>我が家が選んでいた壁紙が、工場の火災によって用意できなくなったので、変更してほしい。

>私たちにとっては、色々見てこれがベスト！というものを選んでいるのに、

　まず壁紙ですが、細かな「色」違い、細かな「柄」違い、メーカーの違い。などで、無数にあるような気がします。
その中からやっと選んだ「壁紙」もぅ変更したくない。気持ちはよくわかります。
　ですが、この場合はそれをつかう事に固執すると、数ヶ月単位で納品が無いと思われます。どうしてもというもであれば、メーカー、問屋さんを通じて全国的に在庫を探してもらう。事も可能ではあると思います。
この場合は、納期、送料等、目処が立たないと思われます。工期がある状態では、大変な事だと同情します。

　いずれにしても、施工者としては、工期を間に合わせるために「なんとか」ということでは無いでしょうか？ある意味、施工社側も、被害者ですよね？

最善でなくとも、「より良い」を目指すことも選択肢と考えます。

たとえば、選んだクロスの多少、「色柄違い」であれば、あまり変化は無いと思います。
また、メーカーを変えると、似たもので探す選択肢もあると考えられます。
また新たな気持ちで「夢」をふっくらませてクロスの選定・・・と考えることもできませんか？

個人的に日本のクロスの物流ってすごく優れていると思うんですよね。いわゆる量産クロスと言われるものをはじめ大概のクロスは発注すればその日が翌日には現場に届きます。なので、何週間も前から取り置く必要はありません。
一方で、受注生産品のお高いクロスや、例えばレアなタイルやフローリング、輸入品の特別な建材などは、施工したい時期に欠品になる可能性があるので数週間前、場合によっては数ヶ月前から取り置いたりします。

今回のクロスが前者であれば、仕方のないことなのかなと思います。何年か前にもクロスやタイルで同じようなことがあり、変更をお願いしたことがありました。工務店やクロスの問屋さんがしっかりしているとそういう事情がもっと前にわかったりしますが、それもタイミングによります。あとはそのクロスが待てば入るのかどうかと、どのくらい待てばいいのかがわかるかどうかです。待てば良い期間がわかりその工期の遅れが待てるのであれば、それでいけるんでしょうが、工場火事だと規模にもよりますが復旧時期が読めなそうですね。

今回のクロスが後者だった場合は、お怒りはごもっともだと思います。すぐ選んでくれという時点で工期は迫っていると思われますので、頼み忘れてしまいすぐに入る量産クロスをお薦めしているということもあり得るかもしれませんが、特別なクロスを選んでいない限りはこれはないのかなと思います。