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[1701]木造住宅の耐震性

質問者:KUMA / 最新の回答・ご意見者:栃木 渡 / 回答・ご意見数:1件
カテゴリ:性能 / 2011年03月20日 03:58

耐震性について教えてください。
住宅性能表示で耐震等級1〜3とありますが、
3の方が良いのでしょうか?
なぜこんな質問をするかといいますと、
坪単価20万円台〜30万円台のハウスメーカーであっても殆どが耐震等級3、
少なくとも2を取得していることに対し、
坪単価50万円台〜60万円台もする中小工務店の場合は、耐震等級1〜2、中には住宅性能表示自体
取得していないことが多いと思います。
当然、材料・仕上がり等家の総合的バランスでは、値段の違いはあると思いますが、
「耐震性」に限って考える場合、等級3に必ず軍配が上がるのでしょうか。
勝手なイメージですが、前者のハウスメーカーは、経験・技術は無いが、耐震性・気密性・断熱性等の理論上の数値
だけは秀逸、
後者の工務店は、理論上の数値には弱いが(悪く言えば、時代の流れに遅れている。)、経験・技術・勘で勝負している
という印象です。
とあるサイトで、素人には等級でしか判断できないであろうが、プロの目で見ると、必ずしも等級3が等級1より優れているとは
言いきれない、と載っていました。
悪くとると、等級2・3をとれない、住宅性能表示の経験が乏しい業者の負け犬の遠吠えに聞こえますが、
坪20万円台〜30万円台の、アパートに毛が生えた程度の家の方が頑丈なのかな、と疑問も感じます。
このような悩みを解決する客観的な手段として性能表示はあるのでしょうが、
それでもよく分かりませんし、悩みます。
結論としては、「等級3の工務店に頼めば」となるでしょうが、
等級以外にどのような点に注意・着目すればよいのでしょうか。

これまでの回答・ご意見数1

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2011年03月20日 05:35

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

いろいろな問題を網羅し、示唆に富んだたご質問で、プロとしては考えさせれてしまいました。

耐震に関する設計性能評価が実際にどの程度のリスクを表すかは、回答者仲間の斉藤さんが、Blogで過去に実にいい記事をかかれています。
http://blog.livedoor.jp/replanblog012/archives/1550738.html
実際はここで書かれている以上に、施工精度の差や、個別条件が加わるので、どこかで線を引けるものでは無いと思いますが・・・。

また、設計性能評価の耐震性能はいろいろとあるパラメーターの「すべて」がある数値以上という規定の仕方です。受験でいうところの「足切り」です。一科目でも点数が足りなければ、他の教科がすべて100点でも「不合格」ですし、全ての教科が足切り点ギリギリでも、「合格」もあり得ます。実際にどちらが優秀かは、、、悩んでしまいますね。。

ザックリとは、1よりも2、2よりも3がいいに決まっていますが、高校生・中学生・小学生 くらいのイメージでとらえてください。高校生でも小学生並みの学力の子がいますが、でも普通に考えて、高校生の方が、学力は上ですよね。

お悩みの根本は、坪単価2〜30万円台のメーカーが耐震等級2以上を取っている、、というあたりからでしょうが、個人的には正直、、「?」がつきます。耐震等級3でその安さとなると、その他の仕様などがどうなっているんだ???と疑わざるを得ません。耐震等級だけとらまえれば、可能でしょうがいかにもコストバランスが悪い家ですね

デザインやグレード、予算は、個人の好みや事情がありますが、いわゆるスペックと呼ばれる部分の「総合的評価」の目安としては長期優良住宅が一番判りやすいのかな?と思っています。新築をお考えの方は長期優良住宅というまな板に載せてみてはいかがですか?

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

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