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[2306]洗濯物と結露、乾燥対策

質問者:ひろひろまい / 最新の回答・ご意見者:ひろひろまい / 回答・ご意見数:5件
カテゴリ:その他 / 2011年06月13日 01:54

新築を考えているものです。
外張り断熱、蓄熱暖房、第3種換気が現在有力候補です。


私の希望は、「たくさんの洗濯物がよくかわくこと」です。そこで物干し場(洗濯室)を設けたいのですが、不安に思う部分について教えてください。

?物干し場の扉を閉めている場合、窓に結露は発生しますか?対策としては除湿機を置く以外に方法はないのでしょうか

?逆に扉を設けない場合は、乾燥対策として有効ですか(最近の住宅は乾燥がひどいと耳にします)
また、2階角部屋にプランした場合などは、他の窓の結露、または収納内のかびの発生につながることはありますか

?このような部屋に、床下暖房をすることは適しているのでしょうか



アドバイスをお願いします。

これまでの回答・ご意見数5

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2011年06月13日 09:25

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

 私の自宅は、(もう20年前になりますが)新築時の図面での「ベランダ」部分を、部屋として増築扱いにして、「物干し部屋」をつくりました。

 外壁の「断熱材入りパネル」は、増築前の外壁のラインのまま、出入り口は、外壁用のサッシをそのまま残しました。
 つまり、「半分外」の扱いにしました。もちろん、この部屋の断熱はしてますが、断熱的にも、気密的にも、縁を切れるようにしております。
 よくある「風除室」は、「外」がメイン。ここは、「内」がメインという違いくらいでしょうか?

 物干しに多量の湿気が予想されるときは、内側の窓を閉めます。

 住宅内が過乾燥かな?というときはあえて、内部を開けておきます。

 昼間は、外の窓を開放しますが、夜間は外を閉めて、中をあけておきます。
温度が、室内と同じくらいになり、湿度も住宅側の乾燥を防ぐ役割をします。
つまり、乾燥しやすくなります。


 という、かんじで、使ってます。今のところは、大きな問題は無いみたいですけど。

 で、提案、ご注意を。

 まず、私のように、断熱的、気密的には、「外」あるいは「半分外」で、考えられることが必要でしょう。住宅内に悪影響を防ぐためです。状況によっては、室内と室外の緩衝地帯としても、使用できますから。
 もし、集中換気を計画でしたら、ここは、独立させて(一部屋だけですし、外の考えですから)、除湿機能を持った換気扇を計画されるとよいでしょう。
 冬期間など、昼間だけでは乾燥しきれない時、さらに住宅内の湿度が少し高めで、ここの湿気を住宅部分に持ち込みたくない。というときなど、独立して換気できる方が、ベターです。
 同じように、補助暖房器具の設置を考えてください。
うちは、「ポータブルストーブ」です。あんまり、おすすめしないことですが、後から、「暖房が欲しい」と思っても、遅かったもので、付け焼き刃でした。
ここでも、「独立」して使用できることが、良いと思います。
 
 
 
 
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竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2011年06月13日 09:30

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

 忘れ物・・・・
「床暖房」は、私の提案を採用するならば、
「不適当」だと思います。床暖は体感温度は、以外に高いと思いますが、実際の室温を上げる。ということでは、不経済な気がします。
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ひろひろまい

所在地:北海道
2011年06月17日 20:52

自分では気づくことができなかった考え方を得ることができ、大変参考になりました。
なんだか、はっとしました。

ありがとうございました。

myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2011年06月13日 10:33

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

換気と暖房に関しては、皆さん、それぞれご意見をお持ちで、何が「正しい」とう事は無いと思いますし、、、私もそれなりにいろいろと想定して設計していますが、一番の想定外は、、「想定通り使っていただけない」事です。第三種で、吸気を確保せず、「設計が悪い」と言われても困ってしまいます。

外張り断熱、蓄熱暖房、第3種換気、、を選択された理由は不明ですが、相応の断熱性能と気密を確保してあれば、あとは、むしろ「生活の仕方」によって、「工夫」されてみてはいかがでしょうか?

あまり、暖房形式や換気形式にこだわっても、住宅は「機械」ではありません。自動的に機械が何でも解決してくれるものではありません。
あまり「機械」に神経質にならず、前に住んでいた所よりはいいや、、位の余裕をもってくださいね。

>物干し場の扉を閉めている場合、窓に結露は発生しますか?対策としては除湿機を置く以外に方法はないのでしょうか

結露を恐れているのは、、乾燥室の窓でしょうか?乾燥室の下部にきっちりと吸気口を設け、十分な吸気をしながら、天井扇で排気すれば、それほど結露の心配は無いと思いますよ。無論、、外気がダイレクトに入ってきますから、乾燥室は「寒い」です。ただ、「寒い」=「乾燥能力」とは、直結しません。
また、、Q値計算上は、第三種が絡むと、「数値」は下がりますが、全体としての事ですから、暖房区画、換気区画上、多室と区画されていれば、直接的に生活空間が寒いという事も無いと思いますよ。

>逆に扉を設けない場合は、乾燥対策として有効ですか(最近の住宅は乾燥がひどいと耳にします)

扉をつけて、区画した設計にしておけば、状況に応じて、扉を開けっ放しにはできますよね。あえて、家全体の乾燥対策として、乾燥室の扉をつけないのは、ナンセンスだと思います。

>2階角部屋にプランした場合などは、他の窓の結露、または収納内のかびの発生につながることはありますか

乾燥室の位置とは、直接的には関係ないと思いますよ。他とのバランスです。

>このような部屋に、床下暖房をすることは適しているのでしょうか

このような部屋=乾燥室であれば、どのような暖房形式であれ、その部分が
単独で制御できるようにだけしておいてください。暖房形式より、生活のスタイルによって、「工夫」しやすいかどうか?が重要と思います。その点では、「乾燥室までも」床下暖房にするのは、少々、疑問が残ります。あるいは、二次的な暖房機を「用意できるように」しておくのが、、「工夫」できるための「工夫」だと思いますよ。
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ひろひろまい

所在地:北海道
2011年06月17日 21:02

アドバイス ありがとうございます。

今のアパートは結露とカビがひどく、ちょっと神経質に考えすぎていたかもしれません。

住み手の工夫。。。確かにそのとおりですね。

大変参考になりました。
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福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2011年06月13日 11:04

所在地:北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
PR:「家は創り上げ、育て続ける…

この時期になると洗濯物がよく乾く家が欲しくなるものです。
しかし、仰せのように真冬は日本列島どこもが乾燥状態(相対湿度は高くとも空気中に含まれる絶対湿度が低くなる)となります。
家の設計や設備もさることながら、生活の仕方を工夫する事が何よりも重要と思われます。

単独の部屋に洗濯物を干したら室内湿度は80%くらいまで上昇します。
仮にその部屋の室温が20℃なら、僅か4℃低い16℃以下の部分が露点温度(結露の始まる温度)となります。
この湿度を家全体に分散するとか、ハード的には各先生方のアドバイスを参考すべきでしょう。

また夏場は、湿度を低く保てると住む人のカラダから体温を奪うため、冷房気温を低くしないクオリティーの高い冷房空間をつくる事も可能です。
これから家づくりを計画する場合は、省エネ、エコ、調湿を加味した高性能住宅を思慮すべきでしょう。
多くの情報をもとにして悔いの残らない家づくりを実践してください。
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ひろひろまい

所在地:北海道
2011年06月17日 21:08

ご回答ありがとうございました。

頂いた意見を参考に いい家づくり をしたいと思います。

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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クラビア

所在地:新潟県
2011年06月13日 08:10

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

洗濯物を乾かす目的であれば,一つの部屋を独立させて,そこに熱リサイクル方式(再加熱方式)のエアコンを設置するのが確実です。
こうすれば,梅雨の時期も簡単に洗濯物は乾きます。
もっとも,北海道には梅雨はなかったでしょうか?
年中,乾燥している地域でしたら,第三種換気がきちんと機能していれば,家の中は,特に冬季は過乾燥気味になりますので,洗濯物は良く乾きます。
なお,第三種換気は家の完成時にきちんと気密測定をやって,C値が0.5以下になっていることを確認して下さい。
また,排気レジスター,給気レジスターに風量測定器をあてて,計画通りの換気が行われているか確認することをお薦めします。
装置は付いていても,きちんと機能していないケースが散見されますので。
また,断熱に関してですが,外張り断熱はQ値が幾らになるかを事前に確認することをお薦めします。
北海道は1を切ることが望ましいですね。
これを実現できる外張り断熱であれば良いのですが。
お薦めは充填断熱と外張り断熱の両方を行うことです。
両断熱といいます。
世界の最新の住宅は両断熱が標準になりつつあります。
ドイツのパッシブハウスはこれで,Q値0.7を目指しています。
北海道は幸いこれを実現しているビルダーさんもおられますし,大手ハウスメーカーでもこれに近いものがありますので,事前に良くお調べになることをお薦めします。
Q値は家の燃費と暖かさに直結しますので,是非,事前に確認されることをお薦めします。
現在,国の基準は北海道は1.6以下ということになっていますが,私はこれは少し甘いと考えています。
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ひろひろまい

所在地:北海道
2011年06月17日 20:28

留守にしており、お礼が遅くなり申し訳ありません。
丁寧なお返事 ありがとうございます。

まだ施工業者を決定しておりませんので、教えていただいた事を参考にして、しっかりとした技術の会社を選びたいと思います。