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[1762]換気システム

質問者:強制換気 / 最新の回答・ご意見者:栃木 渡 / 回答・ご意見数:3件
カテゴリ:性能 / 2011年03月27日 20:21

沖縄での新築を考えてます。年中湿度が高く梅雨時期には濃い霧が発生する地域で適している住宅を具体的に教えてもらいたいです。

これまでの回答・ご意見数3

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2011年03月28日 09:39

所在地:北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
PR:「家は創り上げ、育て続ける…

沖縄には、台風と白アリ被害を防ぐため、殆んどがコンクリート住宅になっております。

このコンクリート住宅は、高度の高い灼熱の太陽熱を構造体に貯め込んでしまいます。そのため常に高い気温で推移する傾向にあります。
更には、コンクリートが大量の雨水を含浸しており、気温と湿度の高い(全熱・エンタルピーと云う)状態になっております。
本土に比べると相当に多くの冷房エネルギーを使用しているのが現状です。

沖縄の首里城内に造られた木造家屋は完全な木造で造られました。
沖縄での木造は、白アリ対策や台風対策を行えば、とても快適で省エネの家づくりを行う事ができます。
ポイントは、屋根や天井の断熱材を強化する事です。
その断熱材素材は、湿気に左右されない樹種断熱材が良いでしょう。

また間取りにも工夫が必要で、窓を開けたら東西からと南北から風が抜けるような配置をすべきです。
そして窓を閉め切った時は調湿の出来る家の性能を持たすのが理想です。
機械換気量は、必要最小限にしなければ調湿が出来ません。

真上からの直日射熱を防ぎますと、湿度を低下させるだけで、かなりの省エネでクオリティーの高い快適居住空間が出来ます。
本土の場合、暖房対応の家づくりノウハウが主流となっております。
しかし亜熱帯気候の沖縄では、完全に温暖地仕様となり、従来の意識を一新させた家づくりを行うべきです。

沖縄には、亜熱帯地域の木造家づくりを研究や勉強している工務店がおり、私達も何度かこのような工務店への技術指導に訪れました。
このように亜熱帯地域の家づくりに知識を持つ工務店に依頼すべきでしょう。
myph

強制換気

所在地:沖縄県
2011年03月28日 20:33

有難うございました。木造住宅にしようと考えていたのでとても参考になりました。
myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2011年03月29日 16:15

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

設計屋の端くれとして、、、、

地元の経験豊かな、設計事務所さんにご相談されてはいかがですか?
地元には地元なりの設計ノウハウがあります。
北海道であれば、、、
「北工房」と自信を持って申し上げるのですが、、さすがに沖縄は経験値不足です・・・(笑)

あまり、気候をネガティブに捉えず、沖縄の豊かな自然が楽しめるような家づくりを楽しんでくださいね。。

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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クラビア

所在地:新潟県
2011年03月28日 08:57

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

あくまでも原理的な話です。
沖縄で実現できるビルダーさんがおられるかどうかは分かりません。
もしも,高温多湿の環境で,湿度の低いさわやかな暮らしができることを考えるのであれば以下の通りになります。
住宅は本格的な高断熱・高気密住宅にします。
気密をしっかり測定して,まずは外の湿気をシャッタアウトします。
C値はできれば0.5以下,悪くても1以下を目指して下さい。
換気システムは全熱交換型の第一種換気システムが原理的にはベストです。
これは熱を交換するだけでなく,湿気も交換してくれるからです。
つまり外の湿気が屋内に入るのを防いでくれます。
ただし,フィルター交換はできれば自分で定期的にできるような機器の配置,設計に留意して下さい。
フィルター交換は1年に一回は必要でしょう。
また,ダクト配管はできるだけ太いものを使って,また,施工後は換気量も測定して確認するのが望ましいです。
部屋の住人一人当たり,少なくとも一時間あたり,20立米,できれば30立米の換気量が望ましいです。
エアコンは必ず熱リサイクル方式(再加熱方式)を選んで下さい。
これによって,温度の下げ過ぎを防ぎ,湿度の低い室内を実現できます。
全ての部屋に取り付けるのが理想ですが,少なくとも一階,二階にそれぞれ一つずつは付けて下さい。
室内空間の理想は夏は温度28℃,湿度50%,冬は温度は23〜25℃,湿度は40%程度でしょうかね。
問題はこれを実現してくれるビルダーさん,あるいは建築士が沖縄におられるかということで,私も沖縄の事情は良く分かりません。
北国の住宅の建築に長けた人がいればいいのですが。
新潟は夏は沖縄以上に高温多湿(気温は40℃近くなり,湿度は70%を越える)になることがあるのですが,北国仕様の住宅は,夏もとても快適に暮らすことができます。
あと,沖縄の場合は日差しが強いので,遮熱対策も考えると良いと思います。
南面に大木を植えるとか,あるいは熱反射塗料を屋根や壁に採用するとか,屋根には遮熱対策を施した太陽光発電装置を乗せるのもいいと思います。
窓も遮熱ガラスの採用が現実的でしょう。