スレートには天然スレートと人造スレートの二種類があります。
天然スレートは粘板岩を薄く割ったもので耐久性がありますが,資材が限られているので最近はほとんど見かけなくなりました。
東京駅の屋根に使われています。
今主に利用されているスレート瓦はセメントに繊維を混ぜて固めたもので,耐久性は劣ります。
セメントが酸性雨で熔けるためです。
そして割れやすいです。
以前に暮らしていた借家の屋根は人造スレート瓦でしたが,雪下ろしで屋根に上った際に踏んだところを何枚か割ってしまいました。
ガルバリウム鋼板は素材は鉄ですが,サビ対策として10年から15年程度での塗り替えが必要になります。
ガルバリウム鋼板は錆びないという人がいますがウソです。
錆びているのを良く見かけます。
その際の屋根塗装は足場を組んだりすることを考えるとかなりの費用を見込んでおく必要があります。
銅板は耐久性がありますが,かなり高価になります。
また見た目も好みが分かれるかもしれません。
寺社建築にはよく用いられています。
ステンレス板の屋根はサビ対策としては優れています。
それでも50年程度と言われています。
洋瓦は高い温度で焼いたものは陶器と似ていて,割れない限り半永久的に使用できます。
長い目で見ると洋瓦が一番安上がりであるように思われます。
台風で飛んだり,雪でズレたりしない限り,そのままで問題ありません。
ルーフィングをしっかり行って,正しく瓦を取り付けていれば,ほとんどメンテナンスは不要です。