1.　４階のお宅の件で、３階のお宅に立ち入り検査する件
・正直なところ、この件に関しては、回答不能です。
マンションでいろいろなトラブルが発生した際に、関係ある住戸に立ち入り調査する場合があるかと思いますが、「調査することが可能でしょうか」と言われても、何とも答えようがありません。管理規約にこのような場合についての条項は多分ないでしょうが、管理組合から直接事情をお話しされて、協力を求めたらいかがでしょうか。

ただし、その場合は、騒音に関するエビデンスと、しかるべき技術者による調査が必要です。

質問です。
・竣工は何時ですか？
２年前からということですが、それ以前には音は気にならなかったのですか？２年前に何か工事をやっていませんか？二重サッシに改造すると、今まで聞こえなかった建物内の音が聞こえてくるようになります。
また、内装を変えた場合は共鳴現象も発生します。

・音のデータが全くありませんが、個々の個所で何DBですか？
また貴マンションの地域での騒音規制値はどうなっていますか？
また、音の確認はどなたがやったのですか？個人の感覚だけでは、全くエビデンスにはなりませんね。（被害者の場合は別ですが・・・。）
ベランダで、下の換気設備の音が、２４時間３６５日聞こえるということは、ありうることです。日中の暗騒音がよほど低い環境なのでしょう。
しかし、騒音レベルがどの程度かがわからなくては判定しようがありません。

・設計会社・施工会社・管理会社には相談しておられますか？
しかるべき技術者の判断なしに立ち入り調査をしても意味ありませんね。
最終的には３階の換気扇に防音処置をするとしても、騒音を気にしないで生活しておられる３階の方に、上階の方のクレームを納得してもらうのは難しいですね。すべては、騒音測定の上、上記関係各社にご相談ください。

２．２階のお宅の壁からの騒音。
・２年前からということですが、建物に何か取り付けていませんか？
冬に発生するということですから、風の影響が大きいかと思います。
竣工時からであれば、バルコニーの手すりの形状などが考えられますが、騒音発生時期が限定されているので、テレビのアンテナその他の設置が考えられます。

・また、内装改修で、暖房機運転時の騒音が増幅されている場合もあります。
暖房機に関しては着火・暖房時とファンの強・中・弱運転時で固有振動数が違いますので、どこかの設定時に外壁の仕上げ材などと共鳴している場合も考えられます。騒音発生時の暖房機の運転状態を細かく確認してください。

残念ながら、北海道の騒音調査専門会社は知りません。
建築会社にお勤めのところに、研究所などはありませんか？
また、管理会社も大手のグループの会社なら、このようなトラブルに対応できる技術者がいると思いますが・・・・。

４階の騒音に関してですが、築２８年ということでしたら、３階の換気扇に不具合が発生したことは考えられます。入居者の方は聞きなれた音なので気にならなかったのでしょう。いづれにしても、騒音レベルがわからなくては判断しようがありません。
３階の排気音を外から確認した方は、両隣の住戸の排気音は確認されていますか？両隣の排気音は気にならなくて、当該住戸の音が気になるということでしたら、排気ファンの不具合といえます。
いずれにしても、騒音測定をしなければ何とも判断できません。

尚、騒音測定は、暗騒音と機器運転時の騒音の比較が必要ですが、３階のファンが２４時間運転ということですので、５階または６階の住居の暗騒音を測定してください。このデータと４階の騒音データの差が問題となります。
外部の暗騒音も同様ですので、３階の排気口から十分離れた位置で測ってください。なお、念のため４階のファンを運転した状況も測定しておいてください。

２階のリフォーム状況に関しては、改修工事の図面を見せていただき、建築会社にお勤めの方または同僚の技術者に、判断してもらってはいかがでしょうか？