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[20210]高温時期のコンクリート打設、養生について

質問者:マロ / 最新の回答・ご意見者:マロ / 回答・ご意見数:2件
カテゴリ:工事ミス・トラブル / 2023年06月07日 15:23

住宅新築をベタ基礎にて、施工中です。今後、6月中旬以降よりベタ基礎のスラブ、立ち上がりコンクリート打設の予定としております。
温度予想をみても25度以上となる日かなり多く、設計、施工の一括請け負いにて建築事務所と契約しておりますが、コンクリート打設後の散水養生等々についてお願いしたところ、これまでやっていない。からとやらないみたいなことを言われております。
その他、スラブ打設後、1日おいて脱型、立ち上がり部分型枠設置、コンクリート打設との話をされておりますが、これらの予定は妥当でしょうか?
教えて頂ければ幸いです。
1.散水養生などの対応は、不要でしょうか?
2.散水養生等々が必要だとすれば、どのようなやり方で行えばよろしいでし
ょうか?
養生シート?こまめに散水?散水時間、何日間どのように対応するか?
3.ブルーシートなどの日当たり軽減の措置なども必要でしょうか?
4.スラブ打設から立ち上がり部分のコンクリート打設までの好ましい日数は
どの程度でしょうか?
5.立ち上がりコンクリート打設後のレベラーをやるとの話ですが、打設後の
同日に施工しても大丈夫でしょうか?
6.レベラー後の雨などに対応するため、天端などにブルーシートなどは必要
でしょうか?

以上、ご教示頂けると幸いです。

これまでの回答・ご意見数2

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2023年06月09日 16:42

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

現場監督Aさんに追記で。。。

マロさんがお考えの通り、理屈としては水があればあるほど、コンクリートは強くなります。しかしながら、そもそも、一般的に使われているコンクリートの強さは今時でしたらfc21とかで表しますが(数字が大きい程強い)、私の計算だと、キッチリ基礎の構造計算をすると、fc8?10程度、、つまり1/2程度でも成立します。また、インスペクターとして、既存の住宅の基礎の強さを調べたりもしますが、未だにfc20以下にはお目にかかっていません。たいがいはfc26,27あたりの数字ですね。

で、それでも、もっと強い方がいいじゃないか、、という理屈もあり得ますが、ベタ基礎だと、あまり水をかけすぎると、プール状に水が溜まったりしますので、その後の様々な作業性が著しく落ちます。

打設直後、お天気があまりにピーカンだと、一気に表面だけ水分を失いますので、庭の芝生にお水をあげる程度のイメージで、散水するのが、住宅レベルですとせいぜいかな?と思います。

尚、コンクリートの強さ自体は、地震には、ほぼ関係ありません。コンクリートの強さに比例して耐震性が上がる、、、事はありません。あくまでも、上からの重さに対して、頑張っている、、、という考え方を我々はしています。

とはいえ、、「散水しない方がいい」という事ではありませんので、どうしてもご心配なら、監督さんに「不要とは思うけど、心配なんで、ちょっと巻いておいて。。」みたいな感じでいいのではないでしょうか。ただ、現場に仮設水道が無いのを、わざわざ引っ張って、、、というほどの必要性もないかと思いますよ。

myph

マロ

所在地:山形県
2023年06月14日 13:41

ご教示頂き、ありがとうございます。
昨日も、ベタ基礎の鉄筋関係について質問しております。
今後とも、ご教示頂けると幸いです。
よろしくお願い致します。

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
myph

現場監督A

所在地:東京都
2023年06月08日 19:28

URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…

>>1.散水養生などの対応は、不要でしょうか?

コンクリートはセメントと水が水和反応という化学反応を起こすことで固まるので、日照などで水分がなくなると十分な強度が出ない可能性はあります。ただコンクリート内部には数年間は十分なほどの水分があると思いますので、わざわざ散水する必要性は住宅の基礎コンクリートではないと思います。強度の問題なので1週強度や4週強度など、テストピースをとってしっかり強度管理がされていれば問題ないですし、それすら3階建て以上でないと不要ということでやらない会社もたくさんあります。

>>2.散水養生等々が必要だとすれば、どのようなやり方で行えばよろしいでしょうか?養生シート?こまめに散水?散水時間、何日間どのように対応するか?

若いころ、ぼくも同じことを考えて現場で散水したりしましたが、夏の貼れた日では、少し撒く程度だとすぐに乾いてしまいます。また、たまるほど水を撒くという方法もありますが、水和反応によって熱を放出して固まります。正しく行わないと水を撒くことにより熱を奪い、水和反応を鈍らせてしまうのではないかなとも思います。ただそんなことをしなくても十分な強度が出すぎるくらいだと思います。

>>3.ブルーシートなどの日当たり軽減の措置なども必要でしょうか?

そんなことをしなくても十分な強度が出すぎるくらいだと思います。

>>4.スラブ打設から立ち上がり部分のコンクリート打設までの好ましい日数はどの程度でしょうか?

外枠設置→スラブ打設→内枠設置→立上り打設の順番になるんですが、正直なところスラブ打設の次の日には上を歩けると思うので、内枠を設置してすぐ立上りを打設しても何も問題はないと思います。こちらの施工店さんは外枠を一度ばらして付け替えるみたいですが、本当は付け替えないで外枠はそのままで行きたいところです。ただ基礎形状により付け替える必要がある場合もあります。対して強度に影響はないと思います。

>>5.立ち上がりコンクリート打設後のレベラーをやるとの話ですが、打設後の

同日に施工しても大丈夫でしょうか?
立上り打設を朝から行えば、午後には流せると思います。通常同日に流すことが多いです。その製品にもよると思うんですが、打設後に日にちが空きすぎてしまうと密着が悪くなると思います。別の日に流す理由はないと思います。

>>6.レベラー後の雨などに対応するため、天端などにブルーシートなどは必要でしょうか?

レベラー流す日の夕方雨が降る、なんて日に立ち上がりは打ちたくないですね?レベラーが雨に打たれちゃうと意味なくなっちゃうので。天気見て降りそうだったらシートをかぶせるのもありですが、天気大丈夫そうなら不要では。