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[21182]土台の座堀が深い・ナット座面が少ない

質問者: / 最新の回答・ご意見者:栃木 渡 / 回答・ご意見数:4件
カテゴリ:工事ミス・トラブル / 2024年12月07日 20:52

施主として新築建築中に土台を見学させていただいたところ、
画像の??が気になりました。いずれも理想状態に対して、

?はアンカー部の105mm角土台建材の肉厚が、6?7割程度になっている
?はナット座面が(先に空けた穴により)8割程度になっている

どちらも強度的には不利な方向に施工されていると考えられます。
論点は、
?断面二次モーメント(曲げ剛性)の確保
?座面の面積確保(耐荷重確保)
が十分であるか、となるかと思いますが、

・当然施主は素人
・工務店は数値的な議論ができず、
今まで問題は起こっていない 感覚的にには問題ない の見解で議論ができない
・工務店が外注している構造計算業者は、(恐らく)図面通り正しく施工してくれとしか言わない

という状況のなかで、
どのように良否を判断すべきかの指針について、ご教示いただきたく
よろしくお願いいたします。
画像 »

myph

所在地:京都府
2024年12月07日 20:53

文字化けしており申し訳ありません
1つ目の?が 「1」
2つ目の?が 「2」

と読み換えてください
よろしくお願いいたします

これまでの回答・ご意見数4

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2024年12月08日 16:37

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

断面二次モーメント(曲げ剛性)の確保
座面の面積確保(耐荷重確保)

計算の実務者の立場から申し上げれば、何をご心配になっているのか、判りかねております。
普通の方が、使うような用語ではないので、おそらく、色々とお調べになった上でのご懸念とは思いますが。。。

アンカーボルトの設計検討を行う場合、基本は地震力(剪断力)に対する検討は行いますが、曲げに対する検討というのは、どんな状態で何が曲がる想定をされているのでしょうか?
また、座面の耐荷重となると、どんな想定なのか、全く、私には想像できません。

2階建ての場合、確認申請に計算書が添付されていない可能性が大ですが、3階建てであれば、許容応力度計算の計算書が副本に添付されているかと思いますので、その中に「アンカーボルトの検討」というページが1?2枚あるかと思います。原則的には、そこに指示のあるボルトと、その本数さえ確保できていれば、たいがいは、相当の余力が確保できているはずです。

雑駁な物言いで、申し訳ありませんが、お写真の状態であれば、構造の安定性については、全く問題ない許容範囲と思いますよ。ただ、「理想状態」ではないという意味でご心配なら、補強として、近隣に後打ちアンカーを追加してもらってください。変ないじり方はされない方が宜しいかと思います。




myph

所在地:京都府
2024年12月08日 21:25

ご回答感謝いたします

すみません、自分は普通以下の人間で普通ではありません
現在どのような状態なのか、
概要だけでも知りたかったのでご質問させていただきました

「お写真の状態であれば、構造の安定性については、全く問題ない許容範囲と思いますよ」
の根拠が知りたかったのですが、すべきでないと理解しました


「アンカーボルトの設計検討を行う場合、基本は地震力(剪断力)に対する検討は行いますが、曲げに対する検討というのは、どんな状態で何が曲がる想定をされているのでしょうか?」
→ ご質問形式でしたので、一応汚い絵を添付しておきます


ご回答ありがとうございました。
画像 »

myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2024年12月09日 04:23

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

ご心配の旨は理解いたしました。確かに計算の前提は、土台の欠損80%程度としています。

許容応力度計算をされているのか不明ですし、それを仔細に拝見しないと、なんとも申し上げられないので、一般的なお話として。

ご心配当該柱でホールダウン型の引き抜き金物を使用していれば、そもそも土台に影響しませんので、全く心配しなくて宜しいかと。プレート型の引き金物を使用しているのであれば、改修用のホールダウン金物が市販されていますので、それを補強として追加してもらってください。20kN程度で充分ではないかと思います。
myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2024年12月09日 05:54

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

誤 土台の欠損80%程度
正 土台の欠損20%程度

失礼しました

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
myph

現場監督A

所在地:東京都
2024年12月09日 03:05

URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…

マンガ上にある青い上向きの力は、実際にはまたその付近にあるもう一つのアンカーボルト、あるいは柱に付くホールダウン金物によって押さえられているため、その反力で相殺されてしまいます。図上の曲げモーメントは変位もなく生まれないと思います。もし土台の箇所により変位や曲げモーメントが生まれる前提があれば、上階の梁と同じように箇所によりせいを変える必要が出てきます。この辺の根拠を素人の方に示すのは不可能と思います。構造を理解する必要があります。
・理想状態
・問題ない
・??
の違いについて、おそらく材積の差を気にしておられるのかもしれませんが、理想状態と問題ないも明らかに差異があり、理想状態もボルト穴が空いているという点で、穴の空いてない部分とは差異があります。マンガ上にはとても断面が欠損しているように見えますが、穴や座ぼり部分以外の部分には木材が残っていますのでその割合の問題かと思います。そういう点で、「許容範囲」「十分強度が残る」という想定で、設計がされていると思います。

あとは感覚的な判断もあるのかもしれませんが、マンガのような力のかかり方は実際にはしませんので、ご安心ください。