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[15440]配筋図と実際の配筋を見比べて

質問者:emu / 最新の回答・ご意見者:emu / 回答・ご意見数:2件
カテゴリ:性能 / 2019年02月18日 10:01

木造二階建てを建てている施主ですが、有償で構造計算を付けております。
予め取得した配筋図を見ると、たて筋上端がフックになっていますが、
現場で配筋完了した状態で見ると溶接なのか、ユニット鉄筋という物なのかどちらかだと思いますが、とにかくフックはありません。

図面がフックになっているという事は、構造計算はフックを前提として行われているものなのでしょうか。だとすると、構造計算が無効、となりはしないか心配しております。

実際の強度としてどうなのかという点、構造計算の有効性の点で問題ありそうか、教えてくださいませんでしょうか。
myph

emu

所在地:東京都
2019年02月18日 11:58

現場監督様から、図面上フックでも、現場の判断で同等の強度であるユニット鉄筋に変更できるもので、問題ない。構造計算上の問題もない。なぜなら同等強度だから。との回答でした。

そのような説明で、そのままの理解で理屈は合っているでしょうか。

これまでの回答・ご意見数2

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2019年02月18日 15:59

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

力学的、工学的なお話は、少々横に置いて申し上げます。

原理原則から言えば、設計図を変更して施工する事はままありますが、その場合は、施工者→監理者→設計者 と書面でお伺いを立て承認を得なければならない事になっています。

ですから、施工者が「現場の判断」だけで変更した事は、理由がなんであれ、基本は手続き上NGです。これが許されるなら、設計図の意味がありません。

よくあるのは、「設計者、監理者、施工者」が同じ会社である場合で、ただ、これも、本来は個人としての資格ですから、それぞれ個人に対して報告、承認を得てから、現場にて施工が筋です。

今回、構造の部分は、あなた様が施主として、別途、設計者を指名し計算を委託しているのですから、施工者は監理者を通じて設計者の判断をあおがなければなりません。

「設計者、監理者、施工者」がそれぞれ、確認申請上、誰になっているかは、確認申請の副本をご覧ください。

ただ、、、申し上げているのは、手続き上の話で、実際はまぁ、、おそらくですが、さほど問題は無いと思います(全く、データーが無いので、ただの推測です)。

あなた様からでも、設計者に問い合わせるのが一番でしょう。

myph

emu

所在地:東京都
2019年02月19日 18:28

栃木先生

どうもありがとうございます。お礼のコメントが遅くなりすみません。

仰るとおり、「設計者、監理者、施工者」を一社でやってもらっているスタイルでございまして、そのような中で工事監理のような機能が働いているのだろうかと心配に
感じたのも本疑問のきっかけになっておりました。

「実際上はさほど問題はない」であろうとは思っても、適切な対応をしてくれているとの信頼感が持てないと今後ずっと心配が続くな、と不安に思っていたものです。
その点、ご教示いただきました内容で腑に落ちました。
若干不満はあるものの、現場判断というのは、おそらくたまたま社内で監督の方が立場が上であるためにうっかり出てしまったコメントなのかな、と好意的に解釈しておこうと思います。

正しい理解をして施主として適切な対応をしたいものです。重ねてお礼申し上げます。


※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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現場監督A

所在地:東京都
2019年02月18日 19:00

URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…

栃木先生のおっしゃる通り、その回答は構造設計者にしかできないでしょう。

構造計算をしていない場合だったら、木造の基礎については建築基準法にある程度の仕様規定がありますが、主筋と縦筋は「緊結」しなさいとしかありません。なのでフックでもスポット溶接でも良いと思いますが、これは基準法の解釈でご意見がそれぞれになってしまうかも。
今回、構造計算をしているということなので、構造計算をした方がどう判断するかだと思います。

現場での違いとしては、現場配筋だとフック、ユニット配筋だとスポット溶接になることが大半です。基礎工事をしている職人さんや工期の都合でどっちの選択になるか、設計施工の会社なら普段どっちの施工で基礎工事をしているのか確認をして構造計算すべきでしたし、図面と違う施工をするのであればもちろん確認が必要でしょうね。現場として何も問題がないことを構造設計者に確認をするのが一番の安心材料になりそうです。
myph

emu

所在地:東京都
2019年02月19日 18:29

現場監督A様

回答くださいまして、どうもありがとうございました。
何だか、法律がハッキリしないのが元凶という感じもしますね。

フックの基準法の解釈は難しいようですね。
以前、契約先とは別の工務店営業さまから、某大手ハウスメーカーが構造計算の
フックなしで裁判に負けて賠償してるんですよ、当社はだから必ずフックありなんですよ、なんて営業トークなのか事実なのかはわからないのですが、言われたこともあります。

仰る通り、構造計算の根拠通りに図示してそのまま施工してほしかったです。
その後、配筋検査には設計者様が見に来てくださったらしく聞いたので、設計者様の確認のうえでの対応という形にはなりました。
その意味で、誠意は尽くしてもらえたのかなと納得することにしました。
構造計算は外注であるようで、そちらの外注先の設計者様に確認するべきなのかな、など考えだすと混乱してはくるのですが。

教えてくださった事を念頭に、また工務店様と面談の際にでも話を聞いてみようと思います。