慰謝料請求となると本件は民事事件となり、私達、住宅110番回答者が、請求者からのネット情報だけで回答出来る範疇を超えてしまいます。

状況を文章から推察すると、二度もミスを起こされて憤慨しているご様子で、心情はとてもよく理解できます。
しかしながら最初のミスでは30万円弁済を、2度めも後日にハード対応を済まされているようです。

家づくりと云うのは、数十種もの業種が、何十万個も部材、資材を組み合わせて出来上がります。
出来てから様々な事象に遭遇する事は、ごく普通の出来ごとです。
それを、丁寧に根気よく、使い易いように改善して行ってこそ、本当に住みよい家となってゆきます。

つまり、家は竣工してから、施工工務店と友好的に付き合いが出来て、上手に使いこなせる事が、賢明な建主さんだといえましょう。
然るに、まったく対応しないとか、不誠実極まりないとかなどの不遜な状況が続いた時は、弁護士を通じての民事事件へと発展する事になります。
本件は、文章項目だけでの慰謝料請求には相当の無理があると思慮されます。

　「慰謝料」なり、「弁償」なりの決着の後、その施工業者とは「一切の関係なし」というのであれば、何の問題も無い、「金銭で解決」というだけの話です。

　ただ、福地さんの言われるように、その後の「手直し」「クレーム」「メンテナンス」等、友好的に長いおつきあいの方が「賢明」だと思います。
　正直な話をすると、
　たとえば、「あんたの所とは、一切もう関係ないから！」と、縁を切ったお客様が、私のところに来たと仮定して見ると、
　まず、なぜ？縁を切るに至ったか？もしかして、難しいお客様じゃないのか？
　お客様が悪くないとすれば、その家は、どんな欠点が隠れてるんだろう？
　「下手に手を出すと、うちが火の粉かぶるぞ？！」という考えになる可能性が高く、さらに、納めだとか、使用器材、下請け業者等、すべてに勝手がわからない話になります。頼むお客様にとっても、頼まれる業者にとっても、やりずらい仕事になります。
　「けんか別れ」は決して、得なことではないですよ。