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[3343]次世代住宅基準について。

質問者:T,A / 最新の回答・ご意見者:クラビア / 回答・ご意見数:4件
カテゴリ:性能 / 2011年10月20日 16:33

2年前に某ハウスメーカーの鉄鋼2階建60坪の住宅を建築しました。次世代基準の高気密・高断熱になっているということで蓄熱暖房があれば床も暖かく床暖の必要が無いといわれました。実際に住み始めたら床は冷えて、蓄熱暖房の容量も足りず夜には寒くて困っています。メーカーに対策をお願いしたら自然換気口を閉めるように言われましたが、閉めても変わりません。24時間換気が義務付けられているにもかかわらず換気口を閉めれば換気もまったくしなくなります。そもそもメーカーの説明では排気するはずの換気口から外気を吸気しているので換気計算も設計通りになってないのではと疑っています。電気料金も真冬で50,000円前後になり省エネを謳ってるのは納得できません。この状況で次世代省エネ住宅の基準にあてはまっているとは思えないのですが、想像していた高気密・高断熱住宅と大きくかけ離れているのですがどうしたらよいのでしょうか?
アドバイスお願いします。

これまでの回答・ご意見数4

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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クラビア

所在地:新潟県
2011年10月20日 18:09

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

高断熱高気密住宅ということで,期待して住み始めたら寒かったという話しは各地で聞きます。
その原因は主に三つあります。
1:事前に熱損失係数を確認していなかった
2:気密測定を行っていなかった
3:適正な換気システムが設置されていなかった
1に付いては,日本の基準が諸外国と比べて甘過ぎるという面があります。
お宅の場合,熱損失係数,つまりQ値が幾らか事前に確認されたでしょうか。
お住まいの地域の国の基準は分かりませんが,日本の場合,現実には最低でも1.6以下,できれば1以下だと良かったと思います。
ちなみにドイツのパッシブハウスは0.7程度で先進国は大体1.3前後でしょうか。
2に付いては,鉄骨系住宅ということで,気密測定は行わなかったと思います。
というのは鉄骨住宅で現実に高気密住宅を造るのはとても難しいのです。
気密性能はC値で表しますが,これが,0.5以下,せめて1以下であることが望ましいです。
そうでないと,小さな隙間から空気と熱が逃げていきますし,換気システムも計画通りには働かなくなります。
3に付いては,第三種換気はどうしても冷気を導入してコールドドラフトが起りやすくなります。
熱交換器を備えた,第一種換気システムが良いのですが,メンテナンスの面で安心できるものが少ないのが難しい所です。
さて,対策ですが,正直,良いアイデアがありません。
そもそも,大規模重量鉄骨住宅での高断熱高気密住宅は知っていますが,個人の軽量鉄骨住宅での本格的な高断熱高気密住宅は見たことがありませんし,リフォームの方法も思い付きません。
これが木造であれば,アイデアは幾つかあるのですが。
厳しい様ですが,もう一度勉強し直して,次回は木造が,鉄筋コンクリート造で家を建てることをお薦めしたいと思います。
木造ですと,大手メーカーでQ値にして,0.7クラスの家もありますし,中には,地域工務店では0.6程度の家を造っているところもあります。
これくらいになると,冬は本当に暖かいです。
なお,0.4程度まで熱損失係数を下げることができれば,冬も全く暖房の要らない家も造れないわけではありませんが,日本でその実例を見たことはありませんし,コスト的には現実的で無い面もあります。
次回はできれば1以下,あるいは0.7程度が理想だと思いますので,この種の家の建築を目指して下さい。
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キンカメ

所在地:香川県
2011年10月21日 11:35

URL:
家づくりの想い:

 一旦暖房をすると、温度が冷めにくいというのが省エネ住宅だと認識しておりますが、60坪の大きな家で、なおかつ熱を伝えやすい鉄骨住宅であれば、がっかりされることもあるかと思います。

 冷気は主に窓から入ってきますので、2重サッシにするか、断熱カーテンを吊るすかし、冬の間は換気口を閉めておくのが、とりあえずの対策だと思います。ただ、換気口を全部閉めると換気扇が全く効かなくなりますので、1ヶ所位は開けたほうがいいと思います。
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クラビア

所在地:新潟県
2011年10月21日 12:51

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

追加になりますが,気密測定を行っていない物件では,特に,気密性が0.5あるいは1以上の場合は,給気口は開けても締めても,ほとんど換気には影響ありません。
というのは,家の隙間の面積の方が,給気口よりもはるかに大きいからです。
それは,給気口にビニールの袋を当てるか,蚊とり線香で空気の移動を見ると良く分かります。
特に二階の場合は,給気口(本来は空気の入り口)から空気が出ていることもあるくらいです。
それで,給気口を締めて,コールドドラフトが若干改善されるようであれば,それも手かもしれません。
軽量鉄骨住宅は大体がそういうものです。

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クラビア

所在地:新潟県
2011年10月21日 12:56

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

さらに追加です。
窓の改修は理論的には確かにその通りで,私も色々とやってみたことがありますが,現実には躯体から改善しないと,ほとんど効果は無かったですね。
そして,先にも書きましたように,軽量鉄骨では躯体の改善の良いアイデアがないんですね。
どなたか御存知であれば,私も教えて欲しいところです。
本当に暖かい家を作るには,桶を作るのと同じでどこかに穴があると,ほとんど効果が出ないのです。
それで,きちんと,Q値を確認することと,気密測定は必須事項になります。