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[17736]適正な釘は

質問者:newtaro / 最新の回答・ご意見者:福地 脩悦 / 回答・ご意見数:2件
カテゴリ:構造・建材 / 2020年09月13日 11:47

現在、新築を建てていますが、いくつか質問させていただきます。

? 床の合板(24ミリ)等には、釘のめり込みは三ミリ以下でないと、いけないとありますが、その他の筋交いなどの釘は打ち込みの規定値はあるでしょうか?

? 吹き付け断熱を施工する際、降雨時や柱などが湿っていた場合は、断熱性能は低下するでしょうか?


よろしくお願いいたします。

これまでの回答・ご意見数2

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2020年09月14日 09:58

所在地:北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
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構造用合板を耐力壁(建築基準法に基づいた量)を用いるためには、釘やビスの取り付け方が制定されております。
構造用合板を耐力壁にする場合は、2×4工法とほぼ同じような効果があります。

筋交いの場合は、ビスや釘より「欠きこみ」で柱や桁に嵌め込む形態となり、建材で抑えられて剛性を増すようになっております。

ウレタンのスプレー発泡断熱の場合は、独立気泡率を95%くらいまで高め、引っ張り強度の極めて強い素材を用いるべきです。
安価にするには発泡倍率を高くすると少しの原液で何倍も膨らます事が出来ます。
幾らでも安価になりますが、断熱効果や引っ張り強度が弱くなります。

この硬質ウレタンの強度は、建築基準法の適用を受けませんが、2×4や合板耐力壁より、柔軟で超剛性を発揮します。

雨天や湿っている場合は引っ張り強度に問題が生じます。
サラっと乾いているタイミングでスプレー発泡いたしましょう。

樹脂スプレー発泡断熱工法は、当方が平成5年に日本で最初に公的評定を取得しました。

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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jpken

所在地:新潟県
2020年09月13日 22:26

URL:
家づくりの想い:

中越地震,柏崎沖地震の時,ボランティアで現場を見たり救援活動を行ってきました。
結論から言いますと,筋交いは大地震ではほとんど役立っていませんでした。
筋交いが折れたりちぎれたり,飛び出したりしていました。
友人のお宅は築100年の極太の丸太を使った豪邸でしたが,大きく傾いて人が住めない状態になっていました。
一方,一見華奢な枠組み壁工法,つまり2×4の建物はほとんど無傷でした。
というわけで,筋交いの釘を心配されていますが,釘だけではどんな打ち方をしてもほとんど持ちません。
しっかりした金具を併用することは必須となります。
その一例を貼っておきます。
https://www.monotaro.com/s/q-%8B%D8%8C%F0%82%A2%20%8B%E0%8B%EF/
そして,仮にこのように施工していても筋交いの耐力はそんなに大きなものではありません。
地震に強い家を作るには,2×4を真似て構造用合板で家全体を鎧のように覆ってしまうことです。
場合によっては窓も小さめで我慢せざるを得ない場合があります。
友人の家もジャッキで傾きを直して,ほぞは組み直した上で,家全体に構造用合板を釘付けにして耐震リフォームを行いました。
構造用合板の取り付け方については,建設省(今は国土交通省?)が具体的に使用すべき釘の種類やそのスパンについて指針を与えていますので,耐震リフォームの専門家なら知っていると思います。
吹きつけ断念工法については,このサイトのアドバイザーに専門家の先生方がおられますので,良い答えがあるかと思いますが,一液式の現場発泡のウレタンについては,湿気の影響で発泡する仕組みになっていますので,多少湿っている方が具合がいいのではないかと思います。
乾燥時には霧吹きで水を掛けながら現場発泡の施工するという話も聞いていました。