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[3667]全室結露

質問者:りんあんこて / 最新の回答・ご意見者:りんあんこて / 回答・ご意見数:12件
カテゴリ:結露と換気の問題 / 2011年11月22日 11:13

3年前にWB工法で木造新築、間取りは写真の通り、リビングが吹き抜けになっていて、天井にファンがあります。結露しないという工法でしたが朝起きると全室結露しています。1階の和室で家族5人で寝ており2階は今使用していません。不思議なのは、同じWBで建てた隣2軒はほぼ結露しないことと、使用していない2階も結露しているということです。寝室やリビングは少々仕方ないと思いますが。隣2軒と比べて吹き抜けは我が家だけですので、そのせい?仕切りが少ないからでしょうか。単ガラスですのでペアか二重窓にすれば軽減されるかもしれませんが費用で悩んでいます。構造上他に問題があるのでしょうか。工務店は現在閉鎖しておりノータッチの状況です。立地は南向きで朝日はあまり入りませんが真冬でも10時位から、夕方まで1階は日が入ります。何かアドバイスあれば宜しくお願いします。
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りんあんこて

所在地:宮崎県
2012年01月05日 13:00

あけましておめでとうございます。昨年は色々とアドバイス頂きありがとうございました。
早速、結露のひどい寝室の和室については樹脂サッシに空気層12ミリ以上の厚みのあるペアガラスの内窓の取り付けを検討しており、見積中です。
今回追記したいことは、恥ずかしい話ながら、年末の大掃除以降に結露が軽減されたことです。毎年窓拭き掃除は必ずしています。どこにでもある、マ○ペットをシュッシュとしてふき取るだけです。それをして以降、まったく結露しないことも多々・・・寝室は相変わらず必ずしていますが、ダラダラと垂れることなくポツポツと結露して軽減しています。もしや掃除不足で結露??ということもあるのでしょうか。気候はここ最近変わったことはありません。換気も特に何もいじってないですし・・・。普通の弱アルカリ性のマ○ペットですが、やはり掃除と結露も関係するのでしょうか。ここで質問するのもどうかなと思いますが、ご経験されたことがございましたらご回答願います。

これまでの回答・ご意見数12

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2011年11月22日 14:31

所在地:北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
PR:「家は創り上げ、育て続ける…

先ずは結露のし難い家は在っても、結露のしない家は存在しないと云う事です。
PMV値と云って暖房の快適度数と云う生理統計学上の数値では、気温20℃、湿度50%、空気の動きが秒速20cm、それに輻射熱量が多いの4大要素と云われます。

その温湿度20℃、50%の時の露点温度が9℃であり、快適な温湿度でも9℃以下の部分に結露を発生させます。
同じ室温の室内に洗濯物などを干すと、湿度が80%くらいまで上がる場合があります。
室温20℃、湿度80%の時の露点温度が、室温より4℃低い16℃となります。
こうなると寒い外気温の時は、殆どの窓に結露が発生する事になります。

仰せのように窓の性能を上げると結露はし難くなりますが、完全に防ぐのは、室内で湿度を上げない生活空間の工夫が必要です。
また、湿気は気温より、浸透性、到達性が高く、人のいない部屋、建材で仕切られた壁の中などにも達し易いのです。

対応としては、洗濯物の室内干しをしないで乾燥機を用いる。
観葉植物や金魚蜂、熱帯魚などの水分の発するものを少なくする。
更には除湿機で湿気を除去するなどの対策が必要です。

真冬の家の多くは過乾燥(乾き過ぎ)が多く、加湿器を用いています。
結露が発生する家は、生活の工夫しだいで快適空間を構築し易いとも云えます。
生活の工夫を色々と試してみては如何でしょうか。


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栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2011年11月24日 12:17

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

結露に関しては、クラビアさんのおっしゃるような「設計上」のデーターで「設計上」の判断だけではなく、そもそも、同じ工法であってもその「設計通り」施工されているか?また、福地さんのおっしゃるように「生活のスタイル」までもが影響してきます。

他2軒との比較で、考えると、2階個室のドアは使用していなくとも、開けておく。常にシーリングファンを回しておく。福地さんのおっしゃるように出来るだけ「水分」を発生しないようにする。そんなあたりが、ザックリとしたアドバイスです。

結露するのはたぶん、窓だと思いますし、二重サッシにすれば、ほぼ解決できるとは思いますが、費用負担がキツイようであれば、まずは、「生活スタイル」の工夫を、無理のない範囲で試してみてください。

皆さん、いろいろと、試行錯誤していますし、変な話「やってみなきゃ判らない」というのも本音、実態です。。。。。


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りんあんこて

所在地:宮崎県
2011年11月25日 11:04

皆様貴重なご意見有難うございます。我が家は11月に入るとだいたい窓ガラスとサッシが結露してきます。オール電化で、暖房器具は今のところまだ使っていません。ファンは年中稼動させています。換気と断熱のことは調べてみないとよく分かりません。すいません勉強不足で・・・。給気ユニットというのが各部屋についています(換気ってこのことですか?)。
我が家の湿度計は現在35?で、昼間の乾燥時には30?下回ってます。なので乾燥対策としてリビングに5人分の洗濯物をがあ〜っと干していました(汗)ついでに金魚も飼っています。皆様のおっしゃる通り、結露の原因は家そのもののみではなさそうですね。。。
あと栃木様のご意見で、2階のドアはあけておくとありますが、なぜですか?ドアをあけておくとリビングとつながり、冷暖房の効きが悪くなるのですっと閉めてました。家全体の温度をだいたい統一させる方がいいってことですか?

少々愚痴になりますが、建てて頂いた工務店は、我が家を建てた半年後位に閉鎖?倒産?しました。やめる時に挨拶ひとつありませんでした。こんなものでしょうか・・・。別の信頼できる工務店さんに出会えればいいのですが、そういった場合、アフターはどうすればいいのでしょうか。不安が拭い切れません。
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栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2011年11月25日 13:06

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

>家全体の温度をだいたい統一させる方がいいってことですか

その通りです。ここには、断熱、結露の専門家が山盛りいらっしゃいますので、私から、中途半端なご説明は控えます。

>半年後位に閉鎖?倒産?しました。やめる時に挨拶ひとつありませんでした。こんなものでしょうか・・・。別の信頼できる工務店さんに出会えればいいのですが、そういった場合、アフターはどうすればいいのでしょうか

「会社の円満解散」であれば、普通、ご挨拶や今後のサービス引き継ぎの連絡があるでしょうねぇ。連絡が無いとすると、「悪意をもった解散」もしくは「倒産など、、」でしょうか?

となると、今後のアフターサービスに関しては、残念ですが期待できません。工務店選びをするときは、「見かけの工事金額」だけでなく、実は「与信」も重要な要素です。過去の苦い経験として、私の物件も、工事中に施工者が倒産した事がありました。平成21年10月以降であれば、瑕疵担保が義務付けられていますので、重大な瑕疵に関しては保険がききますが(倒産していた場合)、3年前であれば、、、残念ながら、、、。

法的な責任や感情論として、責任者を追っかけ続けて追及することは可能ですが、まぁ、、無い袖は振れません、、と開き直られるのが関の山。実利としては、むしろマイナスです。

「家」は、今後、数十年住み続ける前提で考えると、メンテ費用、ランニングコストなどの合計として、新築時並みの金額が必要と言う試算もあります。

今後は、地域で長く営業されている工務店さんをかかりつけのお医者さんを探す感覚で、探してみてください。地域の工務店さんの評判のいいところは、井戸端会議でも必ず話題になるかと思います。(評判の悪いところも話題になりますよね)

ご期待に沿える答えではないかもしれませんが、、、、こんなところで宜しいでしょうか?



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竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2011年11月30日 17:06

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

>みなさん結露に関しては二重窓が1番効果があるとは、言われました。
>二重窓の良さはとてもよく分かりましたが、掃除が大変ではないか?見た目は?と主人が気にしています。主人が掃除担当なので(笑)
>北海道はみな二重窓なのでしょうか?


 この件について、一言だけ。

 北海道の現状で言えば、
樹脂サッシの場合は、取り立てて二重にしないと思いますよ。和室などは別として。
アルミサッシの場合は、当然のように二重あるいは外にさらにサッシをかぶせて、三重窓ですね。
 これは、歴史があるせいか?いろいろバリエーションがあります。
最近の新築では、アルミを使用している場合、中は複層ガラスで、樹脂内窓ですね。
リフォームで、やる場合でも、中は複層ガラス樹脂内窓。です。
北海道の某住宅メーカーの場合。
外から順に、単板硝子アルミオーバーサッシ
複層ガラスアルミサッシ
複層ガラス樹脂内窓
を、採用していました。
 私が、素人のふりして営業マンと、話した中で、
「他の家を見てください!ガラスが二枚でしょう?うちは、五枚!五枚ですよ!」
何のことはない、「アルミの三重窓だろ!」と、腹の中で笑ってしまいました。
他にも、「高気密・高断熱では、窒息してしまいます。だから、うちは、中気密・高断熱なんです。」と、自信満々で言われたときは、苦笑をこらえるのが、大変でした。

 因みにですが、昔?の住宅は、
アルミサッシ単板硝子、木製(気密施工無し)内窓・・・・ですかね?
 さらに古い住宅は、
木製建具 当然 単板硝子 で、二重窓。
冬には、ビニールを外に張って、すきま風を防ぐ。

 昔話でした。


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栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2012年01月05日 14:54

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

案外、新築早々の原因不明の窓結露は、ほとんど、これが原因かもしれませんね・・・。勉強になりました。

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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クラビア

所在地:新潟県
2011年11月22日 23:40

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

詳しい状況を知りたいと思いますが以下の点はどうなっていますか。
この時期に結露するということですか。
どこに結露しますか。窓ですか。
換気はどのようになっていますか。
躯体の断熱はどのようになっていますか。
どのような暖房をお使いですか。
キッチンはガス器具ですが電化製品ですか。
等々が分かると,何か回答できるかもしれません。

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クラビア

所在地:新潟県
2011年11月23日 07:08

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

加えて,室内の温度と正確な湿度が分かると,結露の原因が特定しやすくなります。
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りんあんこて

所在地:宮崎県
2011年11月25日 11:22

現在湿度は35パーセント、昼間は30パーセント下回ります。温度は17度くらいです。
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クラビア

所在地:新潟県
2011年11月25日 13:48

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

WB工法というのをウェブで検索して見てみました。
高断熱高気密住宅とは,また対極にある工法のようですね。
なかなか面白い理屈の家だと思いましたが,論より証拠,事実がその成果を照明しているところだろうと思います。
さて,りんあんこてさんのご説明で内容が少し理解できました。
基本的な結論を申し上げますと,結露の無い家を造る為には,家自体の構造,設計,とそこに暮らす人の住まい方の両面が必要になります。
ちなみに拙宅はQ値(熱損失係数)は1.5程度の高断熱高気密住宅としては初期の低レベルの住宅ですが,窓,ドアは全て木製サッシ,樹脂サッシで構成されており,結露とは無縁の生活を十数年,新潟で送っています。
家の中は常に家族四人の洗濯物を干していますが,それで結露することは全くありません。
断熱と換気が計画通りに機能しているからです。
自慢するつもりはないのですが,きちんと設計され,そこに正しく暮らすと,結露とは無縁の生活ができるということを知って頂きたいと思いました。
もちろん,北海道のような極寒の地では,さらなる工夫が無いと,結露と無縁とは言い難い事情があると思いますが,新潟程度の気候であれば,ハッキリ,結露とは無縁の暮らしができると断言します。
ましてや宮崎で結露するようでは,それは工法,断熱,換気に問題があるのは明白ではないでしょうか。
さて,りりあんこてさんのお宅で取れる対策ですが,WB工法自体が自然任せの工法なので,実際にどうすればいいのか,根本的な解決法が思いつきません。
本格的な高断熱高気密住宅に建て替えるのが理想ですが,それは答えになりませんね。
取り敢えずは,窓で結露するということのようですので,窓の断熱改修は必須事項になります。
元の窓は残して,内側に本格的な樹脂サッシでペアガラスの入ったものを後付けできるでしょうか。
樹脂サッシは大手メーカーの気密性のあるもので,ペアガラスは空気層が12ミリ以上の物を選んで下さい。
まずはこれで,窓の結露はある程度防ぐことができます。
もっとも,このようにすると壁内での結露が懸念されますので,換気計画をきちんと立てられるほうがいいと思います。
WB工法は冬季の換気計画が不明ですので,トイレと風呂場の換気扇を24時間回しておくといいように思います。
洗濯物をを家に干すのは,結露対策としてはやめた方がいいわけですが,湿度の状況を見ますと,これをやめると過乾燥の心配がありますね。
それで,まずは,窓を改修して,換気扇は回して,洗濯物は様子を見ながら家の中に干すということでいかがでしょうか。
なお, 住まい方として,オール電化というのは,結露の面ではとても有利な条件だと思います。
家のドアは開けて,全室,同じ温度にというのは,全く他の先生方のおっしゃる通りです。
北海道ではそれが常識だと思います。
ただ,断熱性が悪い住宅でこれをやると,全館が寒くなるか,あるいは,暖房費がベラボウに掛かることになるでしょうね。
そんな理由もあって,本当に快適な住まいは高断熱高気密住宅が基本になります。
WB工法のサイトの高断熱高気密住宅に対する批判は笑ってしまいますね。

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りんあんこて

所在地:宮崎県
2011年11月29日 14:49

色々とご回答・アドバイス頂き有難うございました。二重サッシとペアガラス交換とで見積してもらいましたが、費用面で悩んでいます。特に勉強することなく家づくりをしたものですから・・・実はWB工法自体未だ完全には理解できていません。高断熱高気密住宅など、色々と勉強するべきでしたね。後になって色々あーすればこうすればと思うことがたくさんです。もう後の祭りですよね。ただ、家づくりをする中で、選択肢がたくさんあると思うのですが・・・例えばクロスの色とか、床の色とかは必ず家主に聞いてきますよね。ガラスの選択肢とか、サッシの選択肢とかは全く聞かれませんでした。全ての建築会社がそんなはずはないでしょうが、小さいこともちゃんと聞いてほしかったです。新しいお家を見る度に、後悔することがたくさんあってなかなかマイホームを好きになれませんでしたが、一生お世話になるお家ですからこれからは住みやすくなるようにもっと可愛がってあげて、好きになるように努力していこうと思います。また相談があるときはよろしくお願いします。
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クラビア

所在地:新潟県
2011年11月29日 16:15

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

誠に残念ではありますが,日本の家造りは欧米に比べると,極めて遅れているのが実態です。
車や工業製品などの多くは確かに世界一,あるいは,それに近いものが多いのは事実ですが,家に関しては,率直に申し上げますと,生活環境に関わる,断熱,気密,換気といった物理的な性能のレベルは,発展途上国よりも劣っているのが実態です。
ホテルを一例に取りますと,フィリピンなどでも窓は木製で三層構造をざらに見ますが,日本はアルミサッシの一枚ガラスが,いまだに幅を効かせています。
アルミサッシの一枚ガラスはまず,海外で見ることはないでしょうね。
熱的に見た場合,これでは窓を閉めることができないわけです。
つまり,年中窓を開けて暮らすというのが,日本の伝統的な家造りの思想となっているわけです。
「家の造りようは夏を旨とすべし」という江戸時代のある文人の言葉を金科玉条の様に守っているわけです。
エアコンも扇風機も無い時代はそれが正解だったかもしれませんが,暖房,冷房が普及する時代にそれが通用するわけがありません。
日本では北海道の家造りが最も先進的で,ここに集っておられる先生方も皆さん北海道を活躍基盤としておられます。
北海道は,気候が厳しいので,真剣に家の性能と向き合わなければならなかったわけですね。
その点,宮崎は比較的温暖な地域なので,住宅の性能に関しては最も遅れている地域の一つとなっています。
それで,お宅を手がけた工務店さんも,悪気はまったくなかったと思います。
ご自分の経験と知識に基づいて,良い家を造ろうと努力されたのだろうと推察されます。
日本の場合は,北海道は別として,施主の方で,よほど勉強してかからないと,本当に良い家は入手できないのが実態ですね。
りんあんこてさんが悪いわけでは無く,これは日本全体の建築界のレベルの問題が根底にあるということです。
お宅の工法の場合は,江戸時代の思想が根底にあるようですので,どのように改善すればいいのか,正直なところ良く分かりませんが,ともかく,窓の断熱改修は必須事項となりますね。
恐らく,行政レベルで窓の断熱改修に関しては,補助金が色々とあるかもしれませんので,市の建築課などに相談に行かれるといいと思います。
ちなみに新潟市の場合は,国のエコポイントとは別に,補助金が幾らか出ているようでした。
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クラビア

所在地:新潟県
2011年11月29日 16:21

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

追伸ですが,アルミサッシのガラスだけをペアガラスに交換してもほとんど意味がありませんので,ご注意下さい。
この種のリフォームを提案する業者が結構いますので,念の為申し添えておきます。
窓そのものを樹脂サッシのペアガラスにできればいいのですが,後付けは大仕事になりますので,今の窓は残して,その内側にペアガラス入りの樹脂サッシを付加されることをお薦めします。
樹脂サッシは大手メーカーの気密性に優れた物で,ペアガラスは空気層が12ミリ以上の物をお薦めします。
一度に全ての窓の断熱改修ができなくても,少しずつやって行かれてもいいかもしれません。
改修したものから順に,結露が無くなっていくのを見ると,改修に取り組む意欲も沸くと思います。
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りんあんこて

所在地:宮崎県
2011年11月30日 10:11

そうなのですか・・・。とりあえず、適当に3社選択して見積・相談してみたのですが、

?現在の単ガラスのアルミサッシにペアガラスをはめこむ方法
?ペアガラス用のアルミサッシにペアガラスをはめ込む、アルミサッシごと交換する方法
?アルミサッシをペアの樹脂サッシ(ペアガラス付き)に交換する方法


と・・・色々出てきたのですよ・・・。

ここで考えるのは、

単ガラス用のサッシにペアを組み込んでもいいのか?
樹脂サッシに交換となると、ここの相談でも見かけましたが大掛かりなリフォームになるのですか?窓のサンごと交換するということ?雨戸はどうなりますか?
ペア用のアルミサッシに交換する場合、窓のサンの部分は変えなくてもいいのですか?
ペアにしたところであまり軽減はできないということですか?


みなさん結露に関しては二重窓が1番効果があるとは、言われました。
二重窓の良さはとてもよく分かりましたが、掃除が大変ではないか?見た目は?と主人が気にしています。主人が掃除担当なので(笑)
北海道はみな二重窓なのでしょうか?
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クラビア

所在地:新潟県
2011年11月30日 15:24

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

1:現在の単ガラスのアルミサッシにペアガラスをはめこむ方法
2:ペアガラス用のアルミサッシにペアガラスをはめ込む、アルミサッシごと交換する方法
3:アルミサッシをペアの樹脂サッシ(ペアガラス付き)に交換する方法
1に付いては,先に述べた通り,ほとんど効果はありませんのでやるだけ無駄です。必ず結露します。
これは,一番簡便なので,業者はやりたがるかもしれませんが,実は拙宅でも実験済みです。拙宅の場合,色々とやって結局捨てました。
2:サッシごと交換するのであれば,やはり,あまり意味がありません。
というのは折角交換するのであれば,3の樹脂サッシにすべきです。
3:一番いいのですが,別の方の質問にもありましたように,かなり荒療治になりまして,これをスマートにこなしてくれる業者が見つかるかどうかが分かりません。
そのような業者が見つかれば良い方法なのですが,宮崎県におられるでしょうかね。新潟にはおりますが。
それで,先にも述べましたように元のアルミサッシは残しておいて,二重サッシとして,内側に樹脂ペアを付加する方法が一番無難かなと思います。
北海道の状況は地元の先生方に詳しい解説をお願いできればと思いますが,私の知る限りでは,新築の場合は樹脂サッシのペアガラスが多いと思います。
また木製サッシのトリプルガラスも良く見かけます。
二重サッシは確かに開閉が面倒という面はあります。
しかし,中には,外側はシングルガラスのアルミサッシに内側にペアガラスの木製サッシを二重に付けて,三重窓,ガラスにして五層にしているところもありました。
参考まで,ドイツでは外側はアルミサッシの外開き,内側は木製サッシペアガラスの内開きの二重サッシとなっており,サッシの間にブラインドを下げることがあります。
また,同様の構造ですが,内側外側の二重サッシが連動して開閉できるようになっている物もあります。
スウェーデンでは木製サッシのトリプルガラスが標準で,これは日本でも輸入されていて,新潟でも最近は良く見かけるようになりました。
なお,結露に関してですが,二重窓にした場合,外側窓の気密性よりも,内側窓の気密性を高めにしておかないと,外側窓の内側に結露が生じます。
それで,内窓専用の簡便な後付けの樹脂サッシもあるのですが,結露対策の面では,気密性の優れた,外窓としても使えるような,しっかりした樹脂サッシに空気層12ミリ以上の厚みのあるペアガラスを入れたものを採用することをお薦めします。
空気層の厚みが3ミリや6ミリの物は断熱性能が半減するからです。
なお,空気層に変えて,アルゴンガス入りのものや,中には真空ガラスの物もありまして,これらの性能はとても高いのでお薦めしたいところですが,後付けの窓でこの種のがあるかどうかは良く分かりません。
真空ガラスは注文すれば後付け品も可能だと思います。
真空ガラスの断熱性はとても優れており,真空ガラスとペアガラスをセットにしたガラスも開発されていますが,これも注文生産になると思います。


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クラビア

所在地:新潟県
2012年01月05日 14:34

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

結露は水蒸気が液体に変化する現象ですが,この種の変化が起る際には,何らかのきっかけが必要となる場合があります。
つまり結露の核となる物質の存在が必要です。
そこで,窓が汚れている場合,そのゴミが核となって,結露が発生しやすくなることはあり得ると思います。
また,お使いになられた洗剤がアルコール系の物質,例えば,エチレングリコールのような物質を含んでいる場合,水との親和性が高いため,結露が発生しても,ガラスの表面で粒にならずに,そのまま,薄くガラスの表面を均一に覆う形になって,結露が見えにくくなる場合もあります。
風呂場の鏡の曇り留めや,車のウィンドウの曇り留めにこの種の薬品が応用されています。
いずれにせよ,結露が発生するかどうかは,基本的には,屋内の湿度と,お宅の場合は,窓の表面温度が要となりますので,樹脂ペアを追加されるのは良いことと思います。
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りんあんこて

所在地:宮崎県
2012年01月05日 15:28

早々のご回答有難うございます。結露って、色んな原因が重なってできるものなのですね。とても勉強になりました。
昨年末は時間的に余裕があり、いつもより念入りに掃除したので効果が目に見えたのかもしれないですね・・・
何はともあれ、嬉しい限りです。これからは結露が発生する時期前に掃除するようにします。何れにせよ、家を大切にすることですね。
有難うございました。