「先が詰まれば、手前であふれる」のが排水設備の原則ですから、地震時に公共下水本管や建物から本管までの埋設管のどこかで排水障害があれば手前の最も低い場所で溢れる事になります。　

A.K.さん宅は2階ですから、最低階ではありません。排水管は先で合流しておりますから、あふれる場合は最下階である1階の住居、または埋設管の汚水桝の部分から溢れます。したがってA.K.さん宅の竪管の詰り以外は危険性は全くありません。
このような状況の場合は、マンションの上階の方が排水を自粛することが重要です。
集中豪雨時の逆流トラブルも、入浴時の上階からの排水が1階で溢れることが多いです。

ネットの情報での最下階は、1階のことでしょう。この場合は最下階（1階）を別系統としてもしなくても溢れる事があります。　

最下階の配管を別系統とするのは、地震対策ではありません。
マンションでは、排水竪管を最下階（通常1階）の下の横引き管でまとめています。したがって排水配管の状況では、通常の使用時でも逆流（溢水）が発生することがあります。それゆえ最下階の排水系統は別系統となっているわけです。