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[389]外壁(杉板)の割れ,穴あきについて

質問者:さっさ / 最新の回答・ご意見者:さっさ / 回答・ご意見数:1件
カテゴリ:家の外回り / 2010年09月07日 22:46

築,5年目の家に住んでおります。新築時,カントリー風の家にしたく外壁は杉板の鎧張りとし,オスモカラーを塗りました。
塗った当初から,杉板の節(写真貼付)は気になっていたのですが,最近になり,この節が欠落している所があるのに気づきました(写真貼付)。
また,節が脆くなり触れば欠落しそうな所もありました(写真貼付)。

更に,釘で打った箇所にひびが発生しているところもありました(写真貼付)。
見れば見るほど,あらゆる箇所にひびが発生していました。
工務店へは,カントリー風にしたいということで,杉板を鎧張りで張って欲しいというお願いだけしました。
材料に関しては特に聞かれず,工務店にお任せしていました。
今更ですが,節の少ない材料も有るんですね。
まさか,このような状態になるとは思ってもいませんでした。ただ,外壁の色塗りは5〜6年で塗り替えなければいけないとだけは,工務店から聞いていました。
外壁に,穴やひび割れがあるということは,そこから雨が入り込む可能性が有るわけですよね。最悪,木が腐ってくるのではないでしょうか。また,北国に住んでおり雪も結構降ります。これも,外壁がしっかりしていないとまずいですよね。
このままではまずいので,施工業者とは別の業者に見て頂いたところ,穴のあいているところやひび割れしているところは,パテ埋めしなければならないといわれました。
相談ですが,このような施工をした工務店に非は無いのでしょうか。このような状態になるので有れば,施工前にいうべきだと思います。何の相談もなく,安い材料でやられてしまったという感じです。
とはいっても,このままにしておくことは出来ません。今後,工務店と話をして行くに当たり,どのように話を進めていけばよいでしょうか。

余談ですが,この杉板は当初色を塗ってから鎧張りをする予定でしたが,鎧張りしてから色を塗ってました。
案の定,その年の夏に木が収縮し色の塗られていない箇所が出てきました。このときは,クレームで色を塗って頂きました。
また,釘で固定しているわけですが,今ではその釘が浮いている箇所もあります。
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myph

さっさ

所在地:秋田県
2010年09月07日 22:48

釘で打った箇所にひび割れが発生している写真。
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これまでの回答・ご意見数1

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2010年09月08日 16:38

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

いくつかの「認識」の違いと、施工上の稚拙さ(ミスとまでは言いません)が錯綜しているようですね。

まず、節に関しては「死に節(しにぶし)」とか「抜け節(ぬけぶし)」と呼ばれるものです。無い方がお高い品物にはなりますが、有るからと言って、不良品ではありません。

「カントリー風の鎧張り」とお申し出があれば、私でも、予算の事を考えて、あえてこの類の製品を選択する事はあり得ます。仮に私であれば、「木」の持つ荒っぽさを見せたいという主旨で、表面をかんな掛けしていないような製品も使ったりもします。節のある製品を使った事に関しては、双方の打ち合わせ不足、認識不足、説明不足として、どちらかが悪いと言い切れないような気がします。

「木」という天然素材を、そのまま使うのですから、収縮・変形は避けられません。どのように変形するか誰も予想できません。変形・収縮が許容できないようでしたら、サィディング、金属板などを使用すべきで、多少の変形も天然素材の「味」だね。。。というようなおおらかさも必要だと思います。ただ、、そのあたりのリスクを、ちゃんと説明していない施工者・設計者は、技術的に拙く、経験不足だったかもしれません。

また、「鎧貼り」である限り、抜け節があろうと無かろうと、暴風雨の時に「水は入ります」。「鎧貼り」とはその程度のものです。ただ、今まで室内まで漏水していない、お住まいが秋田、釘の部分の割れの具合などから推察すると、裏側に通気層のような仕掛けがあるのではないでしょうか?水が入っても、通気層から下に流れ落ちますので、必要以上に神経質になる必要は無いと思いますよ。

私の所見では、防腐剤を「後から」「表だけに」塗ったのが変形の原因だと思います。正確には、「先に」「裏面にも」防腐剤を塗るべきだったと思います。裏面に防腐剤を塗らないと、表と裏の収縮率(乾燥率)が変わってしまうので、「反り」の原因になります。これは、そこそこ「失敗」も含めて経験した者でなければ、細かなノウハウとして知らなくても無理無いかもしれませんね。

>別の業者に見て頂いたところ,穴のあいているところやひび割れしているところは,パテ埋めしなければならないといわれました。

確かにその通りなのですが、現実的に羽目板にパテをしてしまえば、むしろそこだけ目だってしまいます。程度のひどい部分だけ、板そのものを取り替える事は可能は可能ですが、これもやはり、元々の板と「絶対に」色具合は揃えられません。

>このような施工をした工務店に非は無いのでしょうか。このような状態になるので有れば,施工前にいうべきだと思います。何の相談もなく,安い材料でやられてしまったという感じです。

客観的に申し上げれば、一方的に、施工者だけの非を責める訳にはいかないような気がします。間違いなく説明不足の感は否めませんが、「安い材料でやられてしまった」と言うほど、先方に悪意は無かったような気もします。

残念ながら、補修部分が目立たないような施工方法というのは、「天然素材」である限り、難しいと思います。むしろ、「全取替え」の方が、技術的にも美観的にも、かかる手間の事を考えても、スッキリします。

「責任」を追及するあまり「無償で全取替え」にこだわると、交渉は紛糾するだけで終わってしまうと思います。技術的には「全取替え」しかないように思いますので、天然素材のリスクが許容しきれないようであれば、鎧貼りサイディグなどに替えてもらい、費用は双方交渉の上、痛み分け、、、というあたりが現実的な落としどころかと思います。

ご期待に沿えるようなお答えではないかもしれませんね。すいません。


myph

さっさ

所在地:秋田県
2010年09月08日 17:10

早速のご回答,ありがとうございます。
「天然素材のリスク」もありますよね。もう少し,冷静に考えてみたいと思います。

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