myph

[1901]液状化対策

質問者:心配性さん / 最新の回答・ご意見者:心配性さん / 回答・ご意見数:4件
カテゴリ:土地選び / 2011年04月17日 19:31

以前は、釘の打ち損じについてお世話になりました、我が家は、先月完成しました。我が住む地域は、埋め立て地で、今回の地震で液状化の大きな被害を受けました。幸い私の家の周辺は、液状化の被害はないのですが、家からわずか海側の方面に200mほど行けば、液状化が始まり、1km先など土地の地盤沈下が(大きいところで80cmぐらいの沈下)起きています。 自分の家は、軟弱地で、工務店に進められた、柱状改良(コンクリートの杭6mを30本施工)を行っていますが、今調べた範囲では、液状化対策に安心できる施工ではないと知りました。すでに建てたばかりまので、建替えるわけにもいかないのですが、今後の大地震に備えて、何か今からでも液状化対策が出来ることがあれば、用心して対応しておこうかと思っています。(たとえば、家の周辺に、水抜きの棒でも埋めておくとか??)。何か、保険の意味も含めて行っておいたほうがいいことがあれば教えていただけないでしょうか。(無論、地震保険には入っています。)
myph

心配性さん

所在地:千葉県
2011年04月18日 00:09

我が家は、日本最大のテーマパークがあるところです。家の周辺は、液状化はないですが、道が舗装されたところの境にそって2cmぐらいの亀裂は入っています。そんな現象を見ていると、今でも見えない地盤の下は、空洞などが幾つかあるのではないか、近々同じぐらいの地震がきたら、3月11日には、耐えた土地でも、土地が疲れきっていて、簡単に液状化が発生するのではないかと心配してしまいます。6月前の地盤検査では、深さ2mほどまで、粘土質で最大N値13程度、その後粘土層5mまでN値1、その後 6Mより深くなると砂質となり、値13から16程度が続く土地です。土地改良するときは、よくわからず、進められた柱状改良を行いましたが、世の中には、液状化対策に適している土壌改良もあると、ネットで見て関心を持ちました。建てたばかりで、孫の世代まで、残したいとの思いで、建てた長期優良住宅なのですが、「足元」をあまり考慮しなかったことに、少し後悔をしています。
myph

心配性さん

所在地:千葉県
2011年04月18日 23:10

クラビア様 栃木様

ご回答ありがとうございます。我が家の地盤改良は、報告書によると湿式柱状改良工事と記載されています。(直径60cm 長さ6m 30本 1F床面積60平方程度) 私の土地は、埋め立てが始まったところ(数十メートル先は、もともとの陸地がある)で、昭和22年の航空写真では、土地が写っていました。(たぶん、その写真を撮ったときは、大潮の引き潮なのではないかと思います。)だから、全く海だったところではなく、ある程度地盤があった(たくさんの盛り土を行わなくても、整地化できたところ)ようです。その差があり、周りと比べて、液状化がなかった(少ない)のかもしれません。

この土地を買ったときに、液状化のことは知っていましたが、自分が交通事故を起こさないと思いながら車を運転しているように、まさか近くで大きな被害が発生するとは全く想像もしていませんでした。知り合いで、液状化の被害にあった方などと話すと、将来について心配になり、少しでも保険のような対策があれば対応したいと思い相談を行いました。(もちろんコストとの兼ね合いがありますが)

お二人のコメントは、非常に参考になり、また少し落ち着いて今の現状と向き合えるようになりました。

また、何かあれば相談させていただきます。

ありがとうございました。

これまでの回答・ご意見数4

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2011年04月18日 15:34

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

最大公約数的なお話で恐縮ですが、、、市井の設計屋の知見の範囲でお答えします。

今回の地震では、「工学的発想」と「情緒的発想」の差が顕著に現れました。我々の発想で考えると、「絶対安全」あるいは「安全か安全じゃないか?」という発想は無く、この程度の想定であればこうなるだろう・・・で、どの程度の費用負担でどの程度のリスクに押さえるか、、、という発想になります。原発などのいろいろな論議は、この「基本発想」の違いから、空回りしているように思います。それを前提にお読み下さい。

液状化ですが、私の知る限り、住宅レベルの広さの敷地を、「その敷地だけ液状化に対し絶対安全」にする工法は無いと思います。今回の地震は、強い揺れが長時間続いたのが、顕著な特徴ですが、同じ揺れでも、幕張メッセあたりの開発地域は、ディズニーランドほどの被害は無かったようです。かといって、ディズニーランドが何も対策をしていなかった訳ではなく、「工法」と「地震特性」と「地盤性状」の不幸なマッチングで、大きな被害が発生したようです。これは、地質工学、建築工学的に今後、解析が進むはずです。

ただ、いづれにしても「大規模な土木工事」として行われているもので、いわゆる「住宅」レベルで、その敷地ごとに「液状化対策」として適した工法を選択し「安全」にせよ・・となると、私の知る限りはありません。敷地ごとに「液状化の恐れはあるね・・・」という判断はある程度つきますが、では、どんな地震が発生した時にどの程度の液状化が起きるか?は、発生してみなければ判らない、、、というのが最も誠意的なお答えと思います。

おっしゃっている「土壌改良」は「柱状改良」ではなく、全面改良(面状)の事だと推察しますが、これとて、深さをどこまでやるかは、地盤性状によって異なり、行ったから、地震特性によっては「絶対に」被害が無いとは言い切れません。

また、仮に行ったとしても、実際には多分、住宅部分のコスト以上となり、、、(多分数百万以上のコストがかかり)、いかにもバランスの悪い投資となります。1000年に一回の言葉を信じれば、、、確率的には、我々が生きている間には「多分」もう起きないであろう地震に、そこまでの投資をしますか?、、、という事です。

老婆心ながら、生半可な知識で、かさぶたを剥がし素人療法を行う事は避けた方が宜しいかと思います。何か対策を本気で行うのであれば、相応の費用を覚悟の上、相応の技術的調査をされるべきですし、悲しい事に、今の日本では、それが、「住宅レベル」の費用負担では、収まりません。

お答えになっていないかもしれませんが、私の知る範囲で・・・・。


myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2011年04月19日 15:14

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

ザックリ計算しましたが、心配性さんのお宅は、柱状改良といっても、その打ち込み密度は、ほとんど「面状」の改良と同程度です。
建物周囲の液状化はいかんともしがたいですが、少なくとも、地震によって、建物がどうこう、、というリスクは低いように思います。と、言いますか、住宅レベルでは充分だと思いますよ。

液状化に関しては、厚い粘土層が、むしろ功を奏したようですね。
myph

心配性さん

所在地:千葉県
2011年04月19日 23:50

栃木様

計算までしていただきまして、ありがとうございました。面状とは聞きなれない言葉ですが、柱状よりもしっかりした工法とのイメージを持ちました。(違いますでしょうか??)

以前、粘土の土地は、液状化し難いと聞いたことがあります。(新潟などの例外もあるそうですが)自分は、粘土=やわらかい土地とのイメージをもっていましたが、今回はその恩恵をうけたのかもしれませんね。

周りは、築35年ほどの家が4件ほどあります。私の建て替え前の家を建てた同じ工務店が施工しているので、べた基礎ですが、柱状改良などは行っていません。しかしながら、沈下もなく、地震よる被害もなく建っているのをみると、条件のいい土地なのかもしれません。(道路は、水道工事などで、再舗装された境目にそって、深さ2cmほど切れつがありますが)

栃木様のコメントで安心できました。次は、まだ苦しんでいる市民の方々が大勢いらっしゃるので、みんなで助け合い、地震に強い地域になるよう、知恵をだしあって、復興支援をおこなっていきたいと思います。






※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
myph

クラビア

所在地:新潟県
2011年04月17日 21:54

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

今回の地震で被害がなかったということは,結果的に見てかなり良い土地だったということではないでしょうか。
今回の地震はかなり長く振動が続いたので,液状化の被害も大きかった様です。
一口に埋め立て地と言っても,造成時期,またその方法で地域ごとにかなりの差が出ているようです。
その試練を耐えたということは安心できる要素の様に思いました。
また,柱状改良もされているということで,あまり心配されなくてもいいのではないでしょうか。
へたに水抜きをすると,かえって地盤沈下を招くように思いました。
myph

クラビア

所在地:新潟県
2011年04月18日 00:55

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

液状化は,狭い国土の日本ではほとんどの地域で発生すると覚悟せねばならないでしょう。
山を削って造成した地域は液状化の恐れは少ないかもしれませんが,今度は崩落の危険が伴います。
それで平地の場合はほとんどが,沖積平野か堆積平野ですから,液状化は前提として,ともかく家をどのように守るかが優先事項になります。
心配性さんの場合はきちんと対策は取られているようですので,あまり心配しなくてもいいと思いますよ。
また,隣近所一帯で液状化が発生していないようであれば,その周辺はかなり,良い造成が行われていたと考えていいように思います。
ディズニーランド周辺でかなり被害の大きな場所があったようですが,その様な場所の造成時期が一致している状況から推察して,造成方法に何か違いがあったのかもしれないと考えられています。
今後,専門家による解析が進むものと期待しています。