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[3950]ホールダウン金物埋め込み不足

質問者:natuto / 最新の回答・ご意見者:natuto / 回答・ご意見数:2件
カテゴリ:構造・建材 / 2011年12月29日 23:55

 2階建て在来工法木造住宅、ベタ基礎です。先日基礎コンクリートを打ってもらい、養生シートが外されてから、気が付きました。念のために私がチェックしましたら、ホールダウン金物の埋め込み部分が、320ミリです。360ミリに40ミリ足りません。施工業者は、一応現場確認はしてくれたものの、今の所ノーコメントです。回答は正月明けです。(田植えではありません。アンカーボルト埋め込み深さは全て適切でした。8本のホールダウンのみが、全て320ミリ埋設です。)
 なお使用された金物は、メーカーホームページでも、「360ミリ以上埋設」となっております。

?これは施工ミスと考えてよいのでしょうか?(今まで良い関係で業者とやってきましたし、受け渡し後のメンテなどの問題もありますから、揉めたくはありません。かといって、ミスなら毅然とした態度で臨みたいです。でも、専門用語で丸め込まれてしまいそうで、心配しています。)

?ミスだとしても、直さなくてもそう問題のないレベルなのでしょうか?

?直すレベルならば、その方法はあるのでしょうか?(せっかくコンクリートを打ったので、出来たら壊したくはありません。かといって、強度が下がるような補修方法も望みません。現ホールダウン金物も使用しながら、何かしらの補強で、更に強度が増すような方法があればうれしいのですが。適切な対処方法を教えてください)

以上、よろしくご指導下さい。

 

これまでの回答・ご意見数2

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2011年12月30日 04:52

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

「基準通りではない」という意味では、間違いなく「ミス」でもありますし、想定された能力を発揮しない可能性はあります。

360mmというのは、金物の「評定」を取る時に、あくまでもその数字で「実大実験」したということで、工学的に考えるとその結果にも「偏差(バラツキ)」があります。逆の言い方をすれば、基準通りに施工した物も実際には想定通りの能力を発揮するとは限りません。また、実際の現場では「施工誤差」は容易に発生します。
よって製品としてはある程度の「余力(ゆとり)」をもって設定してあります。

また、最悪の状態を想定しても、建物が壊れる場合、一箇所が所要能力以下だったから、、、それだけが原因で壊れる、、、、などという単純なメカニズムではありませんので、建物全体での「余力」も充分にあります。

40km制限の道路を一瞬45kmで走った。。。確かに交通違反ではありますが、それが直接、、即、、「生命に関わる危険」かというと、、、違いますよね。。
そんなイメージで捉えてはいかがでしょうか?

ただ、「気分」の問題として気持ち悪いという事であれば、コンクリート埋め込み型の金物では無くとも、同等の能力を発揮する金物もありますし、改修用ので後付できる金物も市販されています。それらで、使えそうなものを、「次善の策」として設置して頂いて下さい。

基準にこだわるあまり、コンクリートを壊して再設置する事、、、これは、施工業者がそう言い出したとしても、結果は間違いなく「想定以下」の耐力になりますので、絶対に止めて下さい。




myph

natuto

所在地:東京都
2011年12月30日 16:09

 年末のお忙しい中、御回答ありがとうございます。不安なまま年をこしたくなかったので、本当助かります。

 ということは、「施工ミスではあるけれども、現状のままで手を打たなくても大きな問題ではない。」いう理解でよろしいでしょうか?それならば、確かに「気分の問題」であって、「まあ、いいか。」とも思えます。

 また、御回答いただいた「同等の能力を発揮する金物」をプラスし、いわば「ダブルホールダウンで強度アップ」という素人の考えは、施工及び設計上、成り立つのでしょうか?それが出来るなら、業者さんにお願いしようと思います。


 最後になりますが、「建設性能評価」をお願いしているのですが、現状のまま手を打たなくても、耐震評価はパスするのでしょうか?


以上3点、誠に恐縮ですが、御回答いただけると助かります。
myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2011年12月31日 05:07

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

>施工ミスではあるけれども、現状のままで手を打たなくても大きな問題ではない。

私はそう思います

>「同等の能力を発揮する金物」をプラスし、いわば「ダブルホールダウンで強度アップ」

コンクリートに埋め込まなくても、後付でほぼ同等の耐力を発揮する商品はあります。考え方として10+10=20では無く、既にあるものを「0」とみなし、0+10=10 で、既にあるものを「オマケ」と考えてみてはいかがでしょう

>「建設性能評価」をお願いしているのですが、現状のまま手を打たなくても

むしろ、建設評価の現場検査は現況のまま受けたほうが宜しいかと。。。この類の検査は「図面通り」かのチェックです。余計な事をしていると、むしろ、その方が痛くない腹を探られる羽目になります。多分、埋め込み深さはチェックしません。「あるか?」「ないか?」のチェックをします。検査終了後、思うように補強されればいいのでは?と思います。
これは、偽装とかとは少々、異なる事と思います。
myph

natuto

所在地:東京都
2011年12月31日 15:59

 3点の御回答、有難うございました。業者さんと話し合い、当座現状、検査後に補強のスタンスで行こうと思います。
 
 おかげさまで、すっきり新年を迎えられます。大晦日というご多忙の中、本当に有難うございました。心より御礼申し上げます。良いお年をお迎え下さい。

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