倒れたのは震災なので仕方ないと思っています。ですが、倒れた暖房機からはわずか10分程度できな臭い匂いが漂ってきました。
その時点で電話は不通で、断水で水も出ません。
火事になる危険を感じ、近所の人に手伝ってもらって(5〜6人で2時間がかり)で起こそうとしました。しかし300キロ超の暖房機は持ち上がらず、ようやく持ち上がったと思ったら外側の金属がはがれて真っ赤に焼けたレンガか顔を出しました。たまたま近所の電気屋さんがいたので、電気工事の時に使う巨大な挟むものでレンガを1つ1つ外に運び出してなんとか火事は免れました。もちろん、暖房機は完全に破壊です。
電話が復旧し、そのことを暖房機のメーカーに連絡しました。しかし様子を見に来ることもなければ、こちらから連絡しなければ向こうから連絡を寄こすことも一切なし。三度目の電話で様子を見に来たと思ったら(5月のことです)名刺さえ持ってこない。
そんな誠意の見えない対応に苛ついていたんですが、問題はそのメーカーの言い分です。
こちらは震災だから倒れたのは仕方ないとしても、倒れて起こす方法がないのはおかしいのではないか? それは企業として責任を取らなければならないことではないかと尋ねました。しかしメーカーは「蓄熱暖房機は倒れることを前提にして設計されていません」と答えます。だから、倒れても起こすことを考えていないと言うのです。しかし、倒れることはメーカーとしても認識しているようです。事実今回の震災でかなりの数の蓄熱暖房機が倒れているそうですし、「倒れないとはいえません」と言います。
しかし倒れることを前提に設計されていないから倒れた時に起こすことは考えていない、責任も取る気はないと言い切ります。そしてそういうリスクを承知で買ったのだから自己責任だと言うのです。蓄熱暖房機は買った時点でお客の財産だからその管理は顧客の責任。倒れても知らないというのです。
倒れることを前提に設計されていない暖房機を倒れるリスクを説明して販売しているとは思えません。事実、購入時は300キロもあるのだから倒れないと言われて床や壁の補強もしました。
倒れた時に起こす手段なり方法を考えるのは企業の責任ではないでしょうか? たまたま今回は火事が起こらなかったとしても、暖房機が倒れたら起こせないのは問題があるのではないでしょうか?
こんな筋の通らない企業にきっちりと責任を取らせたいです。どうすれば1番いいでしょう。
みー。
所在地:宮城県
2011年05月15日 00:15
でも、たまたま今回は火事にならなかったから良かったですが(家みたいに壊して運び出したところもあるかもしれません)、今後のために倒れて起こせない点はなんとかしなければと私は思います。
震災でだだでさえ大変な時に火事が起こったら目も当てられません。水も出ない、消防車も呼べないんです。暖房機は火災を発生させる可能性がある器具だから、倒したままでいいとは思えないのです。
これまでの回答・ご意見数12件
アドバイザーからの回答
アドバイザー 相談者竹沢 正弘
瀬尾建設工業 株式会社
2011年05月16日 09:02
所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
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竹沢 正弘
瀬尾建設工業 株式会社
2011年05月16日 10:53
所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
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竹沢 正弘
瀬尾建設工業 株式会社
2011年05月16日 13:45
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竹沢 正弘
瀬尾建設工業 株式会社
2011年05月17日 09:20
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福地 脩悦
株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2011年05月17日 12:18
所在地:北海道北斗市中野通324
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竹沢 正弘
瀬尾建設工業 株式会社
2011年05月18日 08:21
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※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見
一般ユーザー 相談者クラビア
所在地:新潟県
2011年05月15日 20:22
URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優
考えてみれば蓄熱暖房機はヨーロッパで開発されたものだと思いますが,かの国ではほとんど地震は無いのですね。
それを地震国の日本で使うわけで,想定外の問題が起き得るということでしょうか。
新潟でも中越地震の際に,蓄暖が原因で,一件の火災が報告されていました。
もっとも,これは停電後の再通電が原因ということですが,蓄熱完了時の際には,通電はされていなくても焼けたレンガでの火災の危険性は無視できないように思いました。
それでは決して転倒しないように固定できるかと言えば,これも重量から考えてかなり難しい様に思いました。
同様の重量物として縦型ピアノ等も,地震の際には凶器になることが以前から指摘されていましたが,この対策としては,転倒防止ではなく,わざと後ろに倒す為のグッズが開発されて市販されています。
いずれによせ,ピアノは火災の原因にはならないのでまだましかもしれません。
みーさんが,どのような経緯で蓄暖を導入されたのかは分かりませんが,メーカーや販売店を始め,これを推奨する工務店や電力会社も少なくないので,地震国でこの種の機器を安易に推奨してきたとすれば,その責任は問われなければならないように感じています。
今,改めて検索してみましても,地震の際の危険性に付いて,明確に述べているものはほとんど無いように思いました。
そもそも,蓄暖は原子力とセットという面があり,今後,日本が仮に脱原子力に向かうとすれば,蓄暖そのものの存在異議が問われることになるのかもしれません。
さて,前置きばかりで全く解答になっていないのですが,もしもメーカーの対応が不誠実のままであるなら,法的な手段に訴えるしか無いかもしれませんね。
取り敢えず,国民消費者センターに相談なさってみるのはいかがでしょうか。
また,電力会社の窓口も助けになるかもしれません。
電力会社も蓄暖は推奨してきましたので,知らん顔はできないと思います。
さらに,蓄暖のメーカー名も公表して,ユーザーとして広く告発するのも意義があると思います。
みーさんには申し訳ないのですが,人柱となって声を上げることは,後のユーザーにとって,とても意義のあることだと思います。
私はリップサービスしかできませんが,みいさんの怒りは,全く正当で,しかもとても意義深いことだと思いました。
みー。
所在地:宮城県
2011年05月15日 23:10
そんなことを言ってくる人はいないという不条理なクレームをつけているような言われ方をメーカーにしたので(ちなみに蓄熱暖房機で検索すると一番最初に出てくるようなメーカーです)、広く他の人の考え、アドバイスが欲しくて質問しました。
やはり蓄熱暖房機の問題はこのままなかったことにしてはいけない問題ですよね。地震の多い日本には合わないかもしれませんし、ここ数年、蓄熱暖房機そのものが推進されていないようです。(諸々問題があるからかもしれません)国民生活センターは私も検索してみました。でも誰も苦情を届け出てはいないようですね。相談してみようと思います。ちなみに電力会社には問い合わせしてみました。こちらはとても対応が良く、メーカーの言い分がおかしいことを認め、注意し改善を促すように言ってはくれるようです。もちろんその後、メーカーから謝罪や連絡などはありません。悪いと思っていないのですから、謝罪なんてあるわけないですよね。
クラビア
所在地:新潟県
2011年05月15日 20:42
URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優
http://www.kokusen.go.jp/
蓄熱暖房機に付いて検索しましたが,苦情の届け出は無いようですね。
みーさんのケースがテストケースになると思います。
頑張って下さい。
クラビア
所在地:新潟県
2011年05月16日 11:24
URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優
ただ,恥ずかしながら,私自身も今まで,どちらかと言えば蓄暖は推奨する立場で拙宅でも何度も導入を検討した経緯がありました。
しかし,今回,みーさんの質問から深く考えさせられました。
さるメーカーのサイトでもきちんと固定すれば震度5まで大丈夫とありました。
また,震度6でも倒れなかったというユーザーの報告も見ました。
しかし,震度7なら,あるいは万一それ以上なら,もしも家を留守にしていたならと考え始めると心配が尽きません。
家自体を免震にしたり,太い柱材で蓄暖本体を羽交い締めにすれば大丈夫かもしれませんが,簡単な金具とビスで固定して重量300キロ以上の物を,確実に固定できるかと言えば,私は保証できません。
少なくとも起振台に乗せて,数多くの事例で実験しないと,こうすれば大丈夫とは断言できないと思います。
そして,実際に実験したかと言えば,恐らく誰もまだやっていないのではないでしょうか。
ピアノの場合も,美観の問題もあるとは思いますが,現状は壁に固定するのは諦めて,大地震の際にはわざと後ろに倒して,前に倒れるのだけは防ごうという発想の物だけが実用化されています。
このグッズの安全性に付いては,一応,起振台での実験で実証済みです。
それで,みーさんの質問がきっかけで,できれば国の方で実験して頂いて,蓄暖の固定に関するきちんとした安全基準が出されればいいなと思って,私も敢えてメーカーに対しては厳しい意見を述べさせて頂きました。
また,福島の原発同様,これは見方の問題になりますが,想定外の地震だったので,仕方が無かったと見るべきか,想定外も想定して(無理な話しかもしれませんが)どんなことがあっても,最低の安全は守るべく設計すべきだったと考えるかの見解の相違になるように思います。
これがFFヒーターや石油ストーブなら,自動消火装置が働くでしょうし,エアコンやヒートポンプや蓄熱式の温水暖房なら火災の心配も少ないと思います。
しかし,焼けたレンガが転倒して,一応,断熱材はあるものの,床に,あるいは畳に接するするのはどうも面白くありません。
優れた断熱材があれば,仮に転倒しても火災にはならないと断言できるかと言えば,これも数多くの状況で実験しないと保証はできないと思います。
そしてこれも恐らくどこも実験していないでしょう。
水を掛ければと言うのは,メーカーでも薦めていなかったと思います。
みーさんのお宅の場合は地震で断水したということですので,咄嗟には難しかったのではないでしょうか。
また仮に水を掛けたなら,通電中は200ボルトによる感電の危険性も指摘せねばなりません。
学生中,私の先輩は200ボルトに感電して亡くなりました。
100ボルトなら人間は逃げることが可能ですが,200ボルトでは体が固まってしまうのです。
このことは先生から何度も注意されたものです。
もっとも,蓄暖の場合は地震の際には電源が切れるようになっていると思いますのでこれは杞憂かもしれません。
加えて,大量の焼けたレンガに水を掛けると水蒸気爆発が起る危険性も指摘しておきたいと思います。
これは,水が強い熱に晒されると,急激に気体となって起きる現象です。
鉄鋼屑,スラグを池に捨てたら大爆発を起こしてなどという事件が昔は報道されていました。
もっとも,これも,実際に実験してみないと,単なる杞憂に終わるかもしれませんが,少なくとも,メーカーはきちんと実験して安全性に付いては保証する義務があると思います。
もしかすると,こんな点も踏まえて,水を掛けないでとコメントしているのかもしれません。
ともかく,今回の想定外?の地震をきっかけとして,原子力に付いての見方も大きく影響を受けたように思いますが,蓄暖に付いても,きちんとした安全基準を国の方で出して欲しいなと思って,敢えて厳しい意見を述べさせて頂きました。
最後に,これは蛇足になりますが,みーさんの導入された蓄暖が輸入品で,それをもしかして,日本のある大手電気メーカーもアライアンス商材としてカタログに載せているのであれば,一度,この大手電気メーカーに相談してみるのもいいかなと思いました。
この大手電気メーカーはとてもユーザーフレンドリーなので,カタログに載せている以上,何か相談に乗ってくれるのではないかと思いました。
クラビア
所在地:新潟県
2011年05月16日 13:04
URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優
そこはユニデールの蓄暖を扱っておられるところでしたが,色々と親切に教えて頂きましたので,ここに紹介させて頂きます。
まず,倒れるかどうかに付いては,業界では三陸沖地震を想定した耐震基準になっていて,今回の東日本大震災に付いては想定外だったとのことでした。
また,今回の地震に付いては規定通りの固定になっていなくて倒れたケースもかなりあったようだということでした。(みーさんのお宅がそうだという意味ではありません。)
また,万一倒れた場合にはそのまま放置しても断熱材があるので,火災にはならないということでした。
レンガ本体は700℃まで上昇するものの,断熱材があるため,転倒しても,床材との接触面が発火温度まで上がることはないということでした。
そしてこれはパナソニックでも輸入品を導入するに際して実験済みということでした。
万一倒れた場合の対策としては,本体が壊れて,中のレンガが飛び出していたりしない限り,そのまま放置してレンガが冷えるのを待ってから,本体を分解してそれを取り出し,本体を起こして点検して組立て直すという流れになるようです。
もちろん,これはメーカーか施工会社に依頼することになります。
ついでながら,水は掛けないで下さいということでした。
それでパナソニックの説明をそのまま受け取るとすれば,ユニデールに関してはあまり心配しなくてもいいのかもしれないと思いました。
新潟中越地震の際の火災事故に関しては,ユニデールでは皆無であったということで,これはメーカーの問題もあるかもしれません。
みーさんのお宅の場合,きな臭い臭いがしたというのが気になりますが,公式見解は上記の通りになります。
それで,先に私が述べた事に付いては慎んでお詫びと共に訂正させて頂きたいと思います。
ただ,一般ユーザーに対して,メーカーや電力会社や,もしかするとビルダーさんも,万一の大地震の際の蓄暖のリスクやその対処の仕方に付いては,事前に周知徹底する義務があるのではないかと思いました。
なお,電源は地震で自動的に切れるようになっているが,そうで無ければブレーカーを落として下さいということでした。
クラビア
所在地:新潟県
2011年05月16日 14:18
URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優
竹沢さんの真摯な解答にはいつも頭が下がります。
恥ずかしながら,私自身も自分の反省を込めて色々と言わせて頂きました。
正直言いますと,私だけかもしれませんが,蓄暖が倒れることは今まで考えていませんでした。
倒れても,一応大丈夫なのかもしれませんが,今後は人から蓄暖に付いて相談を受けた時には,万一の可能性も含めて,きちんとお話ししたいと思いました。
みー。
所在地:宮城県
2011年05月16日 23:54
私が購入した輸入元は日本○○○ー○○という会社でした。(こちらは企業名はNGなので伏せます)そちらの対応が腑に落ちず、納得のいかないものでしたのでこちらで質問させていただきました。
竹沢さんの倒れることに関しての質問ですが、倒れることに関しては絶対に倒れないということはありえないと思うので、その点に関しては震災だと理解しています。私が問題だと感じているのは、『倒れて起こせなくて構わない』というメーカーの見解です。確かにそのまま放置していても火事にはならなかったと言われました。しかし10分程度できな臭い匂いが漂い、火事になる可能性を感じさせる暖房器具をそのまま放置して様子を見ることは出来ませんでした。電話も通じず、断水で水も出ないのに火事を起こすかもしれないものを放置してただ見守ることは出来るでしょうか? しかもあの震災当日、私の地元の震度は6強です。全てが混乱し、余震が続く中、蓄熱暖房機を放って避難することは出来ませんでした。
なので私は専用のジャッキなどで起こせるならジャッキをつけて販売する、もしくは他の暖房機のように倒れた時点で中のレンガを冷やす何らかの装置が働くなどの対策が必要ではないのかと思ったのです。(問題があると思っていないので、それに対して対応するつもりももちろんないそうです)
少なくとも、万一倒れた時にどうすればいいのかを知らせる必要はあると思うんですが。(もちろん、うちの場合はそんなレクチャーはないです。倒れると思っていないんだから話すわけがないですよね)
ちなみに、家のより一回り小さいサイズの物でしたら男性4人くらいで起こせたようです。実際、家の人間が他所の家の蓄熱暖房機を起こしに行きました。起こせるものも中にはあるようです。それなら、起こせるサイズのものまでしか販売しないなどそういう方法もあるのではないかとメーカーに言うと、「そういうリスクを承知で買ったのでしょう」と言われました。
倒れないことを前提にして設計した物を売っているのに、買うほうは倒れるリスクも想定して購入したことになるそうです。
全てのメーカーがそのような考えでいるとは思っていませんし、もっと誠意を持って対応しているメーカーさんもあると思います。しかし私が対応を受けたメーカーはそうでした。
そういうメーカーがこれからも蓄熱暖房機を売っていくことに疑問も持ちました。(蓄熱暖房機に対する疑問ももちろんですが、このメーカーの誠意のない対応に不信感が募っています)
蓄熱暖房機はこのままでいいのでしょうか。
今回の地震が想定外です。倒れることは想定していなかったのはわかります。でも実際には倒れるとわかったからこそ、何かメーカーは考えないといけないのではないのかなと思いました。
ちなみにうちの暖房機に関しては購入から5年を過ぎているので、メーカーに責任を追及するのは難しいそうです。(国民生活センター談)お気の毒ですが・・・・・・と言われましたが。メーカーが強気でいろいろ言ってくるのもそれが理由だろうとも。
竹沢さんとグラビアさんの回答を見て、いろいろと考えさせられました。回答、ありがとうございました。
おそらく、蓄熱暖房機が倒れるのは今回のように地震で大変な時だと思います。その時に火事の危険を感じる怖さや自分ではどうにもできない暖房機を持つ怖さを蓄熱暖房機の購入を検討する方には知ってもらいたいと思います。
クラビア
所在地:新潟県
2011年05月18日 14:57
URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優
みーさんのご意見や皆さんの解答には私からも感謝を述べさせて頂きたいと思います。
フェイルセーフという言葉がありますが,これは基本的に,万一何があっても,安全な方向に事態が終息するように設計しようという考え方だと思います。
その点で例えば,電気温水器によるパネルヒーターや床暖房の運用は,万一温水器が倒れても,火事の心配は無いだろうと思います。
エアコン暖房も恐らく火災の面では大丈夫でしょう。
しかし,蓄暖は万一転倒した場合に,焼けたレンガがどうなるかと思うと,どうも気持ちの良いものではありません。
既に2004年の時点で,独立行政法人消防研究所のある研究員は,中越地震で発生した火災を分析してこの点を指摘していましたので,サイトをペーストしておきます。
http://www.research.kobe-u.ac.jp/rcuss-usm/research/tyuetsu/1/kasaihigai.pdf
4ページの写真を見ると,据えつけ型の蓄暖のようですね。
重量300キログラム,ドイツ製とありましたので,みーさんのお宅のと似ているでしょうか。
そして,念の為,電力会社に問い合わせてみたところ,蓄暖に付いては転倒しないようにメーカーに指導していて,この実験は各メーカーごとになされているが,転倒した場合に火災にならないと言えるかどうかに付いては,きちんとした実験がなされているかどうかは把握していないということでした。
仮に転倒すると,躯体が壊れてレンガが飛び出す可能性があり,その場合には火災につながる可能性は高いとのコメントでした。
また,従来の耐震基準は,東日本大震災以前の基準で,今回は転倒したものが,現実にかなりあったということでした。
この場合,そのまま放置しても火災にはならないのかもしれませんが,一つ懸念しているのは,最近,床断熱でも普及しているEPSなどの発泡樹脂系の断熱材の場合に,これが溶けて流れてしまうのではないかという点です。
蓄暖が倒れたあと,床下の断熱材が消えていたとすると,これも面白くありません。
福地さんのコメントを見ていると,とても安心感がありますが,今後,全ての工務店に,同様な対応が期待できるかどうかは分かりませんし,それを指導,監視する機関も無いように思います。
竹沢さんのコメントは全くもっともで,1000年に一度の地震であったことを考えると,あまり過去を云々するのは後出しジャンケンみたいで潔くないかもしれません。それで,これはあくまでも今後のことを考えるということでお願いしたいと思います。
みーさんには真にお気の毒に思いますが,少なくとも,みーさんの今回のご提言,ご質問が今後の暖房のあり方に付いては,とても良い影響を及ぼす機会になるように思いました。
また日本○○○ー○○の対応には私もとても不快に感じました。
将来を考えると,直ぐに飛んできて,新品に取り替えて,震度7でも転倒しないような取り付けをするくらいのサービスがあっても良かったように思いました。
私が企業の責任者ならそうすると思いました。(口だけですが。)
最後に,電力会社に,今後は,震度7でも蓄暖が倒れないような固定方法の基準作りや指導が行われるのかどうか尋ねたところ,今後は蓄暖はお薦めしないとハッキリ言われました。
熱効率の面でも蓄暖のCOPは1にしかならないので,今後はエアコン暖房やエコキュートによる床暖房,パネルヒーターをお薦めしたいとのことでした。
私もそれが正解かなと思います。
みー。
所在地:宮城県
2011年05月18日 19:40
クラビアさんの問い合わせや確認に裏づけされたご意見、とても参考になります。蓄熱暖房機は地震の多い日本には適した暖房器具ではないようですね。お勧めしないと電力会社が言い切るのも尤もだと思います。
今回のことは日本○○○ー○○の対応があまりに誠意がなく、そういう会社が今後も蓄熱暖房機を売っていくのかと思うと怖くなりました。
(個人的には私もクラビアさんの言うような対応があってもと思います。そこまで出来ないとしても、出来る範囲のことが何かしらあったのではないかと)
こちらに責任はないと強気で誠意のない対応しか出来ないメーカーに大変失望しました。そういう会社が蓄熱暖房機では大きめな会社であることにも。そしてこういう問題が起こっていることを知ってもらいたいと思ったのです。
すでに蓄熱暖房機を導入している方、これから導入する方は知っておいた方がいい事実だと思っています。そういう方の何かしらの参考になれば幸いです。