸水性が大きいので、・・・
ALCはメーカー資料でも、外壁塗装の防水性能の重要性や打込む(?)(取付)金物はアルミ製ステンレス製、又は十分な防塵処理されたものの使用・・をうたっています。

ALCはRCと違い中性で、防水性能が無いので、定期的な外壁塗装やシーリングの打ち替えが必要です。

myph

はな87

所在地:兵庫県
2018年08月26日 18:26

医王山 中野企画 様
コメントありがとうございます。お陰さまで府に落ちました。

「笠木は上部に埃等が付くため、外壁面に汚れが少ない様に、屋上側勾配とし汚れを屋上にながします。」

今思うと、以前設置されていた笠木に水を流した時、外壁側ではなく屋上側に流れ易かったように思います。
保護機能だけに留まらず、とても嬉しい配慮ですね。
次回はその様に取り付けるよう主張したいと思います。
ただ、ALC や防水シートとの相性で選定が難しいのかもしれません。
ウレタン防水よりシート防水の方が高額であることから、シート防水の方が性能が高いとの偏見で選択しましたが、以前の様にウレタン防水と笠木のペアが無難で良い様に思いました。

ALCは吸水性が高い為に、定期的な外壁塗装が必要なのですね。
いつの間にかすり込まれた雨漏りイコール外壁塗装の大雑把なイメージをリセットし、部材やその取り付け部分各々の意味を理解した上で、次回の工事を決めようと思います。

ありがとうございました。
myph

現場監督A

所在地:東京都
2018年08月23日 22:54

URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…

> ALCの場合、室内側に防水部材がないので塗装に頼らざるを得ないが、基本的に塗装は外壁の耐久性や見た目を改善する目的で行うもの。...という考え方で宜しいでしょうか?


その通りだとぼくは思います。例えばサイディングだとわかりやすいんですが、外壁の下にある透湿防水紙がはっきりと防水層です。その防水層を守るために外壁を施工します。サイディングは工場塗装されていますが防水ではありません。これが劣化してくるとサイディング自体に吸水をするようになります。それが繰り返されるとサイディングが痛みやがてもろくなってしまうので防水紙を守れません。だから塗装をします。防水というよりも撥水の方が近いと思います。栃木先生の回答はその時点で「ALC」という情報がないので、この一般論をおっしゃっているのでは。

鉄骨+ALCの場合はALCの厚みと、防水処理されていること、継ぎ目はシーリング処理されていることが「防水」で、それを守るために外壁塗装がしてあると考えます。ただALCの防水処理もそんなに高耐久ではないと思います。なので外壁塗装で保護します。防水工事をすることと、防水性の高い塗装をするのは少し意味が違うと思います。
とはいえ、ALCにどんな製品が使われてどんな塗料が塗られているかを調べるととても耐候性が高いのがわかると思いますよ。
myph

はな87

所在地:兵庫県
2018年08月26日 18:32

現場監督A様

度々コメントをいただきまして、ありがとうございます。

ALCの外壁リフォームでは、シーリングによる防水、塗装によるALCとシーリングの保護が必須なのですね。

防水、撥水、保護...ふんわりと理解してしまいがちな言葉ですが、しっかり理解してからリフォームすることの大切さに気付かされました。

塗料って奥深いですね。次回の外壁塗装までたっぷりと時間があるので、色々調べてみようと思います。ただ、今回は"オリジナル"という一言で形容されており調べるにも限界がありました。耐久性30年という宣伝文句にひかれて選択しましたが、今となってはそんな夢のような塗料があるのかと冷静に考えています。
耐久性とは何を指しているのか...言葉につまずいてばかりですね。