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[14473]分離発注、防水シートが未施工の一戸建ての雨漏りについて

質問者:分離発注施主 / 最新の回答・ご意見者:分離発注施主 / 回答・ご意見数:4件
カテゴリ:工事ミス・トラブル / 2018年08月27日 11:56

初めまして。

防水シートの必要性について教えて頂きたく宜しく御願い致します。
築13年、設計事務所の分離発注で建てました。
現在、外断熱通気工法の金属サイディングの隙間から雨漏りがしています。

新築時、設計者である社長から
「外断熱ネオマフォームは防水シート(タイベック)は必要無いので、テープを施工すれば防水出来ます。」と口頭で説明され、実際に防水シート無しの工事となりました。

雨漏り修理業者に何件か見て頂いているのですが、今時防水シート張らないなんて珍しいと言われ不安になりました。
不思議な事に、仕上表等全ての図面上では防水シート(タイベックシート)を施工した記載になっています。この理由は不明です。

シートが無い施工は一般的では無いのでしょうか?

防水シートが無い雨漏りの場合、シートを貼り直し外壁張替えが必要でしょうか?外壁材の寿命は未だ使えるのに勿体無い様な…。
全てのコーキングを頻繁に打ち直すだけでは駄目でしょうか?

雨漏りは今回で二箇所目です。
別の場所ですが輸入木製ドア周りのコーキングに打ち忘れた部分が2センチあった為に数年かけ徐々に壁紙が変色、又、輸入木製ドアのパッキンから水が少しずつ入り、柱と扉が腐りました。
分離発注ですので、当然ながら自分で業者を探し自費で修理しております。

当方札幌在住ですので、もう直ぐ降雪で工事が出来なくなります。
至急、何方かご回答いただければ幸いです。


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分離発注施主

所在地:北海道
2018年08月29日 00:45

今、一番知りたいことは、
「外断熱ネオマフォームは防水シートが無くてもシールだけで気密が保てる」と言う設計者の言葉は嘘だったのか本当なのか?その一点です。

なお、家の設計者本人に真意を問いただす事は時間と労力の無駄ですので連絡はしません。

先生方、宜しくお願い致します。
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分離発注施主

所在地:北海道
2018年09月01日 12:37

ご報告です。

NPO住宅110番のアドバイザーである、
雨漏り専門家の樋口板金 代表取締役 樋口健人様がたった今、我家に来て下さいました!!

全国各地での講演活動等お忙しい中、貴重なお時間を作って頂き感謝致しております。
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雨漏り専門を謳う業者に何度見て貰っても分からないと言われた原因を樋口板金様は到着後、10分で解明!嬉しくて泣きそうになりました。今も書きながら半ベソ状態ですが。

さっと屋根に登り、侵入口を一瞬で見つけペットボトル一本で雨漏りを再現させ、サーモグラフィーと手書きの図面で丁寧に解説して下さいました。

設計自体が間違っていて、外壁の一部に通気層が確保されておらず、入ってはいけない場所に水が入り込む屋根外壁構造が雨漏りの理由でした。

樋口板金様が特許取得されている水切りを設置、コーキングの打ち直しで大丈夫と太鼓判を押されました。外壁張替えは今の所、必要無いそうです。

親切な工務店さんが二人掛かりで散水試験を2時間やっても再現できなかったのに…
「雨漏りの〇〇さん」の雨漏り専門修理業者が修理しても直せなかったのに…(直せなかったのに修理代はチャッカリ請求してくる。悪っる〜っ笑)

今日から天気予報を見て不安で眠れなくなる事も無くなりそうです。

樋口板金様は予約で一杯で、大変お忙しく工事は来月以降になります。

樋口健人様の元には雨漏りに困った設計士さん達も助けを求めにやって来るそうです。
札幌で雨漏りにお困りの方は、http://www.amajimai.com/
白石区北郷3-14 電話 871-2506 樋口板金さんにご相談を!


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分離発注施主

所在地:北海道
2018年10月12日 18:02

ご報告その2ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

樋口板金様の神業修理が完了致しました!!
設計ミスによる構造上の欠陥をノーシーリング5重防水板金工事で改造して頂けました。

写真にあるベージュ色の水切が樋口様が特許取得された企業秘密の部品です。

壁構造が間違って設計されていましたので、他社で張替え工事をしていたら雨漏りは再発していたと思います。
雨漏りの原因を特定出来ないまま、高額工事を勧めてくる業者に引っかからなくて本当に良かったです。
〔樋口板金様の元にも、張り替え一年後に同じ所から雨漏りし、助けを求めに駆け込んでくるお客様がいるそうです。〕


K設計士の設計した住宅は雨漏り多発しちゃうわね…雨漏りも施工業者や窓メーカーの品質のせいにしちゃうんだろうなぁ…本当は違うのになぁ…。



画像 »


これまでの回答・ご意見数4

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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大杉 崇

1級建築士事務所 株式会社ATELIER O2/アトリエ オオツウ
2018年08月28日 08:51

所在地:北海道札幌市手稲区富丘5条3丁目1-26
URL:http://atelier-02.com/
PR:設計の実務歴が2014年で18年で…

ネオマフォームのジョイント部に防水テープのみで防風シートを施工しないところもあるようですが、やはりテープで人間が施工するのですからリスクはあると思います。防風シートを施工する場合は横貼りをし下の防風シートの上に上部の防風シートを重ねて貼っていきますので、テープが仮にはがれたとしても防風雨の様な状態ではない限り雨漏りのリスクも少ないでしょう。
そのようなリスクを考えるとわざわざリスクをおかして数万円の防風シートを省くのが一般的かというと???疑問がございますが、設計者の立場でクライアントから金額を少しでも安くといわれますと色々と考えなくてはいけませんので、、、
その時の状態がどのようなことで決まったのかはこの場で不明瞭ですので私が一般的かどうかのコメントは差し控えさせていただきますが、リスクはありますのでそれを話し合ったうえでの施工が良かったのではないかと思います。

コーキングでとりあえずしのぎたいとのことですが
コーキングは場所によっては数年で切れることもあり、その場しのぎという意味でしかありません、しっかり建物を長持ちさせるにはやはり防風シートを施工するのが良いと思いますが、大きな金額の問題にもありますからご本人の立場を考えると難しいですよね。
一度、設計をした設計事務所にも相談されてはいかがでしょうか?

myph

分離発注施主

所在地:北海道
2018年08月28日 19:06

アトリエオオツウ 大杉様、ご回答有難う御座います。
経験豊富な設計士さんのご意見は非常に参考になります。
HP拝見しましたが、お洒落なハイセンスな住宅ばかりですね。
特に半中庭の有るお家が気に入りました。カーテン無しでお庭を見ながら暮らせ、開放的で、これぞ建築家の家ですね。私も住んで見たいな。

経緯は、外断熱の家が建てたくて探した設計事務所だったのですが、契約後にグラスウール仕様で設計されている事を知らされました。

不信感を抱かせる行為が他にも多く有りましたので、話が違うと私が契約解除しようか迷っていた所、慌てた設計士がなんとか契約解除されない為に工事費を同じにしようとしたのだと思います。

本来、金額を下げる為だけなら内装材の質を落とせば良いものを、構造や防水に関わる部分を削り、シートは不要と根拠の無い説明を…。

他にも、階段の手すりが左右30センチ高さが違う、
床の不陸が1メートルで15ミリ有る、
トイレに換気扇が無い、サイディングが斜めに張られている、
建具屋で実費で何度直しても外れたままのキッチン収納扉、
鍵のかからないテラスドア、
壁にドアノブが当たる設計で穴ぼこが空き、
床下暖房がない吹抜けは一階が寒く、冬は毎年霜焼けが出来る。
テラコッタの床目地は一年でバラバラ崩れ…etc

おっと、すみません愚痴ってしまいました。
此方の先生達のご意見を聞けて本当に感謝しています。
これからもお客様に喜ばれ、自慢出来る素敵なお家を建てて下さい。







※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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医王山

所在地:滋賀県
2018年08月28日 09:31

URL:
家づくりの想い:

外壁からの漏水は10年、施工不良2年(隠れた瑕疵を除く)今回のケースは分離発注で、多分保証書も無いので漏水(平成23年の最高裁判決より、「不法行為として認められた場合、最長で20年間」)について問えるか不明です。

独立気泡(ネオマフォーム)の断熱材は、それ自身水を通しませんが、メーカーではジョイント部は気密テープの施工の上、防水透水シートの施工、外壁取付け用胴縁を取り付ける仕様となっています。

防水紙(防水防湿紙含む)はジョイント部分からの吹込み漏水を考慮し、基本は重ね貼りです。防水紙を貼ったケースでも止めのステープル(ホッチキスみたいな)よりの漏水も発生しています。同様に胴縁の取り付け部分からの漏水も考えられます。

サイディングのジョイント部のコーキングか、防水防湿紙からやり直しかは、ジョイン数や仕上げ材の材質等やコーキング材などより現地を調べてメンテナンス、コスト等の比較となります。
コーキングの耐久性は材質や環境により、6?7年ぐらいと言われています。

メンテナンスが不要な建物はありませんので、現状を調べ頻度と費用の問題となります。

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分離発注施主

所在地:北海道
2018年08月28日 19:42

中野企画様、お忙しい中、早期にご回答して頂き有難う御座います。
実際に施工に携わる方の現場に精通したご意見は参考になります!

成る程、ネオマフォームの推奨施工方法とは違うんですね。防水知識の低い設計士に当たってしまい腹が立つやら、悔しいやら。

ホチキスの穴から水が侵入する事も有るとは知りませんでした。

160万で防水シートを貼りサイディングを戻す工事も検討しています。
また、超高耐久オートンシーリング施工なら50万と言われています。

IGサイディングの収め方の施工方法も役物が使われておらず間違っているらしく、困っています。
今期はシーリングを打って3〜4年後辺りにに貼り替える方向で話を進めて見たいと思います。

有難う御座いまいました。





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医王山

所在地:滋賀県
2018年08月28日 20:48

URL:
家づくりの想い:

分離発注施主 様

私は施工関係者ではありません。ゼネコンでの設計、デべでのAS、図面チエックが主です。

超高耐久オートンシーリング施工とは?初めて聞きました。

シーリング材料メーカーは何処ですか?
材質は何ですか?
なぜ5年・・何年もつのですか?
一般的なコーキング材と何が違うのですか?
なぜそのコストが必要ですか?他社と比較しましたか?

記載しました様に一般的なコーキングで6から7年(それ以上に持つケースもあります)

今は、インターネットなどで、メーカーサイトで調べられ、相談室等で詳しく教えてくれます。
(基本は 「なぜ」を忘れずに聞いてみてください。


myph

分離発注施主

所在地:北海道
2018年08月28日 23:44

中野企画殿、二度もご回答頂き有り難うございます。
ゼネコンの設計をされておられる方だったのですね。建設会社の社長さんかと勘違いしておりました。m(._.)m

製品はオート科学工業株式会社の製造するオートンイクシードです。

種類→1成分形ポリウレタン
パンフには実験上で30年持つと記載されています。
可塑剤不使用で長期間柔らかいと記載が有ります。

今はコーキングで凌ぎ、その後3〜4年で張り替えたい理由は、住宅ローンが終了する為です。しかし、その際も張替えの必要が有るのか無いのか素人には判断が難しく悩んでおります。
外壁も使える物ならメンテナンスしながら、そのまま使いたいですし。

防水シート未施工の危険性の度合いを第三者の立場でお話し頂けると助かります。

三社で比較検討中ですが、業者さんは儲けを考えて「防湿シートが無いと危険」と、必要以上に高い工事内容を進める事もあるかと考え、NPO110番の先生方に正しい意見を伺いたかったのです。

施工方法は「何故」を連発して納得いくまで業者さんに質問する事にします。



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現場監督A

所在地:東京都
2018年08月29日 20:27

URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…

> 「外断熱ネオマフォームは防水シートが無くてもシールだけで気密が保てる」と言う設計者の言葉は嘘だったのか本当なのか?


ぼくの記憶だとネオマフォームの外断熱工法はネオマフォームの継ぎ目を気密テープで塞ぐことで、加えて通気層を設けるのは絶対ですが、透湿防水紙を施工しなくても標準施工として扱われていると思います。ですから、その設計さんがいうことが必ずしも嘘で間違っているとはいえないのですが、地域が北海道のようですから、寒冷地の場合にその工法が推奨されているかどうかはメーカーに確認が必要かと思います。
ですから、どっちを信用するかどうかになってしまいますが、一見の業者の言うことを信用するっていうのも話がややこしくなります。「危険」というのを「人命に関わるリスク」という意味で使っているならば、そっちの方が嘘だと感じました。不安にさせて工事を取るリフォーム言葉だと思います。その辺もご理解されているようなので冷静に考えてみてください。
> 基本は 「なぜ」を忘れずに聞いてみてください。

なるほどその通りだと思います。その答えに本音があります。ほんとに家のためなのか、業者都合なのかが。

この後どうするかですが、現状通気層も含めてのネオマフォームメンで防水を取っていると思います。そこに無理が生じて雨漏りをしているのか、単純に部分的な不備で雨漏りをしているのかをまずはっきりしたいところなのです。前者なら今出ているに案は効果があると思いますが、後者ならその原因を治せれば解決するはずです。また、今出ている2案ですが、
1.現状のサイディング目地を全てオートンイクシードで埋めて新たな防水層にする。
2.既存のサイディングを張り替えて透湿防水紙を施工する。
これどちらもそんな簡単なことじゃないと思うんです。やって直らなかったらシャレになりません。
1.は防水面をより建物の外側に持たせることになるので単純な平面だけ考えると楽ですが、軒との取り合い、サッシ廻り、バルコニーの取り合い、そのサッシ下など、細かい納まりまできちんと考えないと穴ができます。それにきちんとコーキングしろや幅が取れての耐久年数だと思うので、パンフレットの通りにはいかないかと。仮に数年の間の応急処置ならばオートンならサイディングシーラントやコニシのサンライズ70などの普及品で十分じゃないかなと。
2.はサイディングだけじゃなく、通気胴縁なども取るので、その解体工事で既存ネオマフォームを傷めないようにかなり慎重な作業が必要になります。その部分のリスクがある割にはかなり費用が安いのかなって思うんですよね。
こちらのアドバイザーさんの中には北海道の方も多いので、コンサルに入って判断をしてもらうのが確実だと思いました。
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分離発注施主

所在地:北海道
2018年08月30日 00:47

現場監督A殿、
お忙しい中詳しく御回答して頂き大変感謝致しております。

過去の回答等拝見しましたが、毎回丁寧に分かりやすい内容で優しそうなお人柄が滲み出ています。

現場監督????様の「嘘か本当か」のお答えを聞き、少しホッと安心しました。

三者の業者さんは総じて、
「今回の雨漏りは、屋根が原因では無いのでコーキングの打ち直しで多分直ると思います。絶対とは言えませんが」
「でも防水シートが無いので今後も雨漏りの危険は有ります。」
「防水の事あんまり考えて居ない設計者ですね」
と仰います。悪徳業者で命の危険というニュアンスでは無いと思います。

解体工事は難しい作業なのですね。
コーキングでも雨漏りが収まらなかった場合のみ解体工事をします。
その時はNPO110番のコンサルの先生に是非お願いしたいと思いますが、
現時点でコンサルの先生に依頼した方が良いでしょうか?

業者さんには、幅を取って穴が無いように丁重に施工して貰いたいと伝え様と思います。
まあ、雨漏りしてい無くても、そろそろ我家もコーキングを…と考えておりましたので、一先ずコーキングして様子を見ます。

今月中に打ち直しをし、結果も報告します。


有難う御座いました。