音の問題はかなり厄介なので、これまでの経験からお話しします。
まず、穴やクラックを調査する前に吸気口に防音対策を施しましょう。

最も確率が高いのは、外部に面している吸気口・排気口から音が伝わり室内に反響するパターンです。
一般住宅でも外部からの音の侵入は良くあり、対策品が販売されています。
また、強力な製品として防音室専用の製品もあります。

2番目は、コンクリートの構造体を伝搬し室内に音が響くパターンです。
足音や椅子を引く音など、床に接する「低い音」が伝わりやすくなります。
ご本人が対策することは難しく、音の発生元の住人に協力してもらうほかありません。
「下から上に伝搬」は一般ユーザーには考えにくいことですが、専門家の間では十分考慮される問題です。
階や部屋を飛び越えて音が聞こえるという現象も発生しています。

3番目は外部の音が貴殿の部屋に集中してしまうパターンです。
窓を二重サッシにする、吸音材を換気口等に使うといった対処法があります。

音については1?3のパターンが複合している可能性が高く、ひとつずつ対策を取っていくしかありません。


タバコの煙については、ほぼ換気口から入ってきていると考えられます。
ただ、「タバコを吸うな」と言っても無茶な話で、こればかりはなんとも言えません。
脱臭フィルターの取付などで補うしかありません。

上下階のスラブに穴・クラックがあるという目測ですが、これはかなり確率が低いと思います。
上下階にわたる穴については、防火上の意味合いもありかなりかなり厳しく制限されています。
スラブのクラックは、微細なヘアークラックは存在するかも知れませんが、200mmのスラブを貫通するクラックはまずないでしょう。
仮に発生していたら、音うんぬんの問題ではなくマンション全体の問題です。

以上、ご参考になればと思います。

タバコの臭いが上がってくるのは辛いですね。
健康上の被害も想定されます。
対策としては,マンションの10階ということですが,外の空気のきれいな方角があるでしょうか。
風上の方角になるかもしれません。
その方角に換気口があれば,そこに給気ファンを取り付けます。
そして,お住まいの部屋の気圧を高めにしてやります。
そうすれば,きれいな外気を常時屋内に取り入れて,あなた様のお宅の空気はどこかの隙間から外に出て行きます。
給気ファンは一般的に風量が少なめの物が多いので,通常のファンを逆向きにして使うなど,工夫が要るかもしれません。
要点は屋内を正圧にして,きれいな空気を常に導入することです。
分類としては第二種換気システムの考え方になります。
屋外の空気がいつもタバコ臭いということは考えにくいので,これで改善できると思います。
階下からの騒音については,床全面に分厚いジュウタンを敷き詰めると少し効果があるかもしれません。