はなぶさ様の過去からのご質問を読んでいて気づくことがありました。
本格的な高断熱高気密住宅にお住まいと見受けられますが,住まい方が少し違っているのと,過大な期待を抱いておられるように感じました。
まず,高断熱高気密住宅は高性能ではありますが,無暖房住宅ではありません。
日本には実験的なものは別として,無暖房住宅はありません。
なので,それなりの暖房が必要となります。
そして,暖房は全館24時間暖房が基本となります。
一年中,どの部屋に移動しても快適で温度差が無いというのがウリとなっています。
その為に,暖房は床暖房を採用されているということですので,全館の床暖房を快適な温度に設定して暮らすのが理想的と言えます。
床暖房は輻射暖房になりますので,空気を暖めるヒーターのように,一階に設置した1台のヒーターで全ての部屋を暖めるというのは難しくなります。
それで,まずは人がいる部屋だけを暖めるという昔の考え方を改める必要があります。
そうすれば,吹き抜けを原因とする寒さの問題は解決するでしょう。
それで折角の吹き抜けを塞ぐというのは,ちょっと違うかなと思います。
暖房費はそれなりに発生しますが,高性能住宅であればそんなに差は出ないはずです。
暖房費が気になるようであれば,もっと小さい平屋の家を建てるのが正解だったかもしれません。
とは言っても今から減築するのは現実的ではありませんので,その代わりに吹き抜けを閉鎖するという考え方はアリかもしれません。
一階と二階の温度差には目をつぶることになりますが。
その場合に換気がどうなるかは,換気計画図が無いとコメントは難しいです。
一階と二階の換気計画が独立していれば,実現はさほど難しくないと思います。