正直申し上げて、基礎のコーナーハンチにいか程の構造強度を向上させる根拠があるのか、私は疑問です。ましてや4カ所程度で。。。

よく、工務店やハウスメーカーのチラシなどに、「ハンチがあるので頑丈」みたいなチラシがありますが、確かに視覚的な安心感はあろうかと思いますが、それにどれだけの工学的計算上のエビデンスがあるかというと「？」としか私は思えません。

実務として色々な基礎の計算もしていますが、4カ所のハンチの有無での力学的な差を計算せよ、、、と言われれば、私には出来ません。おそらく、チラシでハンチをつけている工務店やメーカーも「よく判らないけど、、、頑丈そうだから。。。」といのが本音と思います。

そのような立場で、以下お答えします。


＞実際に追加でコーナーハンチを作った場合に強度は弱まりますか？

どうやって打ち増し対応するのか判りませんが、妙な細工をすると、これは百害あって、、という感じがします。また、構造的にもあまり意味が無いように思いますし、前述の通り少なくとも、論理的には強くはならないと思います。

おそらく基礎にハンチが必要となる程の水平力（地震力）がかかった場合、基礎が壊れる前に、上屋の木造部分が、間違いなく崩れているでしょう。。。

熊本や神戸、東日本でも、水平力（地震力）で、上屋は崩れていますが、その家の基礎が歪んだという例は無いでしょう。

＞全て作り直しして欲しいと思いますが、それは現実的でしょうか？

現実的では無いと思います。それを言い出した途端、おそらく現場は止まり、事態は混迷するだけでしょう。もちろん、打ち合わせ事項を失念していたのは工務店のミスなのですが、果たしてそれが、全てを作り直すほどの過失かどうかは、議論のあるところだと思いますよ。

「住むための安全に大きな支障がある重大な瑕疵」かどうかというと、他がまともだったとすれば、、、重大な瑕疵にはあたらないような気がします。

＞どのような対応を求めるべきかご回答頂けると幸いです。

工学的にはさして意味のない事と思いますので、あとはミスに対するあなた様の気持ち次第。。。といったところでしょうか。

老婆心ながら、、、工学的に一番、賢明なのは「そのまま」かと思います。
（但し、基礎のその他の部分がマトモだったとして・・・）