高気密高断熱住宅で新築を検討していますが、第三種セントラル換気にする予定です。
そこでキッチンの換気扇やガス乾燥機の排湿筒からの外気逆流が心配なのですが、逆流防止のダンパーなどはどのような品物を選択すればよいのでしょうか。
また、キッチンの換気扇は同時吸排気タイプを選択するべきなのでしょうか。同時吸排気タイプでも吸気が不十分であり、キッチン横に窓を設置して調理時は開けるべきという見解も目にしました。
むしろ同時吸排気タイプでない普通のファンと、窓の併用の方が適切なのでしょうか。
そこでキッチンの換気扇やガス乾燥機の排湿筒からの外気逆流が心配なのですが、逆流防止のダンパーなどはどのような品物を選択すればよいのでしょうか。
また、キッチンの換気扇は同時吸排気タイプを選択するべきなのでしょうか。同時吸排気タイプでも吸気が不十分であり、キッチン横に窓を設置して調理時は開けるべきという見解も目にしました。
むしろ同時吸排気タイプでない普通のファンと、窓の併用の方が適切なのでしょうか。
emu
所在地:東京都
2018年08月23日 13:08
回答漏れありすみません。
気密測定は行います。
気密測定は行います。
これまでの回答・ご意見数5件
アドバイザーからの回答
アドバイザー 相談者山本 廣資
有限会社 環境設備コンサルタント、山本技術士事務所
2018年08月23日 10:45
所在地:東京都杉並区清水1-30-13
URL:http://masakanohirosan.livedoor.blog/
PR:建築設備は、いろいろな工学…
山本 廣資
有限会社 環境設備コンサルタント、山本技術士事務所
2018年08月27日 17:36
所在地:東京都杉並区清水1-30-13
URL:http://masakanohirosan.livedoor.blog/
PR:建築設備は、いろいろな工学…
※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見
一般ユーザー 相談者jpken
所在地:新潟県
2018年08月22日 09:39
URL:
家づくりの想い:
換気は実に奥の深い課題でして,本格的に論ずると専門書の一章を費やしても十分ではないかもしれません。
お尋ねの問題にお答えする前に確認しておきたい事柄が幾つかあります。
〇気密測定は行われますか。
〇気密性能はどの程度担保できるでしょうか。
〇家屋の広さ,容積はどの程度になりますか。
〇何人の方が常時,暮らす計画ですか。
〇建物は平屋ですが。それとも二階建て?
〇二階建ての場合,キッチンは一階ですか。
〇主寝室は何階ですか。
取り敢えず以上の情報があれば,何か役立つ提案ができるかもしれません。
お尋ねの問題にお答えする前に確認しておきたい事柄が幾つかあります。
〇気密測定は行われますか。
〇気密性能はどの程度担保できるでしょうか。
〇家屋の広さ,容積はどの程度になりますか。
〇何人の方が常時,暮らす計画ですか。
〇建物は平屋ですが。それとも二階建て?
〇二階建ての場合,キッチンは一階ですか。
〇主寝室は何階ですか。
取り敢えず以上の情報があれば,何か役立つ提案ができるかもしれません。
emu
所在地:東京都
2018年08月23日 12:39
jpken様
回答ありがとうございます。
〇気密測定を行い、目標としてはC値0.6程度とプランしています(経年でC値は低下するとされているため)。
〇家屋の広さ,容積は
延べ床で約260平米の2階建て、加えてロフト階65平米という所です。
容積は高さの2.3?4mを掛けたくらいになるかと思います。
ただし、賃貸を長屋式で併設する形になるため、自宅部分はうち1Fが60平米、2Fが35平米(+ロフト17平米)という所だと思います。
〇自宅部分に常時,暮らすのは、4?5人の計画(介護で増える可能性)です。
〇キッチンは一階ですが、窓際ではなく中心位置くらいの対面型になりそうです。
〇主寝室は2階です。
2階建てですと、基本的に暖まった空気が上に流れていく力があると思いますので、それに逆らわずに1Fで吸気口を多めに、2Fで排気口を多めに取るようにすれば思った通りに空気が流れやすいのかなと想像しています(最終的には、換気設備メーカー様で24時間換気の設計はしてくれると思うのですが)。
ただ、3種セントラル換気で負圧になるでしょうから、冷気や臭いが逆流したり、
排水口から悪臭が逆流しないか心配になってきました。
また、キッチンのガスコンロや衣類ガス乾燥機から出ると思われる炭酸ガスについて計画換気では不十分と思われ、かといって過換気となり寒くなるのも心配になってきました。
なお、3種セントラル換気にしているのは耐久性と換気性能、および賃貸の入居者様に電源OFFされないため、といった所です。(1種換気は高価でダクトのメンテナンスがしきれないと思われるうえ、熱交換器で水蒸気とともに排気が混入したり、排気口戸外でショートサーキットが起きるものもあるとのことで、採用したくありません。)
回答ありがとうございます。
〇気密測定を行い、目標としてはC値0.6程度とプランしています(経年でC値は低下するとされているため)。
〇家屋の広さ,容積は
延べ床で約260平米の2階建て、加えてロフト階65平米という所です。
容積は高さの2.3?4mを掛けたくらいになるかと思います。
ただし、賃貸を長屋式で併設する形になるため、自宅部分はうち1Fが60平米、2Fが35平米(+ロフト17平米)という所だと思います。
〇自宅部分に常時,暮らすのは、4?5人の計画(介護で増える可能性)です。
〇キッチンは一階ですが、窓際ではなく中心位置くらいの対面型になりそうです。
〇主寝室は2階です。
2階建てですと、基本的に暖まった空気が上に流れていく力があると思いますので、それに逆らわずに1Fで吸気口を多めに、2Fで排気口を多めに取るようにすれば思った通りに空気が流れやすいのかなと想像しています(最終的には、換気設備メーカー様で24時間換気の設計はしてくれると思うのですが)。
ただ、3種セントラル換気で負圧になるでしょうから、冷気や臭いが逆流したり、
排水口から悪臭が逆流しないか心配になってきました。
また、キッチンのガスコンロや衣類ガス乾燥機から出ると思われる炭酸ガスについて計画換気では不十分と思われ、かといって過換気となり寒くなるのも心配になってきました。
なお、3種セントラル換気にしているのは耐久性と換気性能、および賃貸の入居者様に電源OFFされないため、といった所です。(1種換気は高価でダクトのメンテナンスがしきれないと思われるうえ、熱交換器で水蒸気とともに排気が混入したり、排気口戸外でショートサーキットが起きるものもあるとのことで、採用したくありません。)
jpken
所在地:新潟県
2018年08月23日 18:15
URL:
家づくりの想い:
emu様,概要が分かりました。
賃貸物件併設ということで,換気システムや換気計画については,お住まいの物件とは別個に考えれば良いのでしょうか。
まず原則的なことになりますが,換気システムの設置が2003年に法律で義務付けられるようになった当初の目的はシックハウス対策が主眼となっていました。
建材から発生するVOCなどを計画換気によって希釈することによって,シックハウスを無くしていこうというのが本来の目的でした。
それで,換気計画は建物を主体に考えて,建物の気積に対して,1時間あたり0.5回換気を行うことが求められました。
しかし,現在は建材のVOCの問題はほぼ解消されてきた為,換気システムの役割や目的が変わってきていると考えています。
つまり,特に高気密高断熱住宅では,中に暮らす人の空気環境を良好な状態に保つという目的が求められていると思います。
参考まで,労働基準法では,快適な事務環境空間としては,二酸化炭素濃度にして1000ppm以下を保つことという基準があり,これは高性能住宅が普及している先進諸外国でもほぼ同じ基準が採用されています。
これは日本の建築基準法で問われていませんが,私は,現実に人が暮らす限り,この基準を守ることはとても大切だと考えています。
現実に,屋内の二酸化炭素濃度の違いがどの程度健康に影響を及ぼすかという実験を続けてきましたが,これはかなりの違いがあることを確認しております。
具体的には,人は1時間あたり,およそ200リットルの二酸化炭素を排出しますが,これを外気を導入して希釈することによって1000ppm以下に保つ必要があるわけです。
このためには,1時間あたり,また1人あたり,少なくとも30立米の新鮮空気を導入してやる必要があります。
もっとも,昨今の空気中の二酸化炭素濃度の上昇により,この導入空気量の数値もかなり怪しげなものになりつつあるのですが,その問題は今は置いておきたいと思います。
いずれにせよ,高気密高断熱住宅においては,確実に新鮮空気を導入する必要があるわけですが,残念だったのは,計算上,これらを満足する機器を設置さえすれば,実際に換気計画が機能しているかどうかを評価することについては全く求められていないということでした。
その結果,現実には折角の換気システムがダミー状態になっているものを多数見てきました。
具体的には,第三種換気システムの場合,給気口からは一定量の新鮮空気が導入されているはずなのですが,現実に測定してみると,ほとんど機能していなものや,中には排気口になっているものも少なからずありました。
そして,第三種換気システムについては,換気量の測定は現実には行わないというのが一般的な習慣になっていた様に観察しております。
つまり,排気レジスターの調整さえすれば,あとは何とかなるだろう的なやり方が一般的でした。
その為,例えば2階に主寝室を設ける場合,明らかに換気不良が発生しているケースが少なからず見られました。
それは,ご存じの通り,冬季暖房中は屋内に上昇気流が発生し,本来負圧であるべきところが正圧になってしまっているからでした。
さらに,風が吹くと,風下側は負圧になるものの,風上側は正圧になるという悪条件も重なります。
また,気密性が担保されないと,家の隙間から空気がバイパスして,肝心の部分には給気されないという問題も起きていました。
emu様のお宅の場合はc=0.6が担保されるということで,これはかなり良い数値だと思います。
ただ,本格的に第三種換気システムを機能させる為には,本当はc=0.5以下の性能が欲しいところではあります。
そして,先にも述べた様に,冬季は二階を負圧にするのは結構難しい場合があるので,給気口からの風量測定は行われる方が良いと思われます。
かなり気密性に優れた住宅の第三種換気システムでも,主寝室の二酸化炭素濃度を測定してみると4000ppmを超えているというケースも現実にありました。
さて,前置きが長くなりましたが,お尋ねの件につきましては,率直に申し上げて,ガス器具との併用はかなり厳しいと思われます。
ガス乾燥機の排気筒からの逆流は当然起こり得ますし,とても危険だと思います。
念の為,乾燥機メーカーにお尋ねになるといいでしょう。
ついでながら,本格的な高断熱高気密住宅は,冬季は過乾燥気味になりますので,屋内に洗濯物を干せば,十分乾きます。
拙宅では新築時に電気乾燥機を設置しましたが,現実には出番はありませんでした。
どんな物も空いた部屋に干しておけば一晩もあればカラカラに乾いてしまいます。
むしろ,洗濯物を干すことで,加湿の一助にしているというのが正直なところです。
続きは後で。
賃貸物件併設ということで,換気システムや換気計画については,お住まいの物件とは別個に考えれば良いのでしょうか。
まず原則的なことになりますが,換気システムの設置が2003年に法律で義務付けられるようになった当初の目的はシックハウス対策が主眼となっていました。
建材から発生するVOCなどを計画換気によって希釈することによって,シックハウスを無くしていこうというのが本来の目的でした。
それで,換気計画は建物を主体に考えて,建物の気積に対して,1時間あたり0.5回換気を行うことが求められました。
しかし,現在は建材のVOCの問題はほぼ解消されてきた為,換気システムの役割や目的が変わってきていると考えています。
つまり,特に高気密高断熱住宅では,中に暮らす人の空気環境を良好な状態に保つという目的が求められていると思います。
参考まで,労働基準法では,快適な事務環境空間としては,二酸化炭素濃度にして1000ppm以下を保つことという基準があり,これは高性能住宅が普及している先進諸外国でもほぼ同じ基準が採用されています。
これは日本の建築基準法で問われていませんが,私は,現実に人が暮らす限り,この基準を守ることはとても大切だと考えています。
現実に,屋内の二酸化炭素濃度の違いがどの程度健康に影響を及ぼすかという実験を続けてきましたが,これはかなりの違いがあることを確認しております。
具体的には,人は1時間あたり,およそ200リットルの二酸化炭素を排出しますが,これを外気を導入して希釈することによって1000ppm以下に保つ必要があるわけです。
このためには,1時間あたり,また1人あたり,少なくとも30立米の新鮮空気を導入してやる必要があります。
もっとも,昨今の空気中の二酸化炭素濃度の上昇により,この導入空気量の数値もかなり怪しげなものになりつつあるのですが,その問題は今は置いておきたいと思います。
いずれにせよ,高気密高断熱住宅においては,確実に新鮮空気を導入する必要があるわけですが,残念だったのは,計算上,これらを満足する機器を設置さえすれば,実際に換気計画が機能しているかどうかを評価することについては全く求められていないということでした。
その結果,現実には折角の換気システムがダミー状態になっているものを多数見てきました。
具体的には,第三種換気システムの場合,給気口からは一定量の新鮮空気が導入されているはずなのですが,現実に測定してみると,ほとんど機能していなものや,中には排気口になっているものも少なからずありました。
そして,第三種換気システムについては,換気量の測定は現実には行わないというのが一般的な習慣になっていた様に観察しております。
つまり,排気レジスターの調整さえすれば,あとは何とかなるだろう的なやり方が一般的でした。
その為,例えば2階に主寝室を設ける場合,明らかに換気不良が発生しているケースが少なからず見られました。
それは,ご存じの通り,冬季暖房中は屋内に上昇気流が発生し,本来負圧であるべきところが正圧になってしまっているからでした。
さらに,風が吹くと,風下側は負圧になるものの,風上側は正圧になるという悪条件も重なります。
また,気密性が担保されないと,家の隙間から空気がバイパスして,肝心の部分には給気されないという問題も起きていました。
emu様のお宅の場合はc=0.6が担保されるということで,これはかなり良い数値だと思います。
ただ,本格的に第三種換気システムを機能させる為には,本当はc=0.5以下の性能が欲しいところではあります。
そして,先にも述べた様に,冬季は二階を負圧にするのは結構難しい場合があるので,給気口からの風量測定は行われる方が良いと思われます。
かなり気密性に優れた住宅の第三種換気システムでも,主寝室の二酸化炭素濃度を測定してみると4000ppmを超えているというケースも現実にありました。
さて,前置きが長くなりましたが,お尋ねの件につきましては,率直に申し上げて,ガス器具との併用はかなり厳しいと思われます。
ガス乾燥機の排気筒からの逆流は当然起こり得ますし,とても危険だと思います。
念の為,乾燥機メーカーにお尋ねになるといいでしょう。
ついでながら,本格的な高断熱高気密住宅は,冬季は過乾燥気味になりますので,屋内に洗濯物を干せば,十分乾きます。
拙宅では新築時に電気乾燥機を設置しましたが,現実には出番はありませんでした。
どんな物も空いた部屋に干しておけば一晩もあればカラカラに乾いてしまいます。
むしろ,洗濯物を干すことで,加湿の一助にしているというのが正直なところです。
続きは後で。
emu
所在地:東京都
2018年08月24日 12:09
jpken様
ご親切な回答をありがとうございます。
賃貸は別の建物ではないですが、界壁や壁のクロスなどで一定の機密性をもって仕切られているので一応は別に考えて良いのではと思っています。本当は気密防湿シートで施工しないといけないのかもしれませんが。
全体的な論点を網羅したアドバイスをありがとうございます。戸外の風の問題は、パイプファンと比べるとマシであるとも聞きますが、仰る通り通年でまともに室内の空気が流れるか不安でして、設備メーカーの気流測定も有償で受けようかとも思案しています。
C値も目標としてはいますが、実測してみないとどう出てくるかわからないので更に不安ですね。
炭酸ガスは当家は東京ですし特に外気が淀み、外気自体のCO2濃度が高くなることも多いらしくは聞くのですが、仰る通り気にしても仕方ないですね。
ガス機器は難しい、というのはキッチンも厳しいでしょうか?料理が好きなのでガスは使いたいものですが。
ガス乾燥機は、高気密高断熱住宅を売りにされている工務店もよく勧ておられるので、何か特別な対処があるのかとも気になっていました。1日に2買い3回も洗濯するような家では便利ということもあり、こちらの方もどうにか使ってはおられるようなんですよね。
http://www.intex.tokyo/home/vent-02.html
ただ、理屈がわかってやっている方でこれですから、当方のような素人でかつ賃貸と併設という家でやってどうなるか、悪い予感しかしないというのが実情です。
おしゃられるように、乾太くんのメーカー様にも尋ねましたが、排湿筒に単純な逆流防止ダンパーが付けられるということ、以外には高気密高断熱との兼ね合い等にはノーコメントを貫いておられました。単純に設置条件を満たせば設置稼働できる、というご回答でした。
電気の乾燥機は、現在使っていますが乾きが遅く感じるため、ガスが無理そうなら私も別途の設置は考えていません。ご体験、参考になります。
ご親切な回答をありがとうございます。
賃貸は別の建物ではないですが、界壁や壁のクロスなどで一定の機密性をもって仕切られているので一応は別に考えて良いのではと思っています。本当は気密防湿シートで施工しないといけないのかもしれませんが。
全体的な論点を網羅したアドバイスをありがとうございます。戸外の風の問題は、パイプファンと比べるとマシであるとも聞きますが、仰る通り通年でまともに室内の空気が流れるか不安でして、設備メーカーの気流測定も有償で受けようかとも思案しています。
C値も目標としてはいますが、実測してみないとどう出てくるかわからないので更に不安ですね。
炭酸ガスは当家は東京ですし特に外気が淀み、外気自体のCO2濃度が高くなることも多いらしくは聞くのですが、仰る通り気にしても仕方ないですね。
ガス機器は難しい、というのはキッチンも厳しいでしょうか?料理が好きなのでガスは使いたいものですが。
ガス乾燥機は、高気密高断熱住宅を売りにされている工務店もよく勧ておられるので、何か特別な対処があるのかとも気になっていました。1日に2買い3回も洗濯するような家では便利ということもあり、こちらの方もどうにか使ってはおられるようなんですよね。
http://www.intex.tokyo/home/vent-02.html
ただ、理屈がわかってやっている方でこれですから、当方のような素人でかつ賃貸と併設という家でやってどうなるか、悪い予感しかしないというのが実情です。
おしゃられるように、乾太くんのメーカー様にも尋ねましたが、排湿筒に単純な逆流防止ダンパーが付けられるということ、以外には高気密高断熱との兼ね合い等にはノーコメントを貫いておられました。単純に設置条件を満たせば設置稼働できる、というご回答でした。
電気の乾燥機は、現在使っていますが乾きが遅く感じるため、ガスが無理そうなら私も別途の設置は考えていません。ご体験、参考になります。
jpken
所在地:新潟県
2018年08月28日 21:33
URL:
家づくりの想い:
続きになります。
第三種換気について,かなり高度な基準をお求めになっておられると感じました。
それは,可能でありますが,それなりに,制限も増えてきます。
重複するかもしれませんが,以下に要点を記します。
〇気密性能はC=0.5以下が望ましい。
(これが担保されないと,計画通りの換気は不可能になります。また担保されていても,1階と2階では条件が変わってきます。)
〇居室の給気口の風量測定を行い,一人当たり,1時間当たり30立米の新鮮空気の導入がなされているか確認する。(やってみると多くの場合,愕然とすることになります。)
〇キッチンに第三種換気を組み込むの日本人の生活習慣としてはかなり難しい。
(ドイツやスウェーデンでは料理は電気調理器による煮物中心で,揚げ物,焼き物などの油や煙の出るものはやらないので第三種でも可能となる。)
〇レンジフードファンで気密が保証できるものが見当たらない。
(昔は,レンジフードァン本体が大きな扉の様に開閉して出し入れできるものがありました。使用しない時は,確実に気密性を保てたのですが,多分今は無いと思います。排気型にせよ,同時給排タイプにせよ,付属する,あるいは新規に設置する電動シャッターの気密性は良く分かりません。また,センターキッチンにする場合はダクト内の汚れ対策が課題となります。)
〇排気タイプのレンジフードファンを使用する場合の給気については,窓開けが現実的。(拙宅では給気の為の高気密タイプの小窓がキッチンのそばに設置してあり,料理の際には必ず少し開けるようにしています。当時は気密性が保証できる電動シャッターが見当たらなかったのでこうなりました。)
〇換気の面では電気式調理器が望ましいです。(欧米ではIHではなくヒーター式の調理器が普及しているようです。電磁波の問題を避ける為はどうかは分かりません。またガス器具を使用する家庭の喘息の発生率が高いというイギリスの研究もありました。)
〇第三種換気はスギ花粉やPM2.5対策としてはかなり条件が厳しい。(スギ花粉に対応するフィルターもありますが,すぐに(1週間程度)目詰まりし,給気口の数を定期的にメンテナンスするのは至難の業です。おまけにこのフィルターはベラボウに高いです。)
とまあ,こんな具合でして,第三種換気を計画通りに,また理想的に運用するのはなかなか大変です。
ではどうすると良いかということですが,第一種換気の方が間違いないと思います。
もっとも,第一種換気も色々と注意しないと,別の問題がありますが,それはまた次にさせて下さい。
なお,賃貸物件とご自宅は完全に分けてお考えになる方が良いと思いました。
というのは,高気密高断熱住宅は住まい方がとても重要になるわけですが,それを借り主に理解して頂くのはなかなか困難だと思われるからです。
例えば,普通のファンヒーターを持ち込む人が結構おられます。
また,本格的に第三種換気が機能すると,給気口からのコールドドラフトも確実に起こりますので,必ずと言っていいほど,給気口に詰め物をする人が出てきます。
また,ストーブを炊いて,ヤカンを乗せる者までいます。
あげくの果てに,結露が酷いので何とかしてくれというクレームが出たりします。
というわけで,借り主を選別できるなら話は別ですが,賃貸物件については,従来型の低気密の家の方が無難かもしれません。
換気システムの設置は義務付けられていますので,トイレや風呂場からの常時排気で形だけ対応すれば良いのではないでしょうか。
姑息な手段に見えますが,低気密住宅の場合は自然換気で何とでもなるというのが現実です。
長くなるので第一種換気については次にさせて下さい。
第三種換気について,かなり高度な基準をお求めになっておられると感じました。
それは,可能でありますが,それなりに,制限も増えてきます。
重複するかもしれませんが,以下に要点を記します。
〇気密性能はC=0.5以下が望ましい。
(これが担保されないと,計画通りの換気は不可能になります。また担保されていても,1階と2階では条件が変わってきます。)
〇居室の給気口の風量測定を行い,一人当たり,1時間当たり30立米の新鮮空気の導入がなされているか確認する。(やってみると多くの場合,愕然とすることになります。)
〇キッチンに第三種換気を組み込むの日本人の生活習慣としてはかなり難しい。
(ドイツやスウェーデンでは料理は電気調理器による煮物中心で,揚げ物,焼き物などの油や煙の出るものはやらないので第三種でも可能となる。)
〇レンジフードファンで気密が保証できるものが見当たらない。
(昔は,レンジフードァン本体が大きな扉の様に開閉して出し入れできるものがありました。使用しない時は,確実に気密性を保てたのですが,多分今は無いと思います。排気型にせよ,同時給排タイプにせよ,付属する,あるいは新規に設置する電動シャッターの気密性は良く分かりません。また,センターキッチンにする場合はダクト内の汚れ対策が課題となります。)
〇排気タイプのレンジフードファンを使用する場合の給気については,窓開けが現実的。(拙宅では給気の為の高気密タイプの小窓がキッチンのそばに設置してあり,料理の際には必ず少し開けるようにしています。当時は気密性が保証できる電動シャッターが見当たらなかったのでこうなりました。)
〇換気の面では電気式調理器が望ましいです。(欧米ではIHではなくヒーター式の調理器が普及しているようです。電磁波の問題を避ける為はどうかは分かりません。またガス器具を使用する家庭の喘息の発生率が高いというイギリスの研究もありました。)
〇第三種換気はスギ花粉やPM2.5対策としてはかなり条件が厳しい。(スギ花粉に対応するフィルターもありますが,すぐに(1週間程度)目詰まりし,給気口の数を定期的にメンテナンスするのは至難の業です。おまけにこのフィルターはベラボウに高いです。)
とまあ,こんな具合でして,第三種換気を計画通りに,また理想的に運用するのはなかなか大変です。
ではどうすると良いかということですが,第一種換気の方が間違いないと思います。
もっとも,第一種換気も色々と注意しないと,別の問題がありますが,それはまた次にさせて下さい。
なお,賃貸物件とご自宅は完全に分けてお考えになる方が良いと思いました。
というのは,高気密高断熱住宅は住まい方がとても重要になるわけですが,それを借り主に理解して頂くのはなかなか困難だと思われるからです。
例えば,普通のファンヒーターを持ち込む人が結構おられます。
また,本格的に第三種換気が機能すると,給気口からのコールドドラフトも確実に起こりますので,必ずと言っていいほど,給気口に詰め物をする人が出てきます。
また,ストーブを炊いて,ヤカンを乗せる者までいます。
あげくの果てに,結露が酷いので何とかしてくれというクレームが出たりします。
というわけで,借り主を選別できるなら話は別ですが,賃貸物件については,従来型の低気密の家の方が無難かもしれません。
換気システムの設置は義務付けられていますので,トイレや風呂場からの常時排気で形だけ対応すれば良いのではないでしょうか。
姑息な手段に見えますが,低気密住宅の場合は自然換気で何とでもなるというのが現実です。
長くなるので第一種換気については次にさせて下さい。
emu
所在地:東京都
2018年08月29日 20:57
jpken様
回答ありがとうございます。
頂いたアドバイスで当初と考えが変わってきた部分もあり、ガスは給湯のみ、又は無しでいこうと思っています。
C値については仰るとおり0.5以下だったら良いなとは思うのですが、完工しないと何の保証もないのは致し方ないものと考えており、対応出来るとすると後で自分でコーキングや発泡断熱材で補修的にスキマを塞ぐくらいしか思いつきません。
また一般的にはC値1.0以下なら第3種換気に対応可能といわれている認識もあり、様々な理由から第一種換気は前向きに考えられません。全熱交換は熱交換時に排気による吸気の汚染がありますし、ダクトの汚れやダクトのメンテナンスの手間やコストが現実的に思えません。ダクトレスも空気の流路がコントロール出来ないのと室外でのショートサーキットがありNGと考えます。局所排気も多く必要となり、せっかくの熱交換効率も低いです。
顕熱なら比較的良いと思いますがダクトの問題は同じで、設備と熱交換のコストは3種換気+エアコンより高くなる認識です。また顕熱の良い製品をまだ知りません。
つまり、第三種換気を最低限の計画流量で行い、エアコンで温度や湿度を調整して、計画外の局所排気は極力行わないという考えです。
ここ数日、レンジフードの国内主要メーカー様に問合せしてみましたが、同時給排レンジフードで継続的に給気にフィルターをかけられる製品はありませんでした。
そのため、賃貸には給気電動シャッターを連動させて普通のレンジフードを採用しようと考えています。
自宅部分には、例えば以下リンク先のような室内循環レンジフードを採用しようと思います。これはメンテナンスの手間があるので賃貸には無理ですが。
https://www.fjic.co.jp/rk/about.html
助言いただきましたように、吸気口のフィルターには結構コストや手間がかかってしまうのですが、花粉症、アレルギー体質なので仕方ないと納得するしかなさそうです。一種でもフィルター代は同じようなものですし。
以下のような吸気口フィルターの汎用品を自分で切って、節約生活しようかとは思っています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00B4KD37C
賃貸入居者様の使い方の問題は本当に困った問題で、ご指摘の点などは必ず規約や入居時説明でカバーしていこうと思います。
仰るとおり低気密低断熱で賃貸をやれば何も難しいことはなく、安上がりなのですが、せっかく選んで入居してくださる方に高性能住宅で快適に暮らしてもらいたいという使命感もあり、賃貸も高気密高断熱でやりきろうと努力しています。
同じ建物内で高気密高断熱と低気密を同居させるのはメンテナンス面や、躯体内の結露等のリスクで怖いというのも懸念としては感じます。
採用は考えていませんが、一種換気設備の情報等も頂けるようでしたら、参考にしたいです。引き続きよろしくお願い申し上げます。
回答ありがとうございます。
頂いたアドバイスで当初と考えが変わってきた部分もあり、ガスは給湯のみ、又は無しでいこうと思っています。
C値については仰るとおり0.5以下だったら良いなとは思うのですが、完工しないと何の保証もないのは致し方ないものと考えており、対応出来るとすると後で自分でコーキングや発泡断熱材で補修的にスキマを塞ぐくらいしか思いつきません。
また一般的にはC値1.0以下なら第3種換気に対応可能といわれている認識もあり、様々な理由から第一種換気は前向きに考えられません。全熱交換は熱交換時に排気による吸気の汚染がありますし、ダクトの汚れやダクトのメンテナンスの手間やコストが現実的に思えません。ダクトレスも空気の流路がコントロール出来ないのと室外でのショートサーキットがありNGと考えます。局所排気も多く必要となり、せっかくの熱交換効率も低いです。
顕熱なら比較的良いと思いますがダクトの問題は同じで、設備と熱交換のコストは3種換気+エアコンより高くなる認識です。また顕熱の良い製品をまだ知りません。
つまり、第三種換気を最低限の計画流量で行い、エアコンで温度や湿度を調整して、計画外の局所排気は極力行わないという考えです。
ここ数日、レンジフードの国内主要メーカー様に問合せしてみましたが、同時給排レンジフードで継続的に給気にフィルターをかけられる製品はありませんでした。
そのため、賃貸には給気電動シャッターを連動させて普通のレンジフードを採用しようと考えています。
自宅部分には、例えば以下リンク先のような室内循環レンジフードを採用しようと思います。これはメンテナンスの手間があるので賃貸には無理ですが。
https://www.fjic.co.jp/rk/about.html
助言いただきましたように、吸気口のフィルターには結構コストや手間がかかってしまうのですが、花粉症、アレルギー体質なので仕方ないと納得するしかなさそうです。一種でもフィルター代は同じようなものですし。
以下のような吸気口フィルターの汎用品を自分で切って、節約生活しようかとは思っています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00B4KD37C
賃貸入居者様の使い方の問題は本当に困った問題で、ご指摘の点などは必ず規約や入居時説明でカバーしていこうと思います。
仰るとおり低気密低断熱で賃貸をやれば何も難しいことはなく、安上がりなのですが、せっかく選んで入居してくださる方に高性能住宅で快適に暮らしてもらいたいという使命感もあり、賃貸も高気密高断熱でやりきろうと努力しています。
同じ建物内で高気密高断熱と低気密を同居させるのはメンテナンス面や、躯体内の結露等のリスクで怖いというのも懸念としては感じます。
採用は考えていませんが、一種換気設備の情報等も頂けるようでしたら、参考にしたいです。引き続きよろしくお願い申し上げます。