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地盤沈下

質問者:みずき / 最新の回答者:栃木 渡 / 回答数:5件
カテゴリ:その他 / 2011年04月05日 19:53

もともとの地盤に2mほど盛り土をし、その上に住宅が建っています。鋼管杭が住宅の下のみ30本くらい入っています。建売で購入しました。
地震があった後、住宅の周り・庭が10センチから12センチほど沈下してしまいました。住宅は杭がしてあったので沈下せず、結局住宅の下に空間ができてしまいました。
そのとき盛り土の下(もともとの地盤)にある駐車場は1センチほどの沈下でした。
このままの状態を放置するわけには行かなかったので、施工元にきていただきました。
施工元の見解はもともとの地盤の下2mのところに水分を多く含む地層があるので、地震の振動による液状化だろうとのことでした。
そのときこの土地の造成後(住宅を建て始めるちょっと前)のスウェーデン式サウンディング試験による地盤調査報告書を見せていただきました。住みはじめてから初めてでした。

報告書を見てみるともともとの地盤は自然堤防・砂州に位置していて、N値は全体的に3〜5程度でした。こんなやわらかい地盤なのになんの改善策を講じることなく盛り土をしてさらに負担をかけ、将来的にどんどん地盤沈下を起こす可能性があるのでは?とさらに心配になりました。
盛り土の部分のN値は1.5〜3程度でした。土は近所の工事に出たあまった土を使用したを言っていました。もともとこの辺は沼地だったので粒子の細かい土とのことでした。転圧はきちんとしたのか確認したんですが、した記録ありますとの返答でしたが、具体的な転圧方法は未だ教えてもらえず・記録もなかなか見せてくれません・・・。
盛り土の部分のN値1.5のところなんて転圧きちんとしたのかしら?と疑ってしまいます。

施工元が言うように液状化が原因とすると盛り土の上にある家の周り・庭も同じように1センチほどの沈下ではないかと思います。多少誤差があるにしても差がありすぎるのでは?と思います。

液状化は原因のひとつかもしれないけど、私としては盛り土の土質は盛り土に適しているものではないということと転圧がきちんとされていないことが10センチもの沈下を生んだと考えます。
天災は瑕疵の責任は負わないと契約書に記載されていますが、この事例は地震がきっかけで露呈した欠陥だと思いますがどうでしょうか?

施工元は住宅の下にできた空間にはコンクリートを入れて埋めたいと提案してきたのですが、こんな状態の土地ではまた沈下をして空間ができるのではないか?心配です。
どうすれば安心して、長く住むことができる住宅になるでしょうか?
アドバイスお願いいたします。




これまでの回答5

アドバイザー  一般回答者  相談者
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福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2011年04月06日 09:45

所在地:北海道北斗市中野通324
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今回の震災では本件のような液状化現象による被害が広範囲の地域で発生しております。
私達の仲間は全国に存在致しますが、本件と同じような事象の対応相談が殺到しております。
中には地盤調査で地盤補強を必要としない地盤でも不同沈下で家が傾いた例もあります。

本件は斉藤さんの回答に尽くされるのが実情です。
質問者が仰せの通り、施工業者さんが提案のように「下にできた空間にコンクリートを入れる」それも「また沈下をして空間ができるのではないか」との心配は当然でしょう。
しかしながら、このような事象には対処対応しか方法が無いのが実態です。

震災地は自治体全体の地盤が15センチも沈下した場所もあります。
今回の震災は、横揺れが長時間に及び、液状化現象を誘発し易かった地震でした。
とにかく業者さんの提案に沿って根気よく対応すべきと思われます。
本件においては斉藤さんが回答した、地盤沈下に伴う給排水配管のチェックやエアコン室外機、擁壁の点検も合わせて行うべきでしょう。

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栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2011年04月06日 09:48

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
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齋藤さんと全く同意見です。

>施工元は住宅の下にできた空間にはコンクリートを入れて埋めたいと提案してきたのですが、こんな状態の土地ではまた沈下をして空間ができるのではないか?心配です。
どうすれば安心して、長く住むことができる住宅になるでしょうか?

天災で起きた事象に少なくとも住宅に関してだけでも、処置をしてくれるというのは、仮に無償であれば、正直、、、誠意的な対応と、むしろビックリしています。

建築設計的には、住宅や宅盤も含めて、何とか「崩壊」などの決定的な生死に関わる状況に至らないように、、、と設計しています。極論ですが、地盤が多少沈下しても、生死には関わりません。そのための杭であり、建物の耐震設計です。

空港のように、地盤も含めて大規模な土木工事を行うならまだしも、通常の住宅レベルでそれを行うのは、現実的ではありませんし、みずきさんも、コスト的に購入されなかったと思います。

あまり、想定外とか未曾有とかの言葉を使いたくはありませんが、震度1,2でそのような状態になったのならともかく、今回は「未曾有の事故」です。車も事故にあって、「一切無傷」というのはあり得ません。事故にあってその傷が、全て「車」のせい、、、では無いと思います。

お腹立ち、お気持ちは、重々、理解できますが、いかんともしがたいと思います。今後の「安心」を何とかしたいとの事であれば、住宅に関しても、破損個所がないかどうか、一度、チェックされる事をお勧めします。住宅部分もかなり揺れたでしょうし、当然、ダメージもあるはずです。
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みずき

所在地:神奈川県
2011年04月06日 15:24

栃木様

ご回答ありがとうございました。

<想定外とか未曾有とかの言葉を使いたくはありませんが、震度1,2でそのような状態になったのならともかく、今回は「未曾有の事故」です。

と書かれていましたが、震度5弱はそんなにめったにないことでしょうか?
現在の日本の住宅は震度5や6程度ではほぼ影響が出ないものと聞いております。
自宅が古い住宅ならわかりますが、建築されてからたった1年半くらいしかたっていません。

<空港のように、地盤も含めて大規模な土木工事を行うならまだしも、通常の住宅レベルでそれを行うのは、現実的ではありません

と書かれていましたが2メートル強も盛り土をして住宅を建てたいのであれば、必要な地盤強度を得られるように改善すべきではないのでしょうか?
素人なのでなにゆえわかりせんが、改良土をいれる・セメントなどを混合して地盤強度を得る処置をすることは珍しいことなのでしょうか?
弱い地盤なら盛り土なんてしないで普通に建築すればよかったでのはないかな?とも思います。
うちは特に山でもなく、ほぼ平地にあります。

誠意のある会社だったら、盛り土の転圧もきちんとやってほしいものです。
調査報告書に書かれている1m当り半回転数0 N値1.5の盛り土の部分などほっておいて工事を進める会社は誠意なんてあるのでしょうか?



myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2011年04月06日 18:33

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経

あまり言葉を飾らずに、申し上げます。

>2メートル強も盛り土をして住宅を建てたいのであれば、必要な地盤強度を得られるように改善すべき

建物に関しては、鋼管杭を使用しており、建物本体は無事との事ですから、その下に、空隙が発生しても、建物のかしとは言えないと思います。

>改良土をいれる・セメントなどを混合して地盤強度を得る処置をすることは珍しいこと

少なくとも「建売住宅」では珍しい事だと思います。基礎下深さ1m程度で支持層がある表面だけの軟弱地盤では建物の範囲のもの地盤を固化させる工法はあります。みずきさんのお宅では、その方法を取らずに、「杭」地業(じぎょう)としたのだと思います。ちなみに「杭」も「建物の範囲の地盤改良」も、「地業」という言い方で、あくまでも「建物を沈下させない」ための工法としては同じくくりになります。
建物の範囲外で敷地内の地盤を全て改良するというのは、、、ほぼ「建売」の場合あり得ないと思います。それが、そのままコスト(売値)に反映しますので、仮にそのような物件があっても、みずきさんは購入されなかったと思います。

>弱い地盤なら盛り土なんてしないで普通に建築すればよかったでのはないかな?

これは、、設計者の判断なので、コメントのしようがありません。道路との関係などあったのかもしれませんね。

>盛り土の転圧もきちんとやってほしいものです

転圧は必要ですが、転圧を行ったから、地盤が一切沈下しなくなるほど固くなる訳ではありません。転圧は、、誤解を恐れず言えば、、やらないよりはやった方がいいよね・・・程度しか期待できません。ちなみに構造計算上、転圧の有無は一切考慮しません。その程度です。

>1m当り半回転数0 N値1.5の盛り土の部分などほっておいて工事を進める会社

概ね、基礎下2mの範囲の固さで「地業」の有無を判断しますが、SWSの半回転数0(ちなみに25cmごとに数字が出てきます)が2mの間、全て0だったとしても、建物に関しては地業で対応します。
ただ、建物の範囲外の部分については、盛り土であろうが、切り土であろうが、敷地内に重量車両が駐車するなどの特殊事情が無ければ
地盤改良などの処置する方が、珍しいと思いますよ。
ちなみに私も30年近く。設計業務を行っていますが、住宅レベルで、敷地内全てを地盤改良した経験はありません。それは誠意の無い設計屋だと言われれば、返す言葉はありませんが・・・。

幕張のあたりは市街地の半分が液状化したとも聞いております。私も近日中に、千葉・仙台などの被害状況を確認して来ようと思っています。
>誰の責任と考えたらいいでしょうか?
多分、この部分、、、もって行きようの無い、腹立たしさ。。。が根本と思いますが、少なくとも日本では、「液状化」を含めた地盤については、制度も実情も、遅れている、、かもしれませんね。まずは、何をおいても「建物じたいの崩壊」を避けるというのが、我々の唯一の目標で、建物の範囲外の敷地内地盤に関しては、ほとんど考慮されていない。。というのは実情です。

別に、分譲業者さんをかばいたてるつもりはありませんが、ご理解ください。
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みずき

所在地:神奈川県
2011年04月07日 10:53

栃木様

ご回答ありがとうございます。

地盤改良をどこまでやるかは費用での限界によりできないことはよくわかりました。

盛り土を転圧したからと言って沈下するわけではないとおっしゃられましたが、転圧しなかったことで予想されることは何ですか?
プロの方ならわかると思いますが。

家が沈下しなくても、まわりが沈下したら抜け上がりという現象になります。
抜け上がりは構造物にとって深刻な問題であると文献に書かれていました。

なのに家の周りがどうなろうと関係ないとお考えになる建築業の方の考え方がわかりません。


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栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2011年04月07日 14:00

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経

>盛り土を転圧したからと言って沈下するわけではないとおっしゃられましたが、転圧しなかったことで予想されることは何ですか?


文意が逆です。転圧をしたからといって「沈下しない」訳ではありません。

そんな実験をした事もありませんが、転圧前と転圧後の表土の地耐力を調べても、劇的に地耐力が向上するようなデーターは出てこないと思います。確かに「密実」にはなりますが、、、、、つまり、仮定の話で恐縮ですが、みずきさんの今回のケースも「転圧」していても同様の現象が発生していたであろう・・・と推察されます。2m以上の盛り土を転圧で地耐力向上をはかる、、、というのは、普通の技術者は考えません。「地業」として考えた場合、おっしゃっている「地盤改良」も選択肢ですし、「杭」も選択肢です。これも繰り返しですが、「地盤改良」も「杭」も建物を崩壊させないための「地業工事」の工法のひとつです。みずきさんのお宅は、「杭地業」を選択されているので、結果、基礎下も含めて、地盤が沈下した。でも、、家だけは生命を脅かすような状態にはならなかった。その意味では、我々技術者から見ると、最低限のラインは守りきった、、と判断します。

念のため、、、「だから転圧は不要」などとも申しておりません。
各仕様書にも「基礎下は充分な転圧を行う」と記載されています。

転圧をしなかったらどうなる?のお答えとしては、してもしなくても、現実にはさして変わらないだろう・・・という推測しか申し上げられません。

>家が沈下しなくても、まわりが沈下したら抜け上がりという現象になります。 抜け上がりは構造物にとって深刻な問題であると文献に書かれていました。

そうですね。その逆現象でネガティブフリクションという現象もあります。抜け上がりの場合は、相対的に廻りが下がるので、当初、齋藤さんが心配されているように、配管関係の損傷が懸念されます。ネガティブフリクションの場合は、杭自体が折れてしまうケースもあります。 そういった意味では、抜け上がりの方が、「建物の崩壊」などの最悪のケースを避けるという観点からは、まだ、、程度のいい方なのでしょうね。

>なのに家の周りがどうなろうと関係ないとお考えになる建築業の方の考え方

曲解しないでください。このNPO住宅110番で回答されている方々はじめ大多数の建築関連業の皆さんは、それぞれの立場で一生懸命努力・研究しています。

私は「廻りがどうなろうといい」とは一言も申し上げておりません。「廻り」よりは、今回のような事態では「まずは、、、家を崩壊させない事が最重要」ですよね・・・という事です。車が事故にあって、車体が無傷でも、車内が脆弱で死に至るより、多少、車が傷つこうが汚れようが、あるいは多少怪我しようが、まずはガッチリせめて「命」だけは守ろうよ・・・。そんな考え方です。

その後、どこまで対応するかはコストとの相談になります。みずきさんのお宅も人工地盤(羽田空港とか関空とか)のような工法を選択すれば、建物周囲も含めて、この程度の地震ではビクともしない家や敷地になったでしょう。ただ、それでは、「建売」の商品として成立しなくなりますし、みずきさんもお買い求めにならなかったと思います。そういった意味で「地盤改良などの処置する方が、珍しい」という事です。

できるだけ、丁寧にお答えしているつもりです。みずきさんの御本意にそぐわない答えかもしれませんね。ただ、技術者としての観点から、客観的に申し上げていますので、ご理解ください。


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みずき

所在地:神奈川県
2011年04月09日 09:13

栃木様

何度もご回答ありがとうございました。

何度もやりとりさせていただいて、建築士さんたちの常識を教えていただきました。
泣き寝入りをしたくなかったので、いろいろプロの方から情報をいただければと思いましたが、どうやら泣き寝入りをしなくてはいけないようですね。

私たちは今後 一生 地盤沈下に悩み、そのたびにお金を費やし、生きていくようですね。
命が助かればいいと思えばいいのでしょう。

お向かいのうちは同じ会社の分譲で、盛り土をしていない住宅で、今回の地震では何一つ被害がなく今も笑って生活しています。
同じ金額を払って、同じ価値の住宅が得られなかったこと なぜ同じ地震で被害がでたり出なかったり 誰が教えてくれるのでしょう?
はずれくじを引いた幸薄い家族なんでしょう。

いろいろ相談させていただきましたが、救われませんでした。
ありがとうございました。




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栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2011年04月09日 14:35

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経

腹立たしく、悔しいお気持ちは重々判りますが、
我々は、場所も、状況も、ご本名すらも判らず、一般の方の文章だけの情報(それも一方的な)のみで判断して対応しております。あきらかな用語の誤用、誤解なども、類推しつつ、それでも判りやすく解説しているつもりです。

また、利害どちらにも偏らず、できるだけ第三者として、冷静な判断をしようと心がけています。

ネットでの無料相談という限界があります。
意に沿わぬ回答だったかもしれませんが、諸事情、ご理解下さい。